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独逸帝国、フランス侵攻!
24時間で落ちたフランス
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アルザス・ローレヌ地方が独逸帝国の領土になってから数ヶ月、住民は大して替わらない為政者の政策を受け入れていた。 鉱石の売り先が独逸帝国になった。 タダで搾取されるのではない。 金は支払われた。 独逸帝国も悪魔の国ではないのだ。 しかし、フランスとしては鉄鉱石などが入らないことは痛い。 外国から買うにしても高くつく。 鉱石の利権を奪われて不満を抱えた者はすくなくなかった。 アルザスの町の角のゴミ箱が、ドカーンと爆発した。 このところ多発している爆弾テロだ。 付近に居た数人が巻き添えで死亡した。 けが人は多数だ。 そしてビラが散乱している。 ビラには独逸帝国への抗議文とフランス自由戦線の文字だ。 一般住民を巻き添えにして、なにが自由戦線だ、と思うが裏があった。 これは、独逸帝国の宣伝大臣が仕掛けたワナだった。 これに気がつかない住民らからテロ撲滅の要望が湧き出るのは眼に見えている。 フランスには暗い歴史がある。 自分達の王様や王妃をギロチンで首をハネたのだ。 フランス革命である。 もちろん、王の政策に異議を唱えるのは悪いことではない。 しかし、王や王妃以外にも理由もなく首をハネられた貴族は多い。 なんとギロチンの製作者もギロチンで首をハネられたのだ。 口の悪いヨーロッパ人は影でいう。 「フランスはヨーロッパのシナだ!」 これが、日本なら政治の実権を議会に渡して終わりだろう。 首はハネない。(大政奉還である。) 日本のパヨク系歴史教科書などは、さも偉大な革命との記載が多いが、共産革命の根源であるフランス革命は人類史に残る汚点である。 理由は簡単だ。 ヒトの首を、些細な理由でハネるのはよくないのだ。 他国から嫁にきたアントワネット王妃に責任はない、と思うのは著者だけではない。 贅沢な生活をしていたからだ、否 欧州の王族で質素な者はいない。 英国は長い時間をかけて、王と貴族の話し合いの議会の歴史を作った。 それが、やがて議会制民主主義となる。 国民性の違いである。 その国民性を独逸帝国宣伝大臣はうまく使ったのだ。 爆弾テロがパリでも頻発するようになった。・・・・ それは、いきなりやってきた。 怒涛のごとく、一瞬でやってきた。 泣く子も黙る独逸機甲部隊がフランスに侵攻した。 兵士がすべて機動兵器に同乗している。 新型のV型戦車を切り込むクサビ型にして侵攻してきた。 まだ、早朝の薄明かりの中、独逸機甲師団は進んだ。 住民を殺すわけではない。 フランス軍が動く前に、一瞬での出来事だ。 町角に戦車が居座る。 それだけだ。 町の角ごとにV型戦車が制圧のために置かれた。 その日の夕方にはパリのエッフエル塔に独逸帝国旗が掲げられた。 パリは陥落したのだ。 それから、フランス政府と独逸帝国の会議だ。 独逸帝国のパリ占領理由はテロ対策らしい。 独逸帝国軍はパリ市内や他のところで砲撃やら破壊はしていない。 一部でフランス軍との些細な戦闘があったらしいが、大きな殺戮などなかった。 独逸帝国兵士はフランスで暴虐なことは一切しなかった。 婦女暴行もなかった。 V型戦車に攻撃を加えると対抗して攻撃したのみだった。 実に、侵攻してきた独逸帝国軍は統率が取れている軍隊であった。 フランスが莫大な予算で構築したマジノ要塞は、一瞬で攻略されたのだ。 クサビ型にV型戦車で要塞の一部を破壊して、そこから怒涛のごとく進功して背後からマジノ要塞は陥落したのだ。 第一次大戦と同じくフランス軍は独逸帝国軍には勝てなかった。
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