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日本本土へ上陸したDC-3型機。
これが、内地というものなのか・・・
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天測結果を航空図で測っていたアラン君が、天測窓からちかづいてくる飛行機を発見する。
あわてて、天測窓から降りて機長へ、「機長、なんか近づいてきます。」
すると、メイド士官が英国流の英語で、「出迎えですわ。」と、答える。
「まだ、日本本土には入っていないが・・・」と、航空地図を確認するアラン君だ。
「日本海には、我が警備艇が常時警備してますから。」と、さりげなく言うメイド士官だ。
朝鮮からの密航船が絶えないと聞いているスミス機長が、「ウワサな本当だったんだ。」と、納得した。
米国からのスパイ密航船が警備艇に発見されて・・・拿捕されてしまったことがあった。
日本側が返還したので判明したのだが・・・(スパイ船の行動は極秘だ。)
朝鮮からは、日本で働きたい売春婦が密航してくる例が後をたたないらしい。
満州娘が日本で財を成して・・・故郷に錦を飾る例が美談として朝鮮女の憧れらしいのだ。
日本側がいい迷惑なのであるが・・・
清楚で可憐な満州娘は花街で歓迎なんだが・・・ウソと騙しの朝鮮は、お断りなのである。
日本人は、ウソつきは大嫌いなのである。
「おい、日本軍の戦闘機だぞ。」と、スミス機長が叫ぶ。
「えっ、あれが・・・」と、茫然と窓から見るアラン君だ。
2機編隊でDC-3型と並行して飛んでる、日の丸を描いた戦闘機だ。
「こちら、皇軍守備隊だ。」「貴殿は来訪したDC-3型ですか。」と、英語で無線が入る。
「そうだ、機長のスミスだ。」「メイド士官に替わる。」
先ほどから、メイド士官がマイクをよこせと・・・
「ん、私はサクラコと申します。」「これは、少尉殿・・・失礼しました。」
「厚木まで先導いたします。」「よしなに。」
日本軍の戦闘機を見ていたアランが、「機長、あれはペラが後部についてますよ。」と、驚く。
「話には、聞いてたが・・・あれほどとは・・・」
日本軍は速度700キロの戦闘機を持っている、とのウワサだ。
米軍幹部は、「黄色い猿が、まさか。」「それは、ブラフだ。」と、相手にしないのだが・・・
現に、軽くDC-3型を抜いて先導する運動能力は伊達ではないようだ。
「まさか、日本本土に入る前に軍の戦闘機が様子見に飛来できるなんて。」
と、日本本土の航空警戒網に驚くスミス機長だ。
レポートに描いても、ペンタゴンが信じないだろうな・・・
史実でも、日本軍がシナの軍閥との戦いで零式戦闘機を試験的に投入したのだが・・・
米軍から応援派遣されていたフライング・タイガーの操縦士らが、「日本軍は未来の戦闘機を実用化している。」と、報告したが・・・「黄色い猿が、できるわけがない。」と、報告書はゴミ箱へ・・・
「おい、アラン。」「アレを観てみろ。」
「まさか、プロペラが後ろにあるのか。」「武器が機首に集められるから・・・機銃の命中率が・・・」
「うむ、そうだな。」「しかし、かなりの高速がでるようだな。」
「フラップを降ろして飛んでるから、かなり速度を絞ってそうだな。」
「でも、この機は270キロは出てるんですよ。」
「つまり、日本の戦闘機は・・・おそらく700キロを想定して造ってるかもな。」「まさか?」と、アランだ。
「まさか、我が米軍でも、500もいけていないが・・・」
当時は、まだマスタングは計画もされていなかった。(マスタングは700キロは出たのだ。)
米陸軍では、カーチスP40が主力戦闘機だったのだ。(シナ大陸の米軍派遣戦闘機はカーチスP40だった。)
カーチス戦闘機は最大速度が550キロだった。
運動性も零戦ほどではなく・・・史実では零式戦闘機21型のカモだった・・・
「あれが、厚木飛行場か!」と、眼下に広がる滑走路をみてスミス機長が叫んだ。
無線が管制塔から入る。
「ようこそ日本へ、こちら厚木管制塔。」「DC-3型、どうぞ。」
「こちら、DC-3のスミス機長です。」「滑走路の誘導を・・・」
「滑走路は4番を使ってください。」
「了解した。」
地面に4という数字が描いてある、そこのようだ。
長さも幅も十分なようだ。
「よし、着陸するぞ。」「操縦を渡せ。」「アイサー。」
スミス機長が着陸コースをとる。
天気は快晴で、なかなか良いフライトだった。
メイド士官のサクラコ少尉は、座席でシートベルトを締めて静観しているようだ。
フラップを降ろして、無事に着陸して・・・滑走路からエプロンへ入るDC-3型だ。
日本側の出迎えの面々が並んでいる。
サイトウ君の古巣の中島飛行機会社の役員らも並んでいるようだ。
メイド士官がパカリとドアを開けて外へ顔を出す。
係官がタラップ台をドアの下へ運んでくる。
DC-3型は尾輪式だから・・・胴体は斜めに下がる。
それで、タラップが無くても、飛び降りてもたいしたことはないが・・・
やはり、タラップがあったほうが絵になるからね・・・
スミス・アラン両操縦士は厚木の地へ降り立った。
「ようこそ日本への航路は、どうでした。」と、歓迎の言葉を述べる歓迎の日本側役員だ。
輸送機が米国の満州国への援助ということもあり、日本側の外務省も協力してるようである。
DCー3型は格納庫へ牽引車が引っ張っていくようだ。
「まあ、お疲れでしょう宿舎を用意してます。」「どうぞ・・・」
と、スミス・アランの両人は宿まで搬送されることとなった。
宿には米国の大使館の武官が待ってるらしい。
大使館の武官は米国軍人である。
おそらく、DC-3型の日本側の組み立て技術の件だろう・・・
まだ、レポートが完成していない両人は休む暇がないようだ。
米国大使館の武官は宿で、すでに両人を待っていた。
「大使館武官のケリー少佐だ。」
スミス操縦士は大使館武官の少佐と聞いて緊張する。
少佐という階級は軍艦の艦長クラスだからだ。
スミス君は米陸軍では大尉、アラン君は少尉補だったからである。
まだ、米軍には空軍が創設される以前である。
輸送機は米陸軍が運用していたからだ。
海軍は空母の艦載機が主だから・・・DC-3型などの輸送機は空母では運用は無いからだ。
まず、着陸ができない。
着艦する機体を引っかけるワイヤーがDC-3は重さが11トンもあるから無理なのである。
無理に空母に着艦するなら・・・甲板の強度がもたないから・・・下手すると、爆発炎上も・・・
日本本土空襲を計画したドーリトル隊も無理してB-25を空母で運用したが・・・
発艦だけで着艦はシナの内陸の飛行場だ。
当時は陸軍3式戦闘機の飛燕が試験飛行で偶然、会敵したが・・・試験飛行だったから銃弾を搭載しておらず、惜しいことを・・・(日本本土空襲なんて軍部はお花畑だから、予想もしなかったのだ。)
まだ、電波探信儀(レーダー)が研究段階で各地に配備されていなかったそうだ。
翌日、厚木の格納庫でDC-3型機のお披露目会が催された。
帝国皇軍からの技師連中、そして民間会社の技師連中などが・・・多々詰めかけたのである。
スミス機長は、五指ではないんだが・・・グラマン社の社員(テスト操縦士の肩書)だからか、説明する役を仰せつかったのである。
通訳はメイド士官のサクラコ少尉だ。(通訳の言動は略します。)
スミス機長がDC-3型の諸元を述べる。
まあ、全長や幅などだ。
技師らは、メモなど取っていたが・・・
サクラコが、「質問を受けてもいいですか?」と、水をむける。
「OKだ、わかる範囲で答えよう。」と、返事するスミス機長である。
「みなさん、わかる範囲なら答えるそうですよ。」と、日本語でいう。
おそらく質問する順番は決めていたのであろう。
まずは、陸軍工廠の技師が、「かなり、機体の剛性があるように感じますが。」
「そうだな、草原で凹凸が少なければ離着陸OKだな。」
「このメイン・ギア(主脚)は予想される負荷の1,5倍まで耐える設計がされてるよ。」
「じゃあ、満州の草原にはぴったりですね。」と、感心する技師らだ。
「戦闘機のエンジンなら2基ほどは運べそうですね。」と、技師らがつぶやく。
「定員は無理して、何名までは?」
「そうだな、オレは30名ほど乗せたことがあるよ。」
日本軍には、当時は30名も一度に運べる輸送機は無い。
100式輸送機が10名ほどの空挺隊員を運べるくらいだ。
「30名も、それなら商売で航空会社ができますな。」と、中島飛行機の技師が叫ぶ。
そうなのだ、30名の客員を乗せられるなら、適正な運賃で商売ができそうなのだ。
「日満航空路が開設できますぞ。」と、技師連中は騒ぎだした・・・
あわてて、天測窓から降りて機長へ、「機長、なんか近づいてきます。」
すると、メイド士官が英国流の英語で、「出迎えですわ。」と、答える。
「まだ、日本本土には入っていないが・・・」と、航空地図を確認するアラン君だ。
「日本海には、我が警備艇が常時警備してますから。」と、さりげなく言うメイド士官だ。
朝鮮からの密航船が絶えないと聞いているスミス機長が、「ウワサな本当だったんだ。」と、納得した。
米国からのスパイ密航船が警備艇に発見されて・・・拿捕されてしまったことがあった。
日本側が返還したので判明したのだが・・・(スパイ船の行動は極秘だ。)
朝鮮からは、日本で働きたい売春婦が密航してくる例が後をたたないらしい。
満州娘が日本で財を成して・・・故郷に錦を飾る例が美談として朝鮮女の憧れらしいのだ。
日本側がいい迷惑なのであるが・・・
清楚で可憐な満州娘は花街で歓迎なんだが・・・ウソと騙しの朝鮮は、お断りなのである。
日本人は、ウソつきは大嫌いなのである。
「おい、日本軍の戦闘機だぞ。」と、スミス機長が叫ぶ。
「えっ、あれが・・・」と、茫然と窓から見るアラン君だ。
2機編隊でDC-3型と並行して飛んでる、日の丸を描いた戦闘機だ。
「こちら、皇軍守備隊だ。」「貴殿は来訪したDC-3型ですか。」と、英語で無線が入る。
「そうだ、機長のスミスだ。」「メイド士官に替わる。」
先ほどから、メイド士官がマイクをよこせと・・・
「ん、私はサクラコと申します。」「これは、少尉殿・・・失礼しました。」
「厚木まで先導いたします。」「よしなに。」
日本軍の戦闘機を見ていたアランが、「機長、あれはペラが後部についてますよ。」と、驚く。
「話には、聞いてたが・・・あれほどとは・・・」
日本軍は速度700キロの戦闘機を持っている、とのウワサだ。
米軍幹部は、「黄色い猿が、まさか。」「それは、ブラフだ。」と、相手にしないのだが・・・
現に、軽くDC-3型を抜いて先導する運動能力は伊達ではないようだ。
「まさか、日本本土に入る前に軍の戦闘機が様子見に飛来できるなんて。」
と、日本本土の航空警戒網に驚くスミス機長だ。
レポートに描いても、ペンタゴンが信じないだろうな・・・
史実でも、日本軍がシナの軍閥との戦いで零式戦闘機を試験的に投入したのだが・・・
米軍から応援派遣されていたフライング・タイガーの操縦士らが、「日本軍は未来の戦闘機を実用化している。」と、報告したが・・・「黄色い猿が、できるわけがない。」と、報告書はゴミ箱へ・・・
「おい、アラン。」「アレを観てみろ。」
「まさか、プロペラが後ろにあるのか。」「武器が機首に集められるから・・・機銃の命中率が・・・」
「うむ、そうだな。」「しかし、かなりの高速がでるようだな。」
「フラップを降ろして飛んでるから、かなり速度を絞ってそうだな。」
「でも、この機は270キロは出てるんですよ。」
「つまり、日本の戦闘機は・・・おそらく700キロを想定して造ってるかもな。」「まさか?」と、アランだ。
「まさか、我が米軍でも、500もいけていないが・・・」
当時は、まだマスタングは計画もされていなかった。(マスタングは700キロは出たのだ。)
米陸軍では、カーチスP40が主力戦闘機だったのだ。(シナ大陸の米軍派遣戦闘機はカーチスP40だった。)
カーチス戦闘機は最大速度が550キロだった。
運動性も零戦ほどではなく・・・史実では零式戦闘機21型のカモだった・・・
「あれが、厚木飛行場か!」と、眼下に広がる滑走路をみてスミス機長が叫んだ。
無線が管制塔から入る。
「ようこそ日本へ、こちら厚木管制塔。」「DC-3型、どうぞ。」
「こちら、DC-3のスミス機長です。」「滑走路の誘導を・・・」
「滑走路は4番を使ってください。」
「了解した。」
地面に4という数字が描いてある、そこのようだ。
長さも幅も十分なようだ。
「よし、着陸するぞ。」「操縦を渡せ。」「アイサー。」
スミス機長が着陸コースをとる。
天気は快晴で、なかなか良いフライトだった。
メイド士官のサクラコ少尉は、座席でシートベルトを締めて静観しているようだ。
フラップを降ろして、無事に着陸して・・・滑走路からエプロンへ入るDC-3型だ。
日本側の出迎えの面々が並んでいる。
サイトウ君の古巣の中島飛行機会社の役員らも並んでいるようだ。
メイド士官がパカリとドアを開けて外へ顔を出す。
係官がタラップ台をドアの下へ運んでくる。
DC-3型は尾輪式だから・・・胴体は斜めに下がる。
それで、タラップが無くても、飛び降りてもたいしたことはないが・・・
やはり、タラップがあったほうが絵になるからね・・・
スミス・アラン両操縦士は厚木の地へ降り立った。
「ようこそ日本への航路は、どうでした。」と、歓迎の言葉を述べる歓迎の日本側役員だ。
輸送機が米国の満州国への援助ということもあり、日本側の外務省も協力してるようである。
DCー3型は格納庫へ牽引車が引っ張っていくようだ。
「まあ、お疲れでしょう宿舎を用意してます。」「どうぞ・・・」
と、スミス・アランの両人は宿まで搬送されることとなった。
宿には米国の大使館の武官が待ってるらしい。
大使館の武官は米国軍人である。
おそらく、DC-3型の日本側の組み立て技術の件だろう・・・
まだ、レポートが完成していない両人は休む暇がないようだ。
米国大使館の武官は宿で、すでに両人を待っていた。
「大使館武官のケリー少佐だ。」
スミス操縦士は大使館武官の少佐と聞いて緊張する。
少佐という階級は軍艦の艦長クラスだからだ。
スミス君は米陸軍では大尉、アラン君は少尉補だったからである。
まだ、米軍には空軍が創設される以前である。
輸送機は米陸軍が運用していたからだ。
海軍は空母の艦載機が主だから・・・DC-3型などの輸送機は空母では運用は無いからだ。
まず、着陸ができない。
着艦する機体を引っかけるワイヤーがDC-3は重さが11トンもあるから無理なのである。
無理に空母に着艦するなら・・・甲板の強度がもたないから・・・下手すると、爆発炎上も・・・
日本本土空襲を計画したドーリトル隊も無理してB-25を空母で運用したが・・・
発艦だけで着艦はシナの内陸の飛行場だ。
当時は陸軍3式戦闘機の飛燕が試験飛行で偶然、会敵したが・・・試験飛行だったから銃弾を搭載しておらず、惜しいことを・・・(日本本土空襲なんて軍部はお花畑だから、予想もしなかったのだ。)
まだ、電波探信儀(レーダー)が研究段階で各地に配備されていなかったそうだ。
翌日、厚木の格納庫でDC-3型機のお披露目会が催された。
帝国皇軍からの技師連中、そして民間会社の技師連中などが・・・多々詰めかけたのである。
スミス機長は、五指ではないんだが・・・グラマン社の社員(テスト操縦士の肩書)だからか、説明する役を仰せつかったのである。
通訳はメイド士官のサクラコ少尉だ。(通訳の言動は略します。)
スミス機長がDC-3型の諸元を述べる。
まあ、全長や幅などだ。
技師らは、メモなど取っていたが・・・
サクラコが、「質問を受けてもいいですか?」と、水をむける。
「OKだ、わかる範囲で答えよう。」と、返事するスミス機長である。
「みなさん、わかる範囲なら答えるそうですよ。」と、日本語でいう。
おそらく質問する順番は決めていたのであろう。
まずは、陸軍工廠の技師が、「かなり、機体の剛性があるように感じますが。」
「そうだな、草原で凹凸が少なければ離着陸OKだな。」
「このメイン・ギア(主脚)は予想される負荷の1,5倍まで耐える設計がされてるよ。」
「じゃあ、満州の草原にはぴったりですね。」と、感心する技師らだ。
「戦闘機のエンジンなら2基ほどは運べそうですね。」と、技師らがつぶやく。
「定員は無理して、何名までは?」
「そうだな、オレは30名ほど乗せたことがあるよ。」
日本軍には、当時は30名も一度に運べる輸送機は無い。
100式輸送機が10名ほどの空挺隊員を運べるくらいだ。
「30名も、それなら商売で航空会社ができますな。」と、中島飛行機の技師が叫ぶ。
そうなのだ、30名の客員を乗せられるなら、適正な運賃で商売ができそうなのだ。
「日満航空路が開設できますぞ。」と、技師連中は騒ぎだした・・・
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