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あれが、日本軍の円盤かっ!
空中停止機の脅威。
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円盤型兵器である、日本軍の空中停止機の編隊が初めて登場する。
12機の円盤である。
四方にプロペラが回転して・・・空中、高度200メートルで停止して、編隊を組んでいる。
「よく、バランスを取れるものだな。」と、欧州の科学武官は感心するのだ。
彼らは、科学技術専門の武官だ。
それで、航空力学やエンジン設計の知識があるヤツばかりなのだ。
「どうやってバランスを取ってるのか・・・それが知りたい。」
「まあ、教えてくれないだろうが・・・」
最高機密だ、教える訳が無いんだが。
それは、水銀に浮かべてる重量バランス装置なのである。
常に水平を保つジャイロみたいなものだ。
そして、操縦は進む方向に四方のペラを傾けるのだ。
欠点としては、戦闘機ほど速度が出ないことなのだが・・・
空中で停止できるメリットの方がデカイからね・・・
操縦は機長と機関員の2名でおこなう。
機関員がジャイロを操作して・・・バランスを取り。
機長が操縦するのである。
操縦は飛行機とは異質で、かなり慣れないと浮かばないのだ。
そこが、現在のパソコンが補助するドロ~ンだ。
「いいか、標的の戦車には砲撃できるように模擬砲弾がセットしてあるからな、まさか当たらないとは思うが用心してくれ。」と、係官が説明を重ねる。
敵の砲撃をかいくぐり攻める海兵隊を演出するためである。
海軍もアピールに必死なのだ。
「陸軍のヤツラは露スケの戦艦を無理に分捕って標的にするらしいからな。」
「こちらも見せ場は、オーバーに演技するからな。」
「露スケの軍艦なぞに、負けてられないからな。」
「しかし、陸軍も無理なことを・・・」
「まあ、それだけオレ達の円盤に脅威を感じてる証拠だぞ。」
「世界で、我が皇国海軍だけの空中停止機だからな。」と、自信たっぷりの海兵隊員らである。
「海兵隊があれば、ヘナチョコ陸軍なぞイラネーことを世界へ示すんだ。」「おーーーーーーっ。」
対陸軍となると、米軍相手より盛り上がる海兵隊なのである。
「よし、小島の敵戦車隊へ進軍だ。」と、海兵隊々長が指示を出す。
円盤の四方にあるプロペラが一斉に斜めになる。
12機編隊が一斉に間隔を開けずに・・・進軍する。
何度もリハを重ねた編隊飛行だ。 ミスなんて無い。
数分で小島へ・・・
「おい、標的の戦車がヤケに砲撃してくるぞ。」
「そうだな、露スケの戦車ができるわけないんだが・・・」
もちろん、そこは日本軍の砲撃技術が応用してあるのだ。
機関銃とまがうばかりの連射砲なのである。
「これでは、いくら模擬砲弾でも・・・近寄れないぞ。」と、危惧する係官だ。
やがて、敵戦車の連射が納まる・・・そこは、ちゃんと考えてるのだ。
「よし、砲撃が納まったようだ。」
「降下用意だ。」「高度30まで降下。」
空中停止機は高度が30メートル付近まで降下する。
「いいか、これからが本番だぞ。」「おう。」
「各員、用意はいいかっ?」
「いつでも、どうぞ。」
係官がハッチを開く・・・
12機の円盤である。
四方にプロペラが回転して・・・空中、高度200メートルで停止して、編隊を組んでいる。
「よく、バランスを取れるものだな。」と、欧州の科学武官は感心するのだ。
彼らは、科学技術専門の武官だ。
それで、航空力学やエンジン設計の知識があるヤツばかりなのだ。
「どうやってバランスを取ってるのか・・・それが知りたい。」
「まあ、教えてくれないだろうが・・・」
最高機密だ、教える訳が無いんだが。
それは、水銀に浮かべてる重量バランス装置なのである。
常に水平を保つジャイロみたいなものだ。
そして、操縦は進む方向に四方のペラを傾けるのだ。
欠点としては、戦闘機ほど速度が出ないことなのだが・・・
空中で停止できるメリットの方がデカイからね・・・
操縦は機長と機関員の2名でおこなう。
機関員がジャイロを操作して・・・バランスを取り。
機長が操縦するのである。
操縦は飛行機とは異質で、かなり慣れないと浮かばないのだ。
そこが、現在のパソコンが補助するドロ~ンだ。
「いいか、標的の戦車には砲撃できるように模擬砲弾がセットしてあるからな、まさか当たらないとは思うが用心してくれ。」と、係官が説明を重ねる。
敵の砲撃をかいくぐり攻める海兵隊を演出するためである。
海軍もアピールに必死なのだ。
「陸軍のヤツラは露スケの戦艦を無理に分捕って標的にするらしいからな。」
「こちらも見せ場は、オーバーに演技するからな。」
「露スケの軍艦なぞに、負けてられないからな。」
「しかし、陸軍も無理なことを・・・」
「まあ、それだけオレ達の円盤に脅威を感じてる証拠だぞ。」
「世界で、我が皇国海軍だけの空中停止機だからな。」と、自信たっぷりの海兵隊員らである。
「海兵隊があれば、ヘナチョコ陸軍なぞイラネーことを世界へ示すんだ。」「おーーーーーーっ。」
対陸軍となると、米軍相手より盛り上がる海兵隊なのである。
「よし、小島の敵戦車隊へ進軍だ。」と、海兵隊々長が指示を出す。
円盤の四方にあるプロペラが一斉に斜めになる。
12機編隊が一斉に間隔を開けずに・・・進軍する。
何度もリハを重ねた編隊飛行だ。 ミスなんて無い。
数分で小島へ・・・
「おい、標的の戦車がヤケに砲撃してくるぞ。」
「そうだな、露スケの戦車ができるわけないんだが・・・」
もちろん、そこは日本軍の砲撃技術が応用してあるのだ。
機関銃とまがうばかりの連射砲なのである。
「これでは、いくら模擬砲弾でも・・・近寄れないぞ。」と、危惧する係官だ。
やがて、敵戦車の連射が納まる・・・そこは、ちゃんと考えてるのだ。
「よし、砲撃が納まったようだ。」
「降下用意だ。」「高度30まで降下。」
空中停止機は高度が30メートル付近まで降下する。
「いいか、これからが本番だぞ。」「おう。」
「各員、用意はいいかっ?」
「いつでも、どうぞ。」
係官がハッチを開く・・・
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