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軍艦、奉天と命名する。
欧米は人名だが・・・日本は地名だ。
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「ふむ、軍艦の命名だと。」「え、え、まあ・・・」
「なんで?満州国の艦なのだぞ。」と、藤堂少佐がいう。
イイダ大尉(中尉から昇進したのだ。)が、「皇帝陛下から・・・頼まれまして。」
「それで、オレにか、よ・・・」 「え、え、まあ・・・」
「ふむ、しゃあないな・・・」 「そうだな、何処がいいかな。」
「内地の艦は地名を付けるんだ。」
「そうなんですか?」
「そうだよ、わが国の日本海海戦の艦も、三笠だろ?」
「え、え、まあ。」
「あれは、三笠山からきてるんだぞ。」「国定忠治のですか?」
「へぇ~よく、知ってるね。」「三笠の山も今宵かぎりだ、かわいい子分のてめぇ達とも・・・」と、いう名セリフがある。(ここは、赤城なんだが・・・そこはラノベだから、許してください。)
「じゃあ・・・しかし、満州の山ですか?」「平原しかないですよ・・・」
「・・・・・」「その、なんだ。」「山に限ってはいないからな。」
「それでは、長春ですかねぇ~。」
「いいか、仮にも軍艦だぞ。」「もっと、厳粛な名前があるだろう・・・に・・・」
かつての副官だった大尉が・・・「では、ハルピンでは・・・」
「あのなぁ、軍艦ハルピンなんて・・・プーチャンが、まだマシだぞ。」と、イチャモンを付ける藤堂君だ。
「では、これはどうです・・・軍艦、黒龍江なんて・・・」
黒龍江はソ連邦へ流れる河だ。
「すこし長いな。」と、ケチをつける少佐だ。
「じゃあ。」「吉林で、決まり。」
「うむ、悪くはないが弱そうだな。」「重々しさが感じられん。」と、苦言をいう藤堂君だ。
とうとう、「じゃあ、なにがいいんですか?」と、ブチ切れるイイダ大尉殿である。
「ふむ、ここは・・・やっぱり軍艦奉天しかないだろう。」と、切り出した藤堂君である。
なら、はじめっから言ってくれよ・・・の顔のイイダ君である。
こうして、ロシア生まれの軍艦、奉天が誕生したのであった。
めでたし、めでたし・・・
「なんだって、軍艦奉天を改造して欲しいだと。」と、大連港の日本陸軍工廠大連支部の主任がいう。
「え、え、あの艦なんですが・・・ロシア水兵の体格に合わせてあるんですよ。」と、イイダ君だ。
部下に操船や釜たきを教えこんでるのだが・・・部下から苦情なのだ。
軍艦の操舵輪なのだが・・・満州人には、手が届かない・・・
釜たき労働はロシア人は耐えられるかもしれないが・・・体躯が小柄な亜細亜人には無理だ。
大砲も・・・ロシア式は・・・イマイチなのだ。
そうなのだ、ソ連邦は兵器からなんでもが・・・大雑把なのである。
大雑把で大柄なのだ。
それで、扱いが・・・亜細亜人には・・・誰でも得て不得手があるようにである。
「わかった、操作系や推進機関は日本式に改造しよう。」と、なるのである。
もちろん、日本海軍式ではない・・・なぜなら、陸軍だからである。
「いいか、間違っても日本海軍式の模倣はするなよ。」「すれば、銃殺だからな!」と、脅されるのだ。
これ、マジですから。
日本陸軍が犬なら・・・日本海軍は猿という構図なのである。
犬は忠犬ハチ公など・・・皇軍として相応しいのだ。
しかし、しかしだ。 猿は忠猿なんて・・・太陽が西から昇っても無いのだ。
日本陸軍が海軍をバカにするときの、相手が切れるセリフが・・・
猿の海軍・・・と、言われることだそうだ。
犬猿の仲からの誘導卑下なんだが・・・
普通に陸海軍というからね・・・海陸軍とは言わない。
まあ、どうでもいいことなんだが・・・海軍にしてみれば・・・声を大にして、言いたいんだろうね。
オレは猿ではないと・・・しかし、しかしだ。
欧米からは、いまだに黄色い猿と言えば・・・日本人のことなのだ。
「なんで?満州国の艦なのだぞ。」と、藤堂少佐がいう。
イイダ大尉(中尉から昇進したのだ。)が、「皇帝陛下から・・・頼まれまして。」
「それで、オレにか、よ・・・」 「え、え、まあ・・・」
「ふむ、しゃあないな・・・」 「そうだな、何処がいいかな。」
「内地の艦は地名を付けるんだ。」
「そうなんですか?」
「そうだよ、わが国の日本海海戦の艦も、三笠だろ?」
「え、え、まあ。」
「あれは、三笠山からきてるんだぞ。」「国定忠治のですか?」
「へぇ~よく、知ってるね。」「三笠の山も今宵かぎりだ、かわいい子分のてめぇ達とも・・・」と、いう名セリフがある。(ここは、赤城なんだが・・・そこはラノベだから、許してください。)
「じゃあ・・・しかし、満州の山ですか?」「平原しかないですよ・・・」
「・・・・・」「その、なんだ。」「山に限ってはいないからな。」
「それでは、長春ですかねぇ~。」
「いいか、仮にも軍艦だぞ。」「もっと、厳粛な名前があるだろう・・・に・・・」
かつての副官だった大尉が・・・「では、ハルピンでは・・・」
「あのなぁ、軍艦ハルピンなんて・・・プーチャンが、まだマシだぞ。」と、イチャモンを付ける藤堂君だ。
「では、これはどうです・・・軍艦、黒龍江なんて・・・」
黒龍江はソ連邦へ流れる河だ。
「すこし長いな。」と、ケチをつける少佐だ。
「じゃあ。」「吉林で、決まり。」
「うむ、悪くはないが弱そうだな。」「重々しさが感じられん。」と、苦言をいう藤堂君だ。
とうとう、「じゃあ、なにがいいんですか?」と、ブチ切れるイイダ大尉殿である。
「ふむ、ここは・・・やっぱり軍艦奉天しかないだろう。」と、切り出した藤堂君である。
なら、はじめっから言ってくれよ・・・の顔のイイダ君である。
こうして、ロシア生まれの軍艦、奉天が誕生したのであった。
めでたし、めでたし・・・
「なんだって、軍艦奉天を改造して欲しいだと。」と、大連港の日本陸軍工廠大連支部の主任がいう。
「え、え、あの艦なんですが・・・ロシア水兵の体格に合わせてあるんですよ。」と、イイダ君だ。
部下に操船や釜たきを教えこんでるのだが・・・部下から苦情なのだ。
軍艦の操舵輪なのだが・・・満州人には、手が届かない・・・
釜たき労働はロシア人は耐えられるかもしれないが・・・体躯が小柄な亜細亜人には無理だ。
大砲も・・・ロシア式は・・・イマイチなのだ。
そうなのだ、ソ連邦は兵器からなんでもが・・・大雑把なのである。
大雑把で大柄なのだ。
それで、扱いが・・・亜細亜人には・・・誰でも得て不得手があるようにである。
「わかった、操作系や推進機関は日本式に改造しよう。」と、なるのである。
もちろん、日本海軍式ではない・・・なぜなら、陸軍だからである。
「いいか、間違っても日本海軍式の模倣はするなよ。」「すれば、銃殺だからな!」と、脅されるのだ。
これ、マジですから。
日本陸軍が犬なら・・・日本海軍は猿という構図なのである。
犬は忠犬ハチ公など・・・皇軍として相応しいのだ。
しかし、しかしだ。 猿は忠猿なんて・・・太陽が西から昇っても無いのだ。
日本陸軍が海軍をバカにするときの、相手が切れるセリフが・・・
猿の海軍・・・と、言われることだそうだ。
犬猿の仲からの誘導卑下なんだが・・・
普通に陸海軍というからね・・・海陸軍とは言わない。
まあ、どうでもいいことなんだが・・・海軍にしてみれば・・・声を大にして、言いたいんだろうね。
オレは猿ではないと・・・しかし、しかしだ。
欧米からは、いまだに黄色い猿と言えば・・・日本人のことなのだ。
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