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本編
防具と対面
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にしても…うーん、そろそろ物置の七割ぐらいを探したはずなのにな?
「あら?防具ってこれですの?」
お、見つかったか?
「どれどれ?お、それだそれだ」
アーネが見つけたのは、どこにでもあるような黒い軽鎧と普通のシャツとの中間ぐらいの服。
見た感じは特に何の変哲もない単なる布の服、という感じだ。
それでも、要所要所に金属が貼ってあるのだが。
「…こんなのがあなたの防具ですの?これなら、王都にでもいって買った方がよろしいのではなくて?」
確かに見た目はボロいし、こんなのならどこかで適当に軽鎧でも買ったほうが良さそうに見えるだろう。けどな!
「アホかお前。この防具、アラクネの糸で織って、金属部分はキメラの骨を打って作った特別製だぞ?」
ちなみにアラクネとは、人の上半身と蜘蛛の下半身を持った魔獣で、毒やら糸やらを吐く化物。キメラは…あらゆる動物をごちゃまぜにして捨てたみたいな魔獣。いろんなキメラがいるが、たしかあの時は…ライオンの頭と犬の頭に鷹の前足、後ろ足は馬で尻尾は蛇、蝙蝠の羽が生えてた気がするな。
どちらも産まれるタイプなので普通に超危険である。
「こ、これが?」
「実際、焼いても凍らしても大丈夫だ…ここで試すなよ?」
「これと同レベルの防具をどうやって壊したっていうんですの!?」
「え?道中、色んな魔獣と戦ったりだとか、とある都市から追われたときにぶっ壊れた」
おおっとぉ?後半の言葉でアーネの視線が一気に変わったぞぉ?
アーネからの視線が痛い…。
待ってくれ!違うんだ!あの時は…。
「レーィアー?どーしたのー?ボクを呼んだー?ていうかどーこー?」
おっと、誰かがナナキに探してた事を伝えたのかな?個人的にラウクムくんあたりだと思う。
「あぁ、こっちこっち、下だよー」
「ほーい!よっと、どーしたのー?」
地下の物置に行くための穴から、上半身だけ下にぶら下げるようにしてのぞき込む。
いや、タンクトップだろお前。そんな格好して大丈夫なのか?
「いや、もういいよ。防具探してたんだけど、今さっき見つかったから」
「じゃあ呼ばないでよー…?」
ん?なんか視線が自分じゃねぇな。
視線を追っていくと、アーネがいた。
「アンタ、誰?」
「名前を知りもしない人に名乗る名前などありませんわ」
「あぁ、二人とも知らないか」
アーネ、あん時気絶してたからな。
というか、初対面から喧嘩売るなよ。
「えーっと、こっちが」
「ナナキ・フィーネ。よろしく」
…。
「…で、こっちが」
「アーネ・ケイナズといいます。よろしくお願いしますわ」
…なぜ自分が紹介しようとすると二人とも奪うようにして名乗るんだ…?
「まぁ、誰でもいいけど、ボクのレィアは取らないでね?予約は先着一名様だからさー?」
ひょいと地下室に飛び込むと、自分に抱きつくナナキ。
昔っから「好き!」とか「愛してるよ」だとかよく言われてるし、キスとかもたまにやられてたから特に何も感じないが、人様の前でやられるのは流石になんか気まずいんだが…。
「ん?」
と、ナナキがそのままアーネをさらにマジマジと見る。
「んん?」
「どうした?」
「いや、なんでもないよ」
いや、明らかに何でもなくないだろ。
「あら?防具ってこれですの?」
お、見つかったか?
「どれどれ?お、それだそれだ」
アーネが見つけたのは、どこにでもあるような黒い軽鎧と普通のシャツとの中間ぐらいの服。
見た感じは特に何の変哲もない単なる布の服、という感じだ。
それでも、要所要所に金属が貼ってあるのだが。
「…こんなのがあなたの防具ですの?これなら、王都にでもいって買った方がよろしいのではなくて?」
確かに見た目はボロいし、こんなのならどこかで適当に軽鎧でも買ったほうが良さそうに見えるだろう。けどな!
「アホかお前。この防具、アラクネの糸で織って、金属部分はキメラの骨を打って作った特別製だぞ?」
ちなみにアラクネとは、人の上半身と蜘蛛の下半身を持った魔獣で、毒やら糸やらを吐く化物。キメラは…あらゆる動物をごちゃまぜにして捨てたみたいな魔獣。いろんなキメラがいるが、たしかあの時は…ライオンの頭と犬の頭に鷹の前足、後ろ足は馬で尻尾は蛇、蝙蝠の羽が生えてた気がするな。
どちらも産まれるタイプなので普通に超危険である。
「こ、これが?」
「実際、焼いても凍らしても大丈夫だ…ここで試すなよ?」
「これと同レベルの防具をどうやって壊したっていうんですの!?」
「え?道中、色んな魔獣と戦ったりだとか、とある都市から追われたときにぶっ壊れた」
おおっとぉ?後半の言葉でアーネの視線が一気に変わったぞぉ?
アーネからの視線が痛い…。
待ってくれ!違うんだ!あの時は…。
「レーィアー?どーしたのー?ボクを呼んだー?ていうかどーこー?」
おっと、誰かがナナキに探してた事を伝えたのかな?個人的にラウクムくんあたりだと思う。
「あぁ、こっちこっち、下だよー」
「ほーい!よっと、どーしたのー?」
地下の物置に行くための穴から、上半身だけ下にぶら下げるようにしてのぞき込む。
いや、タンクトップだろお前。そんな格好して大丈夫なのか?
「いや、もういいよ。防具探してたんだけど、今さっき見つかったから」
「じゃあ呼ばないでよー…?」
ん?なんか視線が自分じゃねぇな。
視線を追っていくと、アーネがいた。
「アンタ、誰?」
「名前を知りもしない人に名乗る名前などありませんわ」
「あぁ、二人とも知らないか」
アーネ、あん時気絶してたからな。
というか、初対面から喧嘩売るなよ。
「えーっと、こっちが」
「ナナキ・フィーネ。よろしく」
…。
「…で、こっちが」
「アーネ・ケイナズといいます。よろしくお願いしますわ」
…なぜ自分が紹介しようとすると二人とも奪うようにして名乗るんだ…?
「まぁ、誰でもいいけど、ボクのレィアは取らないでね?予約は先着一名様だからさー?」
ひょいと地下室に飛び込むと、自分に抱きつくナナキ。
昔っから「好き!」とか「愛してるよ」だとかよく言われてるし、キスとかもたまにやられてたから特に何も感じないが、人様の前でやられるのは流石になんか気まずいんだが…。
「ん?」
と、ナナキがそのままアーネをさらにマジマジと見る。
「んん?」
「どうした?」
「いや、なんでもないよ」
いや、明らかに何でもなくないだろ。
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