冒険者の学校。

ゆみすけ

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治癒魔法とは・・・・

お花を積みにもいけないわ。

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 出迎えの馬車に乗り、アンナは派遣される村へ・・・
アンナはアマテラス様より賜った新しい制服を着て、ご機嫌だった。 制服は、当然にセーラー服である。(学校は紺色セーラーだ。) 
治癒魔法女子専用の白いセーラーである。 セーラーテープの色は新任治療魔法士である、青が1本だ。 
帽子もあるのだ。 治療で、毛髪が患者に落ちないようにである。 
替えの制服も賜ったのだ。 アマテラス様はアンナへ、「そちは、後ろ盾がないそうじゃが、わちきで良ければ後ろ盾に・・・」 なんと、神様の後ろ盾である。 「期待しておるぞよ。」との,お言葉も賜ったのだ。
 
 アマテラス神は、羽衣がふわふわと・・・ そして、「腹の子を大切に・・・」ともおっしゃってくれたのだ。 「大切に育てまする。」と、ナデシコ先生に教わったとうり返事だ。
 「おお、かわいいことを。」と、アマテラス様はアンナを抱きしめてくれたのだ。
後ろで、ナデシコ先生の悔し涙が・・・・・そうなのだ、アマテラス様はアンナを気に入ったのだ。
 ルイザも抱きしめられたことは無いのだ。 そう、アマテラス様が抱きしめたヒトは、ユミスケとアンナの2人だけだ。   それは、アンナの体内のナノ・マシンがアンナと相性が抜群だからである。 なぜか、理由はわからなかったんだが・・・
 
 やがて、馬車は辺境の寒村へ到着する。 村人全員が出迎えてくれた。
そして、治療院(小屋だ。)へ、案内された。 アンナの手荷物は、神の祠で、女官から渡された制服や着替え、そして下着(ブラ、パンツ)そして、靴やカバンや日用品まであったのだ。 アンナは貧しい身分なので、手荷物なんてなかったのだ。 アマテラス様の選別(せんべつ)は、日本の技術で作られたモノばかりだった。 王都の貴族でも見たことが無いモノばかりだった・・・ そこへ突然、農民の子供が走ってきた。 なんでも、隣村の子供らしい。 「助けてよ、おとうがケガだ。 おかあは喰われた。」と、泣きしゃべりだ。 
 アンナは、「隣村は?」「え、え、馬車で1時間ほどですだ。」「すぐ、お願いします。」「あ、あ、わかっただ。」と、村長が若者へ送るように伝える。 子供とアンナが馬車で隣村へ急行である。 なんでも、ウワサで治癒魔法士が、と聞いていたらしいのだ。 それで、子供ながら山道を走ってきたのである。
 到着と同時に治癒魔法女子としての仕事である。 アンナは馬車の荷台で、これからの仕事を思う暇もなかった。
馬車の荷台で、子供から話を聞こうとしたが、泣きしゃべりで、理解不能だった。 
とりあえず、医療カバンだけはもってきたが・・・ 

 やっと、隣村だ。 村では、村人が、「こっちだ。」と、手で合図である。 集会所へ入る。
「グ、グ、グ、グ、グ。」と、痛みをこらえる声だ。
おっさんが、片腕をもがれて苦しんでいた。 肩から先が無い。 誰かが、布で必死に血止めである。 よかった、間に合いそうだ。 
「湯を沸かしてください。」と、村人へ。 手術道具を消毒するためだ。
 まずは、血止めだ。 「わたしが、替わります。」と、村人と替わる。 肩のキズへ手をかざした。
「大丈夫です、お任せを。」と、念じる。 手のひらから、光の粒子が傷へ流れる。 
見る見る、傷がふさがる。 だが、これでは、終わらないのだ。 これでは、血止めしただけだ。 メスとピンセットで、義手を付けられるように手術をしなければ、片手でこれから生きていかねばならない。 
しかし、義手が付けられれば、ずいぶんと助かるのだ。 
「痛みますが、堪えてください。」と、患者へ。 うなずくケガ人だ。 
 喰い破れれた骨や筋肉を縫ったり、削る。 もう、患者は泣きしゃべりだ。 あ、あ、麻酔魔法が・・・・
アマテラス様は・・・ 今は、そんなことより、することがあるのだ。
数時間かかり、傷口を手術で、義手が取り付けられるようにできた。 初めてにしては、上出来だ。
患者は痛みで気絶していた。 隣村の村長に、義手を後ほどつけることを伝えた。 手術跡が落ち着くまで、義手はつけられないからだ。 そうだ、義手は造らねばならないんだ。 もちろん、アンナがである。
構造は学んだが、造るのは初めてなのだ。 造る暇があると、いいんだが・・・・

 そう、そんな暇はなかったのだ。   魔物の巣から湧き出る魔物に村人や雇った冒険者らが、次々とやられて、ケガである。 アンナは治療費はロハである。 それは、魔法を女神様から賜った者だからである。 
包帯とか、消毒薬は別である。 魔法の治療がロハということだ。 それで、治療費は安価なのである。
 そして、寝る間も惜しんで治療へ当たるアンナである。  
もう、ブラックな日本企業なんて、かわいいほうだ。 
 頬はこけて、太ももも細くなる、肌も艶がなくなった。 ただでさえ、栄養がある食事がない寒村だ。 
骨と皮だけのアンナである。 オッパイもアバラ骨ばかりだ。 とうとう、アンナは死を覚悟する。 
「このままでは、過労で死んでしまうわ。」と、自己診断である。 それに、腹の子も心配だ。 
アマテラス様へ、必ず産んで育てると誓ったのだ。 流産だけは、避けたいアンナだ。

 それで、とうとう手紙を書いたのだ。 誰に?
もちろん、アマテラス様へである。 {治療が追いつきません、助けてください。}と、書いたのである。 
送り先は、リオンの役場だが。 
 そこの、ライラという首長へことづければ、アマテラス様へ伝わるらしいのだ。


 
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