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生娘の奪い合い。
生娘を奪うのだ。
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「なに、5人もの生娘を手に入れたと?」 うらやましい限りだ。 これで、シナ様への献上品は・・・ くそっ、オレは、今年はまだ、ひとりも、生娘を献上しておらん。 これでは、両班から中人へ落とされかねない。 どうすれば、この危機を逃れられるか・・・ そうだ、ヤツの5人も生娘を奪えばいいではないか。 ヤツには死んでもらおう、そうだ、それがイイのだ。 両班貴族のパク・リーは手下頭を呼ぶ。 「おい、おみゃあ、ヤツが生娘を手に入れたことは知っておろうな。」 「へえ、知っておりますだ。」 「では、奪ってまいれ。」 「オレッチ、ひとりではできねえだ。」 「わかったおる、15人の手下をつけようぞ。」 「そして、これは、シナ様からの拳銃だ。」 手下頭に、モーゼル拳銃を渡す。 「これは、モーゼルではねえでか。」 「そうだ、それでヤツを殺して、生娘を奪ってまいれ。」 「わかりやすが、褒美は・・・」 「金3貫を下げ渡そうぞ。」 「お、おっ、3貫もですけ。」 「わかりやしただ、やってきますだ。」 金3貫と聞いて、手下どもは、相手の両班屋敷に強襲をかける。 つまり、闇撃ちだ。 5人も生娘を手に入れたので、安気をこいていたが、瞬殺された。 そして、死骸は刻まれて犬のエサだ。 「なに、あの両班貴族が惨殺されたと。」 「なんでも、生娘を5にん、山奥村から拉致したきたらしいです、それを奪われたとか。」 「ザマあないわな。」 「いい気味だ、5人も手に入れたからだ、殺されて当然だ。」 「どこが、5人もの生娘を。」 「両班のパク・リーらしいぞ。」 「なんだと、あのパク・リーか、くそっヤツに5人も勿体ないわ、こちらがもらおうぞ。」 5人の満州生娘を狙って、貴族が奪い合いだ。 最終的に、どこの両班貴族が残るか・・・ さて、こちらは、満州国の山奥村だ。 時間は数日戻る。 馬車の御者が目を覚ました。 彼は、拳銃で撃たれたが、急所はハズれたのだ。 しかし、気を失って倒れたのだ。 それを、殺したと思って、朝鮮馬賊どもは見逃したのだ。 「う、う、油断だ、誘拐されてしまった、どうすれば・・・」 とりあえず、傷の手当だ。 布切れを巻いて、血止めだ。 そして、木の枝で杖を作り、なんとか道を下る。 人家のある所まで、なんとか辿りつかねばならない。 朝鮮馬賊に娘らが、誘拐されたことを伝えねばならない。 馬車は奪われて、歩くしかなかったのである。 また、生徒が通ってこないから事故か、と学校から様子見の馬車が、そして杖をついた御者を発見した。 そうして、朝鮮馬賊の山奥村の襲撃が明らかになったのである。 時、すでにお寿司か・・・イヤ、まだ遅くはないのだ。 朝鮮の両班貴族は生娘の奪い合いで、無駄な時間を浪費していたのである。 御者からの報告を聞いた学校から、討伐隊へ急使が走る。 どうする、間に合うか討伐隊! 5人の生娘のゆくえは? シナ様へ献上される前に、間に合うのか・・・・・
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