冒険者の学校。

ゆみすけ

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ウズメ組は序列が・・・

例外も世の中にはあるものだ。

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 ウズメ姫がオレの脳を半分占領する以前のウズメ姫。
そう、五体をもったウズメ姫が40名、並んでいる。
 両手、両足があり、自身の肉体があるヒト型クロ~ンであるが・・・もちろん、自我もあるのだ。
巨大ロボ製造要員としてオレが進言して、産まれたウズメ組である。
 女官は女官に指示を受けて動くものだ。
もちろん、ウズメ組の指導はユリエに・・・指名したのである。
 誰が? もちろん、最高神のアマテラス様が直々である。

 「そちが、ユリエかえ。」「ハ、ハァ~~ッ。」と、床に額をこするほど平伏するユリエだ。
もう、体は震えて・・・気絶寸前だ。
 ガクブルというヤツだ。 
なんせ、最高神様の面前へ・・・直々である。
 メガネ組の序列1位の女官でさへ、上役の女官から指示を受けるだけなのに・・・
序列最下位とも言えるユリエが・・・興奮で蒸気が立ち昇るユリエの体だ。
 直接のお声がかかったのである。 ガクブルなのである。
もう、声も聞こえない・・・体が震えて動けない・・・
 「目が覚めた?」と、妖精型のウズメ姫が・・・
どうやら、そのまま昇天してしまったらしい。(緊張の余りに失禁して気絶したユリエだ。)
 「すいません、いつの間にか、どうしたんだろ・・・」と、ユリエが苦しい言い訳だ。
もちろん、そのことには触れない妖精型ウズメ姫である。
 「あんたが、巨大ロボの製造統括女官らしいわ。」と、お墨付きを渡す。
ユリエを製造統括に指名する、と描いた紙が・・・もちろん、和紙だ。(大和紙)
 署名は恐れ多いことに、最高神様のお手描きである。
つまり、署名はアマテラス様が直々に・・・それほど、この案件は重要ということなのだ。

 「部門としては、使い魔製造工房と隣接だけど。」と、ウズメ姫が説明する。
「もう、そこまで話が進んでるんですね。」と、ユリエが答える。
 「何言ってるの、神の祠の最優先事項なのよ。」と、ウズメ姫がユリエへ・・・・
「あんたは、そこの最高責任者なのよ。」と、付け加える。
 「あたいと、巨大ロボの解析をしたじゃない。」「そうだったわ。」「寝てばかりいれれないわ。」
と、ユリエはやっと気づいたようである。

 「ユリエ。」と、ウズメ姫だ。
「ハイ。」と、答えるユリエである。
 「あんたへ、あたいのクロ~ンを40名あずけるわ。」「あたいは顔を出すだけだけど。」「え、え。」
「できるわね?」と、ユリエへ・・・「もう、引けないわよ。」と、ウズメ姫だ。
 「神の祠製の1号機の完成を急いでね。」と、ウズメ姫が・・・
「工作機械や材料は揃えてあるらしいから。」と、かなりの予算が使われたことを言うウズメ姫だ。
 重圧がユリエへ・・・失敗なら処刑くらいでは・・・おそらく、ウズメ姫へも責任が及ぶかも・・・
「まあ、ここは北(北朝鮮)ではないから、処刑は無いわよ。」と、笑うウズメ姫だ。
 「まあ、恥をかくだけだわ。」と、軽く笑うウズメ姫である。
「でもね、できない女官へは最高神様は指示をなさらないわ。」「あんたが、できると確信してるからよ。」と、付け加える。
 「まあ、失敗すれば、あたいと一緒に笑われるけどね。」
「いえ、それはありえません。」「あたいは、触るだけで素材の製造工程までもが浮き出てくるのです。」と、マジな顔のユリエだ。
 「神の祠製の1号機を、姫様は乗員の確保をお願いします。」「あんた、マジなのね。」
「わかったわ、4名の攻撃型魔法少女は確保しておくから。」と、真面目な話のウズメ姫であった。

 ウズメ姫は冒険者学校の攻撃型魔法科へ足を運んだ。(半分、イヤイヤなのだが・・・)
そこは、アリスを筆頭に40名の攻撃型魔法少女が・・・・
 そう、40名の幼女が・・・幼稚園でも保育園でもない・・・・
「ねぇ、アリス。」「なあに、お姉さま。」と、アリスがウズメ姫を膝へ乗せる・・・(しまった、つかまった。)
 リカちゃんごっこ遊びを・・・あわてて・・・すでに遅かった・・・
「もう、お願いだから・・・あたいで遊ぶのは・・・」と、逃げるのに大変なウズメ姫だ。
 「巨大ロボの要員の話よっ。」と、ウズメ姫が逃げ回る。
「そうなの、ならマジな話ね。」と、やっと解放されるウズメ姫だ。
 「つまり、あたいのグループと同じクループを造ればいいのね。」「そうよ。」
「いくつ?」と、アリスだ。
 「とりあえず、1組ね。」「わかったわ、あたいにお任せよっ。」と、序列1位のアリスだ。
そう、上から目線で指名するだけだからである。
 オナゴの世界の序列は野郎がうらやむほどの強権なのである。

 「クララ。」と、序列2位を呼ぶアリスだ。
「ハイ、お姉さま。」と、クララが・・・
 「巨大ロボ2号機の搭乗員を任せるわ。」「ハイ。」「あんたが指名しなさい、3名よ。」「合計4名で1体のロボよ。」「わかりましたわ。」「決まったら、あたいへ報告よ。」「ハイ。」
 こうして、クララが自身のレツを指名するのだ。
「リンダ、ミッコ、リリコ。」「ハイ。」「はい。」「あい。」「いいわね、あんたらが、あたいのレツよ。」
 クララが自身の仲間を指名したのである。
ちなみに、アリスはオレの組だからオレを入れて4名である。
 神の祠製の1号機(2号機)は、こうして乗員が決定されたのである。
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