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本編
説教と檻
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ってな訳で。
先生の説教二時間コースをたっぷり堪能した。
もう俺ゲッソリ。シャルはとっくの昔に奥にすっこんだ。
で、内容を纏めると。
学生ならしっかり授業出ろ。二つ名持ちでもここまでバックれるのは流石に長すぎる。
という訳で。
「え?マジで?」
「はい、マジです」
ニッコリと笑って言われても…。
「ひ、昼飯は?」
「抜きです」
「…防具は?」
「二つ名持ちでしょう?なら、無傷でやってみてくださいよ。武器はどうせ四六時中肌身離さず所持しているのでしょう?」
…マジですか…。
………。
……。
…。
「はい、皆さん、今日は特別に《緋目騎士》の称号を手にしたレィア・シィルさんに昨日君たちが……」
先生がやたらめったら長い口上を喋ってる間に何が起きたのか説明しようか。
先生がキレて、罰として一週間分濃縮したメニューやれ、って言われた。
しかも、あの説教の後即座に訓練所に連れてこられた。
飯も抜き、防具なしで。
先生、流石にハードですぜ…!!
しかも、見世物になるなんて聞いてねぇぞ…!
「…以上です。何か質問はありますか?」
先生の話は終わったらしく、生徒達からの質問もない。
『よう、なんか面白そうなことになってんじゃん』
シャルか。
『そこの監督役のヤツの言ってたメニュー、聞いてたか?』
いんや?どうかしたか?
『いや、別に?結構頑張らないと不味いと思うから、気ィ張っとけよ』
一応、フィールドあるから大丈夫だとは思うけど…。
『監督役のヤツ、フィールドなしにして、設定を《檻》にするってさ。あたったら致命傷だぜ』
サラッとエグいね。
「シィルさん、早く入ってください!」
おっと、先生を待たせてちゃ不味いか。
『どうする?バックアップは…』
必要ない。
『本当に?』
あぁ、見てるだけにしててくれ。
流石に、お前達にずっと助けられてばかりじゃこの先に行けねぇから。
『先?勇者に先なんてないぜ。あるのは終わりの見えない暗闇が口を開けて待ってるだけさ』
なんか含みのある言い方だな。
シャルと話をしながらいつもより二回りほど大きいフィールドの中へ入ると、先生が何か操作したらしく、薄い青色だったフィールドの膜が真っ赤に変わった。
「はい、これでシィルさんは出ることが出来ません。皆さんも安心して見ててくださいね。あ、但し、外からの衝撃には弱いので、檻には触れないでください」
おい、サラッと猛獣魔獣扱いしなかったか?今。
『どっちも変わんねぇだろ。勇者も魔獣も、一般人から見りゃ同じバケモンだ』
そんなもんかね。
さて。
目の前にら鉄格子を嵌められた本物の檻が地面からせり上がってきた。
数は…ひーふーみー…五つか。
「それでは、皆さんよく見ているように!」
先生のその一言と同時に、檻が弾けた。
先生の説教二時間コースをたっぷり堪能した。
もう俺ゲッソリ。シャルはとっくの昔に奥にすっこんだ。
で、内容を纏めると。
学生ならしっかり授業出ろ。二つ名持ちでもここまでバックれるのは流石に長すぎる。
という訳で。
「え?マジで?」
「はい、マジです」
ニッコリと笑って言われても…。
「ひ、昼飯は?」
「抜きです」
「…防具は?」
「二つ名持ちでしょう?なら、無傷でやってみてくださいよ。武器はどうせ四六時中肌身離さず所持しているのでしょう?」
…マジですか…。
………。
……。
…。
「はい、皆さん、今日は特別に《緋目騎士》の称号を手にしたレィア・シィルさんに昨日君たちが……」
先生がやたらめったら長い口上を喋ってる間に何が起きたのか説明しようか。
先生がキレて、罰として一週間分濃縮したメニューやれ、って言われた。
しかも、あの説教の後即座に訓練所に連れてこられた。
飯も抜き、防具なしで。
先生、流石にハードですぜ…!!
しかも、見世物になるなんて聞いてねぇぞ…!
「…以上です。何か質問はありますか?」
先生の話は終わったらしく、生徒達からの質問もない。
『よう、なんか面白そうなことになってんじゃん』
シャルか。
『そこの監督役のヤツの言ってたメニュー、聞いてたか?』
いんや?どうかしたか?
『いや、別に?結構頑張らないと不味いと思うから、気ィ張っとけよ』
一応、フィールドあるから大丈夫だとは思うけど…。
『監督役のヤツ、フィールドなしにして、設定を《檻》にするってさ。あたったら致命傷だぜ』
サラッとエグいね。
「シィルさん、早く入ってください!」
おっと、先生を待たせてちゃ不味いか。
『どうする?バックアップは…』
必要ない。
『本当に?』
あぁ、見てるだけにしててくれ。
流石に、お前達にずっと助けられてばかりじゃこの先に行けねぇから。
『先?勇者に先なんてないぜ。あるのは終わりの見えない暗闇が口を開けて待ってるだけさ』
なんか含みのある言い方だな。
シャルと話をしながらいつもより二回りほど大きいフィールドの中へ入ると、先生が何か操作したらしく、薄い青色だったフィールドの膜が真っ赤に変わった。
「はい、これでシィルさんは出ることが出来ません。皆さんも安心して見ててくださいね。あ、但し、外からの衝撃には弱いので、檻には触れないでください」
おい、サラッと猛獣魔獣扱いしなかったか?今。
『どっちも変わんねぇだろ。勇者も魔獣も、一般人から見りゃ同じバケモンだ』
そんなもんかね。
さて。
目の前にら鉄格子を嵌められた本物の檻が地面からせり上がってきた。
数は…ひーふーみー…五つか。
「それでは、皆さんよく見ているように!」
先生のその一言と同時に、檻が弾けた。
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