75 / 259
第1章
ヒトミワイナリー なつのあわ ロゼ
しおりを挟む
旅行から帰ってきて、洗濯をし終わる。
さて、夕食にしようか。
といっても、簡単なものにしよう。
旅行中はちょっと食べすぎた。
まずは何を飲むか・・
いいかげんこれは飲まなきゃな。
滋賀県のヒトミワイナリー。なつのあわ。
夏が終わる前には飲まないとな。
じゃあ、合わせるのは・・・
すると、玄関からチャイムが鳴る。
来客予定はないはず。宅急便?
玄関のドアを開けると・・
「こんばんわ。来ちゃいました。」
いや、昼間に送り届けたばかりだよね?
でも、なんとなくこうなる予感はしていた。
仕方なくリビングに招き入れる。
「家の人からは何か言われなかったんですか?」
「あ、お土産ありがとうございますって。みんな喜んで食べていましたよ。」
いや、そういうことでなくて・・・
「一緒にワインを飲みたくて、私が買ったのも持ってきました。」
さすがに手ぶらではなかったらしい。
「私は簡単に夕食をとる予定でしたけど、食べてきましたか?」
「私もまだ食べていません。何を食べる予定でしたか?」
「今日は簡単に、アヒージョにしようかと思ってました。それでいいですか?」
「は?」
瀬戸さんが固まった。
「アヒージョって・・おしゃれなバルとかで出てくる?」
「はぁ、たぶんそうですね。」
「アヒージョが簡単・・・?」
信じられないといった顔をする。
「簡単ですよ。」
キッチンに行って作り始める。
卵焼き用のフライパンにオリーブオイルを多めに入れる。
そこに冷蔵庫から出したチューブのニンニクと輪切りの唐辛子を入れて火をつける。
オイルが温まるまでの間に、冷凍庫からシーフードミックスと冷凍のブロッコリーを出す。
野菜室にあったマッシュルームも出して洗う。
温まってきたオイルにそれらを入れる。冷凍のものもそのまま。
オイルが熱くなりすぎる前にいれるのがコツだ。
その上から塩コショウ。ちょっとだけ醤油を垂らす。
やがて、オイルが煮立ってくる。
その間にバゲットを温めておく。もう切ってあるのを買ってあるので楽ちんだ。
エビに火が通れば完成。
というわけで、包丁もまな板も使わずにアヒージョの出来上がりである。
瀬戸さんは信じられないものを見ているようだった。
リビングに鍋敷きを置いてフライパンごと置く。
取り皿を渡す。
「ほら、簡単でしょ?まぁ食べてみてください。」
ワイングラスに注ぐ、”なつのあわ”。
キンキンに冷やしているので、飲むとすっきりとした味わい。
香りもさわやかな果実感。
アヒージョにもよく合う。
「おいしいですね・・お店ででてくる料理みたいです。」
「オイルにバゲットをつけて食べるとおいしいですよ。」
まだ、暑い日が続いている。
夏はまだ続いているようだ。
あ、酔っぱらって寝てしまう前にタクシー呼ばなきゃな。
さて、夕食にしようか。
といっても、簡単なものにしよう。
旅行中はちょっと食べすぎた。
まずは何を飲むか・・
いいかげんこれは飲まなきゃな。
滋賀県のヒトミワイナリー。なつのあわ。
夏が終わる前には飲まないとな。
じゃあ、合わせるのは・・・
すると、玄関からチャイムが鳴る。
来客予定はないはず。宅急便?
玄関のドアを開けると・・
「こんばんわ。来ちゃいました。」
いや、昼間に送り届けたばかりだよね?
でも、なんとなくこうなる予感はしていた。
仕方なくリビングに招き入れる。
「家の人からは何か言われなかったんですか?」
「あ、お土産ありがとうございますって。みんな喜んで食べていましたよ。」
いや、そういうことでなくて・・・
「一緒にワインを飲みたくて、私が買ったのも持ってきました。」
さすがに手ぶらではなかったらしい。
「私は簡単に夕食をとる予定でしたけど、食べてきましたか?」
「私もまだ食べていません。何を食べる予定でしたか?」
「今日は簡単に、アヒージョにしようかと思ってました。それでいいですか?」
「は?」
瀬戸さんが固まった。
「アヒージョって・・おしゃれなバルとかで出てくる?」
「はぁ、たぶんそうですね。」
「アヒージョが簡単・・・?」
信じられないといった顔をする。
「簡単ですよ。」
キッチンに行って作り始める。
卵焼き用のフライパンにオリーブオイルを多めに入れる。
そこに冷蔵庫から出したチューブのニンニクと輪切りの唐辛子を入れて火をつける。
オイルが温まるまでの間に、冷凍庫からシーフードミックスと冷凍のブロッコリーを出す。
野菜室にあったマッシュルームも出して洗う。
温まってきたオイルにそれらを入れる。冷凍のものもそのまま。
オイルが熱くなりすぎる前にいれるのがコツだ。
その上から塩コショウ。ちょっとだけ醤油を垂らす。
やがて、オイルが煮立ってくる。
その間にバゲットを温めておく。もう切ってあるのを買ってあるので楽ちんだ。
エビに火が通れば完成。
というわけで、包丁もまな板も使わずにアヒージョの出来上がりである。
瀬戸さんは信じられないものを見ているようだった。
リビングに鍋敷きを置いてフライパンごと置く。
取り皿を渡す。
「ほら、簡単でしょ?まぁ食べてみてください。」
ワイングラスに注ぐ、”なつのあわ”。
キンキンに冷やしているので、飲むとすっきりとした味わい。
香りもさわやかな果実感。
アヒージョにもよく合う。
「おいしいですね・・お店ででてくる料理みたいです。」
「オイルにバゲットをつけて食べるとおいしいですよ。」
まだ、暑い日が続いている。
夏はまだ続いているようだ。
あ、酔っぱらって寝てしまう前にタクシー呼ばなきゃな。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる