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本編
先輩と訓練
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突然ですが、問題です!(デデン!)
今現在、旧一年と新一年の戦闘可能な生徒の差は何人でしょうか?
答えは簡単、五人!
さて次の問題。
…そのシワ寄せはどこに来るでしょうか?
答えは…これも簡単…全部俺の所…。
あんのクソ先生が…!なぁにが。
「お前、どうせこの中で一番実力あるだろ?なら、ちょっと数多くてもいいよな?」
だ。
お陰で六人と戦うことになったわボケ!
しかも時間ないから六連戦じゃなくて、何人か纏めてときた!
そもそも、「タイマンで!」って言ってたのはあいつなのに、自分で破ってどうするんだよ…!
まぁ、数が多すぎるから二つに分けてもらったんだけど…。
「アース!」
「おーけい!」
「今!フラン!氷!」
「『アイシクルエッジ』!」
…明らかにコイツら、班だろ…。
まず、二つに分けてもらったんだけど、その分け方が五対一だったし。
一人の方、なんか体育座りでずっとこっちの方見てくるし…!
あと、こいつらも流石先輩というか、無駄にダブってるというか、とにかく連携がうまいんだよ。
ただ、個々の力量がちょっとばかり低いんだけど。
実際、今は剣を一本だけ、ナナキの金の剣しか使ってないし。
あぁそうだ、ちなみに剣の能力とかはしっかり発動してて、ちょっとばかし安心した。
万が一、引き継ぎが上手いこと行ってなかったら、単にびっくり箱みたいな能力がある剣になっちゃうしな…。
そんな訳で、金の剣の効果、『自身の質量を自分に対しては軽く、相手に対しては重くする』という能力をフルに使い、一年先輩の攻撃を全て避けるか、適当に剣の腹で弾いている。
身体が羽毛になった気分だ。俺のスキルと組み合わさり、どんな攻撃も簡単によけられる。
それでも、かなり強そうな攻撃は、全部あえて剣の腹で弾いているのだが、剣が飛び出してくる気配は一向にない。
これもまた、一年先輩の実力不足を証明する一つの証拠だな。
「クソ!ちょこまかと!」
「攻撃あたんなーい!」
向こうからも文句が飛び出してくる。
戦技…は、使うまでもないか。
「それじゃあ、こっちから行っていいよね?」
えっ?マジ?、みたいな顔を全員にされた。
なぜだ。攻撃を適当に流していたのは見てりゃわかっただろうに…。
一歩踏み込む。
たったそれだけで、目の前にいたアースとかいう名前の剣士の懐へ。
剣の能力が無ければ、ここまで速く動けなかった。
「つぇ?」
変な声がしたけど、気にしない気にしない。
剣を振り抜き、吹っ飛ばす。
「がっ!」「ぐぇえ!」
吹っ飛ばした先にはフランだっけ?そんな名前の魔法使いの女子に向けてアースをぶち当てる。
もう一歩、踏み込む。
大きな盾を持っている女子。名前は…シフって呼ばれてたな。
その大きな盾に視界を遮られていたのか、まだこっちに向いていない。
勢いそのまま、蹴りをかます。
「…っあ!」
俺からしたら軽い身体は、相手からしたら山のような重さ。
吹っ飛び、フィールドの壁まで行った。
蹴った体勢から身体を捻り、猫のように地面に着地、剣は肩に担いだ状態。
そこからバネのように跳ね、弓を持っている男子…名前はパイナムだったか?とにかくそいつと、名前を一回も呼ばれていないリーダー格のガントレット男、二人へ急接近。
「うっそだろ!?」
いいえ、嘘じゃありません、っと。
ぐるん、と空中でコマのように回転、剣で殴り、二人の意識を一気に刈りとる。
あぁ、今更だが、全部剣の腹でやってる。
いくらフィールドがあるからと言っても、殺傷できる金の剣だと、少し怖いからな…。
これで一段落ついたな。
「すいません」
ずっと体育座りで俺のことを見ていた旧一年の先輩から声がかけられた。
「ん?なんだ?」
「すぐで悪いんですが、こっちも始めましょうよ」
…おーけい。出来れば五分ぐらい休みたかったが、ノーとは言えないみたいだな。
今現在、旧一年と新一年の戦闘可能な生徒の差は何人でしょうか?
答えは簡単、五人!
さて次の問題。
…そのシワ寄せはどこに来るでしょうか?
答えは…これも簡単…全部俺の所…。
あんのクソ先生が…!なぁにが。
「お前、どうせこの中で一番実力あるだろ?なら、ちょっと数多くてもいいよな?」
だ。
お陰で六人と戦うことになったわボケ!
しかも時間ないから六連戦じゃなくて、何人か纏めてときた!
そもそも、「タイマンで!」って言ってたのはあいつなのに、自分で破ってどうするんだよ…!
まぁ、数が多すぎるから二つに分けてもらったんだけど…。
「アース!」
「おーけい!」
「今!フラン!氷!」
「『アイシクルエッジ』!」
…明らかにコイツら、班だろ…。
まず、二つに分けてもらったんだけど、その分け方が五対一だったし。
一人の方、なんか体育座りでずっとこっちの方見てくるし…!
あと、こいつらも流石先輩というか、無駄にダブってるというか、とにかく連携がうまいんだよ。
ただ、個々の力量がちょっとばかり低いんだけど。
実際、今は剣を一本だけ、ナナキの金の剣しか使ってないし。
あぁそうだ、ちなみに剣の能力とかはしっかり発動してて、ちょっとばかし安心した。
万が一、引き継ぎが上手いこと行ってなかったら、単にびっくり箱みたいな能力がある剣になっちゃうしな…。
そんな訳で、金の剣の効果、『自身の質量を自分に対しては軽く、相手に対しては重くする』という能力をフルに使い、一年先輩の攻撃を全て避けるか、適当に剣の腹で弾いている。
身体が羽毛になった気分だ。俺のスキルと組み合わさり、どんな攻撃も簡単によけられる。
それでも、かなり強そうな攻撃は、全部あえて剣の腹で弾いているのだが、剣が飛び出してくる気配は一向にない。
これもまた、一年先輩の実力不足を証明する一つの証拠だな。
「クソ!ちょこまかと!」
「攻撃あたんなーい!」
向こうからも文句が飛び出してくる。
戦技…は、使うまでもないか。
「それじゃあ、こっちから行っていいよね?」
えっ?マジ?、みたいな顔を全員にされた。
なぜだ。攻撃を適当に流していたのは見てりゃわかっただろうに…。
一歩踏み込む。
たったそれだけで、目の前にいたアースとかいう名前の剣士の懐へ。
剣の能力が無ければ、ここまで速く動けなかった。
「つぇ?」
変な声がしたけど、気にしない気にしない。
剣を振り抜き、吹っ飛ばす。
「がっ!」「ぐぇえ!」
吹っ飛ばした先にはフランだっけ?そんな名前の魔法使いの女子に向けてアースをぶち当てる。
もう一歩、踏み込む。
大きな盾を持っている女子。名前は…シフって呼ばれてたな。
その大きな盾に視界を遮られていたのか、まだこっちに向いていない。
勢いそのまま、蹴りをかます。
「…っあ!」
俺からしたら軽い身体は、相手からしたら山のような重さ。
吹っ飛び、フィールドの壁まで行った。
蹴った体勢から身体を捻り、猫のように地面に着地、剣は肩に担いだ状態。
そこからバネのように跳ね、弓を持っている男子…名前はパイナムだったか?とにかくそいつと、名前を一回も呼ばれていないリーダー格のガントレット男、二人へ急接近。
「うっそだろ!?」
いいえ、嘘じゃありません、っと。
ぐるん、と空中でコマのように回転、剣で殴り、二人の意識を一気に刈りとる。
あぁ、今更だが、全部剣の腹でやってる。
いくらフィールドがあるからと言っても、殺傷できる金の剣だと、少し怖いからな…。
これで一段落ついたな。
「すいません」
ずっと体育座りで俺のことを見ていた旧一年の先輩から声がかけられた。
「ん?なんだ?」
「すぐで悪いんですが、こっちも始めましょうよ」
…おーけい。出来れば五分ぐらい休みたかったが、ノーとは言えないみたいだな。
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