14 / 33
14.依頼の完了
しおりを挟む
「カーン殿。本当に大丈夫なのですか?」
「ああ、問題ねぇぜ。ありがとな」
セインの回復魔法を受けた俺は立ち上がり、軽く身体を伸ばして全身の様子を確認する。痛みはない。かなり汚れたが、体調は万全だ。
どういうわけか、セインが驚きの目で俺を見ている。
「どうかしたか?」
「ドラゴンにとどめをさせたのが不思議なくらいの怪我だったのですよ? それに、正直、私の回復魔法は未熟です。こんな短時間で……」
「まあ、俺は特別だからな……」
「そうですね……。ドラゴン相手に雄々しく戦う様はまるで英雄譚の一幕のようでした。そのような場面に立ち会えて、光栄です」
なんだか夢でも見るような目で言うセイン。こいつには俺がどんな風に見えてたんだ。多分、日本人が見たらモヒカンがドラゴンを倒すろくでもないシーンにしか見えないはずなんだが。
しかし、セインの言うとおり、身体の傷があっという間に治ったのはびっくりした。回復魔法をかけて貰う前に痛みはかなり引いていた。天使の身体、スペックたけぇな。
「二人とも、見つけて来ましたわよ。妖精石」
回復タイムの俺達の代わりに妖精石を探していたシーニャがやってきた。
「この広場の中央に当たる場所の地面だけ変質していましたので、少し頂いてきましたの。多分、これが妖精石ですわ」
そう言って、シーニャが俺達に見せてくれたのは妙に黒光りする拳大の石だった。
「真っ黒だな……」
「瘴気に侵されてますね」
瘴気をまき散らすダークドラゴンの住処にあったんだから仕方ないか。
「姉上。ちょっと貸してください」
セインが汚染された妖精石を受け取り、じっと見つめる。瘴気で黒くなっているが、よく見ると透き通っていて、たまに小さな光が瞬いているのが見える。ライクレイ家の秘宝『妖精の曙光』の材料なのかもしれない。
セインはいつも腰につけている聖水入りの小瓶を取り出すと、目を閉じて、天を仰いで静かに祈りを捧げる。
「光の神よ、邪悪を払う、浄化の力をここに……」
言葉と共に、妖精石に向かって小瓶の中身を一滴だけ垂らす。
光り輝く聖水が、黒い石に当たって、散った。
「……駄目です。私では浄化できません」
妖精石は黒いままだった。何年くらいあそこに住んでたのかわからないが、年期の入った汚染なのだろう。厄介だな。
「俺にも見せてくれ」
黒い妖精石を受け取り、指でこすったりしてみる。なんかこう、汚れみたいなもんだから、落ちないかな。綺麗になれ、綺麗になれ……。
「カーン様、あの、何をやっておりますの?」
「いや、汚れみたいなもんだから落ちないかなって」
「……っ! カーン殿! 本当に浄化されていますよ!」
「なんだとっ!」
俺は手の中の妖精石を見た。セインの言うとおり、俺が祈りながらこすった箇所だけ、少し透明になっている。
「そうか。カーン殿は神の使徒……。奇跡が顕現しているようなものです。触れるだけで瘴気を浄化するのも道理では?」
「そ、そういうもんか……」
「カーン殿、石を手で包み込んで祈ってみてください」
「こ、こうか?」
両手で石を包み込み、セインみたいに祈ってみた。瘴気が浄化され、清浄な状態になりますようにっと。
しかし、モヒカンマッチョが祈る姿ってのは、傍目にも不気味だろうな……。
「まあ、まあまあまあ! 浄化されてますのね。凄いですわ!」
両手を開いてみたら、妖精石が完全に浄化されていた。『妖精の曙光』と同じ、中で光が煌めく宝石だ。
「俺の身体って、凄いんだな……」
「何を言っているのですか。神の遣いなのだからこのくらい当然です」
「カーン様はご自身のことについても知らなければならないようですわね」
なんだか姉妹に呆れられてしまった。
「自分のことがわからないってのも、不思議なもんだぜ……」
無事に妖精石を入手した俺達は、和やかな雰囲気のまま、妖精の里に戻るのだった。
○○○
「なんと!? まさかシャドウ・リザードがダークドラゴンだったとは……」
「完全にドラゴンだったぜ。なんでデカいトカゲみたいな扱いだったのかが不思議なくらいだ」
妖精の里に戻り、俺達は妖精汁を味わいながら、長老に曇り山で起きた出来事を一通り伝えた。抗議の意味も込めて。
長老は静かに頭を下げた。そして、相変わらず窓の外にいるマッチョ妖精達も頭を下げた。
「申し訳ありません。妖精の里は比較的安全な土地なのもあり、ドラゴンというものは名前くらいしか知らなかったもので……」
「カーン様、この通り、謝っているから良いのではではないですの?」
「ドラゴンは退治し、妖精石も手に入れることが出来たわけですから」
「ん。そうだな。いや、別に怒ってるわけじゃねぇんだ。すまなかったな」
今更妖精に謝ってもらってどうにかなるもんじゃない。結果オーライってことでいこう。
「おお、なんとお優しい……簡単な魔物退治のつもりでドラゴン退治に向かわせたなど、無事だったから良いようなものなのに……」
言われてみればその通りだ。普通だったら死んでた展開だよ。
頭を上げた長老はずずいっと俺の前に飛んできた。近くで見ると筋肉で膨らんだ身体がちょっと不気味だ。
「モヒー・カーン様。あなたはさぞ大きな力を持つ神の遣いなのでしょう。名を……名を教えてくだされ……っ!」
長老にあわせて、いつの間にかマッチョ妖精達が室内に入ってきて長老と一緒に「カーン様!」「我らの救い主の神の名を!」と一緒に懇願して来た。恐すぎる。ライクレイ姉妹が引きつった笑みを浮かべてるぞ。
「か、神様の名前か……」
やべぇぞ知らねぇ……。どうする、何とか誤魔化せないか……。
焦る俺の脳内に、名案が浮かんだ。
斧のコマンドワードなんかで細かく嫌がらせされてるお返しをするチャンスだ。
「俺の仕える神の名前を教えよう」
妖精達に向かって、俺がつとめて真面目な顔をして語りかけた。妖精達は神妙に居住まいを正す。
「神の名前はサンシター。旅の安全と平和を司っている。色んな世界に俺のような神の遣いを派遣して、問題を解決している」
「おお……すると、サンシター様の御遣いは、皆、カーン様のようなお姿なので?」
「そのとおりだ。旅の安全のために筋肉。平和のためにも筋肉だ」
俺は厳かに頷きながら言った。
妖精達はそれぞれ「筋肉……」「確かに、筋肉は重要だ……」と納得している。こいつらが鍛えていて良かった。ライクレイ姉妹も神妙な顔をしているので信じてるみたいだけど、まあ、いいだろ。
「我ら妖精の里一同、これよりサンシター様を主神として奉りあげます。カーン様! サンシター様の詳しい外見を教えてください!」
こうして、筋肉妖精達は新たな信仰を得ることになった。
もちろん、妖精石はちゃんと渡したし、隠れ身の魔法についてもちゃんと教わることは確約した。
[カーンのノートへの記述]
妖精達に神様について聞かれたので、「旅の安全と平和の神サンシター」として布教しておきました。
サンシター神の使徒は、僕のようなモヒカンマッチョです。
里の危機を救ってくれたので、きっと熱心に信仰してくれるでしょう。
PS.ライクレイ姉妹の移動手段をください。
[神様からの返信]
これまで生きてきた中で一番の屈辱です。
斧のコマンドワードの件を根に持っていたのですね。既に妖精達からの暑苦しい信仰心がどんどん押し寄せて来て複雑な気持ちです。
PS.移動手段の件、承知しました。また、旅の効率をあげるため、別の対応も用意しておきます。
「ああ、問題ねぇぜ。ありがとな」
セインの回復魔法を受けた俺は立ち上がり、軽く身体を伸ばして全身の様子を確認する。痛みはない。かなり汚れたが、体調は万全だ。
どういうわけか、セインが驚きの目で俺を見ている。
「どうかしたか?」
「ドラゴンにとどめをさせたのが不思議なくらいの怪我だったのですよ? それに、正直、私の回復魔法は未熟です。こんな短時間で……」
「まあ、俺は特別だからな……」
「そうですね……。ドラゴン相手に雄々しく戦う様はまるで英雄譚の一幕のようでした。そのような場面に立ち会えて、光栄です」
なんだか夢でも見るような目で言うセイン。こいつには俺がどんな風に見えてたんだ。多分、日本人が見たらモヒカンがドラゴンを倒すろくでもないシーンにしか見えないはずなんだが。
しかし、セインの言うとおり、身体の傷があっという間に治ったのはびっくりした。回復魔法をかけて貰う前に痛みはかなり引いていた。天使の身体、スペックたけぇな。
「二人とも、見つけて来ましたわよ。妖精石」
回復タイムの俺達の代わりに妖精石を探していたシーニャがやってきた。
「この広場の中央に当たる場所の地面だけ変質していましたので、少し頂いてきましたの。多分、これが妖精石ですわ」
そう言って、シーニャが俺達に見せてくれたのは妙に黒光りする拳大の石だった。
「真っ黒だな……」
「瘴気に侵されてますね」
瘴気をまき散らすダークドラゴンの住処にあったんだから仕方ないか。
「姉上。ちょっと貸してください」
セインが汚染された妖精石を受け取り、じっと見つめる。瘴気で黒くなっているが、よく見ると透き通っていて、たまに小さな光が瞬いているのが見える。ライクレイ家の秘宝『妖精の曙光』の材料なのかもしれない。
セインはいつも腰につけている聖水入りの小瓶を取り出すと、目を閉じて、天を仰いで静かに祈りを捧げる。
「光の神よ、邪悪を払う、浄化の力をここに……」
言葉と共に、妖精石に向かって小瓶の中身を一滴だけ垂らす。
光り輝く聖水が、黒い石に当たって、散った。
「……駄目です。私では浄化できません」
妖精石は黒いままだった。何年くらいあそこに住んでたのかわからないが、年期の入った汚染なのだろう。厄介だな。
「俺にも見せてくれ」
黒い妖精石を受け取り、指でこすったりしてみる。なんかこう、汚れみたいなもんだから、落ちないかな。綺麗になれ、綺麗になれ……。
「カーン様、あの、何をやっておりますの?」
「いや、汚れみたいなもんだから落ちないかなって」
「……っ! カーン殿! 本当に浄化されていますよ!」
「なんだとっ!」
俺は手の中の妖精石を見た。セインの言うとおり、俺が祈りながらこすった箇所だけ、少し透明になっている。
「そうか。カーン殿は神の使徒……。奇跡が顕現しているようなものです。触れるだけで瘴気を浄化するのも道理では?」
「そ、そういうもんか……」
「カーン殿、石を手で包み込んで祈ってみてください」
「こ、こうか?」
両手で石を包み込み、セインみたいに祈ってみた。瘴気が浄化され、清浄な状態になりますようにっと。
しかし、モヒカンマッチョが祈る姿ってのは、傍目にも不気味だろうな……。
「まあ、まあまあまあ! 浄化されてますのね。凄いですわ!」
両手を開いてみたら、妖精石が完全に浄化されていた。『妖精の曙光』と同じ、中で光が煌めく宝石だ。
「俺の身体って、凄いんだな……」
「何を言っているのですか。神の遣いなのだからこのくらい当然です」
「カーン様はご自身のことについても知らなければならないようですわね」
なんだか姉妹に呆れられてしまった。
「自分のことがわからないってのも、不思議なもんだぜ……」
無事に妖精石を入手した俺達は、和やかな雰囲気のまま、妖精の里に戻るのだった。
○○○
「なんと!? まさかシャドウ・リザードがダークドラゴンだったとは……」
「完全にドラゴンだったぜ。なんでデカいトカゲみたいな扱いだったのかが不思議なくらいだ」
妖精の里に戻り、俺達は妖精汁を味わいながら、長老に曇り山で起きた出来事を一通り伝えた。抗議の意味も込めて。
長老は静かに頭を下げた。そして、相変わらず窓の外にいるマッチョ妖精達も頭を下げた。
「申し訳ありません。妖精の里は比較的安全な土地なのもあり、ドラゴンというものは名前くらいしか知らなかったもので……」
「カーン様、この通り、謝っているから良いのではではないですの?」
「ドラゴンは退治し、妖精石も手に入れることが出来たわけですから」
「ん。そうだな。いや、別に怒ってるわけじゃねぇんだ。すまなかったな」
今更妖精に謝ってもらってどうにかなるもんじゃない。結果オーライってことでいこう。
「おお、なんとお優しい……簡単な魔物退治のつもりでドラゴン退治に向かわせたなど、無事だったから良いようなものなのに……」
言われてみればその通りだ。普通だったら死んでた展開だよ。
頭を上げた長老はずずいっと俺の前に飛んできた。近くで見ると筋肉で膨らんだ身体がちょっと不気味だ。
「モヒー・カーン様。あなたはさぞ大きな力を持つ神の遣いなのでしょう。名を……名を教えてくだされ……っ!」
長老にあわせて、いつの間にかマッチョ妖精達が室内に入ってきて長老と一緒に「カーン様!」「我らの救い主の神の名を!」と一緒に懇願して来た。恐すぎる。ライクレイ姉妹が引きつった笑みを浮かべてるぞ。
「か、神様の名前か……」
やべぇぞ知らねぇ……。どうする、何とか誤魔化せないか……。
焦る俺の脳内に、名案が浮かんだ。
斧のコマンドワードなんかで細かく嫌がらせされてるお返しをするチャンスだ。
「俺の仕える神の名前を教えよう」
妖精達に向かって、俺がつとめて真面目な顔をして語りかけた。妖精達は神妙に居住まいを正す。
「神の名前はサンシター。旅の安全と平和を司っている。色んな世界に俺のような神の遣いを派遣して、問題を解決している」
「おお……すると、サンシター様の御遣いは、皆、カーン様のようなお姿なので?」
「そのとおりだ。旅の安全のために筋肉。平和のためにも筋肉だ」
俺は厳かに頷きながら言った。
妖精達はそれぞれ「筋肉……」「確かに、筋肉は重要だ……」と納得している。こいつらが鍛えていて良かった。ライクレイ姉妹も神妙な顔をしているので信じてるみたいだけど、まあ、いいだろ。
「我ら妖精の里一同、これよりサンシター様を主神として奉りあげます。カーン様! サンシター様の詳しい外見を教えてください!」
こうして、筋肉妖精達は新たな信仰を得ることになった。
もちろん、妖精石はちゃんと渡したし、隠れ身の魔法についてもちゃんと教わることは確約した。
[カーンのノートへの記述]
妖精達に神様について聞かれたので、「旅の安全と平和の神サンシター」として布教しておきました。
サンシター神の使徒は、僕のようなモヒカンマッチョです。
里の危機を救ってくれたので、きっと熱心に信仰してくれるでしょう。
PS.ライクレイ姉妹の移動手段をください。
[神様からの返信]
これまで生きてきた中で一番の屈辱です。
斧のコマンドワードの件を根に持っていたのですね。既に妖精達からの暑苦しい信仰心がどんどん押し寄せて来て複雑な気持ちです。
PS.移動手段の件、承知しました。また、旅の効率をあげるため、別の対応も用意しておきます。
0
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
【前編完結】50のおっさん 精霊の使い魔になったけど 死んで自分の子供に生まれ変わる!?
眼鏡の似合う女性の眼鏡が好きなんです
ファンタジー
リストラされ、再就職先を見つけた帰りに、迷子の子供たちを見つけたので声をかけた。
これが全ての始まりだった。
声をかけた子供たち。実は、覚醒する前の精霊の王と女王。
なぜか真名を教えられ、知らない内に精霊王と精霊女王の加護を受けてしまう。
加護を受けたせいで、精霊の使い魔《エレメンタルファミリア》と為った50のおっさんこと芳乃《よしの》。
平凡な表の人間社会から、国から最重要危険人物に認定されてしまう。
果たして、芳乃の運命は如何に?
落第錬金術師の工房経営~とりあえず、邪魔するものは爆破します~
みなかみしょう
ファンタジー
錬金術師イルマは最上級の階級である特級錬金術師の試験に落第した。
それも、誰もが受かるはずの『属性判定の試験』に落ちるという形で。
失意の彼女は師匠からすすめられ、地方都市で工房経営をすることに。
目標としていた特級錬金術師への道を断たれ、失意のイルマ。
そんな彼女はふと気づく「もう開き直って好き放題しちゃっていいんじゃない?」
できることに制限があると言っても一級錬金術師の彼女はかなりの腕前。
悪くない生活ができるはず。
むしろ、肩身の狭い研究員生活よりいいかもしれない。
なにより、父も言っていた。
「筋肉と、健康と、錬金術があれば無敵だ」と。
志新たに、生活環境を整えるため、錬金術の仕事を始めるイルマ。
その最中で発覚する彼女の隠れた才能「全属性」。
希少な才能を有していたことを知り、俄然意気込んで仕事を始める。
採取に町からの依頼、魔獣退治。
そして出会う、魔法使いやちょっとアレな人々。
イルマは持ち前の錬金術と新たな力を組み合わせ、着実に評判と実力を高めていく。
これは、一人の少女が錬金術師として、居場所を見つけるまでの物語。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
エルティモエルフォ ―最後のエルフ―
ポリ 外丸
ファンタジー
普通の高校生、松田啓18歳が、夏休みに海で溺れていた少年を救って命を落としてしまう。
海の底に沈んで死んだはずの啓が、次に意識を取り戻した時には小さな少年に転生していた。
その少年の記憶を呼び起こすと、どうやらここは異世界のようだ。
もう一度もらった命。
啓は生き抜くことを第一に考え、今いる地で1人生活を始めた。
前世の知識を持った生き残りエルフの気まぐれ人生物語り。
※カクヨム、小説家になろう、ノベルバ、ツギクルにも載せています
転生5回目!? こ、今世は楽しく長生きします!
実川えむ
ファンタジー
猫獣人のロジータ、10歳。
冒険者登録して初めての仕事で、ダンジョンのポーターを務めることになったのに、
なぜか同行したパーティーメンバーによって、ダンジョンの中の真っ暗闇の竪穴に落とされてしまった。
「なーんーでーっ!」
落下しながら、ロジータは前世の記憶というのを思い出した。
ただそれが……前世だけではなく、前々々々世……4回前? の記憶までも思い出してしまった。
ここから、ロジータのスローなライフを目指す、波乱万丈な冒険が始まります。
ご都合主義なので、スルーと流して読んで頂ければありがたいです。
セルフレイティングは念のため。
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
婚約破棄された検品令嬢ですが、冷酷辺境伯の子を身籠りました。 でも本当はお優しい方で毎日幸せです
青空あかな
恋愛
旧題:「荷物検査など誰でもできる」と婚約破棄された検品令嬢ですが、極悪非道な辺境伯の子を身籠りました。でも本当はお優しい方で毎日心が癒されています
チェック男爵家長女のキュリティは、貴重な闇魔法の解呪師として王宮で荷物検査の仕事をしていた。
しかし、ある日突然婚約破棄されてしまう。
婚約者である伯爵家嫡男から、キュリティの義妹が好きになったと言われたのだ。
さらには、婚約者の権力によって検査係の仕事まで義妹に奪われる。
失意の中、キュリティは辺境へ向かうと、極悪非道と噂される辺境伯が魔法実験を行っていた。
目立たず通り過ぎようとしたが、魔法事故が起きて辺境伯の子を身ごもってしまう。
二人は形式上の夫婦となるが、辺境伯は存外優しい人でキュリティは温かい日々に心を癒されていく。
一方、義妹は仕事でミスばかり。
闇魔法を解呪することはおろか見破ることさえできない。
挙句の果てには、闇魔法に呪われた荷物を王宮内に入れてしまう――。
※おかげさまでHOTランキング1位になりました! ありがとうございます!
※ノベマ!様で短編版を掲載中でございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる