71 / 380
ファルコンに乗る
ジャジャ馬を乗りこなす
しおりを挟む
オレは米国海軍の飛行機乗りだ。 米国も日本にまねて空母を作った。 まあ平たい甲板が乗った、船だ。 米国にも空母で運用できる飛行機がある。 まあ陸上機に着艦用のフックが付いただけだが。 操縦席のレバーを倒すと尾翼の下にフックがでるのだ。 飛行機は日本のように翼が一枚ではない。 まあ複葉機だ。 それでも空母が運用できるのは驚きだった。 オレは勇んで訓練に励んだ。 陸に250メートルの幅で甲板が作られた。 で、そこで離陸したり着陸したりの訓練だ。 陸の上では、まあ成功したが、問題はあった。 海の上の米国製空母で、降りようとして船のケツに激突した例や止まらずに海まで落ちてしまう例があとを絶たない。 成功したパイロットがいないのだ。 幸い海だから救助されて死人まではでていない。 海軍のお偉方はとうとう、日本海軍に泣きついた。 一人の日本海軍士官が来た。 彼は、飛行機に乗ってやってきた。 ハヤブサだ。 話にきく1500PS2連ターボの液令戦闘機だ。 日本の空母から飛んできたという。 では、米国近海に空母か、と見たいと思った。 しかし近海ではなかった。 はるかハワイの西方からだ。 米国製のなんちゃって空母にハヤブサは普通に着艦した。 (ハヤブサのSTOL技術は軍機で秘密だ。) 日本の士官いわく、空母が速度が遅いから無理との回答だった。 少なくとも27ノット以上でないと着艦も発艦も無理である。 日本空母は40ノット以上は当たり前と士官はいう。 米国空母は最高15ノットだった。 しかしハヤブサはその鈍足空母に降りたじゃないか、と聞いたら日本海軍士官は、あっちを向いていた。 その後、ハヤブサに搭乗に許可がでた。 (ハヤブサは3人まで乗れる。) 感動した、体に感じるGや、加速感など複葉機の比ではない。 日本に遅れること60年と感じた。 無限に回転するかと感じる12気筒1500馬力のターボエンジンは低くキーンと唸るだけで、ハヤブサは飛び立つ。 操縦席にエンジンの振動など伝わらない、米国製複葉機は振動が杭打ち器かと思うほどだ。 オレは愛国者だが、日本に亡命しようかと思うほどだ。 その日本国とわが国と安保を柱に同盟が結ばれた。 日本はハヤブサを米国にファルコンとして輸出し、なんと技術指導までしてくれた。 空母は日本製が、太平洋を渡って運ばれた。 全長280メートル、排水量6万トンだ。 向こうが見えないほど、でかいのだ。 エレベーターは3基あり、40ノットで航行できる。 名前はベティ・ガーランドと命名された。 大統領の母親の名前だ。 星条旗がついたファルコンはすごい。 1500PSとなってるが本当は1800PSらしい。 米国向けに特注したらしい。 ターボは見たら3連が2セット付いている。 つまり6連ターボだ、ブーストをかけると2000PSを越えるとまで言われた。 だた、燃費が悪くなるらしい。 試してみた、ブーストをかけた、キーンとエンジンが吼える、オレはもうすこしで失神するところだった。 危なかった、失神したら命は無い。速度が速すぎて体がなれていないのだ。 パイロットの与圧服を新調しないと気絶してしまうのだ。 これは、新たな課題となった。
1
お気に入りに追加
308
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
満州国馬賊討伐飛行隊
ゆみすけ
歴史・時代
満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。
小沢機動部隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。
名は小沢治三郎。
年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。
ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。
毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。
楽しんで頂ければ幸いです!
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる