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本編
素材と確認
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翌日の朝早く、疲れきった顔のティロが俺達の部屋を訪ねてきた。
「セラを…おねがいします…」
と言って、ふらふらと歩いって行った。
少し前に先生から連絡が入っていたので着いているのは知っていたのだが、わざわざ言いに来るとは。余程セラの事が気がかりらしい。
そんな訳でおよそ四時間後。アーネが起きて、食事等諸々済ませてから学校の厩舎へと向かう。
先生曰く、「量と危険物が多すぎるので馬車に積んだままにしてあります。管理はキチンとしてくださいよ?」との事。
「えーっと、材木と蔦と、防腐処理済みの魔獣の肉、なめし革、毛、あとは甲殻トカゲの外皮にドリアドの血雫、ソウルイーターの爪牙、オールドスライムの粘液と核、あれ、ワイルドスピアの針は…あぁ、あった。アンフィスバエナの蛇革ってまだあったっけ?んー…あ、アラクネの糸はあった。あとは……」
「…一体幾つあるんですの?」
「んー?大体百ぐらい?」
「ひゃ…!?そんなに使うんですの!?」
「まぁ。基本的にどれもそう大量に使うもんじゃないけど、要所要所で使うもんが違うからな」
例えば、先程ちらりと出てきたドリアドの血雫。これは水と血雫を四対一で混ぜて木に塗ると、木を恐ろしく硬く、それでいて割れにくくするという性質を持つ。保存も、腐らないので瓶に入れて終わりなので楽。
「大体が紅の森に来た魔獣の素材だよ。それをちょこちょこ使って補修したり作り直したりしてた」
「にしたってこの量は…なんですの、これ」
「あんまり不用意に触んなよ。ほとんど未加工の素材だから結構危ないぞ」
と言ってから振り返ると、アーネが小瓶をそっと置くところだった。
「あぁ、グラスボンバーの脚か。そいつなら問題ないはず」
ちなみにグラスボンバーとは脚力が異常なまでに発達しているバッタ型の魔獣の事。今回はその脚を使って義手や義足に仕込むバネになってもらう。
「よし、粗方あるっぽいな。アーネ、なんか前にコネクタがどうのって言ってたけど、ここらにある材料で何とかなりそうか?」
「そ…う、ですわね。金属質の物や魔力を通しやすい物ってありますの?」
魔力を通しやすいとかは分からんが…そうだな、金属質のものか。
「アーマードキャンサーの殻とかならあるけど、純粋な金属は無いな。これでいいか?」
「…まぁ、加工出来なくは無いですわね。これ、火を通して加工は…」
「あぁ、出来るぞ。少し火は強いのが要るが…」
まぁ、その辺はアーネにとって問題ない問題だろう。
「手伝うか?コネクタ作り」
「そうですわね…そちらの方が多分いいですわね。お願いしますわ」
アーネの口ぶりから、おそらく火を使うものだろう。なら、部屋に戻る前に先にここでしてしまうか。
「セラを…おねがいします…」
と言って、ふらふらと歩いって行った。
少し前に先生から連絡が入っていたので着いているのは知っていたのだが、わざわざ言いに来るとは。余程セラの事が気がかりらしい。
そんな訳でおよそ四時間後。アーネが起きて、食事等諸々済ませてから学校の厩舎へと向かう。
先生曰く、「量と危険物が多すぎるので馬車に積んだままにしてあります。管理はキチンとしてくださいよ?」との事。
「えーっと、材木と蔦と、防腐処理済みの魔獣の肉、なめし革、毛、あとは甲殻トカゲの外皮にドリアドの血雫、ソウルイーターの爪牙、オールドスライムの粘液と核、あれ、ワイルドスピアの針は…あぁ、あった。アンフィスバエナの蛇革ってまだあったっけ?んー…あ、アラクネの糸はあった。あとは……」
「…一体幾つあるんですの?」
「んー?大体百ぐらい?」
「ひゃ…!?そんなに使うんですの!?」
「まぁ。基本的にどれもそう大量に使うもんじゃないけど、要所要所で使うもんが違うからな」
例えば、先程ちらりと出てきたドリアドの血雫。これは水と血雫を四対一で混ぜて木に塗ると、木を恐ろしく硬く、それでいて割れにくくするという性質を持つ。保存も、腐らないので瓶に入れて終わりなので楽。
「大体が紅の森に来た魔獣の素材だよ。それをちょこちょこ使って補修したり作り直したりしてた」
「にしたってこの量は…なんですの、これ」
「あんまり不用意に触んなよ。ほとんど未加工の素材だから結構危ないぞ」
と言ってから振り返ると、アーネが小瓶をそっと置くところだった。
「あぁ、グラスボンバーの脚か。そいつなら問題ないはず」
ちなみにグラスボンバーとは脚力が異常なまでに発達しているバッタ型の魔獣の事。今回はその脚を使って義手や義足に仕込むバネになってもらう。
「よし、粗方あるっぽいな。アーネ、なんか前にコネクタがどうのって言ってたけど、ここらにある材料で何とかなりそうか?」
「そ…う、ですわね。金属質の物や魔力を通しやすい物ってありますの?」
魔力を通しやすいとかは分からんが…そうだな、金属質のものか。
「アーマードキャンサーの殻とかならあるけど、純粋な金属は無いな。これでいいか?」
「…まぁ、加工出来なくは無いですわね。これ、火を通して加工は…」
「あぁ、出来るぞ。少し火は強いのが要るが…」
まぁ、その辺はアーネにとって問題ない問題だろう。
「手伝うか?コネクタ作り」
「そうですわね…そちらの方が多分いいですわね。お願いしますわ」
アーネの口ぶりから、おそらく火を使うものだろう。なら、部屋に戻る前に先にここでしてしまうか。
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