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ローランドの民主化
民主化への道
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ローランドからソ連が引いた。 このニュースは世界に驚きを持って伝えられた。 日本軍機動部隊の介入に非難する国は無い。 どこも、まだ実用化できない空母機動部隊に勝てないからだ。 発艦するジェット機の迫力はすごい。 なんせ、設計者の有賀所長(いまは、出世している。)も腰を抜かすほどだ。 電磁カタパルトは距離が長いから。 風圧板にジェットの噴射を残して、カタパルトで時速300キロ近くまで加速してやっと飛び立つ。 が、その迫力たるや、見物の欧米の戦闘機乗りも、あんぐり開いた口が閉まらないほどだ。 搭乗員にかかるGもすごい。 で、耐圧服であるが、まあ宇宙船のあれみたいだ。 オシュコ用のパイプをぶら下げて、あまりいい格好ではないが。 最大5Gに耐える訓練とGスーツで、はじめて飛行ができるのだ。 ちなみに米国のパイロットを助手席に乗せて飛んだら、気絶したので緊急に着艦した。 気管支がつまると死んでしまうからだ。 この件は米軍に衝撃を与えた。 30年の差が60年になった。 米国は日本との同盟を模索しだした、この件がきっかけだ。 話が戻る。 ローランドには日本は表立って介入はしない。 が裏では、すごい。 山田総理は、かねて裏で教育したローランドの国民をばらまく。 選挙の立候補として、教育してある。 ローランドには、まだ空母ナデシコサクヤが居座る。 それだけだ。 それだけで、どの国も干渉しない。 まあA国は難民を帰さなければならないから、違うが。 難民には金がかかる、衣食住だ。 それは、A国には無理だ。 この金は、今上陛下から、自身の予算を削られてまで一部出された。 まあ、ほとんど日本のお金を使ったのだ。 臨時政府の役員の選挙だ。 選挙管理は、ボランティアの日本の民間人だ。 彼らは、言論の自由、三権分立など民主的考えをもち、マジで無報酬だ。 まあ渡航費用は日本政府だが。 ローランドは戦場になったわけではない。 で、国民生活は、以前とは変わらない。 変わったのは独裁がなくなり、言動で逮捕されない。 政府の独裁だった利権がなくなり、商売、住所の変更ができ、公共の福祉に害がなければ自由になった。 個人の財産も認められた。 総理が撒いたローランド国民は民主的理念を植え込まれていた。 たとえ相手の主張が自身と違っても、暴力で対抗しない。 共産主義はこれを暴力革命でのみ押さえこむ、だから反対するものを殺すのだ。 スターリンや毛沢東らの殺した数は億ではすまない。 たとえ反対する主義でも、それを守るのが民主主議だ。 その、のちローランドは憲法を国会で造り投票で決める。 現在の日本のように占領軍のマッカーサーが部下のタイピストに7日で作らせた憲法ではない。 それが、ローランドにとり、良いか悪いかわからないが、山田総理は占領軍ではない。 あくまで、決めるのはローランド国民なのだ。
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