128 / 273
意識が戻らない?
どうしたものなのか・・・
しおりを挟む
「意識が戻らないのじゃ。」と、アマテラス様が・・・
ウズメ姫は顔色は戻ったが、能面のように微動だにしない。
ナインの胸が、すこし上下するから、呼吸はしているようである。(ナインの胸にオレの亀の頭が・・・)
アマテラス様が、オレをギロリと睨んだ。(欲情してスンマセン。)
「ツキヨミ、そちは、ウズメ姫と同じDNAじゃ。」「ハイ。」
「ユミスケも、ルイザとアレがやりつらいじゃろう。」「・・・」
「そちの意識をユミスケからウズメ姫へ移植したいんじゃが。」(なんか、実験してるのかな・・・)
「先のユミスケへの記憶と意識の神経系の移植で、わらわも腕があがったのじゃ。」 (はやり、なのだ。)
「おまえには、ユキヨミの初代がいるじゃろう。」と、初めてアマテラス様がオレを・おまえ・と呼んでくれた。
「このまま、ウズメ姫の意識が戻らないのも不憫なのじゃ。」と、アマテラス様だ。
「ツキヨミの意識がウズメ姫の刺激になれば、ウズメ姫も意識がもどるやもしれんのじゃ。」
「ユミスケ、あたいは戻るよ。」と、オレの中のツキヨミだ。
「とても、勉強になったよ。」と、ユキヨミがいう。
「わかりました、どうすれば?」と、オレとユキヨミが・・・
こうして、再度のツキヨミとユミスケの分離がおこなわれた。
そして、ユキヨミの神経系の細胞はウズメ姫の脳細胞へと移植である。
それぞれが、完治するまで、医療カプセルの中である。
移植手術は、アマテラス様が検分しながら、女官らが執刀しているようだ。
以前より、女官が増えたからだ。 それも、手術専門のようである。
改造人間を造る、ショ〇カーだな・・・・とても、言えないが・・・
こうして、医療カプセルで完治するまで(体内のナノ・マシンのおかげで治療は速いのだが。)
オレは、10日ほどで、カプセルから出ることができた。 ユキヨミは・・・
まだ、のようである。 なぜなら、ウズメ姫の意識が戻らないからである。
なら、ツキヨミに意識で、眼が覚めてもいいんじゃないか・・・と思ったんだが。
「ユミスケよ、そう簡単にはいかんのじゃよ。」と、アマテラス様である。
女神様でも、そこはカンタンではないようである。
しばらくして、ルイザが祠へやってきた。
「ユミスケ、どこへいってたんよ。」と、激おこプンプン丸である。
飛竜の討伐祝賀会をスッポかしたからだ。
「すごく、いそがしかったわ、王都はお祭りが終わらないほどよ。」
「ねえ、早く帰ってきてよ。」と、オレの腕をつかむのだ。
そのころ、ウズメ姫の意識の中では、ツキヨミとウズメ姫の果てしない戦いが・・・
意識同士の戦いが続いていたのだ。
ウズメ姫は、ユキヨミの姉だ、ツキヨミはウズメ姫の妹という立ち位置である。
しかし、ユキヨミばかりが、目立っていたのだ。 なにかと、ユミスケが「ツキヨミ、ツキヨミ。」と、エコヒイキしていたのだ。 もちろん、ユミスケに他意はないのだが・・・
「姉さん、いい加減にしてよ、眼を覚ましてよ。」「いや、あんたばっかり。」「あんたばっかり。」
「どうして、ダダをこねるのよ。」「あんたばっかり、この際だから、いうけど。」「え、え。」
「あたいは、あんたはキライだからね。」「・・・・・」
「ゆるさないよ、この恨み晴らさでかっ。」「姉さん、もうイヤよ。」「ふふ、ふ、ざまあ味噌汁よ。」
そうなのだ、ふたりの姉妹は葛藤があったのだ。 一番、ウズメ姫が許せないのは、ルイザをウズメ姫へ当てたことである。 ドロ~ンの組み合わせである。 せめて、替わり番子なら・・・
しかし、すでにお寿司であるのだ。
ウズメ姫は爆発していたのだ。 ユキヨミが脳内へ入れば、さらに爆発するだけだったのだ。
オナゴは、たとえ女神様でも怒りが収まらないことも多々あるのである。
それが、オナゴのサガなのである・・・・・「ユミスケと最初に関わったのは、あたいなんだ。」と、ウズメ姫だ。
「あんたは、あとからシャシャリ出てきて、あたいからユミスケを奪ったのよ。」「絶対に許さないわ。」
と、ウズメ姫は脳内のツキヨミをイジメることで、喜びを感じているのだ。
眼が覚めないウズメ姫を心配するユミスケを感じることが、今のウズメ姫の喜びなのだ。
だから、ウズメ姫は意識が戻らないように、自身を閉じ込めてしまったのである。
ウズメ姫は顔色は戻ったが、能面のように微動だにしない。
ナインの胸が、すこし上下するから、呼吸はしているようである。(ナインの胸にオレの亀の頭が・・・)
アマテラス様が、オレをギロリと睨んだ。(欲情してスンマセン。)
「ツキヨミ、そちは、ウズメ姫と同じDNAじゃ。」「ハイ。」
「ユミスケも、ルイザとアレがやりつらいじゃろう。」「・・・」
「そちの意識をユミスケからウズメ姫へ移植したいんじゃが。」(なんか、実験してるのかな・・・)
「先のユミスケへの記憶と意識の神経系の移植で、わらわも腕があがったのじゃ。」 (はやり、なのだ。)
「おまえには、ユキヨミの初代がいるじゃろう。」と、初めてアマテラス様がオレを・おまえ・と呼んでくれた。
「このまま、ウズメ姫の意識が戻らないのも不憫なのじゃ。」と、アマテラス様だ。
「ツキヨミの意識がウズメ姫の刺激になれば、ウズメ姫も意識がもどるやもしれんのじゃ。」
「ユミスケ、あたいは戻るよ。」と、オレの中のツキヨミだ。
「とても、勉強になったよ。」と、ユキヨミがいう。
「わかりました、どうすれば?」と、オレとユキヨミが・・・
こうして、再度のツキヨミとユミスケの分離がおこなわれた。
そして、ユキヨミの神経系の細胞はウズメ姫の脳細胞へと移植である。
それぞれが、完治するまで、医療カプセルの中である。
移植手術は、アマテラス様が検分しながら、女官らが執刀しているようだ。
以前より、女官が増えたからだ。 それも、手術専門のようである。
改造人間を造る、ショ〇カーだな・・・・とても、言えないが・・・
こうして、医療カプセルで完治するまで(体内のナノ・マシンのおかげで治療は速いのだが。)
オレは、10日ほどで、カプセルから出ることができた。 ユキヨミは・・・
まだ、のようである。 なぜなら、ウズメ姫の意識が戻らないからである。
なら、ツキヨミに意識で、眼が覚めてもいいんじゃないか・・・と思ったんだが。
「ユミスケよ、そう簡単にはいかんのじゃよ。」と、アマテラス様である。
女神様でも、そこはカンタンではないようである。
しばらくして、ルイザが祠へやってきた。
「ユミスケ、どこへいってたんよ。」と、激おこプンプン丸である。
飛竜の討伐祝賀会をスッポかしたからだ。
「すごく、いそがしかったわ、王都はお祭りが終わらないほどよ。」
「ねえ、早く帰ってきてよ。」と、オレの腕をつかむのだ。
そのころ、ウズメ姫の意識の中では、ツキヨミとウズメ姫の果てしない戦いが・・・
意識同士の戦いが続いていたのだ。
ウズメ姫は、ユキヨミの姉だ、ツキヨミはウズメ姫の妹という立ち位置である。
しかし、ユキヨミばかりが、目立っていたのだ。 なにかと、ユミスケが「ツキヨミ、ツキヨミ。」と、エコヒイキしていたのだ。 もちろん、ユミスケに他意はないのだが・・・
「姉さん、いい加減にしてよ、眼を覚ましてよ。」「いや、あんたばっかり。」「あんたばっかり。」
「どうして、ダダをこねるのよ。」「あんたばっかり、この際だから、いうけど。」「え、え。」
「あたいは、あんたはキライだからね。」「・・・・・」
「ゆるさないよ、この恨み晴らさでかっ。」「姉さん、もうイヤよ。」「ふふ、ふ、ざまあ味噌汁よ。」
そうなのだ、ふたりの姉妹は葛藤があったのだ。 一番、ウズメ姫が許せないのは、ルイザをウズメ姫へ当てたことである。 ドロ~ンの組み合わせである。 せめて、替わり番子なら・・・
しかし、すでにお寿司であるのだ。
ウズメ姫は爆発していたのだ。 ユキヨミが脳内へ入れば、さらに爆発するだけだったのだ。
オナゴは、たとえ女神様でも怒りが収まらないことも多々あるのである。
それが、オナゴのサガなのである・・・・・「ユミスケと最初に関わったのは、あたいなんだ。」と、ウズメ姫だ。
「あんたは、あとからシャシャリ出てきて、あたいからユミスケを奪ったのよ。」「絶対に許さないわ。」
と、ウズメ姫は脳内のツキヨミをイジメることで、喜びを感じているのだ。
眼が覚めないウズメ姫を心配するユミスケを感じることが、今のウズメ姫の喜びなのだ。
だから、ウズメ姫は意識が戻らないように、自身を閉じ込めてしまったのである。
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる