大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
83 / 380
独逸帝国VS海底軍艦

これが日本の技術力だ。

しおりを挟む
 ここは、独逸帝国の山奥にある、核爆弾研究所だ。 位置は不明だ。 アインマンの行方不明により一時研究が止まるかと思われたが、新たな研究者により回復しつつあった。 アインマンのライバルであった、シンドラー博士だ。 博士は最愛の娘を政府の施設に強制的に連れ去られて、泣く泣く研究していたのだ。 逃げたアインマンがうらやましかった。 聞けば親族全員が行方不明らしい。 たぶん米国へでも亡命したか、と思っていたのだ。  シンドラー博士に米国ユダヤ人協会から特使を通じて接触があった。 博士は特使(表はユダヤ教の司祭だ。) に米国への亡命を打診した。 囚われてる娘を入れて五人だ。 全員でないとダメと念を押した。 ユダヤのスパイ網はすごい、独逸帝国にも紛れ込んでいる。 そのスパイから娘の状況を聞いた博士は、もう溜まらず、「どうしても亡命したい、命もかける。」と特使に言い切った。 司祭はお祈りと共に帰った。 米国も独逸帝国の核兵器の話はつかんでいた。 シナが興味深深なのも知っていた。 万一シナの独裁政権が核を持てば世界は終わる。 こちらが核があれば報復兵器として平和が保てるが。 シンドラー博士の亡命は米国は関わらない。 あくまでユダヤ人協会単独での作戦だった。(大統領などは把握してるが) 表立っては、世界大戦の引き金になりかねないからだ。 まず、娘の奪還だ。 同時に博士や親族を搬送する計画だ。 これには、博士に瓜二つの人物をユダヤは創り上げた。 バレたら死刑覚悟の替え玉だ。 米国の砂漠に独逸帝国核爆弾研究所が建てられた。 ユダヤスパイの訓練のために建てられた。 ユダヤ資本はすごいのだ。 問題は独逸帝国からの脱出だった。 空や海上では感づかれる。 陸地も検問所ばかりだ。 結論は海中しかない。 しかし、普通の潜水艦では、そこまでの搬送が難しいのだ。 海底軍艦のVTOL戦闘機しかない。 この情報で、ユダヤ機関が亡命計画にゴーサインをだしたのだ。 独逸帝国防空網を破れるのは日本のVTOLのみであった。(VTOLはステルス機だ。)・・・・亡命当日だ。 研究所の博士の部屋で替え玉と入れ替わる。 博士は食品搬入業者のトラックにゴミの箱にゴミと共に隠れた。 生ゴミだ、検問の衛兵は臭いから早く行けと指図した。 食品業者(ユダヤスパイ)は、うなずいてトラックを出した。 とりあえず博士は脱出は成功した。 問題は博士の娘だ。 まだ9歳の子供だ、つらいことは無理だ。 ゴミと共には無理だ。 で、施設に火災発生だ。 消防車が来る。 さいわい火事はボヤですんだ。 このどさくさで、娘を消防隊員が拉致した。 消防服に巻き込んで連れ去る。 消防車もユダヤの息がかかったニセモノだった。 しばらくして本物の消防車が到着したが、いまごろなんだ、と守衛に怒鳴られて、帰った。 作戦は早朝決行だ。 未明で、まだ陽は登らない。 約束の場所に各亡命者を乗せた車は集合しつつあった。 まだバレてはいないはずだ。 あとは、VTOLを待つだけだ。 約束の時間は近づく。
しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

四代目 豊臣秀勝

克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。 読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。 史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。 秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。 小牧長久手で秀吉は勝てるのか? 朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか? 朝鮮征伐は行われるのか? 秀頼は生まれるのか。 秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

戦艦タナガーin太平洋

みにみ
歴史・時代
コンベース港でメビウス1率いる ISAF部隊に撃破され沈んだタナガー だがクルーたちが目を覚ますと そこは1942年の柱島泊地!?!?

大東亜戦争を回避する方法

ゆみすけ
歴史・時代
 大東亜戦争よ有利にの2期創作のつもりです。 時代は昭和20年ころです。 開戦を回避してからのラノベです。

満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ
歴史・時代
 満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。 

B29を撃墜する方法。

ゆみすけ
歴史・時代
 いかに、空の要塞を撃ち落とすか、これは、帝都防空隊の血と汗の物語である。

小沢機動部隊

ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。 名は小沢治三郎。 年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。 ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。 毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。 楽しんで頂ければ幸いです!

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

処理中です...