12 / 62
第一章
第十二話
しおりを挟む
花が綺麗だからといって、その根も綺麗とはいえない。それはこの姉妹にも当てはまり、彼女らの半身じみた親愛の元は、姉の献身的な犠牲だった。
雪子は妹に負けず劣らずの親愛を持っている。それは間違いがない。しかしそれはいわば決意が必要な親愛、決め込んだ愛情ともいえた。
雪子のコンプレックスは第一に容貌だったが、その深刻さに秋子が関わったことはまずちがいない。
雪子は晩年結婚の三船夫婦のもとに生まれた念願の第一子だった。それは昼間の快晴が跡形もない深夜のことで、予定日を二日前倒しにし、春枝は朦朧とする意識のなかで、抱えあげられた雪子を見た。雪子はふくよかな頬と細目で産声をあげている。春枝はその薄い頭を撫で、額にキスをした。赤ん坊はまだ鳴いていて、母親はマリアの心地だった。
晴れて両親となったふたりは雪子を溺愛した。それだけでなく夫を亡くし呆然としていた祖母も毎日息子夫婦のマンションに訪れては、雪子の願うことすべてを叶えた。少しでも気になった玩具は買ってあげ、少しでもしてみたい遊びには付き合った。
母の春枝は何度か姑に注意したことがある。
「お母さん、あんまりあの子を甘やかさないでください。我儘な子になってしまいます。いまは女の子も男に負けじと立派でなければならないんですから」
姑はそう叱られると決まって大声で笑った。それはこの母親の真に思うところが手に取るようにわかったからだった。とどのつまり春枝は「自分の甘やかす仕事を残しておいてくれ」と言っているのだ。後半のやけに漠然とした部分はただの建前にすぎず、現に姑は孫の服装の目まぐるしい移り変わりを何度も見た。服装に合わせた髪も丁寧にセットされていた。義母は仕方なしにその領分は娘に譲って、孫の可愛らしい姿をしつこく褒めた。
雪子の誕生の三年後に妹ができた。この生誕は喜びよりもむしろ驚きが勝っていて、なにしろ春枝はその当時四十五歳であったから、もう一度身ごもる希望はあくまで楽観の域でしかなかった。
雪子も周りの子と比べて両親が高齢であることに気づいていたから、密かに抱いていた姉妹の欲求が途端に実ったので変な浮足の立ちかたをした。母と同じ病室に置かれたベビーベッドを雪子は宝箱のように覗いては微笑んだ。
雪子の目には、いや姉としての贔屓を抜きにしても秋子は清く美しく成長した。しかも秋子の美の開花は早く、彼女が中学生になるころには充分美人といえた。それも特段の美人だった。中高一貫の学校からともに登校する際、雪子は男子たちのぼんやりとした羨望を見た。それも中学生ばかりでなく、雪子の同級生や、その先輩の高校生までもどぎまぎした二度見をしていた。
しかしそのときの雪子はというと、男子たちの妹への憧れや好意をあまり快く思えなかった。雪子は小学生四年のころには、その身体の太さや三白眼の細目で男子たちから虐められた。さらにいえば女子たちも別の方法で加担することもあった。雪子はそれまで家族の寵愛を妹と平等に受け、さらに多大であって、その容姿に苦言を述べられたことはなく、それが豪雨のような日々に一変したのだから雪子の困惑と傷心はひどかった。
雪子は悪意に出遭い、嘲笑に出遭い、逃げるような、迷惑そうな表情に出逢った。若い心は荒んだが、しかし避難するための家庭があったことは幸いだった。家族は変わらない愛を雪子に注ぎ、その謝礼のように雪子は自分の惨めさを親や妹に見せぬよう努めた。
雪子にとっての家庭は療養所であって反撃の拠点ではなく、むしろ雪子は学校での風聞が家に及ぶことをいちばんに気にして、そういう意味では弱点に近かった。雪子は三船家の二人娘の年長者としての責任とプライドを抱えていた。
雪子が中学一年のとき、珍しく風邪をひいた日があった。年次が移る真近の、冬と春のあいだの日だった。三十八度を超す温度計を母親が認めて、雪子を休ませることにした。
雪子からすれば幸運だった。そのころにはいじめは徐々に方向を転換して、雪子を無視するようになっていた。雪子にはこちらのほうが重く辛かった。それならば家に籠ってしばらくの休養を望んで、いやできればこのままずっと籠城していたかった。病に伏すときの思考のなんと荒れたものだろう。雪子は二度と学校なんぞに行かなくてもよい気がした。
二日目もまだ熱が引かなかった。雪子のなかではもうこのまま、すくなくとも一週間後の終業式まで休むことが明確に企図されていた。
その朝、玄関で駄々をこねた声がした。声は適量で激しい感じもなかったが、それゆえに強固な意思を感じさせるものだった。
声の主は秋子だった。
「雪ちゃんが休むなら、わたしも休む」
「あなたは別に熱はないじゃない」と春枝は台所でバタバタしながらつきはなした。
「うん、だけどね、わたしも熱なのかもしれないでしょう」
「アキは学校にいきたくないの?」
「いえ、いきたいわ。いきたいけど、雪ちゃんはいけないんでしょう?」
「そうね」
「じゃあ雪ちゃんはさびしいじゃない」
「そんなことないわ。お母さんがいるもの」
秋子は黙った。目が潤んで、泣き出すのがいまにもわかった。事実、春枝はその日どうしても外せない用事があったから、午後の三時間は義母に看病を頼むつもりだった。しかしただ孫の苦しい姿を見せるために呼びつけるのも気が引けていた。
結局、秋子のほうも微熱で、インフルエンザの可能性もあるから、今日一日だけは休んで病院にいきます、ということを小学校に知らせた。
その日の雪子はもっとも幸福な一日に出遭った。もっとも好きな二人が自分のためにあれこれと世話をして、話しかけ、微笑んでくれた。雪子は自分の考えがいやしく思えてきたが、しかし同時に決心もできた。
雪子の休暇は終業式まで及んだが、中学二年では皆勤だった。雪子にはもう休む暇などなかった。雪子は風邪の治ったその日から勉学に励み、家にあった母の趣味用のピアノを借りて一日三時間練習し、水彩絵を毎日描いた。それらはすべて軌道に乗って、テストの成績は上位に食い込み、ピアノは合唱の弾き役を担われ、絵は学校の水面台の壁に飾られた。いじめやからかいもほとんどなくなった。それは雪子が教師から一目置かれる存在になったこともあるだろうが、少年たちが研鑽を欠かさぬ人間の、狂気じみた何かを垣間見たことが大きかった。
雪子の体型も目も変わらなかった。しかしどこか、叩かれつづける高熱の鉄の美しさがあったが、その美しさを認める者は秋子以外にいなかった。
雪子は妹に負けず劣らずの親愛を持っている。それは間違いがない。しかしそれはいわば決意が必要な親愛、決め込んだ愛情ともいえた。
雪子のコンプレックスは第一に容貌だったが、その深刻さに秋子が関わったことはまずちがいない。
雪子は晩年結婚の三船夫婦のもとに生まれた念願の第一子だった。それは昼間の快晴が跡形もない深夜のことで、予定日を二日前倒しにし、春枝は朦朧とする意識のなかで、抱えあげられた雪子を見た。雪子はふくよかな頬と細目で産声をあげている。春枝はその薄い頭を撫で、額にキスをした。赤ん坊はまだ鳴いていて、母親はマリアの心地だった。
晴れて両親となったふたりは雪子を溺愛した。それだけでなく夫を亡くし呆然としていた祖母も毎日息子夫婦のマンションに訪れては、雪子の願うことすべてを叶えた。少しでも気になった玩具は買ってあげ、少しでもしてみたい遊びには付き合った。
母の春枝は何度か姑に注意したことがある。
「お母さん、あんまりあの子を甘やかさないでください。我儘な子になってしまいます。いまは女の子も男に負けじと立派でなければならないんですから」
姑はそう叱られると決まって大声で笑った。それはこの母親の真に思うところが手に取るようにわかったからだった。とどのつまり春枝は「自分の甘やかす仕事を残しておいてくれ」と言っているのだ。後半のやけに漠然とした部分はただの建前にすぎず、現に姑は孫の服装の目まぐるしい移り変わりを何度も見た。服装に合わせた髪も丁寧にセットされていた。義母は仕方なしにその領分は娘に譲って、孫の可愛らしい姿をしつこく褒めた。
雪子の誕生の三年後に妹ができた。この生誕は喜びよりもむしろ驚きが勝っていて、なにしろ春枝はその当時四十五歳であったから、もう一度身ごもる希望はあくまで楽観の域でしかなかった。
雪子も周りの子と比べて両親が高齢であることに気づいていたから、密かに抱いていた姉妹の欲求が途端に実ったので変な浮足の立ちかたをした。母と同じ病室に置かれたベビーベッドを雪子は宝箱のように覗いては微笑んだ。
雪子の目には、いや姉としての贔屓を抜きにしても秋子は清く美しく成長した。しかも秋子の美の開花は早く、彼女が中学生になるころには充分美人といえた。それも特段の美人だった。中高一貫の学校からともに登校する際、雪子は男子たちのぼんやりとした羨望を見た。それも中学生ばかりでなく、雪子の同級生や、その先輩の高校生までもどぎまぎした二度見をしていた。
しかしそのときの雪子はというと、男子たちの妹への憧れや好意をあまり快く思えなかった。雪子は小学生四年のころには、その身体の太さや三白眼の細目で男子たちから虐められた。さらにいえば女子たちも別の方法で加担することもあった。雪子はそれまで家族の寵愛を妹と平等に受け、さらに多大であって、その容姿に苦言を述べられたことはなく、それが豪雨のような日々に一変したのだから雪子の困惑と傷心はひどかった。
雪子は悪意に出遭い、嘲笑に出遭い、逃げるような、迷惑そうな表情に出逢った。若い心は荒んだが、しかし避難するための家庭があったことは幸いだった。家族は変わらない愛を雪子に注ぎ、その謝礼のように雪子は自分の惨めさを親や妹に見せぬよう努めた。
雪子にとっての家庭は療養所であって反撃の拠点ではなく、むしろ雪子は学校での風聞が家に及ぶことをいちばんに気にして、そういう意味では弱点に近かった。雪子は三船家の二人娘の年長者としての責任とプライドを抱えていた。
雪子が中学一年のとき、珍しく風邪をひいた日があった。年次が移る真近の、冬と春のあいだの日だった。三十八度を超す温度計を母親が認めて、雪子を休ませることにした。
雪子からすれば幸運だった。そのころにはいじめは徐々に方向を転換して、雪子を無視するようになっていた。雪子にはこちらのほうが重く辛かった。それならば家に籠ってしばらくの休養を望んで、いやできればこのままずっと籠城していたかった。病に伏すときの思考のなんと荒れたものだろう。雪子は二度と学校なんぞに行かなくてもよい気がした。
二日目もまだ熱が引かなかった。雪子のなかではもうこのまま、すくなくとも一週間後の終業式まで休むことが明確に企図されていた。
その朝、玄関で駄々をこねた声がした。声は適量で激しい感じもなかったが、それゆえに強固な意思を感じさせるものだった。
声の主は秋子だった。
「雪ちゃんが休むなら、わたしも休む」
「あなたは別に熱はないじゃない」と春枝は台所でバタバタしながらつきはなした。
「うん、だけどね、わたしも熱なのかもしれないでしょう」
「アキは学校にいきたくないの?」
「いえ、いきたいわ。いきたいけど、雪ちゃんはいけないんでしょう?」
「そうね」
「じゃあ雪ちゃんはさびしいじゃない」
「そんなことないわ。お母さんがいるもの」
秋子は黙った。目が潤んで、泣き出すのがいまにもわかった。事実、春枝はその日どうしても外せない用事があったから、午後の三時間は義母に看病を頼むつもりだった。しかしただ孫の苦しい姿を見せるために呼びつけるのも気が引けていた。
結局、秋子のほうも微熱で、インフルエンザの可能性もあるから、今日一日だけは休んで病院にいきます、ということを小学校に知らせた。
その日の雪子はもっとも幸福な一日に出遭った。もっとも好きな二人が自分のためにあれこれと世話をして、話しかけ、微笑んでくれた。雪子は自分の考えがいやしく思えてきたが、しかし同時に決心もできた。
雪子の休暇は終業式まで及んだが、中学二年では皆勤だった。雪子にはもう休む暇などなかった。雪子は風邪の治ったその日から勉学に励み、家にあった母の趣味用のピアノを借りて一日三時間練習し、水彩絵を毎日描いた。それらはすべて軌道に乗って、テストの成績は上位に食い込み、ピアノは合唱の弾き役を担われ、絵は学校の水面台の壁に飾られた。いじめやからかいもほとんどなくなった。それは雪子が教師から一目置かれる存在になったこともあるだろうが、少年たちが研鑽を欠かさぬ人間の、狂気じみた何かを垣間見たことが大きかった。
雪子の体型も目も変わらなかった。しかしどこか、叩かれつづける高熱の鉄の美しさがあったが、その美しさを認める者は秋子以外にいなかった。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
百合を食(は)む
転生新語
ライト文芸
とある南の地方の女子校である、中学校が舞台。ヒロインの家はお金持ち。今年(二〇二二年)、中学三年生。ヒロインが小学生だった頃から、今年の六月までの出来事を語っていきます。
好きなものは食べてみたい。ちょっとだけ倫理から外(はず)れたお話です。なおアルファポリス掲載に際し、感染病に関する記載を一部、変更しています。
この作品はカクヨム、小説家になろうにも投稿しています。二〇二二年六月に完結済みです。
Husband's secret (夫の秘密)
設樂理沙
ライト文芸
果たして・・
秘密などあったのだろうか!
夫のカノジョ / 垣谷 美雨 さま(著) を読んで
Another Storyを考えてみました。
むちゃくちゃ、1回投稿文が短いです。(^^ゞ💦アセアセ
10秒~30秒?
何気ない隠し事が、とんでもないことに繋がっていくこともあるんですね。
❦ イラストはAI生成画像 自作
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる