冒険者の学校。

これが、遺跡なのか・・・

クルマを掘り出す。

　「でも、ライラはお貴族様だ、いいオトコなぞ、いくらでも・・」というと。　
「ユミスケさん、あなたは自分がなにか知らないでしょう。」と、言う。　
「そりゃあ、オレは単なるおっさんだ。」と、答えた。　
「まあ、そうでしょうね、知ってるなら・・・」と、お茶を汚すライラだ。　
「では、お聞きしますが、ゴーレムを止められたでしょう。」「あれは、偶然・・」　「いいえ、あなたはゴーレムが何なのか知ってますね。」オレは沈黙だ。　
「ライラ、キミは・・」「あたいは、あなたの正体を知ってますわ。」
「えっ、オレ自身も知らないのに？」　「あなたは、伝説の古代人ですわ。」
「はるか数万年前に栄えた文明のヒトですわ。」
「ライラ、君がなにいってるのか、わからないが。」
「いまから、古代遺跡に着いたら、納得してくれると思いますわ。」　
「でも、あなたの印は、もうたっぷりともらいましたから。」と、オレから離れないライラだ。　
「ところで、ユミスケさんのトラウマって？」　と、聞いた。　
「あ、あ、そのことか。」「もう、離れられない仲ですから、教えてくれますね。」
「あ、あ、いいが、悪く思わんでくれよ。」「え、え、わかりましたわ。」
「オレはデカパイが大嫌いなんだ。」「えっ。」
「君がペッタンだったから、一目で惚れたんだよ。」
「え、え、え、え、え～っ。」「では、ハナっから、あたい意外とは。」　
「そうだ、よ、大好きなんだよ。」　「ふ、ふ、ふ、そうだったんですね。」　
「やはり、運命ですわ。」と、チューだ。　息ができないが・・・　やっと離してくれた。　
ふう、深呼吸するオレだ。・・・
しかし、この世に、ペッタンが好きなヤツが居たんだ。　
古代人だが。　間違いないは、あたいの眼は。　ライラは２頭立の馬車を操りながら考えた。
　これで、日本人はあたいのモノだわ。　古代魔法技術が手に入るわ。　
伝説の空飛ぶ機械を、ユミスケは造れるかしら。　
あのゴーレムも古代の機械だわ。　まさか、あたいの最大の欠点が最大の武器になるなんて。　
ライラの思うとうりである。　ライラがペッタンでなかったら、この展開はなかっただろう。　
いままで、神様を・・　いいえ、感謝しかないわ。と、神にペツタンで生まれたことを感謝するライラであった。・・・・
「ユミスケ、遺跡が見えてきましたわ。」　もう、ライラ・ユミスケの仲である。　
「あれが、そうなのか。」　瓦礫の山が見える。　
しかし、瓦礫が岩ではないのだ。　コンクリート片なのだ。　
そして、遺跡を探索した跡がチラホラ見えるが・・・　誰も、いない。　
「遺跡を調査してるんじゃあ？」と、観たら。　ゴーレム（建設機械）が動き出したので、逃げ出したらしい。　
ハシゴやら馬車の轍の跡が散見されたのだ。　車庫の扉が見える。　
「これが、トビラか。」　と、半分開いてるから、恐る恐る入る。　
真っ暗だ。　そうだ、ランプだ。　明かりを点けて、ライラと足を踏み入れた。　
「あれっ、あれはクルマだ。」　見ると、四輪駆動のランドクルーザーが・・・
普通にドアを開ける。　ライラは怖がって近づかないようだ。　
ハンドルがある。　エンジンは？　前のボンネットを開ける。　
「おお、燃料電池のやつだ。」と、判断する。　
あの、重機と同じだ。　水が燃料のようだ。　
化石燃料のガソリンエンジンではないようだ。　
おそらく、石油を堀り尽くして無いのだろう。　それで、水素エンジンとなったようだ。