冒険者の学校。

ゆみすけ

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1体は、討伐ができたようだ。

これでは、調査はほとんどできてない。

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 オトド村へ一旦帰ろうかと、思ったんだが・・・この巨大ロボでは村人が・・・・
やはり、分離したほうが住民が騒がないだろう。
 三日ほど意識が戻らなかった魔法少女らも、少しは魔力が戻ったのか・・・意識が戻りつつあった。
最初に目覚めたのは、ユッコだ。 
 なんとか分離して超電導重力浮遊ができるまでは、まだまだ無理なようだ。
意識が戻ったユッコは葉っぱのクッキーとコーヒーで元気になってくれた。(すきっ腹には、少しづつだ。)
 「とうさん、あんがと。」と、短い返事だ。
「あのう、あたいの着替えは?」「あ、あ、この袋に入ってる。」「あっち、向いててね。」「うむ。」
 そこは、子女だ。 着た切りスズメだったからな。
「ねえさんは、まだかな。」と、心配そうだ。
 「三つ首竜は?」と、思い出したように聞く。
「重力波のカタマリで、ペシャンコだ。」と、オレが答える。
 「三つ首竜で、さいごにして欲しいわね。」と、ユッコが・・・
「あたいが、ギリだった。」「アリスねえさんは、限界を越えてるわ。」
 「君らに負担をかけてしまったな。」と、オレが。
「そうね、これが最後にしてほしいわ。」と、マジな話である。
 「しかし、今の技術では重力波のブラックホール的なカタマリは無理だからな。」と、マジな話だ。
「わかるけど、もうゴメンだわ。」と、ユッコが・・・
 「死ぬかと思った。」と、こぼす。
「まさか、アリスは目覚めないんじゃぁ・・・」と、心配になるオレだ。
 「ウズメ姫様は?」と、ユッコが・・・
「まだ、おねんねだよ。」「目覚めたら、ウズメ姫様へ頼るしか。」と、ユッコが・・・

 それから、ユリコが目覚めた。 ユッコと同じセリフが続く。
オシッコして、パンツやらを着替えて、クッキーとコーヒーで元気になってくれた。
 やがて、妖精型のウズメ姫が・・・さすがに、リカちゃん人形は着替えが・・・そこまで用意が・・・
普通サイズじゃないから、替えが・・・神の祠のメガネ腐女官へ頼むしかないのだ。
 「アリスに充電するわ。」と、ウズメ姫がアリスの首へ抱き付いた。
そして、数時間かけて充電したようだ。
 やっと、アリスが意識が戻る。
まさか、ウズメ姫がオレの首に居るのは・・・「やっと、気が付いたのね。」と、ウズメ姫だ。
 「そうよ、あんたへ充電してたのよ。」「でないと、あんたの体内のナノ・マシンが困るからよ。」
「スンマセン、です。」と、素直に感謝するオレなのである。
 女神様には、マジで頭が上がらないからだ。
そして、アリスもイルマ製クッキーとオレが淹れたコーヒーで気分が戻ったようである。

 巨大ロボ、スサオウは4体に分離独立してオトド村へ・・・
イルマの診療所の前庭へ着地したのである。
 イルマとマイルが出迎えてくれた。
ユリコが搭乗している機体(胸と腹)に凹んだところがある。 それを見て、イルマが・・・・
 「とても、心配でしたわ。」「ご無事で、なによりですわ。」
と、無事だったお祝いに、クッキーで最高の歓待をしてくれる。
 やはり、お菓子屋の娘に限るのだ。(時代的に菓子屋は少ない、王都でも数軒だ。)
オレは、勝ち組だと納得できるのだ。

 「ところで、調査は無事に済んだのですか。」と、イルマが・・・
しまった、戦いに夢中で調査を忘れていたのだ。
 ウズメ姫は・・・あっち向いてる・・・
「どうしょう、画像も無いぞ。」と、落ち込むオレだ。
 三つ首竜の画像は昔のヒトが描いた壁画しかない・・・・
「三つ首竜の死体もブラック・ホールへ飲み込まれてしまったからな。」と、落ち込むオレである。
 「でも、もうレオンの街へ帰りましょう。」と、ウズメ姫だ。
「ロボの胸の凹んだ傷が証拠よっ。」と、アリスが・・・
 「そうだ、この凹みが何よりの証拠だな。」と、納得するオレである。
凹みも三つあるからだ。
 そして、ルイザとナデシコ校長先生へ、イルマ製クッキーを手土産に・・・オトド村を離れる四人衆である。
あっ、ウズメ姫を・・・スンマセンです。 
 五人衆であった。
 
 
 
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