冒険者の学校。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
256 / 273
神の祠製、初号機。

魔法少女が居ないと動かない・・・

しおりを挟む
 ウズメ組が本格的に動き出した。
セラミックとカーボン素材を融合した骨組みが完成したのである。
 「あれっ、確か・・・巨大ロボはチタン合金の骨組みだったんじゃあ。」と、オレが・・・
「そうですが、欠点はチタン合金でも金属ですから、重いんです。」
 「俊敏な動きには、やはりセラミックが素材として優秀ですわ。」と、ウズメ組の女官が・・・
「セラミックは脆さが・・・」と、苦言をいうオレだ。
 「それは、わかりますが、それでカーボン繊維を練り込みましたわ。」と、チタン製とセラミック製を並べる女官だ。
 「試してみますか?」と、オレへ・・・これは、ウズメ姫の眼だ。 やはり、ウズメ姫を40名も増産した弊害が・・・ オレが逆らえない女官が・・・ここに存在してるのだ。
 「ハイ、スイマセン。」と、謝罪を・・・
「それに、太陽炉で焼き固めますわ。」「核融合炉と温度はトントンですわ。」と、セラミック粘土とカーボン粘土をこねて作り上げる工程を説明する。
 陶芸教室の雰囲気である。
かなり、素行錯誤したのか・・・失敗した骨組みが・・・
 「この失敗した骨組みは、建築素材として板にして使いますから。」と、リサイクルを強調する女官だ。
どうやら、オレがシャシャリ出る必要は無いようである。
 
 骨組み製造工程から人工筋肉工房へ・・・ここなら、上から目線で指導が・・・
「あれっ、超電導コイルが巻き数が少ないような・・・」と、苦言を・・・
 「ユミスケ様、お言葉ではございますが、魔法少女の魔力量と相性が合うように、個別のモノでございます。」
「これは、クララ班のリンダ専用で、こちらがルルコ班のラッコ専用でございます。」と、魔法少女の魔力量と超電導コイルの巻き線数を・・・
 ここも、オレが出る幕が・・・・
どうやら、3号機をつくっているらしい。
 ということは、2号機は完成したのかな?
「いま、3号機なのか。」「え、え。」「じゃあ、2号機は?」
 「確か、動作試験をするからと・・・」と、ウズメ組の女官が試験場方向を見る。
「なんだと、オレも見てみたい。」と、あわてて試験場へ走るオレである。

 なんと、ウズメ組は3日で2号機を・・・なんて速さだ。 あまり速いと手抜きがありそうだな・・・
ここは、ガツンと言ってやらねば・・・
 日ごろからウズメ姫には、やられっぱなしのオレだ。 ここは、ウズメ姫に初勝利かな・・・・
試験場といっても神の祠の中庭だ。
 外部から見えないところにロケット試験場として・・・そう、星間航行船のロケットの試験をするためだ。
ロケットエンジンは寿命が短いのだ。 高熱にさらされるからだが・・・しかし、放置すればゴミで終わりだ。
 日本を旅立って500有余年。 そのロケットを朽ちさせることはできない。
それに、攻撃型魔法少女のエネルギー増殖炉でもある。 
 そのメンテ試験の場が超電導動力の巨大ロボの試験場として使われているのだ。
「おい、やってる、やってる。」と、顔を出すオレだ。
 「リンダ、ミッコとの連携がうまくないわ。」と、2班のクララが頭部であるドロ~ンから指示をしてる。
2班とは、1班がオレ、アリス、ユリコ、ユッコだ。
 その2班とは、クララが頭部ドロ~ン、リンダが肩から両腕。
そして、胴体がミッコで脚がリリコだ。
 そして、3班がルルコ、ラッコ・・・あとは覚えていない。
つまり、クララがオレの位置ということである。
 40名も攻撃型魔法少女が増えて、名前が・・・日本の学校の先生は多数の生徒の名前を・・・とても、オレでは無理だな・・・
 「そうだ、名札だ。」「胸に値札・・・じゃない名札を付けてもらおう。」と、ナデシコ校長へ進言だな・・・
「あれっ、パパきてたの。」と、クララが頭部ドロ~ンから拡声器で・・・
 「どうよ、すごいでしょ。」と、ドヤ顔のクララだ。
先ほどから観ていたが・・・動きが俊敏なのだ。 まるで、忍者だ。
 「まさか、セラミック製の骨組みだからか。」と、驚くオレだ。
ウズメ組の女官が・・・これほど・・・すごいとは・・・
 下手すると、オレ達が模擬戦闘で勝てない可能性が・・・アリスの序列1位が・・・父親としての立場が・・・
「いかん、これはアリスかユリコへ知らせねば。」と、振り返る・・・
 そこには、アリスが・・・・
「アリス、その、なんだ。」と、言い訳めいた言葉しか・・・
 「パパ、いまから特訓ですわ。」と、やはり、そうなるわな・・・・
ウズメ組は、オレにとっての地雷だったのだ~~~っ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

実はスライムって最強なんだよ?初期ステータスが低すぎてレベルアップが出来ないだけ…

小桃
ファンタジー
 商業高校へ通う女子高校生一条 遥は通学時に仔犬が車に轢かれそうになった所を助けようとして車に轢かれ死亡する。この行動に獣の神は心を打たれ、彼女を転生させようとする。遥は獣の神より転生を打診され5つの希望を叶えると言われたので、希望を伝える。 1.最強になれる種族 2.無限収納 3.変幻自在 4.並列思考 5.スキルコピー  5つの希望を叶えられ遥は新たな世界へ転生する、その姿はスライムだった…最強になる種族で転生したはずなのにスライムに…遥はスライムとしてどう生きていくのか?スライムに転生した少女の物語が始まるのであった。

【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!

SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、 帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。 性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、 お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。 (こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)

処理中です...