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婚姻
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マリー・ヤクトン男爵令嬢に現を抜かしていた殿方たちはそれぞれ各家で処分が下された。ほとんどが下働きとなり生涯出世することは叶わない。クラーク殿下の王位を望んでいた側妃様は離宮で幽閉となった。
「お嬢様、とても素敵です!」
「ありがとうマーサ」
今日はわたくしの婚姻式。魔石をつけたドレスは重いがキラキラと光ってる。
化粧もこの日のために作った特注品よ。
「アレクシア、綺麗だよ」
「フォルトゥナート様も素敵ですわ」
フォルトゥナート様はわたくしの瞳の色の正装に白金色のさし色がある。
フォルトゥナート様にエスコートされ婚姻を上げる神殿に行く。神殿には上王陛下、上王妃殿下。更に国王夫妻までいる。わたくしたちは皆に祝福されながら進んでいく。
「フォルトゥナート・アルファンスはアレクシア・バートンを妻とし愛することを誓うか?」
「誓います」
「アレクシア・バートンはフォルトゥナート・アルファンスを夫とし愛すことを誓うか?」
「誓います」
誓いの言葉のあと婚姻の宣誓書にサインする。魔道具でサインすると光を放って消える。
婚姻式は恙無く終わり、パーティーの準備に入る。
パーティーでは沢山の人に祝われ幸せを感じた。外で何か騒ぎがあって一時騒然としたけど、それ以外は何もなかった。あとで聞いたらマリー・ヤクトン男爵令嬢が乗り込んでこようとしたらしい。何でもフォルトゥナート様と結婚するのは自分だと言ってたと。クラーク殿下はどうしたのよ。男爵になるからって見捨てたのかしら?それでも王命が出たからクラーク殿下と婚姻するしか道は残されてないわ。
「アレクシア、愛してるよ」
「わたくしもお慕いしております」
クラーク殿下には感じなかった愛をフォルトゥナート様には抱いてる。
その後、わたくしは2男2女を産み、公爵として幸せな時間を行きた。
やり直せて感謝していますわ。最高神様。
「お嬢様、とても素敵です!」
「ありがとうマーサ」
今日はわたくしの婚姻式。魔石をつけたドレスは重いがキラキラと光ってる。
化粧もこの日のために作った特注品よ。
「アレクシア、綺麗だよ」
「フォルトゥナート様も素敵ですわ」
フォルトゥナート様はわたくしの瞳の色の正装に白金色のさし色がある。
フォルトゥナート様にエスコートされ婚姻を上げる神殿に行く。神殿には上王陛下、上王妃殿下。更に国王夫妻までいる。わたくしたちは皆に祝福されながら進んでいく。
「フォルトゥナート・アルファンスはアレクシア・バートンを妻とし愛することを誓うか?」
「誓います」
「アレクシア・バートンはフォルトゥナート・アルファンスを夫とし愛すことを誓うか?」
「誓います」
誓いの言葉のあと婚姻の宣誓書にサインする。魔道具でサインすると光を放って消える。
婚姻式は恙無く終わり、パーティーの準備に入る。
パーティーでは沢山の人に祝われ幸せを感じた。外で何か騒ぎがあって一時騒然としたけど、それ以外は何もなかった。あとで聞いたらマリー・ヤクトン男爵令嬢が乗り込んでこようとしたらしい。何でもフォルトゥナート様と結婚するのは自分だと言ってたと。クラーク殿下はどうしたのよ。男爵になるからって見捨てたのかしら?それでも王命が出たからクラーク殿下と婚姻するしか道は残されてないわ。
「アレクシア、愛してるよ」
「わたくしもお慕いしております」
クラーク殿下には感じなかった愛をフォルトゥナート様には抱いてる。
その後、わたくしは2男2女を産み、公爵として幸せな時間を行きた。
やり直せて感謝していますわ。最高神様。
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