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武器と防護具を選ぶが・・・
自作しかないな。
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武器屋や防具屋は、街に1軒づつあった。
武器屋で、刀剣類を見る。 いい出物はないようだ。
オレが見る眼が無いのではなくて。 いい刃物がないのだ。
鍛えて焼きが入ってないのだ。 そう、ナマクラというやつだ。
「焼きが入ってないようだが。」と聞くと、武器屋のおやじが、「焼き、なんだソレは・・」である。
焼き入れをしらないようだ。
それで、武器製作現場へ顔を出した。
そこは、ただ単に型に流して造ってるだけだった。
そう、古代日本となんら変わりは無かったのだ。 石の型に青銅を流しているだけだ。
「では、あのカタナは?」とライラに聞いたのだ。
「あれは、古代の遺物ですわ。」「遺跡の宝箱から発見されたモノですわ。」
「では、砂鉄を集めて、鍛錬したのではないのか。」 「まさか、あのようなモノは滅多に手に入りませんわ。」 「ライラはどうして?」と聞いた。
「どうして、手に入れたかは秘密ですわ。」と、ライラがいう。
「アレは鍛えた刃物だ。」と付け加えた。
ライラは、「ユミスケさんは、アレがどうやって作られたかしってるんですか。」と、詰め寄る。
「聞いた話だ。」と言い訳だ。
「河で砂鉄を採るんだ。」「ハア?」
「そして、その砂鉄から玉鋼を造る。」「え、え。」
「そして、その鋼を槌で叩いて、鍛えるんだ。」「え、え。」
「そして、それを繰り返す。」「ひょってして、ユミスケさんはカタナを造れるんですか?」
「造ったことは無いな。」「それは、残念です。」
「オレだけでは無理だ、フイゴや鍛える槌を叩く者が必要だ。」「では、集めれば。」
「うむ、出来ないことは無いが・・」 「あたいが集めます。」
「指導をおねがいします。」とライラが言う。
さらに、「いい武器が造れれば、討伐人の被害が減りますから。」
猛虎でも、冒険者や討伐人が少なからず犠牲となっていた。
「わかった、ただしヒトを見てからだぞ。」
「え、え、わかりました。」と返事のライラだった。
さて、ヒトが集まる前に砂鉄の算段をしなければならない。
街はずれの河を数ヶ所、観て回る。 そして、磁石を手に入れなければならない。
確か磁鉄鉱という岩石が天然の磁石と思ったが・・・
そして、鉄を吸いつける岩の話を仕入れた。
そして、磁鉄鉱の岩から、破片と割、河の砂へ入れて、砂の中から取り出した。
「おお、やはり河の砂地なら採れるもんだな。」
と、砂場で磁石を・・・ なんだろう、変な思い出が・・・ まあ、いいや。
砂鉄を採る算段が付いたのだ。
そして、鍛冶場を造らねばならないが・・・ ヒトを見てからだ。
それなりの仕事に耐えれるヤカラでないと務まらないからだ。
「そうだ、あの貧民街の案内人のフーボーは使えそうだったな。」
あとで、ライラに言っておこう。
そして、木炭、つまり炭が必要だったな。
あとは、炉を造る粘土と板踏みのフイゴがあればできそうだ。
玉鋼ができれば、その鋼で日本刀や短刀が造れるのだ。
ライラの腰のナマクラとは違うヤツを鍛えて、いままだ世話になったお返しができそうだ。
武器屋で、刀剣類を見る。 いい出物はないようだ。
オレが見る眼が無いのではなくて。 いい刃物がないのだ。
鍛えて焼きが入ってないのだ。 そう、ナマクラというやつだ。
「焼きが入ってないようだが。」と聞くと、武器屋のおやじが、「焼き、なんだソレは・・」である。
焼き入れをしらないようだ。
それで、武器製作現場へ顔を出した。
そこは、ただ単に型に流して造ってるだけだった。
そう、古代日本となんら変わりは無かったのだ。 石の型に青銅を流しているだけだ。
「では、あのカタナは?」とライラに聞いたのだ。
「あれは、古代の遺物ですわ。」「遺跡の宝箱から発見されたモノですわ。」
「では、砂鉄を集めて、鍛錬したのではないのか。」 「まさか、あのようなモノは滅多に手に入りませんわ。」 「ライラはどうして?」と聞いた。
「どうして、手に入れたかは秘密ですわ。」と、ライラがいう。
「アレは鍛えた刃物だ。」と付け加えた。
ライラは、「ユミスケさんは、アレがどうやって作られたかしってるんですか。」と、詰め寄る。
「聞いた話だ。」と言い訳だ。
「河で砂鉄を採るんだ。」「ハア?」
「そして、その砂鉄から玉鋼を造る。」「え、え。」
「そして、その鋼を槌で叩いて、鍛えるんだ。」「え、え。」
「そして、それを繰り返す。」「ひょってして、ユミスケさんはカタナを造れるんですか?」
「造ったことは無いな。」「それは、残念です。」
「オレだけでは無理だ、フイゴや鍛える槌を叩く者が必要だ。」「では、集めれば。」
「うむ、出来ないことは無いが・・」 「あたいが集めます。」
「指導をおねがいします。」とライラが言う。
さらに、「いい武器が造れれば、討伐人の被害が減りますから。」
猛虎でも、冒険者や討伐人が少なからず犠牲となっていた。
「わかった、ただしヒトを見てからだぞ。」
「え、え、わかりました。」と返事のライラだった。
さて、ヒトが集まる前に砂鉄の算段をしなければならない。
街はずれの河を数ヶ所、観て回る。 そして、磁石を手に入れなければならない。
確か磁鉄鉱という岩石が天然の磁石と思ったが・・・
そして、鉄を吸いつける岩の話を仕入れた。
そして、磁鉄鉱の岩から、破片と割、河の砂へ入れて、砂の中から取り出した。
「おお、やはり河の砂地なら採れるもんだな。」
と、砂場で磁石を・・・ なんだろう、変な思い出が・・・ まあ、いいや。
砂鉄を採る算段が付いたのだ。
そして、鍛冶場を造らねばならないが・・・ ヒトを見てからだ。
それなりの仕事に耐えれるヤカラでないと務まらないからだ。
「そうだ、あの貧民街の案内人のフーボーは使えそうだったな。」
あとで、ライラに言っておこう。
そして、木炭、つまり炭が必要だったな。
あとは、炉を造る粘土と板踏みのフイゴがあればできそうだ。
玉鋼ができれば、その鋼で日本刀や短刀が造れるのだ。
ライラの腰のナマクラとは違うヤツを鍛えて、いままだ世話になったお返しができそうだ。
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