大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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厳戒態勢の対馬だ。

どうしたのだ、夜間厳戒態勢。

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 シナの水上戦車が進攻してくる可能性大との情報で、対馬の海底聴音器部隊は24時間体制になった。 おそらく、夜間に進攻してくるだろう、あくまでダロウだ。 朝か昼かもしれない。 で、24時間体制である。 交代は4人で8時間交代である。 時間がダブルとの心配は無用だ。 交代時間は1時間ダブルのである。 その1時間で、用意や引継ぎや、もろもろのことをやるのである。 全員がオトコだ。 女性はいない。 なぜなら、国防という、崇高な仕事は譲れないのである。 国はオトコが守らないでどうするのである。 まあ、我らが山田総理の個人的見解であるが、反論するヤカラはいなかった。 銃後の守りには女性も参加しているが、前線はオトコだ。 最前線は譲れないのである。 ソ連は女兵士もいるらしい、独逸帝国の女スパイは有名であった。 日本はやはり、国を守る崇高な仕事は譲れないのである。 男 女 同権? ばかばかしいのだ。 男は子を産めないではないか。 日本は女の地位が低い? ばかばかしい、家の家計を握ってるのは主に女である。 つまり財務省である。 欧州では、家のサイフは男が持ってることが多い。 日本は、ほとんどの主婦(あえて、シュフだ。)が家のサイフを持っているのだ。 とても、女の地位が低いとは思えないのだ。 ・・・・ ここは、半島の地平線に対馬が見える対馬海峡である。 1両の水上戦車が試験走行で、対馬を目指すこととなった。 なんせ、250両出して失敗は許されない。 そこで、将軍は考えた、(そうだ、売女を乗せて行けば日本側にも手配ができる。)裏ルートで日本人の女衒に連絡する。 大歓迎で、夜間の対応(帰りの燃料だ。)やら手配してくれた。 これで、成功間違いなしだ。 将軍は用意した日本語を教育した若い女を3人選んだ。 いづれも、価値が高い生娘である。 今回はスパイではないので、楽に女を手配できた。 シナの情報局の連絡員が(前回の潜航艇と同じヤツだ。)試験走行をすることとなる。 「いいか、必ず成功しろ、女は値段はいくらでもいい、対馬までの進攻が水上戦車で可能かの試験だ。」 「了解です、必ずやり遂げます。」 「うむ、売女の売り上げはお前への褒美だ。」 連絡員は気合が入る。 夜間、音も静かに水上戦車は売女を乗せて岸を離れた。 売女3人は借金のカタに売られた娘であり、本来は幸せな生活など皆無だ。 しかし、日本に売られると聞いて、期待が高まった。 ウワサで、色々聞いていたからだ。 日本語を教えに来た、以前に日本で生活していた女工作員からだ。 ニセの出生証明書を渡されて、満州国からの渡航証明まで渡されたのだ。 満州国の売女なら、たどたどしい日本語でも通用するし、日本人の同情も得やすいから娘達の顔は明るい。 もう、「あたいは、帝都のマンション住まいがいい。」 と夢など語らうのである。 水上戦車は暗い海の上に砲塔が見えるだけで、発見されにくい。 2時間ほどで、対馬に上陸したのだ。 そして女達は日本人女衒に高額で引き取られた。 見るとモロ、生娘であるから、女衒はウハウハだ。・・ あれ、諸君はおかしいと思うだろう。 24時間体制は? なぜ、水中聴音器は? 海岸に張り巡らされた警戒網は? どうしたのだ。 これでは、敵が上陸し放題ではないか! 
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