大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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米国空母艦隊

米国風機動部隊

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 ベティ・ガーランド 米国空母が母港であるニューヨーク港に到着した。 空母には日本海軍の技官と米国海軍の乗り組み員が乗り、日本側から教えながらの処女航海であった。 空母には、まだファルコンは無い。 日本側は米国風にアレンジした空母を米国海軍軍人に初めて見せたときの、彼らのショックを忘れないだろう。 まあ白人は表現が豊かで動作に現しやすいから。 彼らは空母の甲板にキッスを繰り返し、側に居た日本側技官にもキッスの嵐だ。 逃げ回り「オレはそのケはない。」といっても聞いてくれない。 まあ我慢だ。 全長280メートル、排水量6万トン、40ノット以上での無制限航行はウソではない。 処女航海で米国側が「まさか本当に40ノットがでるのか試したい。」 と聞かないから日本側技官が「では、飛行甲板で感じてください。」という。 米軍の全員が飛行甲板に並ぶ。 だんだん艦の速度が上がる。 何かに、つかまらないと飛ばされる。 40ノットは時速70キロ以上なのだ。 米軍さん、全員カメのごとく飛行甲板にへばりついていた。 日本側技官はイタズラ心からタービンの制限解除をした。(解除時間は制限があるが) そのときベティ・ガーランドは55ノットくらいまで上がる。 時速は100キロを越える。 これに追いつけるのは飛行機か日本の空母くらいだ。 まあ、飛行甲板から落ちてはいけないから、ほどほどに制限解除は終わる。 空母はゆっくりと速度を落とす。 日本の技官は米軍側の様子を身に飛行甲板に顔をだした。 まだ彼らはカメのままだった。 空母は装備から機能まで日本側と同等だ。 これを輸出するとき、かなりの反対があった。 総理はいう、「同盟は岩盤のごとく硬くなくてはならない、裏切りは許さないからこその同等空母である。」 と、つまり米国側に日本の気概を見せたのだ。 もちろん、日本独自の三次元レーダーやイマドコなどはブラック・ボックスだ。 日本側しか機械を開けられない。 開ければ爆発して秘密を守る。 しかし装置は米国に渡す、でないと共同戦線が維持できないからだ。 米軍と日本軍が同一の指令系統で運営できない。 だから、身を切る思いで、総理は秘匿技術を米国が使うことを認めたのだ。 とうぜん日本側の技官も米軍のサポートとして加わる。 米国からも日本に技官を送るのだ。  米国は国民が裏切りやウソが大嫌いなのだ。 そのことに総理は賭けたのだ。 肌の色は違うが、米国と日本は相性が合うことを総理は期待したのだ。 
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