満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
2 / 212
新型の戦闘機だ。

陸軍97式戦闘機

しおりを挟む
 満州国へ移民団が日本から海を渡っていった。 そして、米国の鉄道利権で、満州鉄道が動き出した。 そして、インフラが少しづつ整備されていった。 しかし馬賊が立ちはだかる。 馬賊は容赦なく鉄道や入植者、地方の銀行などを襲うのだ。 米国の西部無法者時代と同じだ。 鉄道王ハリソンは米国へ救援を求めたが、はるばる遠い不毛の満州なぞへ、米国のガンマン達は金を積んでもお断りであった。 それで、ハリソンは仕方なく日本陸軍へ援助を求める。 広い満州の治安を歩兵で守るとしたら、多くの兵が必要だ。 そんな余分な大金はハリソンにも無いのだ。 それで、陸軍航空隊の小隊が派遣された。 3機編隊で、3小隊を作れる9機で、予備が3機の計12機と空中勤務者(陸軍は操縦者をそう呼ぶ。)が9名と整備やもろもろの30名が海を空母で渡ったのだ。 それも、陸軍が作った空母だ。 海軍と陸軍は猿と犬以上に仲が悪いのだ。 そして、もっていった飛行機が97式戦闘機だ。 空の狙撃兵と歌われた機体だ。 97式は中島飛行機が三菱の海軍96式戦闘機をパクッて作った機体だ。 当時は日本もパクリ天国であったのだ。 著作権などの考えが無い時代である。 三菱のゼロ戦開発で名高い、堀越技師が96式を作り、自身の最高傑作と歌っていた。 その、いいところをパクッたのが陸軍97式戦闘機だ。 96式より、性能や使いかってがいいのは当たり前だ。 それに、三菱はエンジンがショボイので、中島の高性能エンジンを使っていた。 とうぜん、中島は自社製の97式に三菱製の96式より、いいエンジンを使うのだ。 それで、ついたあだ名が空の狙撃兵だ。 さて、陸軍の空母あきつ丸で、97式戦闘機と人員が満州へ運ばれたのだ。 そして、満州国の奉天に飛行場が整備された。 まあ、97式は固定脚で、荒地に強かったが。 そして、始めはテントが基地であった。 無線用の鉄塔が建ち、97式に無線機が搭載された。 そして、弾薬庫やガソリンタンクが建てられて、エンジン始動のクルマが運ばれた。 飛行機に給油するタンク自動車も用意された。 最後に購買部が建てられて完成だ。 基地の入り口に板に墨で、黒々と、満州馬賊討伐飛行隊の文字が漢字で書かれた。 本日より活動開始である。 基地司令は磯辺大佐で、満州国で、地元の女真族を料理人や雑用に数人雇った。 さあ、始まり始まりです・・・・・ 
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ
歴史・時代
 ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・

蒼雷の艦隊

和蘭芹わこ
歴史・時代
第五回歴史時代小説大賞に応募しています。 よろしければ、お気に入り登録と投票是非宜しくお願いします。 一九四二年、三月二日。 スラバヤ沖海戦中に、英国の軍兵四二二人が、駆逐艦『雷』によって救助され、その命を助けられた。 雷艦長、その名は「工藤俊作」。 身長一八八センチの大柄な身体……ではなく、その姿は一三○センチにも満たない身体であった。 これ程までに小さな身体で、一体どういう風に指示を送ったのか。 これは、史実とは少し違う、そんな小さな艦長の物語。

大航海時代 日本語版

藤瀬 慶久
歴史・時代
日本にも大航海時代があった――― 関ケ原合戦に勝利した徳川家康は、香木『伽羅』を求めて朱印船と呼ばれる交易船を東南アジア各地に派遣した それはあたかも、香辛料を求めてアジア航路を開拓したヨーロッパ諸国の後を追うが如くであった ―――鎖国前夜の1631年 坂本龍馬に先駆けること200年以上前 東の果てから世界の海へと漕ぎ出した、角屋七郎兵衛栄吉の人生を描く海洋冒険ロマン 『小説家になろう』で掲載中の拙稿「近江の轍」のサイドストーリーシリーズです ※この小説は『小説家になろう』『カクヨム』『アルファポリス』で掲載します

ソラノカケラ    ⦅Shattered Skies⦆

みにみ
歴史・時代
2026年 中華人民共和国が台湾へ軍事侵攻を開始 台湾側は地の利を生かし善戦するも 人海戦術で推してくる中国側に敗走を重ね たった3ヶ月ほどで第2作戦区以外を掌握される 背に腹を変えられなくなった台湾政府は 傭兵を雇うことを決定 世界各地から金を求めて傭兵たちが集まった これは、その中の1人 台湾空軍特務中尉Mr.MAITOKIこと 舞時景都と 台湾空軍特務中士Mr.SASENOこと 佐世野榛名のコンビによる 台湾開放戦を描いた物語である ※エースコンバットみたいな世界観で描いてます()

【おんJ】 彡(゚)(゚)ファッ!?ワイが天下分け目の関ヶ原の戦いに!?

俊也
SF
これまた、かつて私がおーぷん2ちゃんねるに載せ、ご好評頂きました戦国架空戦記SSです。 この他、 「新訳 零戦戦記」 「総統戦記」もよろしくお願いします。

独裁者・武田信玄

いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます! 平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。 『事実は小説よりも奇なり』 この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに…… 歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。 過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。 【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い 【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形 【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人 【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある 【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。 (前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)

織田信長IF… 天下統一再び!!

華瑠羅
歴史・時代
日本の歴史上最も有名な『本能寺の変』の当日から物語は足早に流れて行く展開です。 この作品は「もし」という概念で物語が進行していきます。 主人公【織田信長】が死んで、若返って蘇り再び活躍するという作品です。 ※この物語はフィクションです。

処理中です...