冒険者の学校。

ライラの父母とは・・・

親バカなのか、それとも・・・

　ここは、帝都、いや王都にあるライラの実家である。　
ライラの父親は公爵、つまり王の身内である。　
まあ、王様の叔父さんだ。　それで、公爵なのだ。　
ライラの先祖（日本人）は魔法（科学知識）の知識を使って魔法を駆使したことで、この国の王家に組み入れられたのである。　
まあ、娘が妃（きさき）として王家に嫁いだのである。　
それで、王家の身内としての公爵の地位を得たのである。　
今から、５００年前のことだ。　それから、延々と続く家系であるのだ。　
しかし、初代の魔法の知識は絶えてしまっていた。　
それで、代々に渡り、初代の日本人の血を求めていたのである。　
それが、ライラの活躍により達成されようとしている。　
ライラが見つけた日本人は地竜を討伐したらしい。　
しかし、しかしだ。　それでも、娘を溺愛する父親は認めなったのだ。
　娘と、すでにニャンニャンのマンコの仲とは知らない父親である。　（まあ、孕む計画はライラの母親のルイザへの入れ知恵なのだが。）　
そして、ルイザから娘が孕んだとの連絡まで母親は受けていたのである。　
そして、火竜も討伐だ。　もう、これは間違いなく日本人であるのだ。
　王都に凱旋することで、父親はユミスケを認めざるをえないのである。　
これが、ライラの母親であるエリアラの作戦だった。　
ちなみに、ライラの父親はエルデール公爵である。　（ライラの名は、二人で考えたらしい。）
　
 「そいつは、本当に日本人なのか？」　「そう、娘は言ってますが。」
「ううむ、あれから５００年だぞ。」「もう、日本人は死に絶えたとばかり。」
「それが、偶然生き残っていたんですよ。」「まさか、騙せれてるんじゃないか。」
「あなたは、すぐに疑いますからね。」「他人なぞ、信用できるか。」
「娘が、間違いないと・・」「見間違いも考えられる。」「・・・・・」　呆れて、モノもいえない母親だった。　これでは、お腹の子のことを言ったら、ブチ切れるのは間違いないわ。　
そう思って、今日まで内緒の話だったのだが・・　
「あなた、ライラの日本人が火竜を討伐しましてよ。」「まさか、あの火竜だぞ。」
「信じられん。」「娘は火竜の首を持参するらしいですよ。」
「なら、認めざるをえませんよね、あなた。」「う、う、う、う、う、む。」　
「ルイザも、日本人だと認めたそうですよ。」「ううう、む。」
「とにかく、会ってくださいな。」　会えば、認めざるを得なくなる。　
かわいい娘を他人なぞにやれるものか！
　エルデール公爵は、作戦を考えるのだった
。
　ところが、エリアラにはお見通しだ。　エルデールは娘には１２０パーセント弱いが、娘はライラだけではない。　ライラには姉がいるのだ。　
つまり、ライラは姉妹なのだ。　次女であるから、役所務めなのだ。　
長女は、帝都の王家へ嫁ぐべく、王政府務めなのである。　
その長女にも当然、エルデールは弱いのである。
　ちなみに、長女はアエリアという名前である。　
そう、母親が命名したのである。　
そして、アエリアも、チッパイだったのだ。　
そして、魔法に関する悩みも抱えていたのである。