冒険者の学校。

神様の祠。

初めて祠へ・・・

　卒業式が終わり、アンナとサンドラは馬車で他の卒業生らと儀式へ向かう。
馬車に５０名は無理だ。　それで、儀式は１０回に分けておこなわれるようである。　
アンナもサンドラも最初の組である。　
　やがて、岩山の祠へ到着した。　その入り口には、女官が多数並んでいる。
女官は祠の入り口まで列で出迎えであるようだ。　女官は、とても清楚で可憐な乙女らであった。　
いままで、会ったことがないヒト達である。　なぜなら、髪は真っ黒で、緋の衣であるからだ。
　同じ髪型なのだが、全員が顔が違うのだ、それに眼が皆黒いのだ。　黒い眼は、確かエルデール公爵家くらいしか聞いていない。　５名の生徒を従えてナデシコ先生が静々と歩く。　ナデシコ先生も、すごい格好だ。（衣冠束帯）　古代の伝説の日本人の高貴な乙女の格好らしいが・・・ナデシコは金髪で、碧眼（青い目）なのだ。　あまり、似合わないが・・・

　扉を４枚ほど通過する。　そして、厳かな扉が開く。
そこは、空があり、晴れて森が見える。　地面は玉砂利だ。　ナデシコ先生の案内で手を清める。　そして、神殿と思われる建物へ・・・　豪華な神殿ではない、簡素だが威厳があり、身がしまる思いである。
　砂利がおわり、石段があり、木の階段が、「そこで、靴を脱ぎなさい。」と、ナデシコ先生もポックリを脱ぐ。
素足である。　靴下はない。　素足でないと・・・
　そして、会議室みたいな部屋へ入る。　簡素なテーブルに木の椅子だ。　女官にあないされて、全員がすわった。
「よく、きてたもれ・・・」と、声が・・・

　アマテラス様が、アマテラス様が、いつの間にか座っているのである。
即、ナデシコ先生は起立だ。　他の、卒業生も・・
「卒業、おめでとうでおじゃる。」と、静かにアマテラス様である。
「くるしゅない、座ってたもれ。」と、アマテラス様である。　しかし、ナデシコ先生は起立したままである。　
　さらに、「座ってたもれ。」と、催促があり、やっとナデシコ先生は着席したのだ。　
卒業生も、それにならう。
　
　やがて、女官らが緑茶を配膳する。　もちろん、ユミスケが持参したイチゴ大福という茶菓子もある。
（ユミスケは、どこから８０個近い、イチゴ大福を手に入れたのか謎だ。　女官の分もあるから８０なのだ。）
完全にアマテラス様のアッシー君のユミスケだ。　イチゴ大福はアマテラス様の好物なのである。
イチゴ大福効果で女官らの動きも新鮮なのだ。
　
　もろもろの、ヨタ話がおわり、ナデシコ先生が・・・
それを受けて、「では、儀式を取りおこのうぞ。」と、アマテラス様が・・・
「ひとりづつ、附いてまいれ。」と、最初の卒業女子を誘う。
　５名しかいない。　じきにアンナの番がくる。
アマテラス様に続いてアンナは別室へ・・・

　そこは、医療カプセルの部屋であった。　女官らが、いそいそと忙しそうにしている。
「そこへ、横になるのじゃ。」と、アマテラス様が・・・
それは、医療ベットである。　やがて、意識が遠のくアンナである。（アマテラス様の麻酔魔法が・・・）
　女官らが、制服のスカートをめくりアンナのパンツを脱がせる。
そして、両股を開く、Ｍ字開脚というやつだ。　おマンコが顔を出す。
恥毛は無い、パイパンマンコである。　プリプリである。
　「潤滑液を。」と、アマテラス様だ。　女官が割れ目に潤滑液をたっぷり垂らす。
そう、処女膜の破れる痛みを減らすためだ。　やがて、液が十分にマンコに染みてきた。　
「種つけじゃ。」と、アマテラス様が指示する。　女官が太い注射器で、精子を詰めた液体をマンコの膣（ちつ）へ注入する。　もちろん、奥の子宮口まで太い注射器は入るのだ。　女官は、自身のオナニーで経験ずみだから、容赦なく、ズブズブと挿入するのだ。　これ以上入らなくなるまでである。　処女膜が破れる。（処女膜は膜ではない、詳しくは省くが。）　
注射器の先から精子が粘液と共に子宮へ・・・　そして、卵へ、精子が・・・
鮮血が注射器の淵からこぼれる。　やがて、「卵が受精したようです。」と、検査係の女官が告げる。
「うむ、上々じゃ。」と、アマテラス様だ。

　眼が覚める、アンナだ。　横にはサンドラが寝ている。　まだ、サンドラは気が付かないようだ。
女官らが、「おめでとうございまする、治癒魔法が授かりました。」と、拍手である。
訳がわからないアンナは、手をかざした。　すると、「治療する対象がみつかりません。」と、声が聞こえるのだ。
　頭の中に聞こえるのだ。　そうなのだ、ナノ・マシンがアンナの体内に存在しているのだ。　ナノ・マシンとの相性もバッチリのアンナである。　
　しかし、なんか腰が、内股が、オンナの印が・・・
そして、注意事項が書かれた冊子が渡されたのだ。　
冊子の名前は、育児手帳とある。　そうだ、旦那は誰。　オトコと性交したわけではないが・・・
でも、それなりに医療知識を学んだのだ、それで懐妊の仕組みは知ってるのである。
　これで、治癒魔法女子として、仕事ができるが・・・オトコ経験もないが、妊娠したアンナであった。
こうして、無事に５０名の治癒魔法科の女子は、全員が治癒魔法を授かったのである。（もちろん、日本人の子を孕んだのであるが。）
　
　無事に大任を果たしたナデシコは、次期の入校生をルイザと共に選別に走るのである。
５０名の卒業生は、王都や街へ治癒魔法女子として雇われていったのである。
１０月１０日後に、５０名の子孫が生まれる予定である。　５０名の子女のサポートも欠かせないのだ。　
連絡網や通信手段の構築など、課題も山積みなのである。