冒険者の学校。

ゆみすけ

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星の観測。

現在位置が不明・・・

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 そして、最期のページの書き出しを見る。 
人工冬眠から目覚めたときからの日数で、書いてある。 
586日となってる。 1年と、半年と少しだな。 
今のところ、植物の栽培はうまく行っている。 
食料は自給自足ができるようだ。 空気も巡回して、植物に廻して、まさに小さな地球だ。 
天体観測で、地球への連絡ロケットでの連絡が可能か調べたが、あきらめた。
 電波は通信中継なしでは無理だ。 
アマテラス計算機が警報を鳴らしてるが、推進力がない、このボロ船では、なんともできない。
 宇宙人か知的生命体にも遭遇はしていない。
 アマテラス計算機が、自身が銀河系最速だと、自慢してるがマジなようだ。 
計算機が自慢など・・・ しかし、最近になり、アマテラス計算機が、仲間のような気分だ。
 普通に会話が計算機とできるからだ。 
なんでも、自己啓発してるとか・・ また、警報だ。 
なんとも対処ができないのだが・・ どうやら、隕石流の宇宙での流れに引き込まれているらしい。 
その対処法がアマテラス計算機が回答を出したのだが。 
核爆発の威力で軌道を替える方法だった。 
建設機械の動力で、核エンジンの機械が1台だけある。 
そのエンジンを暴走させて、核爆発を誘発する。 
そのエネルギーでこの星間航行船の軌道を替える案だ。 
核エンジンの機械は地面掘削ロボットだ。 
とても高額な機械で、各船に1台しか乗っけてないほどだ。 
つまり、切る札を切ることである。 しかし、切り札にはリスクがつきものだ。 
この建設機械ブロックが核爆発の衝撃に耐えられるかだ。 
耐えられても亀裂が入ると・・・ しかし、隕石流に引き込まれれば、壊滅的だ。 
もう、粉々である。 アマテラス計算機は、最悪でも冬眠カプセルは助かる可能性がある。 
全員破滅か、最低でも2人は助かるに賭けるか、選べと結論だ。
 数時間で、もう核爆発でも逃れられない引力につかまるらしい。 
隕石流とは、恐ろしいモノである。 ・・・
ここで、記述は終わっている。 あとは、白紙だ。 
ナノマシンが、「それ以降の話ですが、聞きたいですか。」と、アマテラス様の声だ。 
「結論ですが、核エンジンを暴走させて、核爆発での離脱は成功しました。」
「私の計算どうりだったのですが・・」「建設機械のブロックは耐えましたが、亀裂が入りました。」
「そのリスクはあったので対処はしたのですが、亀裂の数が多すぎて・・・」「あとは、あなたが見たままです。」 亀裂で、空気が抜けて14人が窒息死したのだ。
「そして、星間航行船の建設機械ブロックは、この惑星の引力に引っかかり、この惑星に落下しました。」
「外壁などは大気との摩擦で燃えてしまいましたが、内壁は機械類を守りぬきました。」
「だから、私が存在してるのですわ。」
「この人類が生存している惑星に着いたのは、まさに神の御意志と思います。」
「あなたは、14人の犠牲をわすれないでください。」と、ナノマシンは伝えて沈黙した。
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