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十二章 清算
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ギャンギャンと吠える様に、勝手な理屈を捏ねてくる。
な~にが『この俺様がルールだ』だよ!
ちょっと機嫌損ねたからって んな勝手な事が許されんのかよ!?
思わずカッカしながら言葉で返しちまいそうになるのを、グッと堪える。
俺はわななく拳を膝の上に落とした。
……ここで下手に言い返したら、それこそほんとに勝負を投げられかねねぇ。
ものすっごく納得いかねぇが、ここはガマンだ。
と、必死で怒りを抑えつけてみせたこの俺に、ゴルドーが続けざまに言う。
「それから、このゲームの賞金の上限を決める」
「~はあっ!?」
「──上限は一億九千九百六十万ハーツ。
この勝負でてめぇがいくら賭けようが、そこが上限だ」
「ちょっ……なんだよ、その半端な数字!
しかも上限とか……聞いてねぇぞ!!」
思わず声を張り上げて言う。
だってよ、例えばここで俺が七千万ハーツ賭けてそいつが当たったとしたら、二十億ハーツくらいにはなるハズなんだぜ?
そいつを急に上限だの何だの、ゲームの途中でルール変えるなんて横暴だろ!!
そう言おうと空気を吸い込んだ、所で。
「──二億に足らねぇ残りの四十万は、」
ゴルドーが先んじて声を上げる。
その声には、不思議と力が込もっていて……俺は思わず先に出そうとした言葉を止めちまった。
目を瞬きゴルドーを見ると、ゴルドーも俺を見返してくる。
「てめぇの力でちゃんと働いて稼げ」
ゴルドーが言ってくる。
「……てめぇが今日持ってきた軍資金、大体二十万ハーツってトコだろ。
なら必死こいてひと月も働けば、残りの二十万くれぇきっちり稼げる額のハズだ。
今日まで貯めた分と、これからひと月で貯める分、併せて四十万。
てめぇが本当に飛行船を手に入れてぇと思ってんなら、てめぇで汗水垂らして働いて、その金でヘイデンの野郎から飛行船を買い取れ。
それが嫌だってんなら、今すぐここでゲームを降りろ」
言ってくる。
俺はその言葉に、思わずゴルドーを見返した。
相変わらず、いつも通りの険のある、ガラの悪い表情。
言い方も態度もやり口も気に食わねぇし、文句もある。
けど──それでもゴルドーの言わんとする事は分かる。
俺は静かに息をついて、「分かった」と返し、続けた。
「ただし、一年前みてぇなイカサマはナシだぜ。
このルーレット台、数字のところと白玉に微弱の磁石が入ってるよな。
普段は磁力が発生したりしないようになってるみてぇだが、ボタンなりレバーなり、こっち側からは見えねぇ位置にそういうもんがあって、そいつを押すと磁力が入って自分の好きな数字に白玉が入るって仕組みだろ?」
一年前、全くその事に気付かなかった俺は──たぶんギャンブルで大勝ちしそうだったからって調子に乗っちまってたんだろう。
俺の言葉にゴルドーが軽く肩をすくめてみせる。
「何の事だか分からねぇな」
しらばっくれてみせる。
だがその目線がほんの僅かに俺から外れたから──たぶん図星だろう。
俺の怪しむ視線にだろう、ゴルドーがごほんと一つ咳払いをして言う。
「……けどまぁ、もし万が一この台にそんな仕掛けがあったとしても──今日そいつを使うつもりはねぇ。
てめぇが負けた時は、そいつは単にてめぇの運がなかったってだけの話だ」
言ってくる。
恐らく、としか言いようがねぇが……。
この言葉にウソはねぇだろう。
間違っても俺が勝つ様に白玉を操作してくれる事はねぇだろうが、少なくともわざと外させることもねぇ。
純粋に、俺の勘と運だけの勝負。
そう判断して、俺はコインを賭ける台の上──その数字盤を見た。
台の一番左──緑色の大きな枠の中にある『ゼロ』。
そしてそのすぐ右側、赤黒交互に並んだ四角い枠に、白文字で書かれた一から三十六までの数字。
このうちのどこか一つの数字が当たり。
それ以外を引いちまったら負けだ。
俺はそっとルーレットの方を見やる。
そうして静かに目を閉じ──ようやく覚悟を決めた。
俺は今盤上に上がっていたコインの全てを、緑の枠──ゼロの上に賭ける。
どうせこんだけ賭けて当たったってもらえる上限金額は決まってるが、せっかくだから派手にぶちかましてやろう。
ゴルドーがゆっくりと片眉を上げる。
「そこでいいんだな?」
「──ああ」
迷いなく、言い切る。
ゴルドーがフンと一つ鼻で息をついて、そうしてルーレットを回した。
白玉が勢いよく飛び出して、ルーレットの数字の上を転がり回る。
そうして──ようやく勢いを弱めて、そのままスコンとある一つの数字の上に落ちた。
その数字は──
「──緑の、ゼロ……」
ゴルドーが驚愕した様に口にする。
俺は思わずガッツポーズを取りそうになったが、ごほんっと一つ咳払いをして、悪い笑みでゴルドーに向かった。
「──俺の勝ちだな。
んじゃとりあえず、一億ハーツの借金はこれで相殺しといてくれ。
残りの九千九百六十万ハーツに関してだけど……」
言いながら、俺は へらっと笑ってみせた。
「とりあえずあんたに預かっといてもらおうかな。
俺ん家に置くのも物騒だしよ。
俺が稼ぎ損ねた四十万がちゃんと手に入ったら、またあんたんトコに預けた金を取りに来て──そんで今度こそ、ヘイデンのやつから飛行船を買い取ってやる」
思わず力を込めて言ってやる……と、未だに驚愕した様子でルーレットの上の白玉を見つめていたゴルドーが、ようやくルーレットから俺の方へ視線を戻した。
どーやらこの勝負、俺が本当に勝つとは夢にも思ってなかったらしい。
まぁ、俺もここまで上手くいくとは思わなかったけど。
やっぱ俺って相当ツイてんだな。
うきうきしながら一人思っていると、ゴルドーがようやく現実に意識を戻して、ケッと喉の奥を鳴らした。
「──うちは銀行じゃねぇんだぞ。
だが……まぁいいだろう。
明日の朝一番に、指名手配も解いといてやる」
苦々しい口調で、ゴルドーが言ってくる。
俺はその答えににっこり笑って「んじゃ、」と席を立った。
「よろしく頼むぜ。
俺は帰って一眠りすっからよ」
言って、そのまま帰ろうとゴルドーに背を向けかけた、ところで。
「──おい、リッシュ」
ゴルドーが一言で呼び止めてくる。
俺は──思わず後ろを振り返って片眉を上げてみせた。
ゴルドーのやつに、珍しく名前で呼び止められたからだ。
ゴルドーが俺を呼ぶ時は、『おい』『てめぇ』『ガキ』って相場が決まってる。
振り返ってゴルドーを見ると、ゴルドーがいつも通りに険のある顔で、俺を見ていた。
「一つ、忠告しといてやる。
運ってのは、大体+-ゼロになる様に出来てるモンだ。
ここぞって時にツキに見放されねぇ様、気をつけるこったな」
言ってくる。
言いたかったのは──どうやらそれだけみてぇだ。
ゴルドーはそれだけを言い切ると、俺から目を離し、後はどうでもとばかりに近くに置いてあった酒の入ったカップを手にして静かに飲む。
俺はますます眉をひそめた。
ゴルドーにしちゃあ、随分迷信めいた物言いだった。
普段のゴルドーなら『運だのなんだのにすがってんじゃねーぞ』くらいの負け犬の遠吠えはしてきそうだと思うんだけどな。
思いつつ──俺は軽く肩をすくめてカジノの表口の戸を開け、外に出る。
夜風がひやりと頬を撫でた。
後ろで勝手に閉まっていく戸口を背にしながら──俺はふぅっと息をついてその場を後にし、帰路に着いたのだった──。
な~にが『この俺様がルールだ』だよ!
ちょっと機嫌損ねたからって んな勝手な事が許されんのかよ!?
思わずカッカしながら言葉で返しちまいそうになるのを、グッと堪える。
俺はわななく拳を膝の上に落とした。
……ここで下手に言い返したら、それこそほんとに勝負を投げられかねねぇ。
ものすっごく納得いかねぇが、ここはガマンだ。
と、必死で怒りを抑えつけてみせたこの俺に、ゴルドーが続けざまに言う。
「それから、このゲームの賞金の上限を決める」
「~はあっ!?」
「──上限は一億九千九百六十万ハーツ。
この勝負でてめぇがいくら賭けようが、そこが上限だ」
「ちょっ……なんだよ、その半端な数字!
しかも上限とか……聞いてねぇぞ!!」
思わず声を張り上げて言う。
だってよ、例えばここで俺が七千万ハーツ賭けてそいつが当たったとしたら、二十億ハーツくらいにはなるハズなんだぜ?
そいつを急に上限だの何だの、ゲームの途中でルール変えるなんて横暴だろ!!
そう言おうと空気を吸い込んだ、所で。
「──二億に足らねぇ残りの四十万は、」
ゴルドーが先んじて声を上げる。
その声には、不思議と力が込もっていて……俺は思わず先に出そうとした言葉を止めちまった。
目を瞬きゴルドーを見ると、ゴルドーも俺を見返してくる。
「てめぇの力でちゃんと働いて稼げ」
ゴルドーが言ってくる。
「……てめぇが今日持ってきた軍資金、大体二十万ハーツってトコだろ。
なら必死こいてひと月も働けば、残りの二十万くれぇきっちり稼げる額のハズだ。
今日まで貯めた分と、これからひと月で貯める分、併せて四十万。
てめぇが本当に飛行船を手に入れてぇと思ってんなら、てめぇで汗水垂らして働いて、その金でヘイデンの野郎から飛行船を買い取れ。
それが嫌だってんなら、今すぐここでゲームを降りろ」
言ってくる。
俺はその言葉に、思わずゴルドーを見返した。
相変わらず、いつも通りの険のある、ガラの悪い表情。
言い方も態度もやり口も気に食わねぇし、文句もある。
けど──それでもゴルドーの言わんとする事は分かる。
俺は静かに息をついて、「分かった」と返し、続けた。
「ただし、一年前みてぇなイカサマはナシだぜ。
このルーレット台、数字のところと白玉に微弱の磁石が入ってるよな。
普段は磁力が発生したりしないようになってるみてぇだが、ボタンなりレバーなり、こっち側からは見えねぇ位置にそういうもんがあって、そいつを押すと磁力が入って自分の好きな数字に白玉が入るって仕組みだろ?」
一年前、全くその事に気付かなかった俺は──たぶんギャンブルで大勝ちしそうだったからって調子に乗っちまってたんだろう。
俺の言葉にゴルドーが軽く肩をすくめてみせる。
「何の事だか分からねぇな」
しらばっくれてみせる。
だがその目線がほんの僅かに俺から外れたから──たぶん図星だろう。
俺の怪しむ視線にだろう、ゴルドーがごほんと一つ咳払いをして言う。
「……けどまぁ、もし万が一この台にそんな仕掛けがあったとしても──今日そいつを使うつもりはねぇ。
てめぇが負けた時は、そいつは単にてめぇの運がなかったってだけの話だ」
言ってくる。
恐らく、としか言いようがねぇが……。
この言葉にウソはねぇだろう。
間違っても俺が勝つ様に白玉を操作してくれる事はねぇだろうが、少なくともわざと外させることもねぇ。
純粋に、俺の勘と運だけの勝負。
そう判断して、俺はコインを賭ける台の上──その数字盤を見た。
台の一番左──緑色の大きな枠の中にある『ゼロ』。
そしてそのすぐ右側、赤黒交互に並んだ四角い枠に、白文字で書かれた一から三十六までの数字。
このうちのどこか一つの数字が当たり。
それ以外を引いちまったら負けだ。
俺はそっとルーレットの方を見やる。
そうして静かに目を閉じ──ようやく覚悟を決めた。
俺は今盤上に上がっていたコインの全てを、緑の枠──ゼロの上に賭ける。
どうせこんだけ賭けて当たったってもらえる上限金額は決まってるが、せっかくだから派手にぶちかましてやろう。
ゴルドーがゆっくりと片眉を上げる。
「そこでいいんだな?」
「──ああ」
迷いなく、言い切る。
ゴルドーがフンと一つ鼻で息をついて、そうしてルーレットを回した。
白玉が勢いよく飛び出して、ルーレットの数字の上を転がり回る。
そうして──ようやく勢いを弱めて、そのままスコンとある一つの数字の上に落ちた。
その数字は──
「──緑の、ゼロ……」
ゴルドーが驚愕した様に口にする。
俺は思わずガッツポーズを取りそうになったが、ごほんっと一つ咳払いをして、悪い笑みでゴルドーに向かった。
「──俺の勝ちだな。
んじゃとりあえず、一億ハーツの借金はこれで相殺しといてくれ。
残りの九千九百六十万ハーツに関してだけど……」
言いながら、俺は へらっと笑ってみせた。
「とりあえずあんたに預かっといてもらおうかな。
俺ん家に置くのも物騒だしよ。
俺が稼ぎ損ねた四十万がちゃんと手に入ったら、またあんたんトコに預けた金を取りに来て──そんで今度こそ、ヘイデンのやつから飛行船を買い取ってやる」
思わず力を込めて言ってやる……と、未だに驚愕した様子でルーレットの上の白玉を見つめていたゴルドーが、ようやくルーレットから俺の方へ視線を戻した。
どーやらこの勝負、俺が本当に勝つとは夢にも思ってなかったらしい。
まぁ、俺もここまで上手くいくとは思わなかったけど。
やっぱ俺って相当ツイてんだな。
うきうきしながら一人思っていると、ゴルドーがようやく現実に意識を戻して、ケッと喉の奥を鳴らした。
「──うちは銀行じゃねぇんだぞ。
だが……まぁいいだろう。
明日の朝一番に、指名手配も解いといてやる」
苦々しい口調で、ゴルドーが言ってくる。
俺はその答えににっこり笑って「んじゃ、」と席を立った。
「よろしく頼むぜ。
俺は帰って一眠りすっからよ」
言って、そのまま帰ろうとゴルドーに背を向けかけた、ところで。
「──おい、リッシュ」
ゴルドーが一言で呼び止めてくる。
俺は──思わず後ろを振り返って片眉を上げてみせた。
ゴルドーのやつに、珍しく名前で呼び止められたからだ。
ゴルドーが俺を呼ぶ時は、『おい』『てめぇ』『ガキ』って相場が決まってる。
振り返ってゴルドーを見ると、ゴルドーがいつも通りに険のある顔で、俺を見ていた。
「一つ、忠告しといてやる。
運ってのは、大体+-ゼロになる様に出来てるモンだ。
ここぞって時にツキに見放されねぇ様、気をつけるこったな」
言ってくる。
言いたかったのは──どうやらそれだけみてぇだ。
ゴルドーはそれだけを言い切ると、俺から目を離し、後はどうでもとばかりに近くに置いてあった酒の入ったカップを手にして静かに飲む。
俺はますます眉をひそめた。
ゴルドーにしちゃあ、随分迷信めいた物言いだった。
普段のゴルドーなら『運だのなんだのにすがってんじゃねーぞ』くらいの負け犬の遠吠えはしてきそうだと思うんだけどな。
思いつつ──俺は軽く肩をすくめてカジノの表口の戸を開け、外に出る。
夜風がひやりと頬を撫でた。
後ろで勝手に閉まっていく戸口を背にしながら──俺はふぅっと息をついてその場を後にし、帰路に着いたのだった──。
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