大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
196 / 380
独逸帝国、フランス侵攻!

24時間で落ちたフランス

しおりを挟む
 アルザス・ローレヌ地方が独逸帝国の領土になってから数ヶ月、住民は大して替わらない為政者の政策を受け入れていた。 鉱石の売り先が独逸帝国になった。 タダで搾取されるのではない。 金は支払われた。 独逸帝国も悪魔の国ではないのだ。 しかし、フランスとしては鉄鉱石などが入らないことは痛い。 外国から買うにしても高くつく。 鉱石の利権を奪われて不満を抱えた者はすくなくなかった。 アルザスの町の角のゴミ箱が、ドカーンと爆発した。 このところ多発している爆弾テロだ。 付近に居た数人が巻き添えで死亡した。 けが人は多数だ。 そしてビラが散乱している。 ビラには独逸帝国への抗議文とフランス自由戦線の文字だ。 一般住民を巻き添えにして、なにが自由戦線だ、と思うが裏があった。 これは、独逸帝国の宣伝大臣が仕掛けたワナだった。 これに気がつかない住民らからテロ撲滅の要望が湧き出るのは眼に見えている。 フランスには暗い歴史がある。 自分達の王様や王妃をギロチンで首をハネたのだ。 フランス革命である。 もちろん、王の政策に異議を唱えるのは悪いことではない。 しかし、王や王妃以外にも理由もなく首をハネられた貴族は多い。 なんとギロチンの製作者もギロチンで首をハネられたのだ。 口の悪いヨーロッパ人は影でいう。 「フランスはヨーロッパのシナだ!」 これが、日本なら政治の実権を議会に渡して終わりだろう。 首はハネない。(大政奉還である。)  日本のパヨク系歴史教科書などは、さも偉大な革命との記載が多いが、共産革命の根源であるフランス革命は人類史に残る汚点である。 理由は簡単だ。 ヒトの首を、些細な理由でハネるのはよくないのだ。 他国から嫁にきたアントワネット王妃に責任はない、と思うのは著者だけではない。 贅沢な生活をしていたからだ、否 欧州の王族で質素な者はいない。 英国は長い時間をかけて、王と貴族の話し合いの議会の歴史を作った。 それが、やがて議会制民主主義となる。 国民性の違いである。 その国民性を独逸帝国宣伝大臣はうまく使ったのだ。 爆弾テロがパリでも頻発するようになった。・・・・ それは、いきなりやってきた。 怒涛のごとく、一瞬でやってきた。 泣く子も黙る独逸機甲部隊がフランスに侵攻した。 兵士がすべて機動兵器に同乗している。 新型のV型戦車を切り込むクサビ型にして侵攻してきた。 まだ、早朝の薄明かりの中、独逸機甲師団は進んだ。 住民を殺すわけではない。 フランス軍が動く前に、一瞬での出来事だ。 町角に戦車が居座る。 それだけだ。 町の角ごとにV型戦車が制圧のために置かれた。 その日の夕方にはパリのエッフエル塔に独逸帝国旗が掲げられた。 パリは陥落したのだ。 それから、フランス政府と独逸帝国の会議だ。 独逸帝国のパリ占領理由はテロ対策らしい。 独逸帝国軍はパリ市内や他のところで砲撃やら破壊はしていない。 一部でフランス軍との些細な戦闘があったらしいが、大きな殺戮などなかった。 独逸帝国兵士はフランスで暴虐なことは一切しなかった。 婦女暴行もなかった。 V型戦車に攻撃を加えると対抗して攻撃したのみだった。 実に、侵攻してきた独逸帝国軍は統率が取れている軍隊であった。 フランスが莫大な予算で構築したマジノ要塞は、一瞬で攻略されたのだ。 クサビ型にV型戦車で要塞の一部を破壊して、そこから怒涛のごとく進功して背後からマジノ要塞は陥落したのだ。 第一次大戦と同じくフランス軍は独逸帝国軍には勝てなかった。 
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ
歴史・時代
 満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。 

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

B29を撃墜する方法。

ゆみすけ
歴史・時代
 いかに、空の要塞を撃ち落とすか、これは、帝都防空隊の血と汗の物語である。

零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ
歴史・時代
 ダクラスDC-3輸送機を米国からライセンスを買って製造した大日本帝国。 ソ連の侵攻を防ぐ防壁として建国した満州国。 しかし、南はシナの軍閥が・・・ソ連の脅威は深まるばかりだ。 開拓村も馬賊に襲われて・・・東北出身の開拓団は風前の灯だった・・・

土方歳三ら、西南戦争に参戦す

山家
歴史・時代
 榎本艦隊北上せず。  それによって、戊辰戦争の流れが変わり、五稜郭の戦いは起こらず、土方歳三は戊辰戦争の戦野を生き延びることになった。  生き延びた土方歳三は、北の大地に屯田兵として赴き、明治初期を生き抜く。  また、五稜郭の戦い等で散った他の多くの男達も、史実と違えた人生を送ることになった。  そして、台湾出兵に土方歳三は赴いた後、西南戦争が勃発する。  土方歳三は屯田兵として、そして幕府歩兵隊の末裔といえる海兵隊の一員として、西南戦争に赴く。  そして、北の大地で再生された誠の旗を掲げる土方歳三の周囲には、かつての新選組の仲間、永倉新八、斎藤一、島田魁らが集い、共に戦おうとしており、他にも男達が集っていた。 (「小説家になろう」に投稿している「新選組、西南戦争へ」の加筆修正版です) 

西涼女侠伝

水城洋臣
歴史・時代
無敵の剣術を会得した男装の女剣士。立ち塞がるは三国志に名を刻む猛将馬超  舞台は三國志のハイライトとも言える時代、建安年間。曹操に敗れ関中を追われた馬超率いる反乱軍が涼州を襲う。正史に残る涼州動乱を、官位無き在野の侠客たちの視点で描く武侠譚。  役人の娘でありながら剣の道を選んだ男装の麗人・趙英。  家族の仇を追っている騎馬民族の少年・呼狐澹。  ふらりと現れた目的の分からぬ胡散臭い道士・緑風子。  荒野で出会った在野の流れ者たちの視点から描く、錦馬超の実態とは……。  主に正史を参考としていますが、随所で意図的に演義要素も残しており、また武侠小説としてのテイストも強く、一見重そうに見えて雰囲気は割とライトです。  三國志好きな人ならニヤニヤ出来る要素は散らしてますが、世界観説明のノリで注釈も多めなので、知らなくても楽しめるかと思います(多分)  涼州動乱と言えば馬超と王異ですが、ゲームやサブカル系でこの2人が好きな人はご注意。何せ基本正史ベースだもんで、2人とも現代人の感覚としちゃアレでして……。

陣代『諏訪勝頼』――御旗盾無、御照覧あれ!――

黒鯛の刺身♪
歴史・時代
戦国の巨獣と恐れられた『武田信玄』の実質的後継者である『諏訪勝頼』。  一般には武田勝頼と記されることが多い。  ……が、しかし、彼は正統な後継者ではなかった。  信玄の遺言に寄れば、正式な後継者は信玄の孫とあった。  つまり勝頼の子である信勝が後継者であり、勝頼は陣代。  一介の後見人の立場でしかない。  織田信長や徳川家康ら稀代の英雄たちと戦うのに、正式な当主と成れず、一介の後見人として戦わねばならなかった諏訪勝頼。  ……これは、そんな悲運の名将のお話である。 【画像引用】……諏訪勝頼・高野山持明院蔵 【注意】……武田贔屓のお話です。  所説あります。  あくまでも一つのお話としてお楽しみください。

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

処理中です...