大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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無線誘導の実用化

誘導兵器が完成した。

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 敵の艦船にどう爆弾を当てるか。 
日本は海に面している、敵も船だろう。 
 船を確実に仕留めれば、とりあえずは安泰だ。 
魚雷はあった。 
 しかし欠点があった。 
そう当たらないのだ。 
 近くで撃てばいいが、なんキロも離れれば予想がつかない。 
で、扇状に何発も撃つのだ。 
 まあ一発あたればいいのだが。 
で、飛行機から爆弾を落とすのだ。
 飛行機から魚雷でもいいが、結構飛行機が撃墜されるのだ。 
水面ぎりぎりを飛ぶから、あまり左右に動けない、また熟練の技がいる。 1年2年では無理だ。 
 で船の上空から落とすのだが、まず、当たらない。 急降下爆撃ならいいが、引き込みが遅れたら海面に激突だ。 日本はこの急降下爆撃が8割から9割命中したらしい。 
 いかに搭乗員が勇気があり技量がよかったかだ。 
しかし、ここの日本国は、熟練や技量は求めないのだ。 
 精神論でB29は落ちないのだ。 
兵器の優劣と兵器の品質が決定するのだ。 
 日本は部品を統一した。 規格もだ。 
それが兵器生産や自動車や船、ラジオや電車など工業製品に生きてくるのだ。  
 大日本航空機の変態技術者、須藤君は、ヘリの操縦をラジコンで成功させた。 
モーターの動きを細かく入れたり切ったりして人間の操縦幹の手ごたえを無線で操作したのだ。 
 須藤君は飛行機の操縦を手元の装置でできないか研究していた。 
しかし大きな欠点があった。 
 操縦者の視界から出てしまうとダメだ。 
眼のかわりがないか考えていた。 
 現在なら高画質TVカメラと液晶画面で解決だが、まだ、先の話だ。 
この話は異世界でないし、SFでもないのだ。  
 テレビの研究は戦前の日本でも盛んであった。 
ブラウン管のテレビは大正15年に日本で完成している。 
 これは、妄想ではない。 
電子式の撮影機は翌年、米国で開発されている。 
 だから、あながち空想の話ではない。 
日本国は山田総理が提唱して各技術者同士の連絡網ができつつあった。 
 国内に限りだが。 スパイには注意だ。 
須藤君、だれか、こんなの開発してませんか、と質問をだした。 
 とある大学の研究者が答えた。 
絵を無線で送る技術がある。 
 また、ある研究者から真空菅を改良して丸い平たい真空菅に絵を白黒だが写せると回答があった。 
変態技術者は考えた、これとあれとこうすれば、こうなる。 
 つまり、絵を光電管で分解して無線で送る。 それを無線で受けて画像に組み立てれば真空菅に空が写る。 
電気信号だから、秒速30万キロだ。 
 リアルタイムだ。 
この計画を会社の企画課に提案した。 
 しかし、オツムの硬い課長がけった。 予算がないとか定番だ。 
変態は考えた、これは、偵察機に応用できる。 
 最悪は自爆して証拠隠滅できる。 
人が乗らないから。 で、変態はどうしたか。 
 変態だから、やることも変態だった。 
なんと、集めた技術を組み合わせて完成させた。 
 なにを・・・・・・・・なんと白黒だが、ブラウン管のテレビだ。 
それを持って飛行軍の左内なにがしへ、見せた。 
 さあたいへんだ。 変態とロリが結びついた。 
そのテレビは山田総理の知るところとなった。 
 災害での現場をヘリで動く動画を写し、官邸でリアルタイムで災害を見、対処ができる。 
これは、強力な武器だ。 
 国民に山田総理が演説している姿や内容を直接見てもらえる。 
新聞に改変記事は書かせない。 
 いままで山田総理はウソの誹謗中傷でどれだけ泣いたか。 
いまにマスコミめ、後悔させてやる。 
 テレビ技術はすべて政府直轄となった。  
小牧の大日本航空機の実験場で、無人機のテストがおこなわれた。 
 操縦装置は遠く離れた研究所だ。 
テストはうまくいった。 
 しかし須藤君はテレビ技術で身柄を政府に拘束されている。 
外出には、いかつい警備員が付いて来る。 
 身分も知らぬ間に、政府の極秘組織に組み込まれた。 
しかし、独身だった須藤君は総理に若い娘を紹介されてランランらしい。 まあ勝手にしろだ。 
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