冒険者の学校。

ゆみすけ

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これは、ダメかもしれん。

以外にカンがするどいヤツだ。

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 「それで、最近のヤツが現れたところは?」と、ライラへ聞いた。 
「それが、王都へ向かう街道の、ここあたりです。」と、カンタンな図面を示した。 
「だいぶ距離がありそうだな。」 
「え、え、三日ほどかかりますが。」
「おれは、その間飯などが・・」「あ、あ、あなたは自炊が無理だったわね。」 
「では、あたいが同行しましょうか。」「えっ、君が。」 
「え、え、食事の世話とサポートくらいなら、あたいでもできますわ。」
「こんな、おっさんと同行なんだぞ。」 「まさか、法外なことはしませんわよね。」
「当然だ、オレも牢屋には入りたくはないからな。」 「なら、安心です。」 
「あ、あ、そして馬車を使いますから。」 
「オレは馬を操れんぞ。」「あたいがやりますわ。」
「伊達に受付を長年やってませんから。」らしい。 
「では、討伐の書類は揃えておきますから。」 「うむ。」 
「それで、なるべく早い討伐が・・」 「いつでも、いいぞ。」と日本刀を持つ。 
「では、明日の朝に。」 「わかった、飯を食ったらな。」 
「では、馬車を用意して待ってます。」・・・
 まさか、ライラが同伴してくれるとはおもわなかったな。 
オレはライラは胸が無いから、トラウマが発生しないんだ。 
デカパイはトラウマが・・・ 白いデカパイに血管が浮きでて・・・ あ、あ、思い出した~、早く忘れたいのだ・・・
そして、次の朝がきた。 久々に朝飯を食った。 
まあ、パンにミルクだが・・ それでも、やはり、飯はいいものだ。 
役所の前には馬車がとめてあった。 どうやら、コレで行くんだろう。 
「ユミスケさん、待ってましたよ。」と、討伐服に着替えたライラが手を振る。 
討伐服とは、汚れてもいい服で、仕事着である。 スカートではない。 
麻と綿のダブルの生地で、頑丈である。 
ドラクエの旅人の服というやつだ。 
ライラは腰のベルトに短剣だ。 オレは日本刀を外して、馬車の荷台へ乗り込んだ。 
馬は1頭立だ。 水をくむバケツが乗せてある。 馬用だな。 
そして、旅に必要な道具は防水布でカバーしてあるようだ。 
「では、行きます。」「パチン。」と鞭だ。 馬車は、ガラガラ進みだした。 
バネが無いから、乗り心地は最低だが、歩くよりはいいかな。 
なんせ、三日かかるんだ。 歩いては戦う気力も失せるのだ。 
見送りもなく、街を後にする。 
関所は役所の馬車なので、スルーである。 
馬車に役所の印が付いてるのだ。 まあ、盗難防止だろう。 
昼は、街道の休憩場で馬を休ませた。 
そこは、井戸もあり、食事もできるのだ。 
ライラの作った昼飯は、意外にうまかった。 
乾燥した保存食を煮詰めて戻したスープと乾パンだ。
粗食には慣れていたからかもしれないが・・ 
やがて、街道沿いの村へ着いた。 
「今日は、ここで宿泊です、村長宅です。」とのことだった。 
村には宿なんて無い。 基本、余裕がある家しか旅人を泊てはくれない。 
そこで、村長宅となるようだ。 
そして、村長から猛虎の情報も仕入れたのだ。 
この村でも、数人の村ヒトが犠牲になったらしい。 
いずれも、オンナや子供である。 たぶん、エサとして狩られたんだと思う。 
猛獣は肉がやらかいヒトを狙うらしい。 
そういえば、あばれ熊もオンナの太ももをうまそうにカジっていたが・・ 
まあ、ライラには、その話はしていない。 
ライラもナオンだからだ。 
夕食はライラが村長の奥さんと二人で調理した食事だった。 
村長が、ライラを誉めていたが、たぶんお世辞だと思う。 
オレは宿の食事が懐かしく思った・・・・・・
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