満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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96式を試乗する?

これは、これでは・・・

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 そうして、倉田飛曹が空母の甲板で見学していると、海軍さんが、からかいに来た。 「倉田飛曹殿!」 なんかイヤな予感だ。 「お手並み拝見しました、ぜひ我が96式で、見せてもらえないですか。」 来た、やはり来た。 しかし、陸軍の手前、逃げられない倉田だ。 あとで、バレるとビンタだ。 「え、まあ、いいですが・・・」 「おい、上官に許可を取れ。」 まだなんかい!!  倉田は、操縦席に座る。 スロットから、計器まで、違うのだ。 スロットは左で同じだが、海軍は引くみたいだ。 計器は、見ればわかるが位置が・・ 「なんだ、これは。」 と紐を引いた。 引くと書いてあるからだ。 すると、ボコンと下で、音がする。 「あ、あ、それは増槽を落とす紐です。」 はじめに言えよ! 「まあ、空母から、発船して、すぐに戻るから増槽はいらん。」 と答えた。 そして、エレベーターが上がる。 日差しが、まぶしい。 格納庫は電気の明かりでからね。  さて、エンジンを整備士らが起動してくれた。 スロットを廻して、陸軍と逆と理解した。 ベダルや操縦幹で、ラダーやエルロンの異常を確認する。 異常なしだ。 両手を開いて車輪の輪止めを外してもらう。 ここは、海軍も同じだな。 さて、スロットを引いてエンジン回転を上げる。 カウルフラップが開く。 スルスルと96式艦戦が走り出した。 微妙にエンジン馬力が、無いな。 ままよ、フル・スロットだ。 「ブ~ン。」 から「ゴー。」 にエンジン音が高鳴る。 まだだ、この分では飛びたつのはギリだな。 しかし、あっという間に、飛行甲板は終わる。 ままよ、と操縦幹を引いた。 96式艦戦は、なんとか浮いた。 そして、空母を旋回して、着陸コースに乗る。 空母は30ノットで、走行中だ。 倉田は手がフラップへ・・・ まてよ、これは、2段フラップじゃないぞ。 どうする? 普通の着船では、止まれないだろう。 ここは、新型ではない、旧型97式のつもりで操縦しないと・・・ 海軍の面前で恥はかけないからだ。 さて、空母の背後に距離をとり、コースを決める。 そうだ、着艦フxチクを出さないと。 どれだ? 脚は96式艦戦も固定脚だ。 たぶん、下げと書いてあるヤツだ。  レバーを下げる。 ランプが赤から青だ。 つまり、OKということだ。 倉田は、96式艦戦の機首をあげて、尾輪を下げる。 つまり、空母の制動柵のワイヤーに着艦ツックを引っ掛ける態勢で、空母へ降りる。 グヮンと制動のショックがあり、96式艦戦は、無事に着船できた。 「ふう、やはり97式がいいや。」 と独り言がでた倉田飛曹だ。 普通に、倉田が着艦してので、海軍様は、あてが外れたようだ。 機体が替わっても、着艦できるのは、腕がマジにいい証拠である。 すいぶん、株が上がった倉田陸軍飛曹であった・・・・・
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