冒険者の学校。

ゆみすけ

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これが、本体なのか・・・

分身の本体。

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 「あの、祠のアマテラス様は?」と、恐れ多いことを聞いた。 
「うむ、それは分身の分身じゃぞよ。」と、?の解答だ。 
「いつぞやは、バックアップを感謝するぞよ。」と、アマテラス様である。
 そして、ハッチからドロ~ンごと船の中へ入る。 
「ついてきてください、くれぐれも失礼の無いように。」と、ウズメ姫だ。
 ツキヨミも緊張してるのがわかる。 自動扉を5枚ほど通過する。 
やがて、木製の開き戸が・・・ そこを、しずしずと開くウズメ姫とツキヨミである。 
よく見ると、二人とも女官のスタイルだ。(先ほどまでは、セーラーだったが。) 
そして、頭に冠である。 服も正装の女官服のようである。 
羽衣まで、ふわふわと・・・ そうだった、ふたりとも女神様だったんだ。 
扉を入る。 「シャリ。」と玉砂利の音がする。
 地面が玉砂利なのだ。 あれっ、ここは外なのか? 日光がまぶしい。 森が見える。 
そして、石の手水舎がある。 
手桶で、ユキヨミが、オレの手をすすいでくれた。
 気が付くと、目の前に神殿がある。 木造の簡素な神殿である。 
華美でないところが、日本なのだ。 
ここは、とても星間航行船内とはおもえなかった。 
おそらく、アマテラス計算機が実体の様に見せてるとは思うんだが、しかし、水の感覚も玉砂利の感覚もあるのだ。 それに、ツキヨミやウズメ姫の荘厳なこと、まるで、別人である。
 神殿の扉が開いて、簡素な日本式のテーブルに簡素な椅子だ。 
そして、アマテラス様が、おいでおいでである。
 どうみても、実体のあるアマテラス神にしか見えなかった。 
「ウズメもツキヨミも、今日は客じゃ。」と、座れと示すアマテラス様である。 
しかし、なかなか座らない。 そこで、オレが、「では、お言葉に甘えて。」と、座った。 
すると、ウズメもツキヨミもである。 
そこへ、女官が接待のお茶である。 
アマテラス様が、「では、レイの件じゃが。」と、始めたのだ。 
そう、戦術核爆弾の話だ。 
「この、船の燃料は核爆弾と同じなのじゃ。」と、答える。 
人類で最大のロケット推進力は核エネルギーということだ。 
星間航行船は、核エネルギーで進むのだ。 
もちろん、放射能は特殊合金で防いでいるのだが・・・(厚さ、2メートルもの鉛合金だ。)
「ウズメ姫に機関部への出入りを許す。」と、アマテラス様が。 
ユキヨミがオレに眼で合図だ。 
「ありがとうございます、感謝に耐えません。」と、平伏するオレである。 
「ウズメがもってくるまで、ここでお茶でもどうじゃ。」と、アマテラス様が。 
ツキヨミが、うんうんと合図だ。 
「ありがたきことです、感激でございます。」と、平伏するオレである。 
アマテラス様は、「そうか、そうか、うれしいぞよ。」と、機嫌がいいみたいである。 
ここで、手土産を出すツキヨミだ。 なかなかの演技である。 
お茶うけの菓子である。 ユキヨミに事前に聞いたのである。 
スイーツに眼が無いアマテラス様と・・・ それで、特別にイチゴ大福を持参したのだ。 
「おお、これは、なんともいえぬな。」と、ご機嫌のアマテラス様である。 
オレはゴマすりで、オレの分まで献上である。 
神様には献上品が必要なのである。 
金の延べ棒ではダメである。 
そこは、金銭ではないのだ。 
アマテラス計算機は金銭には興味がないからだ。 
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