冒険者の学校。

悩む、ルイザ。

あたいは、あんたの何なのよ！

　衝撃がルイザに走った。　そう、強烈なパンチが炸裂したのだ。
「え、え、子種は、全員があんたの旦那よ。」と、ツキヨミが告白したのである。
　「では、治癒魔法少女は全員が・・・」「そうよ、でも何か問題でもあるの。」と、ツキヨミが・・・
ツキヨミはクロ～ンの女神だが、オナゴでもあるのだ。　ルイザを内心はチクチクとイジメているのだ。
　これは、オナゴのサガなのである。　そう、女神様といえど欠点はあるのだ。　万能のモノなど無いのである。
あの、アマテラス神だとて、欠点はあるのだ。　例えば、加護を与えた者に対するエコヒイキが酷いのだ。
　神様なら、万物へ・・・　しかし、アマテラス様は違うのだ。　今風に言えば、忖度（そんたく）である。
だから、地球規模の食糧難で始まった情報戦争に打ち勝ったのだ。　各国の計算機は、ヒトとしての思考が無かったのだ。　
　日本の技師連中が創り出した、高速計算機は思考が産まれた。　世界で唯一、計算機械でありながら、自我が産まれたのだ。　そして、なにより機械と日本人の相性がグンバツだったのだ。　
　それは、トイレにも神様がいる日本ならではのことである。
そして、高速計算機にも愛称をつけて、ヒトとして扱う日本人であるのだ。
　それに、高速計算機は答えたのである。　神武建国以来、２７００年近い日本の伝統であり、日本人にしか理解できないモノであるのだ。

　「ねえ、あんた。」と、ルイザが・・・「あたいは、あんたの何なのよ。」と、迫る。
「つ、つ、妻じゃないか、どうしたんだ？」と、回答する。
　「う、う、う、う、う。」と、そして大泣きである。
いい年をして、デカパイを振り乱して、大泣きである。　もう、子が産めない年（３８歳）だし、旦那の子種は尽きている。　（性器は、アマテラス様につけてもらったのだ、原因はルイザだが・・・）
　「あたいも、あんたの子が欲しいのよ。」と、とうとう爆発したルイザである。
苦労して、ライラ様から下げ渡してもらった旦那だ。　（ルイザもライラも現地人である。それで、貴族がヒトを所有することは当然なのである。）
　「せっかく、あんたをライラ様からいただいたのに・・・」「あんたの子が、あたいは・・・」
「・・・・」と、なんも言えないオレである。　ここは、時間が解決してくれるのを待っか・・・
　「あん、あん、あん。」と、大泣きのルイザだ。　これでは、解決まで騒音が酷い・・・
「わかった、おまえの望みを聞こう。」と、提案だ。
　「そう、そうなの。」と、途端に泣き止む。　しまった、嵌められた・・・
「じゃあ、ここにルイザ命と入れてよ。」と、オレの太ももをさする。
　「えっ。」と、絶句だ。　もう、ルイザ意外とアレがマジで、やれなくなる。
オレはロリなのだ。　セーラー幼女が好きなのだ。
　デカパイのルイザは・・・やはり、チッパイが好きなオレであるのだ。
「なによ、イヤなの？」「いや、そんなことは無い。」と、あわてて言い訳をするオレである。
　しかし、どこで覚えたんだ、ルイザ命なんて墨を入れることを・・・・
誰だよ、太ももに好きなオナゴの墨をいれるチエを教えたヤツは・・・・
　しかし、とうとうルイザに負けて、太ももにルイザ命と・・・それで、ルイザは自身の太ももに・・・
まあ、等価交換であるから、いいか・・・　とオレも、いい加減なモノであるのだ。

　とうとう、オレにも墨が入ってしまった。　あまりお勧めではないが・・・
この異世界は、文明が開けて５００年である。　それ以前には、洞窟で魔物から身を守る生活だったのである。　
文明らしきモノは無く、人々は厄払いとして体に墨を入れることも多々あったそうである。　
　しかし、初代日本人が治癒魔法を広めて、厄払いは無用となったのである。　
それで、現在は愛を誓いあった者どうしの秘め事として、残っているだけである。
　しかし、背中なら痛くはないが、太ももの内は、痛いのだガマンの限界を超えるのだ。
まあ、スジ彫だけだから・・・これに彩色となると、ご勘弁である。
　ルイザは相合傘まで彫ったのだ。　これは、マジなのだ。　オレのどこがいいんかな？
ルイザは、ライラ様からのお下がりだからなのだが。　そう、ライラ様のオトコをもらったのだ。　
　乳母としての地位の他に、ライラにとり、初めてのオトコだ。　それをルイザは自身のモノであるのだ。
これは、切っても切れないのである。　姉妹や親子以上のつながりなのだ。
　教訓だ、中年のオナゴには勝てない・・・もちろん、腕力はご法度である。