56 / 242
九章 告白
4
しおりを挟む
“あいつ”が、今の俺を見たら何て言うだろう。
『ひっでぇケガだなぁ』
『お前なぁ、ケガすんのはいいけど、もうちょっと痛くならねぇで済むようにうまくケガしろよ』
呆れたような声が頭に響いてきた気がして、俺は思わず口の端を無意識で曲げる。
こっちは大怪我人だぜ?
んな無茶苦茶な要求するやつがあるかよ。
勝手に想像しただけの言葉ながら、文句を垂れてやる。
でも何か、あいつなら言いそうなんだよなぁ……。
なんて、夢半分に思っていると。
コン、コン、と静かなノックの音がして──俺は思わずパッと目を開けた。
気づけば部屋には夕陽の赤が射し込んでいる。
うとうとやってる間に もうそんな時間になっちまってたのか。
俺の返事も待たず、カチャッと音がして戸が開く。
瞬間、戸の向こうから何かが焦げてるよーな臭いが微かに漂ってくる。
……部屋に入ってきたのはジュードだった。
「──起きているか?」
聞かれ、俺は「お~う」ととりあえず返事をする。
パタン、と部屋の戸が閉じる。
俺はそこにあったジュードの顔を見て──思わずいぶかしんで眉を寄せた。
「……何だよ?
何かやたら疲れてねーか?」
いぶかしみながら、問いかける。
ジュードの顔は、まるで恐ろしいモンを見続けて疲れたみてぇな顔だった。
まさか昼間ほんのちょっとここに留まってたせいで冒険者共にそーとーしごかれたのか?
疑問に思いつつ問いかけたん……だが。
その本当の原因はすぐに分かった。
ジュードの答えが返ってくる前に、
『ガシャーンッ!!』
閉まった戸の向こうから、鍋が床に落ちた様な音がする。
「あ~あ~、大丈夫かい?
気をつけなきゃダメだろう?
あっ、ほらっ、そっち火にかけっぱなしじゃないか!」
こいつはシエナの声だ。
「ごっ、ごめんなさい」
ミーシャの声。
………なるほど、疲れの原因は大体分かったぜ。
隣で相変わらず丸まってる犬カバも、何となく毛を逆立ててブルルッと一つ震えた。
ジュードが、溜息をつくのはそれでも憚られるとばかりそいつを押し殺し、言ってくる。
「……今、ミーシャ様とマスターで夕食をお作りになられている所だ。
時間がかかりそうだからな。
話をするなら今のうちだろう」
言ってくる。
まぁ、確かに。
隣の部屋じゃミーシャとシエナで わあきゃあやってるし、逆にその外で見張りしてる冒険者共にはジュードはミーシャ達といるんであって、まさか俺の部屋に避難しに来てるとは思わねぇだろ。
「……掛けてもいいか?」
ベッド脇の椅子を見やりながら、ジュードが問う。
俺は「ああ」と頷いてそいつに答えてやった。
ジュードが疲れた表情のままそこに腰を下ろすのを見て──そのまま、昼間の答えを待つ。
犬カバが のそりと丸めた体を動かして、ジュードの方を見た。
ジュードは──どっから話したらいいか逡巡した様に視線を遠く彼方にやる。
部屋の外からしっちゃかめっちゃかな音と声が聞こえてくる。
ジュードは少しの間そのまま黙り込んでいたが──やがてこっちに目を戻し、息をつく様に口を開いた。
「──ダルクさんは、本当に亡くなったのか?」
問いかけてくる。
俺は「ああ、」とそいつに答えてやった。
どうしてなのかは分からねぇが……どういう訳か、こいつにはダルクの事を話してやってもいい様な気がしていた。
「──十二年前に、息を引き取った後の姿を、見た。
遺体はまだ、サランディールの地下道だと思うぜ。
ミーシャが一年前、そいつを見たらしいからな。
……持ち物に名前があったっつってたから、間違いねぇ」
「──ミーシャ様が……」
どことなくショックを受けた様に、溜息をつく様にジュードが言う。
俺は静かに先を続けた。
「──ミーシャは、そこにあった名から『ダルク』の名を借りたっつってたよ。
まぁ、俺も似た様なモンだ。
ガキの頃、偶然出会ったあいつん家に居候させてもらってて……。
俺、自分の親も家の名も知らなくってさ。
勝手にカルトの名をもらったんだと思う。
あんま覚えてる訳じゃねぇんだけどな」
言うと、ジュードが痛々しい程静かに俺の顔を見る。
そいつが俺への同情の気持ちだったのか、それともダルクが死んでいた事への哀惜の念だったのかは分からねぇ。
どちらにしろ、俺はこの沈黙に耐えられず、先を続けた。
「──話が逸れちまったな。
俺もミーシャも、それぞれ時期は違うが、あいつの遺体を見てる。
あいつが死んだってぇのは、間違いねぇよ」
言ってやる……と、ジュードが重く口を開いた。
「……そうか。
随分世話になったのに……。
恩も返せず、残念だ」
ジュードが言う。
そいつは短い言葉だったが、心からの言葉だって事は充分に伝わってきた。
再び、部屋の中がしん、と静まり返る。
……まぁ、隣のリビングからはまだ食器を落とした様なガシャンとかいう音やら声やらが賑やかに聞こえてきたりもしてはいたが。
俺は──浅く呼吸をしながら、その(一応は)静かな場を取り持つ様に、口を開く。
「──……。
あんたはよ、ダルクとはどーゆう知り合いだったんだ?
世話になったっつってたけど……あんた、サランディールの人だろ?
遠い隣国に住んでたダルクに世話になるって……何か用事でこの辺に来た事でもあったのか?」
疑問に思い、問う。
俺が「サランディールの人間だろ?」って言った瞬間、ジュードの眉がピクリと動くのが見て取れた。
どーやら俺がそいつを知ってた事に若干驚いたらしい。
俺だってまぁ、確信を持って言った言葉じゃなかったが、この反応だ。
どーやらジュードがサランディールの人間って事は間違いなさそうだな。
ジュードは──俺が何でそう思ったのか問いかける事はせず、少しの間を開けて、言う。
「──いや。
この辺りに来たのは、今回が初めてだ。
それに……ダルクさんは元々サランディールの出身だ。
俺は子供の頃……見習い騎士として城に上がった時分に、世話になった」
ジュードが言ってくる。
俺は──思わずそいつに目をしばたいてジュードを見返す。
あいつが、サランディールの出身?
城に上がった時分って……まさか城の中でって訳じゃねぇよなぁ?
つーかそもそも、ダルクがサランディールの出身だなんて話自体、聞いたこともねぇ。
考えかけて──俺は いや、と胸の内で考え直す。
そもそも俺、俺と会う前のダルクの事は何にも知らねぇんだよな。
当たり前にずっと昔からあの場所にいて、あの家にいて、ヘイデンやシエナといて、飛行船を作ってて。
俺が知る前から、きっとずっとそうだったんだろうって、勝手にそう思っていた。
けど……
「ああ~っ!
ほらっ、ちゃんと手元をよく見て!
そんなとこに手を置いてたら包丁で切っちまうだろう?」
「ご、ごめんなさい……」
隣のリビングから、シエナのハラハラしたような声とミーシャのへどもど謝る声が届く。
シエナは……ダルクがサランディールの出身だなんて話、知ってたのか?
ヘイデンは?
思わず口をへの字に曲げ、考えているとジュードが先を続ける。
「ダルクさんはご両親を早くに亡くされて、サランディール城のお抱え刀鍛冶職人として働いていた祖父殿の元で育ったと聞いた。
元々手先が器用で飲み込みの早かったダルクさんはその祖父殿の手伝いとして城に勤めていたんだ。
……あの人は世話好きで人の良い所があったからな。
俺達の様な見習い騎士にも親切で……たくさんの人から好かれていた」
言う。
俺は──そいつをただただ黙ったまま聞いて胸の中で飲み下していた。
何だか──思っても見なかった様な事ばっかり、次から次にジュードの口から出てくる。
その話についていくだけで、精一杯だった。
あのダルクがサランディールの出身で、城の刀鍛冶をして──城勤めをしてた?
本当に、あいつが?
ジュードの話の中のダルクと、俺の知ってるダルクが、どーも全然結び付かねぇ。
そりゃ、確かに飛行船造りの時に鉄より軽い丈夫な素材を作る方法を考え出したりしてたのは知ってるし、そいつには鍛冶の技術や知識が入り用だったのかもしれねぇ。
けど……俺が覚えてる限り、あいつが自分でそいつを鋳造したり打ったりした事はねぇハズだ。
『ひっでぇケガだなぁ』
『お前なぁ、ケガすんのはいいけど、もうちょっと痛くならねぇで済むようにうまくケガしろよ』
呆れたような声が頭に響いてきた気がして、俺は思わず口の端を無意識で曲げる。
こっちは大怪我人だぜ?
んな無茶苦茶な要求するやつがあるかよ。
勝手に想像しただけの言葉ながら、文句を垂れてやる。
でも何か、あいつなら言いそうなんだよなぁ……。
なんて、夢半分に思っていると。
コン、コン、と静かなノックの音がして──俺は思わずパッと目を開けた。
気づけば部屋には夕陽の赤が射し込んでいる。
うとうとやってる間に もうそんな時間になっちまってたのか。
俺の返事も待たず、カチャッと音がして戸が開く。
瞬間、戸の向こうから何かが焦げてるよーな臭いが微かに漂ってくる。
……部屋に入ってきたのはジュードだった。
「──起きているか?」
聞かれ、俺は「お~う」ととりあえず返事をする。
パタン、と部屋の戸が閉じる。
俺はそこにあったジュードの顔を見て──思わずいぶかしんで眉を寄せた。
「……何だよ?
何かやたら疲れてねーか?」
いぶかしみながら、問いかける。
ジュードの顔は、まるで恐ろしいモンを見続けて疲れたみてぇな顔だった。
まさか昼間ほんのちょっとここに留まってたせいで冒険者共にそーとーしごかれたのか?
疑問に思いつつ問いかけたん……だが。
その本当の原因はすぐに分かった。
ジュードの答えが返ってくる前に、
『ガシャーンッ!!』
閉まった戸の向こうから、鍋が床に落ちた様な音がする。
「あ~あ~、大丈夫かい?
気をつけなきゃダメだろう?
あっ、ほらっ、そっち火にかけっぱなしじゃないか!」
こいつはシエナの声だ。
「ごっ、ごめんなさい」
ミーシャの声。
………なるほど、疲れの原因は大体分かったぜ。
隣で相変わらず丸まってる犬カバも、何となく毛を逆立ててブルルッと一つ震えた。
ジュードが、溜息をつくのはそれでも憚られるとばかりそいつを押し殺し、言ってくる。
「……今、ミーシャ様とマスターで夕食をお作りになられている所だ。
時間がかかりそうだからな。
話をするなら今のうちだろう」
言ってくる。
まぁ、確かに。
隣の部屋じゃミーシャとシエナで わあきゃあやってるし、逆にその外で見張りしてる冒険者共にはジュードはミーシャ達といるんであって、まさか俺の部屋に避難しに来てるとは思わねぇだろ。
「……掛けてもいいか?」
ベッド脇の椅子を見やりながら、ジュードが問う。
俺は「ああ」と頷いてそいつに答えてやった。
ジュードが疲れた表情のままそこに腰を下ろすのを見て──そのまま、昼間の答えを待つ。
犬カバが のそりと丸めた体を動かして、ジュードの方を見た。
ジュードは──どっから話したらいいか逡巡した様に視線を遠く彼方にやる。
部屋の外からしっちゃかめっちゃかな音と声が聞こえてくる。
ジュードは少しの間そのまま黙り込んでいたが──やがてこっちに目を戻し、息をつく様に口を開いた。
「──ダルクさんは、本当に亡くなったのか?」
問いかけてくる。
俺は「ああ、」とそいつに答えてやった。
どうしてなのかは分からねぇが……どういう訳か、こいつにはダルクの事を話してやってもいい様な気がしていた。
「──十二年前に、息を引き取った後の姿を、見た。
遺体はまだ、サランディールの地下道だと思うぜ。
ミーシャが一年前、そいつを見たらしいからな。
……持ち物に名前があったっつってたから、間違いねぇ」
「──ミーシャ様が……」
どことなくショックを受けた様に、溜息をつく様にジュードが言う。
俺は静かに先を続けた。
「──ミーシャは、そこにあった名から『ダルク』の名を借りたっつってたよ。
まぁ、俺も似た様なモンだ。
ガキの頃、偶然出会ったあいつん家に居候させてもらってて……。
俺、自分の親も家の名も知らなくってさ。
勝手にカルトの名をもらったんだと思う。
あんま覚えてる訳じゃねぇんだけどな」
言うと、ジュードが痛々しい程静かに俺の顔を見る。
そいつが俺への同情の気持ちだったのか、それともダルクが死んでいた事への哀惜の念だったのかは分からねぇ。
どちらにしろ、俺はこの沈黙に耐えられず、先を続けた。
「──話が逸れちまったな。
俺もミーシャも、それぞれ時期は違うが、あいつの遺体を見てる。
あいつが死んだってぇのは、間違いねぇよ」
言ってやる……と、ジュードが重く口を開いた。
「……そうか。
随分世話になったのに……。
恩も返せず、残念だ」
ジュードが言う。
そいつは短い言葉だったが、心からの言葉だって事は充分に伝わってきた。
再び、部屋の中がしん、と静まり返る。
……まぁ、隣のリビングからはまだ食器を落とした様なガシャンとかいう音やら声やらが賑やかに聞こえてきたりもしてはいたが。
俺は──浅く呼吸をしながら、その(一応は)静かな場を取り持つ様に、口を開く。
「──……。
あんたはよ、ダルクとはどーゆう知り合いだったんだ?
世話になったっつってたけど……あんた、サランディールの人だろ?
遠い隣国に住んでたダルクに世話になるって……何か用事でこの辺に来た事でもあったのか?」
疑問に思い、問う。
俺が「サランディールの人間だろ?」って言った瞬間、ジュードの眉がピクリと動くのが見て取れた。
どーやら俺がそいつを知ってた事に若干驚いたらしい。
俺だってまぁ、確信を持って言った言葉じゃなかったが、この反応だ。
どーやらジュードがサランディールの人間って事は間違いなさそうだな。
ジュードは──俺が何でそう思ったのか問いかける事はせず、少しの間を開けて、言う。
「──いや。
この辺りに来たのは、今回が初めてだ。
それに……ダルクさんは元々サランディールの出身だ。
俺は子供の頃……見習い騎士として城に上がった時分に、世話になった」
ジュードが言ってくる。
俺は──思わずそいつに目をしばたいてジュードを見返す。
あいつが、サランディールの出身?
城に上がった時分って……まさか城の中でって訳じゃねぇよなぁ?
つーかそもそも、ダルクがサランディールの出身だなんて話自体、聞いたこともねぇ。
考えかけて──俺は いや、と胸の内で考え直す。
そもそも俺、俺と会う前のダルクの事は何にも知らねぇんだよな。
当たり前にずっと昔からあの場所にいて、あの家にいて、ヘイデンやシエナといて、飛行船を作ってて。
俺が知る前から、きっとずっとそうだったんだろうって、勝手にそう思っていた。
けど……
「ああ~っ!
ほらっ、ちゃんと手元をよく見て!
そんなとこに手を置いてたら包丁で切っちまうだろう?」
「ご、ごめんなさい……」
隣のリビングから、シエナのハラハラしたような声とミーシャのへどもど謝る声が届く。
シエナは……ダルクがサランディールの出身だなんて話、知ってたのか?
ヘイデンは?
思わず口をへの字に曲げ、考えているとジュードが先を続ける。
「ダルクさんはご両親を早くに亡くされて、サランディール城のお抱え刀鍛冶職人として働いていた祖父殿の元で育ったと聞いた。
元々手先が器用で飲み込みの早かったダルクさんはその祖父殿の手伝いとして城に勤めていたんだ。
……あの人は世話好きで人の良い所があったからな。
俺達の様な見習い騎士にも親切で……たくさんの人から好かれていた」
言う。
俺は──そいつをただただ黙ったまま聞いて胸の中で飲み下していた。
何だか──思っても見なかった様な事ばっかり、次から次にジュードの口から出てくる。
その話についていくだけで、精一杯だった。
あのダルクがサランディールの出身で、城の刀鍛冶をして──城勤めをしてた?
本当に、あいつが?
ジュードの話の中のダルクと、俺の知ってるダルクが、どーも全然結び付かねぇ。
そりゃ、確かに飛行船造りの時に鉄より軽い丈夫な素材を作る方法を考え出したりしてたのは知ってるし、そいつには鍛冶の技術や知識が入り用だったのかもしれねぇ。
けど……俺が覚えてる限り、あいつが自分でそいつを鋳造したり打ったりした事はねぇハズだ。
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
条件付きチート『吸収』でのんびり冒険者ライフ!
ヒビキ タクト
ファンタジー
旧題:異世界転生 ~条件付きスキル・スキル吸収を駆使し、冒険者から成り上がれ~
平凡な人生にガンと宣告された男が異世界に転生する。異世界神により特典(条件付きスキルと便利なスキル)をもらい異世界アダムスに転生し、子爵家の三男が冒険者となり成り上がるお話。 スキルや魔法を駆使し、奴隷や従魔と一緒に楽しく過ごしていく。そこには困難も…。 従魔ハクのモフモフは見所。週に4~5話は更新していきたいと思いますので、是非楽しく読んでいただければ幸いです♪ 異世界小説を沢山読んできた中で自分だったらこうしたいと言う作品にしております。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
ヤンデレ狼の英雄様に無理矢理番にされました。さて、それではデスゲームを始めましょうか
井藤 美樹
恋愛
ゼシール王国が特別ではないけど、この世界は、獣人や竜人、エルフやドワーフなどの亜人族と人族が共存して暮らしている。
とはいっても、同じ町や王都に住んでいるだけで、居住区域は別々。それは人族と亜人族を護るために必要なこと。
なんせ、人族である私にはわからない世界だけど、亜人族には番っていう者が存在するの。昔は平気で亜人族が人族を拉致していたって聞いたわ。今は法律上罰せられるから安心だけどね。
でも、年に一回、合法的に拉致できる日があるの。
それが、愛の女神レシーナ様の生誕の日――
亜人族と人族の居住区の境界にある中央区で行われる、神聖な儀式。
番を求める亜人族と年頃の人族が集まるの、結構な人数だよ。簡単に言えば集団お見合いかな。選ばれれば、一生優雅に暮らせるからね、この日にかける人族の気持ちは理解はできるけどね。私は嫌だけど。
この日ばかりはお店はお休み。これ幸いと店の掃除をしていたら、ドアをノックする音がした。
なにも考えずにドアを開けたら、亜人族の男が私に跪いて差し出してきた、女神が愛する白百合の花を――
「やっと会えた……私の運命の番。さぁ、私たちの家に帰ろう」
たった六歳の少女に求婚してきたのは狼獣人の白銀の守護者様。
その日から、ゴールが監禁というデスゲームが始まった。
異世界の平和を守るだけの簡単なお仕事
富樫 聖夜
ファンタジー
ひょんなことから、ご当地ヒーローのイベントに怪獣役で出ることになった大学生の透湖。その最中、いきなり異世界にトリップしてしまった! 着ぐるみ姿のまま国境警備団に連れていかれた透湖は、超美形の隊長・エリアスルードに見とれてしまう。しかし彼は透湖を見たとたん、いきなり剣を抜こうとした! どうにか人間だと分かってもらい、事なきを得た透湖だが、今度は「救世主」と言われて戦場へ強制連行! そこでマゴスと呼ばれる本物の怪獣と戦うことになり、戸惑う透湖だったけれど、なぜか着ぐるみが思わぬチートを発揮して――?
恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした
恋狸
青春
特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。
しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?
さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?
主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
カクヨムにて、月間3位
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
傍若無人な姉の代わりに働かされていた妹、辺境領地に左遷されたと思ったら待っていたのは王子様でした!? ~無自覚天才錬金術師の辺境街づくり~
日之影ソラ
恋愛
【新作連載スタート!!】
https://ncode.syosetu.com/n1741iq/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/516811515/430858199
【小説家になろうで先行公開中】
https://ncode.syosetu.com/n0091ip/
働かずパーティーに参加したり、男と遊んでばかりいる姉の代わりに宮廷で錬金術師として働き続けていた妹のルミナ。両親も、姉も、婚約者すら頼れない。一人で孤独に耐えながら、日夜働いていた彼女に対して、婚約者から突然の婚約破棄と、辺境への転属を告げられる。
地位も婚約者も失ってさぞ悲しむと期待した彼らが見たのは、あっさりと受け入れて荷造りを始めるルミナの姿で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる