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米国からの連絡
ノウハウまでは判らない。
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米国から衛星通信だ、総理は、「お久しぶりです、先日いただいた牛肉は・・」「大変だ、空母の情報が漏れたらしい。」 「え、まさか。」 「本当だ、当方の補佐官が亡命して独逸帝国に漏らす恐れがある。」 「それは、早く教えていただき、ありがとうございます。」 「イヤ、当方がきちんと管理していなかった、申し訳ない。」ミスはミスとして認める、そこが民主主義の米国だ。 「わかりました、至急に対処いたします、結果はわかり次第・・・・」 衛星通信会談は次回に結果を持ち越した。 総理は鎌倉造船に連絡する。 米国へ造船技術を教えて指導したのが、鎌倉型空母だ。 全長280メートル、 6万トンの正規空母だ。 幸いにして原子炉は鎌倉造船では艤装していない。 小型船舶用の原子炉構造は日本の専売である。 譲れない技術も当然あるのだ。 しかし、正規空母のどこの部分が漏れたか、鎌倉造船として知る必要がある。 米国の鎌倉造船支部へ本社から連絡だ。 「米国の国家情報局へ、技師を派遣して情報の交換をすること。」本社管理部の係りが伝える。 まだ、情報が漏れたことは極秘である。 米国鎌倉造船支部から技師がひとり派遣された。 背が低く、メガネで、出っ歯で魔法使い(36歳の童貞君だ、モノホンの魔法使いだ。)の日本国純製の本格的オタクの小森技師が向かった。 米国のペンタコン(国家情報局)に自転車でいく、(免許がない、クルマがキライだ。空母が好きだ。) ペンタコンの守衛は、物乞いが来たかと思ったほどの変わり者の小森技師だ。 身分証を見せて、やっとはいれた小森君だ。 ドアをノックする。 返事がある。 ドアを開けて入る。 秘書がいる。 もちろん、パツキンの若いネイチャンだ。 英語が全くわからない、イヤ覚えようとしない、小森君は紙を見せる。 紙には鎌倉造船技師と書いてある。 秘書が「OK、OK.] といって奥のドアをノックして何かいう。 「イエース。」 と声だ。 秘書がドアを開けて小森君を押し込んだ。 部屋には、いかつい顔の一見してエライサンとおぼしき人物だ。 「カマクラゾウセンカラキマシタ。」 もう小森君、汗だくだ。 「オウ、イエース。」とエライサンは空母の分厚い情報文書(分厚い電話帳5冊分くらいだ。)を見せる。 良く見ると抜けたところがある。 小森君は調べた、パラパラとめくれば判るのだ。 伊達にオタクはやってはいないのだ。 抜けたところは、小森君が持ってきた改定版と交換した。 常に改良しているから、盗まれたのは古い版であった。 新しい設計書を見てエライサンはヒドク驚く。 小森君、ノープロブレム(問題ない。)と書いてあるメモを見せる。 そして古い設計書(盗まれて抜けているヤツだ。)を持ってマタクルとおかしな日本語でごまかして退散した。 鎌倉造船米国支部で対策会議だ。 衛星通信で本社と同時進行の会議だ。 とうぜん、スクランブル通信だ。 高速演算機のランダムなスクランブルで盗聴など理論上無理だ。 会議が始まった。 まず、盗まれたと思われる箇所を書き出す。 主な処は、空母船体中央断面設計図、船体強度計算式、航空燃料タンク設計図、電磁カタパルト操作盤、電磁カタパルト電磁シリンダー設計図、水密トビラ箇所の位置、ガスタービン軸受けなどの設計図、・・・・・
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