210 / 242
二十三章 いざ、サランディールへ
6
しおりを挟む
気づいてみりゃあ、馬車の中で空いた席はただの一つしかなかった。
ジュードの目の前、犬カバの隣。
~って、おい。
俺だけミーシャから距離あるじゃねぇか。
俺から見て、ジュードの右隣がミーシャだから、俺とミーシャとは斜め向かいってな位置関係になっちまってる。
俺は隣の犬カバに、
「あ~……犬カバ?
お前一人で一席とかってサイズじゃねぇだろ?
俺の膝に乗っけてやるからそこ……」
変わってくれよ、なんて言おーとしたんだが。
犬カバはツーンとして聞かんフリして、逆にそのまま席にしっかり寝っ伏した。
そーして何故か、任務達成ってばかりの目でジュードの方を見る。
~まさか。
嫌~な予感に苛まれながらもそのジュードを見ると。
ジュードが犬カバの目線によくやったとばかりに一つ頷いて、懐から取り出したジャーキーを一本放ってやる。
犬カバがしっかり寝っ伏したままハッシと器用にそいつを両前足でキャッチした。
~って、おいおい!
二人は共謀してんのかよ!
つーか犬カバ、ジャーキー一本で何飼い慣らされてやがんだ!
俺が一人密かに歯噛みする中──
「ハッ!」
意外に勇ましい掛け声を掛けて、御者のじーさんが馬に一鞭くれる音が聞こえてきた。
ガクン、と一つ馬車の中が揺れ、外に見える景色がゆっくりと動き出す。
俺は慌てて(仕方なく)ミーシャから遠い、空いたその席に腰を下ろした。
くっそ~……ジュードと犬カバのヤロー、後で覚えてろよ。
◆◆◆◆◆
南南西の方角から、ふんわりと優しい風が吹く。
天気は快晴。
土地はなだらかで、空を阻むモンは何もねぇ。
──あれからしばらく。
俺は未だにミーシャから一番離れた斜め前の席に……。
……じゃあなく、ミーシャからもっと離れた、馬車の前方外側にある御者席の方へ席を移動していた。
ただ大人しく御者のじーさんの隣に座って地図を広げ、飛行船を安全に飛ばすのに必要な情報をそこに書き込んでいく。
……一応念の為言っとくが、別に俺は犬カバやジュードに馬車内からも追い出されたって訳でも、ミーシャと向かい合わせに座れなかったからって拗ねてこっちに移動してきた訳でもねぇんだぜ?
結局この方が視界も開けるから周囲の様子もよく分かるし、風向きなんかの気象状況もチェック出来るし、何よりじーさんに「ちょっとそこで止まってくれ」ってな指示も出しやすいってぇ事に、馬車に乗り込んでものの三十分もしねぇ内に気づいたからだ。
って、んな単純な事、初めてから気づいとけよって話だが、どーも俺はミーシャの事に気ぃ取られ過ぎちまってたらしい。
ま、御者のじーさんも何も言わなかったし、とりあえず気にしねぇ事にしておく。
ちなみにジャーキー一本でジュードに魂を売りやがった犬カバは、あんなに頑として譲らなかったミーシャの正面の席をあっさり捨てて、今は何故か俺の膝の上に乗って目の前に広げられた地図を見ている。
……まぁ、何だっていいんだけどな。
サランディールの王都にあるガイアスのおっさん家までは軽く見積もっても二日弱はかかりそーだ。
そこまでに出来るだけ詳細なデータを取っとかねぇと……とサラサラと地図にペンを走らせてっと。
不意に隣の御者のじーさんが「ところで、」と話を一つ降ってきた。
「──カルトというのは珍しい名字でございますな」
ほんの世間話みてぇな調子で聞いてくる。
俺は ふ、とじーさんの方へ目をやった。
そーして……表面上は、特に何て事もねぇ風を装いつつ「ああ、」と簡単に答える。
「……ちょっとした知り合いのを、勝手に使わせてもらってんだ。
そいつ、もう何年も前に死んじまってるし、何も問題ねぇかと思って」
ごくごく軽い感じで、言う。
じーさんが何で急に俺の名字を話題に乗せてきたのかはよく分からねぇ。
ダルクやダルクのじーさんの事を知ってて、それで問いかけてきたのか。
それともただ単にあんまり聞かねぇ名字だなと思って話のタネにしただけなのか。
……まぁ、どっちにしたって関係ねぇ。
ダルクの事はもう随分昔の話だからな。
当の本人達ももうこの世にいねぇんだし。
そう思って答えた先で、じーさんは俺が思う以上にあっさりと「左様でございますか」とあっさり話を終わらせた。
結局、大した話題でもなかったのか。
ガタン、ゴトン、と馬車が揺れる。
ゆっくりと変わりゆく景色と、静かな時間──。
俺は気を取り直して情報を書き込んでいく作業に戻ったのだった──。
◆◆◆◆◆
サランディールの英雄、ガイアス・クラインの屋敷に辿りついたのは、最初の目算をほんの少しオーバーした、そこから二日後。
夕方を過ぎて、もう夜だっつってもいい様な、そんな時間帯の事だった。
俺らが到着した時にゃあすでに屋敷の人達が明かりを灯して外で待っていてくれていた。
御者のじーさんに続いて俺と犬カバが御者席の方から降りると、出迎えの人達の中でも一番前に立つ、とびきりキレイな女の人が俺に上品に会釈した。
その上品な立ち居振る舞いに俺は慌てて会釈で返す。
この人……年は、四十の半ばか、もう少し上ってとこだろーか。
きちんと整えられた栗色の髪と、青い眼。
今のこの立ってる位置的にも、品のいい雰囲気的にもこの人が『クライン夫人』で間違いなさそーだ。
『クライン夫人』がちらっ、ちらっと何か気になってるよーな様子で、馬車馬の顔に手をやり撫でてやっている御者のじーさんの方へ視線を向けている。
それに、出迎えに出てる屋敷の人達の中にも、ギョッとしたよーな慌ててるよーな目でじーさんを見てる人がちらほらいる……よーな気が……??
思わず訝しみつつ、客席側に座ってたジュード、それにそのジュードに手を貸されたミーシャが馬車から降りるのを待つ……ところで。
「だっ……だだ……っだ……っ、旦那様!!」
出迎えの人達の中でも一番奥側に立っていた小柄で小太りの男がこっちの方を向いて動揺した様にワッと大きく声を上げる。
~旦那様……?
つーかこっちにゃ俺と御者のじーさんしかいねぇ……って、まさか……?
思わず片眉を大きく上げて俺のすぐ近くに立つ御者のじーさんを見やる。
金髪碧眼のミーシャ、ジュードも小太りの男の声にこっちの方を──つーか御者のおっさんの方を見た。
それに。
「……あなた……」
クライン夫人が、何とも言えねぇ声で御者のじーさんに話しかける。
御者のじーさんはようやく馬の顔を撫でるのをやめ、そうして口の端だけでニヤリと一つ笑った。
~まさか……マジかよ?
俺と犬カバが唖然としてそのじーさんの顔を見る中、じーさんは『ニヤリ』を引っ込め、クライン夫人の横へ歩いて行き、そーして馴れ馴れしくも夫人の背に手をやる。
夫人へ向けて「ただいま戻った」と短い挨拶をしてから、俺達へと顔を向ける。
ジュードの目の前、犬カバの隣。
~って、おい。
俺だけミーシャから距離あるじゃねぇか。
俺から見て、ジュードの右隣がミーシャだから、俺とミーシャとは斜め向かいってな位置関係になっちまってる。
俺は隣の犬カバに、
「あ~……犬カバ?
お前一人で一席とかってサイズじゃねぇだろ?
俺の膝に乗っけてやるからそこ……」
変わってくれよ、なんて言おーとしたんだが。
犬カバはツーンとして聞かんフリして、逆にそのまま席にしっかり寝っ伏した。
そーして何故か、任務達成ってばかりの目でジュードの方を見る。
~まさか。
嫌~な予感に苛まれながらもそのジュードを見ると。
ジュードが犬カバの目線によくやったとばかりに一つ頷いて、懐から取り出したジャーキーを一本放ってやる。
犬カバがしっかり寝っ伏したままハッシと器用にそいつを両前足でキャッチした。
~って、おいおい!
二人は共謀してんのかよ!
つーか犬カバ、ジャーキー一本で何飼い慣らされてやがんだ!
俺が一人密かに歯噛みする中──
「ハッ!」
意外に勇ましい掛け声を掛けて、御者のじーさんが馬に一鞭くれる音が聞こえてきた。
ガクン、と一つ馬車の中が揺れ、外に見える景色がゆっくりと動き出す。
俺は慌てて(仕方なく)ミーシャから遠い、空いたその席に腰を下ろした。
くっそ~……ジュードと犬カバのヤロー、後で覚えてろよ。
◆◆◆◆◆
南南西の方角から、ふんわりと優しい風が吹く。
天気は快晴。
土地はなだらかで、空を阻むモンは何もねぇ。
──あれからしばらく。
俺は未だにミーシャから一番離れた斜め前の席に……。
……じゃあなく、ミーシャからもっと離れた、馬車の前方外側にある御者席の方へ席を移動していた。
ただ大人しく御者のじーさんの隣に座って地図を広げ、飛行船を安全に飛ばすのに必要な情報をそこに書き込んでいく。
……一応念の為言っとくが、別に俺は犬カバやジュードに馬車内からも追い出されたって訳でも、ミーシャと向かい合わせに座れなかったからって拗ねてこっちに移動してきた訳でもねぇんだぜ?
結局この方が視界も開けるから周囲の様子もよく分かるし、風向きなんかの気象状況もチェック出来るし、何よりじーさんに「ちょっとそこで止まってくれ」ってな指示も出しやすいってぇ事に、馬車に乗り込んでものの三十分もしねぇ内に気づいたからだ。
って、んな単純な事、初めてから気づいとけよって話だが、どーも俺はミーシャの事に気ぃ取られ過ぎちまってたらしい。
ま、御者のじーさんも何も言わなかったし、とりあえず気にしねぇ事にしておく。
ちなみにジャーキー一本でジュードに魂を売りやがった犬カバは、あんなに頑として譲らなかったミーシャの正面の席をあっさり捨てて、今は何故か俺の膝の上に乗って目の前に広げられた地図を見ている。
……まぁ、何だっていいんだけどな。
サランディールの王都にあるガイアスのおっさん家までは軽く見積もっても二日弱はかかりそーだ。
そこまでに出来るだけ詳細なデータを取っとかねぇと……とサラサラと地図にペンを走らせてっと。
不意に隣の御者のじーさんが「ところで、」と話を一つ降ってきた。
「──カルトというのは珍しい名字でございますな」
ほんの世間話みてぇな調子で聞いてくる。
俺は ふ、とじーさんの方へ目をやった。
そーして……表面上は、特に何て事もねぇ風を装いつつ「ああ、」と簡単に答える。
「……ちょっとした知り合いのを、勝手に使わせてもらってんだ。
そいつ、もう何年も前に死んじまってるし、何も問題ねぇかと思って」
ごくごく軽い感じで、言う。
じーさんが何で急に俺の名字を話題に乗せてきたのかはよく分からねぇ。
ダルクやダルクのじーさんの事を知ってて、それで問いかけてきたのか。
それともただ単にあんまり聞かねぇ名字だなと思って話のタネにしただけなのか。
……まぁ、どっちにしたって関係ねぇ。
ダルクの事はもう随分昔の話だからな。
当の本人達ももうこの世にいねぇんだし。
そう思って答えた先で、じーさんは俺が思う以上にあっさりと「左様でございますか」とあっさり話を終わらせた。
結局、大した話題でもなかったのか。
ガタン、ゴトン、と馬車が揺れる。
ゆっくりと変わりゆく景色と、静かな時間──。
俺は気を取り直して情報を書き込んでいく作業に戻ったのだった──。
◆◆◆◆◆
サランディールの英雄、ガイアス・クラインの屋敷に辿りついたのは、最初の目算をほんの少しオーバーした、そこから二日後。
夕方を過ぎて、もう夜だっつってもいい様な、そんな時間帯の事だった。
俺らが到着した時にゃあすでに屋敷の人達が明かりを灯して外で待っていてくれていた。
御者のじーさんに続いて俺と犬カバが御者席の方から降りると、出迎えの人達の中でも一番前に立つ、とびきりキレイな女の人が俺に上品に会釈した。
その上品な立ち居振る舞いに俺は慌てて会釈で返す。
この人……年は、四十の半ばか、もう少し上ってとこだろーか。
きちんと整えられた栗色の髪と、青い眼。
今のこの立ってる位置的にも、品のいい雰囲気的にもこの人が『クライン夫人』で間違いなさそーだ。
『クライン夫人』がちらっ、ちらっと何か気になってるよーな様子で、馬車馬の顔に手をやり撫でてやっている御者のじーさんの方へ視線を向けている。
それに、出迎えに出てる屋敷の人達の中にも、ギョッとしたよーな慌ててるよーな目でじーさんを見てる人がちらほらいる……よーな気が……??
思わず訝しみつつ、客席側に座ってたジュード、それにそのジュードに手を貸されたミーシャが馬車から降りるのを待つ……ところで。
「だっ……だだ……っだ……っ、旦那様!!」
出迎えの人達の中でも一番奥側に立っていた小柄で小太りの男がこっちの方を向いて動揺した様にワッと大きく声を上げる。
~旦那様……?
つーかこっちにゃ俺と御者のじーさんしかいねぇ……って、まさか……?
思わず片眉を大きく上げて俺のすぐ近くに立つ御者のじーさんを見やる。
金髪碧眼のミーシャ、ジュードも小太りの男の声にこっちの方を──つーか御者のおっさんの方を見た。
それに。
「……あなた……」
クライン夫人が、何とも言えねぇ声で御者のじーさんに話しかける。
御者のじーさんはようやく馬の顔を撫でるのをやめ、そうして口の端だけでニヤリと一つ笑った。
~まさか……マジかよ?
俺と犬カバが唖然としてそのじーさんの顔を見る中、じーさんは『ニヤリ』を引っ込め、クライン夫人の横へ歩いて行き、そーして馴れ馴れしくも夫人の背に手をやる。
夫人へ向けて「ただいま戻った」と短い挨拶をしてから、俺達へと顔を向ける。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
条件付きチート『吸収』でのんびり冒険者ライフ!
ヒビキ タクト
ファンタジー
旧題:異世界転生 ~条件付きスキル・スキル吸収を駆使し、冒険者から成り上がれ~
平凡な人生にガンと宣告された男が異世界に転生する。異世界神により特典(条件付きスキルと便利なスキル)をもらい異世界アダムスに転生し、子爵家の三男が冒険者となり成り上がるお話。 スキルや魔法を駆使し、奴隷や従魔と一緒に楽しく過ごしていく。そこには困難も…。 従魔ハクのモフモフは見所。週に4~5話は更新していきたいと思いますので、是非楽しく読んでいただければ幸いです♪ 異世界小説を沢山読んできた中で自分だったらこうしたいと言う作品にしております。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
ヤンデレ狼の英雄様に無理矢理番にされました。さて、それではデスゲームを始めましょうか
井藤 美樹
恋愛
ゼシール王国が特別ではないけど、この世界は、獣人や竜人、エルフやドワーフなどの亜人族と人族が共存して暮らしている。
とはいっても、同じ町や王都に住んでいるだけで、居住区域は別々。それは人族と亜人族を護るために必要なこと。
なんせ、人族である私にはわからない世界だけど、亜人族には番っていう者が存在するの。昔は平気で亜人族が人族を拉致していたって聞いたわ。今は法律上罰せられるから安心だけどね。
でも、年に一回、合法的に拉致できる日があるの。
それが、愛の女神レシーナ様の生誕の日――
亜人族と人族の居住区の境界にある中央区で行われる、神聖な儀式。
番を求める亜人族と年頃の人族が集まるの、結構な人数だよ。簡単に言えば集団お見合いかな。選ばれれば、一生優雅に暮らせるからね、この日にかける人族の気持ちは理解はできるけどね。私は嫌だけど。
この日ばかりはお店はお休み。これ幸いと店の掃除をしていたら、ドアをノックする音がした。
なにも考えずにドアを開けたら、亜人族の男が私に跪いて差し出してきた、女神が愛する白百合の花を――
「やっと会えた……私の運命の番。さぁ、私たちの家に帰ろう」
たった六歳の少女に求婚してきたのは狼獣人の白銀の守護者様。
その日から、ゴールが監禁というデスゲームが始まった。
異世界の平和を守るだけの簡単なお仕事
富樫 聖夜
ファンタジー
ひょんなことから、ご当地ヒーローのイベントに怪獣役で出ることになった大学生の透湖。その最中、いきなり異世界にトリップしてしまった! 着ぐるみ姿のまま国境警備団に連れていかれた透湖は、超美形の隊長・エリアスルードに見とれてしまう。しかし彼は透湖を見たとたん、いきなり剣を抜こうとした! どうにか人間だと分かってもらい、事なきを得た透湖だが、今度は「救世主」と言われて戦場へ強制連行! そこでマゴスと呼ばれる本物の怪獣と戦うことになり、戸惑う透湖だったけれど、なぜか着ぐるみが思わぬチートを発揮して――?
恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした
恋狸
青春
特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。
しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?
さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?
主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
カクヨムにて、月間3位
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
傍若無人な姉の代わりに働かされていた妹、辺境領地に左遷されたと思ったら待っていたのは王子様でした!? ~無自覚天才錬金術師の辺境街づくり~
日之影ソラ
恋愛
【新作連載スタート!!】
https://ncode.syosetu.com/n1741iq/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/516811515/430858199
【小説家になろうで先行公開中】
https://ncode.syosetu.com/n0091ip/
働かずパーティーに参加したり、男と遊んでばかりいる姉の代わりに宮廷で錬金術師として働き続けていた妹のルミナ。両親も、姉も、婚約者すら頼れない。一人で孤独に耐えながら、日夜働いていた彼女に対して、婚約者から突然の婚約破棄と、辺境への転属を告げられる。
地位も婚約者も失ってさぞ悲しむと期待した彼らが見たのは、あっさりと受け入れて荷造りを始めるルミナの姿で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる