6 / 380
機雷をどうする
掃海艇
しおりを挟む
海軍の軍令部の作戦室、つまり部下に死んで来いと命令するところだ。
そこの作戦室にも窓際族がいた。
帝大でのエリートとして勇んで入った海軍省だが。 ゴマをするのがキライなオタクな人間だった。
はやい話が典型的な引きもりの人間だ。 まあバカにされて、作戦室の灰皿係りになっていた。
本人が名前を明かすのはイヤだって。 まあ勝手に付けさせてもらう。
名を高善 剛太郎 名前負けしてるが。
宿舎に戻った、嫁はいない、いたが逃げられた。
オトコを作ってオトコと逐電した。 恥ずかしいから人にも言えない。
まあいい、夜寝ていたらうなされた。
夢の記憶がない。 朝いやいや起きた。
枕元にメモとエンピツがおいてある。 メモは書いた覚えがないが、どうみても己の字だ。
まあいい、登庁してから読もうとズボンのポケットに押し込んだ。
灰皿を掃除して作戦室に戻る。 もうメモなぞ忘れてしまった。 まあしかたがないが。
しかしズボンのポケットからメモは廊下に落ちた。
それを海軍大臣が偶然ひろった。
後日 突然、高善 剛太郎は海軍大臣室に呼びつけられた。
オレなんかしたっけ、と首かくごでドアをノックした。
「どうぞ。」大臣の声だ。
ドアノブを廻してドアをすこし開けた、のぞく、無く子も黙る海軍大臣、高野五十六がいた。
でかいイスに座っている 怖い、ビビリまくった高善 もうちびりそうだ。
「すいませんでした、わたしがわるうございました。」いきなり土下座した。
土下座で回避しようとした、高善であった。キンタマは小豆ほどの高善であった。
「なにを、いっとるのか、なんか悪さしたのか。」 大臣の隣に立っていた参謀がいう。
「まあ待て、高善くん、まあ座りたまえ。」
高善はもうビリビリで震えながら前のイスに座った。
参謀が一枚のメモを高善に見せる。「これは、君の書いたメモだね。」 「あわわわわわw、」言葉にならない。 大臣がいう「高善 剛太郎、君を掃海艇部隊の大将とする。」
海軍省命を高善に渡す。
参謀がいわく、メモを読んだ大臣は驚いた、先を読む能力、防衛観念、愛国心、作戦立案、いずれも文句ない内容なのだ。
いづれ戦争で相手国がやるであろう、作戦を的確に予想して、その対策がメモにたててあった。 文句ない。
今の国会で、掃海艇部隊の創建は必ず通す、部下やく15000名、君にあずける。 心してあたってほしい。
大臣の声が聞える。
そうして日本軍掃海艇部隊、は創建された。
掃海艇は1000艘余り、でもまだ足りない、沿岸警備もかねるからだ。
名を防人隊、現在はガスタービンで最高速40ノットあまりの掃海艇で北の不審船にも備える。
機雷の掃海に関して世界トップの部隊の始まりであった。
ん、メモの内容、著者は、見ていない。
なにを隠そう高膳もまだ読んでいないのだった。
そこの作戦室にも窓際族がいた。
帝大でのエリートとして勇んで入った海軍省だが。 ゴマをするのがキライなオタクな人間だった。
はやい話が典型的な引きもりの人間だ。 まあバカにされて、作戦室の灰皿係りになっていた。
本人が名前を明かすのはイヤだって。 まあ勝手に付けさせてもらう。
名を高善 剛太郎 名前負けしてるが。
宿舎に戻った、嫁はいない、いたが逃げられた。
オトコを作ってオトコと逐電した。 恥ずかしいから人にも言えない。
まあいい、夜寝ていたらうなされた。
夢の記憶がない。 朝いやいや起きた。
枕元にメモとエンピツがおいてある。 メモは書いた覚えがないが、どうみても己の字だ。
まあいい、登庁してから読もうとズボンのポケットに押し込んだ。
灰皿を掃除して作戦室に戻る。 もうメモなぞ忘れてしまった。 まあしかたがないが。
しかしズボンのポケットからメモは廊下に落ちた。
それを海軍大臣が偶然ひろった。
後日 突然、高善 剛太郎は海軍大臣室に呼びつけられた。
オレなんかしたっけ、と首かくごでドアをノックした。
「どうぞ。」大臣の声だ。
ドアノブを廻してドアをすこし開けた、のぞく、無く子も黙る海軍大臣、高野五十六がいた。
でかいイスに座っている 怖い、ビビリまくった高善 もうちびりそうだ。
「すいませんでした、わたしがわるうございました。」いきなり土下座した。
土下座で回避しようとした、高善であった。キンタマは小豆ほどの高善であった。
「なにを、いっとるのか、なんか悪さしたのか。」 大臣の隣に立っていた参謀がいう。
「まあ待て、高善くん、まあ座りたまえ。」
高善はもうビリビリで震えながら前のイスに座った。
参謀が一枚のメモを高善に見せる。「これは、君の書いたメモだね。」 「あわわわわわw、」言葉にならない。 大臣がいう「高善 剛太郎、君を掃海艇部隊の大将とする。」
海軍省命を高善に渡す。
参謀がいわく、メモを読んだ大臣は驚いた、先を読む能力、防衛観念、愛国心、作戦立案、いずれも文句ない内容なのだ。
いづれ戦争で相手国がやるであろう、作戦を的確に予想して、その対策がメモにたててあった。 文句ない。
今の国会で、掃海艇部隊の創建は必ず通す、部下やく15000名、君にあずける。 心してあたってほしい。
大臣の声が聞える。
そうして日本軍掃海艇部隊、は創建された。
掃海艇は1000艘余り、でもまだ足りない、沿岸警備もかねるからだ。
名を防人隊、現在はガスタービンで最高速40ノットあまりの掃海艇で北の不審船にも備える。
機雷の掃海に関して世界トップの部隊の始まりであった。
ん、メモの内容、著者は、見ていない。
なにを隠そう高膳もまだ読んでいないのだった。
22
お気に入りに追加
308
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
満州国馬賊討伐飛行隊
ゆみすけ
歴史・時代
満州国は、日本が作った対ソ連の干渉となる国であった。 未開の不毛の地であった。 無法の馬賊どもが闊歩する草原が広がる地だ。 そこに、農業開発開墾団が入植してくる。 とうぜん、馬賊と激しい勢力争いとなる。 馬賊は機動性を武器に、なかなか殲滅できなかった。 それで、入植者保護のため満州政府が宗主国である日本国へ馬賊討伐を要請したのである。 それに答えたのが馬賊専門の討伐飛行隊である。
小沢機動部隊
ypaaaaaaa
歴史・時代
1941年4月10日に世界初の本格的な機動部隊である第1航空艦隊の司令長官が任命された。
名は小沢治三郎。
年功序列で任命予定だった南雲忠一中将は”自分には不適任”として望んで第2艦隊司令長官に就いた。
ただ時局は引き返すことが出来ないほど悪化しており、小沢は戦いに身を投じていくことになる。
毎度同じようにこんなことがあったらなという願望を書き綴ったものです。
楽しんで頂ければ幸いです!
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる