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戦時ではないが、どうすれば
戦争にはしたくない。
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第一号見張り所で、任命されて、持ち場についてから、早いもので3ケ月すぎた。 まだ、不審船や不審潜水艦は発見していない。 しかし、彼は気概は、防人のひとりであった。 たとえ、体は不自由でも、一つところで動かずにいることは、なんでもないことであった。 もちろん、トイレはいく、メシを食うときは双眼鏡から眼が離れる。 しかし、勤務の時間は厳格に守った。 でないと給金を受け取れない。 国民の税金である、給金である。 一円も無駄にはできない。 海を監視してナンボの仕事だ。 監視パターンは日により変わる。 これは、高速演算機でプログラムして計画したと聞く。 まだ、見たことがない高速演算機からのプログラムは日によりパターンが変わるのだ。 現在ひとりであるから24時間は無理だ。 それで、特亜が偵察するとおぼしき時間帯を重視して演算機に掛けたのだ。 今日は朝、4時からだ。 塔の上の監視所のベットから起きた。 なんと彼は仕事場に寝泊りまでしているのだ。 朝モヤの海岸が目の前に広がっている。 今日も平和だ。 なんて思っていた。 ん、ん、黒い物が見えた。 倍率を上げる。 そう、広いところから任意で倍率を上げることができる性能の双眼鏡だ。 黒い物は棒の先に丸いガラスが見える。 潜望鏡に違いない。 思わず手に汗が浮き出す。 同時に、写真を撮影する。 超高速望遠レンズの付いた日本光学技術のカタマリだ。 同時に赤電話だ。 「こちら、第一号監視所です、位置・・・時間・・・潜望鏡と思われる物体発見。」 とまず、速報する。 「了解、繰り返す、位置・・・・時間・・・・了解した。」 との回答だった。 ふう、と息をはく、とりあえず速報はすんだ。 あとは、潜望鏡の動きだ。 と、だんだん、黒い物が大きくなる。 浮上しだした。 朝、4時だ。 海は静かだった。 とうとう船体が浮上した。 どうみても日本海軍ではない。 なぜなら、つくりが日本式ではないからだ。 始めて見る異国の潜水艦だ。 なんか絵でみたUボートみたいだ。 ヒトが出てきた。 カタパルトを出している。 無人機を飛ばしたやつだな。 思わず、くそっ、と、見ながら何もできない自分が歯がゆい。 戦争のときのために情報を盗りにきたのだ。 そのとき、飛行機の音だ。 潜水艦の上ではあわててカタパルトをしまおうとヒトがうごいている。 飛行機は日本軍のVTOLだ。 彼は初めて見た。 まさに昆虫の様だ。 機関砲で威嚇して、マイクで投降を呼びかけているようだ。 あ、潜水艦に白旗だ。 この日、はじめて日本軍は不審潜水艦を拿捕できた。 この事実は国会で大問題だ、政府は特亜に抗議したが、特亜、シナなどは、そのような違法行為をする者は、いない。 焼くなり煮るなりどうぞ、ご勝手にと知らぬ存ぜぬを貫いた。 まあ認めたくはないだろう。 現に不審潜水艦は国旗も国の情報も一切ない。 まあ、スパイ潜水艦だからだが。 拿捕した船員はあきらかに軍人と思われるが、認めずに自分は農夫で強制されてやった、とウソしか言わない。 まあ拷問でもすれば、簡単に吐くだろうが、日本は民主国家だ。 そんなことはしないのだ。 それより、特亜の脅威を国民に知らしめたことは大きいのだ。 パヨク連中は全く黙ってしまった。 ごたごたが、ひと段落した日本海軍掃海艇本部だ。 彼が高善 剛太郎大将より賞を授かった。 日本国の防衛に貢献が多大である、と書いてある。 このことは身障者に多大な生きる希望を与えた。 日本の防衛に貢献できるのだ。 これより彼の海の監視はさらに徹底することになった。 (彼の名前など個人情報は、本人の希望で発表はいたしません。)
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