冒険者の学校。

ゆみすけ

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日本式教育の幼女。

神話と童話。

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 「あい。」と、4人目の攻撃魔法幼女が・・・顔が似てるから・・まちがいないのだ。
「ユリコと、申しまする。」と、セーラーのスカートをつまんで、挨拶だ。
 「あたいは、ウズメね、よろしくね。」「あい。」 オレは蚊帳の外だ・・・・・っ。
えらく、日本人風の名前だ。 子が付いてるからだ。 
 「そうじゃ、名前でわかるじゃろう。」「ユリコは、日本式の教育を施した最初の魔法少女じゃ。」と、アマテラス様だ。
 「では、歴代の陛下の名前を。」「そうじゃ、暗記しておる。」「では、初代は。」と、ウズメ姫だ。「ジンム。」と、ユリコが答える。 
 「では、順に言ってみて。」「すいぜい、あんねい、いとく、こうしょう、こうあん、こうれい、こうげん、かいか、すじん、すいにん、けいこう、せいむ、ちゅうあ、すいにん、けいこう、せいむ、ちゅうあ、おうじん、にんとく、りちゅう・・・」「わかった、停止、停止。」 126代まで・・・描くのは・・・
 「教育勅語も。」「当然であろう。」「意味は、知ってはいないが暗記はできるぞよ。」 そう、それが戦前の教育だった。 まず、覚えるのだ。 
 「じゃあ、九九は?」 「とうさんは、あたちをバカにしてる?」 「すんません、はい。」と、ユリコへ・・・
「では、これはなんて読むんだ。」と、出雲大社の日本語の字を見せる。 
 「いずもおおやしろ。」と、ユリコが・・・「では、これは。」と、伊勢神宮を。「いせのじんぐう。」と、のをつけて読んだのだ。 
 「では、これはどうだ。」最後のあがきのオレだ。「天照様がお隠れになったとき岩戸を動かした神は、だれだ。」
「天手力男神。」 アメノタヂカラオ、と読んだのだ。 発音も間違いない。 これは、マジだ。 オレでも勝てないな。 保育女官は、マジで戦前の子女を育てたのである。 GHQ(米国の占領軍)のパヨクによる汚染された教育ではないのだ。 マジで、敗北したオレである。 4歳の幼女に負けたのである。 
 
 戦前の詰め込み教育と、戦後のゆとり教育は、まさに真逆な結果をもたらしたのだ。
戦前の教育とは、江戸時代の寺子屋の伝統を継ぐものである。 
 明治になり、いきなり教育制度が整備されたように歴史は描いてるが、それは間違いだ。
時代が変わっても、ヒトはすぐには替われないものである。
 「ヒトも動物であるからのう。」と、アマテラス計算機がいうのだ。
「たまに、思うのじゃ、わらわと、ソチらとの差があるかと・・・」
 「なんとも、言えませんが、差はないんじゃないですか。」と、オレだ。
「わたくしは、アマテラス計算機を真の女神様と思っております。」と、マジな答えだ。
 「世辞が、うまいのう。」「まさか、お世辞ではありませんよ。」「そうなのかへ。」「え、え、たまにウソをおっしゃいますから。」「ウソは機械では、つけませんから。」と、加えるオレだ。「・・・・・」 なんも、おっしゃらない・・・・

 その日の午後だ。 四名の攻撃魔法幼女がオレの前に・・・オレは、勝ち組だ。 すべて、オレの娘だからだ。
黒髪に黒い眼玉である。 
 「弟子の諸君、聞いてくれ。」「あい。」「はい。」「あい、あい。」「ハイ。」と、それぞれが答える。
「さすがに、キント雲の四名はツライのだ。」「それで、紫電改とマスタングで、アリスとクララは頼む。」
「リンダ、とユリコは愛機ができるまでは、オレのキント雲で。」「あい。」「はい。」と、ふたりが答える。
 キント雲の幼児シートを2座席にする。 
「パパ。」と、アリスだ。 「紫電改のイスが・・・」 体に合わないようだ。 風防もサイズが・・・
 しかし、新造も金が・・・・ユリコへの杖もある・・・もう、鼻血もでないんだが・・・
 「あんた、あたいを忘れてない。」と、ウズメ姫へチェンジである。
金庫番のウズメ姫だ。 オナゴは金銭に細かいのである。 ほどんどの女子は、お金を貯える性格を生まれながらにもってるのである。
 「ユリコの杖の宝玉は支払えるわよ。」と、ドヤ顔のウズメ姫である。 完全に頭があがらないオレである。
「それで、あんたがリンダの愛機を造ってよ。」と、オレへ戻る。 
 「ねえ、どんな機体なの。」と、リンダが飛び跳ねる。 
「そうだな、流星号は?」と、聞く。 カンタンに図面を描いて見せる。 あの、30世紀から過去へ乗ってきたタイムマシンの流星号のことである。 もちろん、マンガの話だが・・・
 「うん、そいでいいわ。」と、うれしそうだ。
 閃いた、ユリコにはビートルしかない。 科特隊のビートルのことである。 怪獣映画のヤツだ。
もちろん、初代のヤツだ。 ちなみに、すべてのドロ~ンの大きさは遊園地の飛行塔の飛行機のレベルであるからね。
 すべてのドロ~ンには風防がついている。 風防が無いと、眼が乾燥するし、ゴミが入るし・・・
髪が乱れるからである。 ユリコは三つ編みのおさげだ。 鼻血が止まらないほど、かわいい娘である。
 数日で、流星号とビートルは完成した。 まあ、ドロ~ンにカバーを付けただけだ、カンタンにできるのだ。
ドロ~ンの電源は、魔法少女のナノ・マシンの星間航行船の核ロケットエンジンからの空間転移技術の成果である。
 流星号やビートルにも、簡易トイレは当然なのである。 
そして、ユリコへ杖を与えるべく、訓練である。 
 サラマンダーが杖なしで、撃てないと杖が意味がないのだ。
5機編隊で、荒野へ・・・
 「ここいらで、いいだろう。」「ユリコ、来なさい。」「はい。」「いいかい、皆がするように、バリバリってやれるかい。」「え、え、できると思うわ。」と、ユリコだ。
 「じゃあ、あの大岩へ、撃ってみてくれ。」「わかったわ、とうさん。」 とうさん、うう、涙が止まらん。
とうさん、だなんて。 なんて、いい響きだ。 パパも悪くはないが、やはりオレは日本人なのだ。
 「では、バリバリと、やって見せてくれ。」「わかったわ。」・・・・・・
 
 
 

 
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