31 / 242
七章 墓参り
1
しおりを挟む
俺は北東に続く道をひたすらに走る。
ダル──ミーシャの事……ヘイデンはサランディールがどうとか言ってたけど、んなモンは俺には全く関係ねぇ。
だからあいつがいなくなる必要なんか、全くねぇんだ。
思いながら、ひた走る。
もし今──あいつを見付けられなかったら、たぶん俺はこの先一生、もう二度とミーシャと会える事はねぇ。
そんな気がする。
そいつは何だか……どーにも“嫌な”気分だった。
あいつといた時間は んなに多くはねぇ。
だが、ずっと一人で放浪しながら生きてきた俺にとっちゃ、やっと見つけた家族みてぇなもんだ。
その家族が──こんな風に何も分からねぇまま姿を消しちまうのは、嫌だ。
まっすぐ続く道を行くと、分かれ道にぶつかった。
俺はぜぇはぁと息をしながら立ち止まり、顎に垂れた汗を手の甲で拭う。
犬カバが追いついてきて困った様にその場でくるくる回った。
『彼女がここを出てから、まださほど時間は経っていません。
急いで行けば、充分間に合うかと』
執事のじーさんはそう言ってくれたが、行く道を間違えた場合、たぶんもう追いつく事は出来ねぇだろう。
だからここで間違う訳には行かねぇ。
俺は軽く息を整えながら考え「おい、犬カバ」と、下へ向かって声をかける。
犬カバがくるくる回るのをやめ、「クヒ?」とこっちを見上げてくる。
俺はさっとその場で腰を下ろして片膝をつき、犬カバに向かう。
「お前、仮にも犬だろ。
ダルの匂いでどっちに行ったか追えねぇか?」
問う。
犬カバが犬かどーかがそもそも分からねぇが無茶を承知で聞く……と、犬カバが俺をまじまじと見つめて──
「ブッフ!」
何かに触発された様に鼻息荒く、返してくる。
そうしてすぐさま地面をくんかくんかと嗅ぎ始めた。
やっぱり犬じゃねぇからかなり厳しいのか、地面に鼻を擦りつける様に右の道と左の道を交互に嗅ぐ。
不確実かもしれねぇが、今はこれしか方法がねぇ。
頼むぜ、犬カバ……!
荒い息を整えながら右に左に地面を嗅ぐ犬カバを見つめていると。
「クッヒ!」
犬カバが自信たっぷりに左の道を選んで、たーっと走り出す。
俺は遅れを取らねぇ様、一直線に犬カバの後についた。
そうして段々に木々が生い茂ってくる道を走って行く事しばらく。
ようやく俺は、その後ろ姿を見つけた。
短い黒髪に華奢な背格好。
「~ダ……」
ダル、と呼びかけた俺の脳裏に、
『──ごめんね。
私は、ダルクさんじゃないの………』
『──彼女はダルクではない。
ダルクの代わりをさせるのはやめろ』
二つの声が浮かんでくる。
俺は一つ息を飲み込んでから、
「──ミーシャ!」
とあいつに呼びかけた。
あいつが──ミーシャが、驚いた様にこっちを振り向く。
俺は走ってミーシャの前まで来ると、息を切らしながら「なん、で……」と口を開く。
「何で、急にいなくなるんだよ……!
ヘイデンが、もう二度と会う事はねぇだろうとか言うから、心配しただろ……!」
ぜぇぜぇと息をしながら、言ってやる……と、ミーシャが何かを言おうとほんの少し唇を動かしかけた。
そうして一つ息をつき、言う。
「──元々、お互い離れたくなるまでと言っていただろう?」
「けど、なら理由は何なんだよ?
何の別れもなしに急にいなくなる理由は。
ヘイデンに何か言われたのか?」
食い下がる様に問う。
と、ミーシャがふいっと顔を背け「ヘイデンさんは関係ない」とさらりと言ってくる。
「……これで別れの挨拶も出来た。
もういいだろう?」
言ってこちらに背を向け再び歩き出そうとする。
俺は思わずその手を取った。
「待てよ、ミーシャ。
俺は……俺は……」
自分でも、その先何を言おうとしてんのか分からねぇまま、口を開く。
ミーシャが戸惑った様にこちらを振り返った。
俺は……覚悟を決めて次の言葉を発しようと喉元まで声を出しかけた……んだが。
ガゴッ、と近くで、何かの音が鳴り響いた。
人を殴った様な音、それに、
「きゃあっ!」
声を上げ、ドサッと倒れる人の音。
声の主は、女の子だ。
俺とミーシャが思わずそちらに顔を向ける。
「~ふざけやがって!
今度逃げようとしたらタダじゃおかねぇぞ!!」
ガスッ、と鈍く、人を蹴る様な音がする。
続いて、さっき声を上げた女の子とは別の、すすり泣く声。
しかもそいつは一人じゃねぇ。
少なくとも二、三人。
いや、もう少しいるかもしれねぇ。
俺は思わずミーシャを見る。
ミーシャがこっちを見返した。
そうしてコンマ一秒も間を置かずに、そっと小さく頷いて見せる。
俺は……ミーシャからそっと手を離し、足音一つ立てずに声のする方へ忍び寄る。
一瞬手を離したら、ミーシャはそのままいなくなっちまうんじゃねぇかとヒヤリとしたが、んな事はなかった。
俺の後からミーシャ、それに犬カバが同じ様に音も立てずに続いてくる。
少し坂を下り、道から逸れた林みてぇになった場所で──俺は木の後ろに隠れて向こうの様子を窺う、ある人物を見つけた。
──ギルドの女マスターだ。
ブーツに仕込んだナイフに手をかけ、今にも飛び出さんかって体勢だったが──俺は小さくそいつに呼びかける。
「~マスター、一体何が起こってんだ?」
小さく聞くと、マスターがチャッと一瞬、俺に身構えようとする。
そうして俺だと分かると「何だ、あんたかい」とこちらも小さく息をついた。
そうして俺をもう一度見て、きれいな顔をしかめる。
「~あんた……」
何かを言いかける、が。
マスターは一つ肩をすくめて顎だけで木の向こう側を差し示す。
俺とミーシャ、それに犬カバはそっとマスターに倣って木の裏側から向こうの様子を窺った。
ボロい帆布を被せた、一頭の馬を繋いだ馬車。
御者が一人。
馬車の後ろ側……少し離れた所に、地面に倒れた薄いピンク色のドレスを着た女の子が一人。
そのすぐ目の前に、ゴツい男が二人も立っている。
その内の一人が地面に倒れた女の子の服を乱暴に掴んで立ち上がらせると、ペッと脇に唾を吐いた。
「手間かけさせやがって」
すすり泣く声は、地面に倒れた女の子のモンじゃねぇ。
馬車の中からしているってのが分かった。
馬車の中から一人の男が顔を出し「おい、いつまでかかってやがる!?」とヒステリーに怒鳴りかけた。
「……山賊?」
ミーシャが、小さく口をついて言う。
俺も、そいつに同意見だった。
御者も含めたゴツい面々といい、服装といい、まるで山賊だ。
ミーシャの問いに、こちらも吐息の様に答えたのはマスターだった。
「……さあねぇ。
だがこの頃この辺りじゃ人攫いが多くてね、ありゃ、その犯人だろう。
山賊だという情報はなかったが」
言ってくる。
そういや街で会った時、この頃はこの辺りも物騒だから気をつけろとかなんとか、言ってたよーな気もする。
そいつはこれの事だったのか。
考えつつも、俺はマスターに問いかける。
「~あいつら、御者も含めて全部で四人か?」
「さてね。
今の所四人しか確認できないが、馬車の中にまだ潜んでる可能性はある。
それに、囚われた人の数も状態も分からない」
言ってくる。
俺はちらっとピンクのドレスの女の子を見る。
「~嫌ですわ!離して下さい!!」
言った頬の片側が腫れてる。
蹴られた腹も相当痛むだろうに、必死に男から逃げようとじたばたと抵抗している。
応援を呼びに行った方が賢明は賢明だが、んな時間はねぇ。
パシッとまたもや、女の子が頬をひっぱたかれた。
女の子が がくんと頭を垂れる。
「~ったく……どういうじゃじゃ馬なんだ……。
おい、さっさと縛って放り込むぞ」
「おい、仮にも商品だぜ。
あまり手荒に扱うな」
馬車から顔だけ覗かせた男が苛立たしげに言う。
女の子をぶっ叩いた男が ケッとつまらなそうに喉を鳴らし、すぐ近くにいた男が女の子の手首に縄を結わえるのを剣呑な目で見据えた。
たぶん、女の子を馬車に放り込んだら出発する気だろう。
俺はミーシャとマスターに さっと目を向けると、ある“思いつき”を提案した。
ミーシャが頷き、マスターは一つ目を閉じて考えを巡らせてから「分かった」と同意してくれる。
下から「ブッフ!」と犬カバが鼻息で答えた。
俺はそいつに よし、と頷いて犬カバに合図する。
犬カバはそれこそ何の物音も立てずにててててっと素早く馬車の近くまで寄っていき……とーんと帆布のかかった荷台の中に入り込んだ。
そーして鳴く。
「きゅーん、きゅーん、きゅーん……」
ダル──ミーシャの事……ヘイデンはサランディールがどうとか言ってたけど、んなモンは俺には全く関係ねぇ。
だからあいつがいなくなる必要なんか、全くねぇんだ。
思いながら、ひた走る。
もし今──あいつを見付けられなかったら、たぶん俺はこの先一生、もう二度とミーシャと会える事はねぇ。
そんな気がする。
そいつは何だか……どーにも“嫌な”気分だった。
あいつといた時間は んなに多くはねぇ。
だが、ずっと一人で放浪しながら生きてきた俺にとっちゃ、やっと見つけた家族みてぇなもんだ。
その家族が──こんな風に何も分からねぇまま姿を消しちまうのは、嫌だ。
まっすぐ続く道を行くと、分かれ道にぶつかった。
俺はぜぇはぁと息をしながら立ち止まり、顎に垂れた汗を手の甲で拭う。
犬カバが追いついてきて困った様にその場でくるくる回った。
『彼女がここを出てから、まださほど時間は経っていません。
急いで行けば、充分間に合うかと』
執事のじーさんはそう言ってくれたが、行く道を間違えた場合、たぶんもう追いつく事は出来ねぇだろう。
だからここで間違う訳には行かねぇ。
俺は軽く息を整えながら考え「おい、犬カバ」と、下へ向かって声をかける。
犬カバがくるくる回るのをやめ、「クヒ?」とこっちを見上げてくる。
俺はさっとその場で腰を下ろして片膝をつき、犬カバに向かう。
「お前、仮にも犬だろ。
ダルの匂いでどっちに行ったか追えねぇか?」
問う。
犬カバが犬かどーかがそもそも分からねぇが無茶を承知で聞く……と、犬カバが俺をまじまじと見つめて──
「ブッフ!」
何かに触発された様に鼻息荒く、返してくる。
そうしてすぐさま地面をくんかくんかと嗅ぎ始めた。
やっぱり犬じゃねぇからかなり厳しいのか、地面に鼻を擦りつける様に右の道と左の道を交互に嗅ぐ。
不確実かもしれねぇが、今はこれしか方法がねぇ。
頼むぜ、犬カバ……!
荒い息を整えながら右に左に地面を嗅ぐ犬カバを見つめていると。
「クッヒ!」
犬カバが自信たっぷりに左の道を選んで、たーっと走り出す。
俺は遅れを取らねぇ様、一直線に犬カバの後についた。
そうして段々に木々が生い茂ってくる道を走って行く事しばらく。
ようやく俺は、その後ろ姿を見つけた。
短い黒髪に華奢な背格好。
「~ダ……」
ダル、と呼びかけた俺の脳裏に、
『──ごめんね。
私は、ダルクさんじゃないの………』
『──彼女はダルクではない。
ダルクの代わりをさせるのはやめろ』
二つの声が浮かんでくる。
俺は一つ息を飲み込んでから、
「──ミーシャ!」
とあいつに呼びかけた。
あいつが──ミーシャが、驚いた様にこっちを振り向く。
俺は走ってミーシャの前まで来ると、息を切らしながら「なん、で……」と口を開く。
「何で、急にいなくなるんだよ……!
ヘイデンが、もう二度と会う事はねぇだろうとか言うから、心配しただろ……!」
ぜぇぜぇと息をしながら、言ってやる……と、ミーシャが何かを言おうとほんの少し唇を動かしかけた。
そうして一つ息をつき、言う。
「──元々、お互い離れたくなるまでと言っていただろう?」
「けど、なら理由は何なんだよ?
何の別れもなしに急にいなくなる理由は。
ヘイデンに何か言われたのか?」
食い下がる様に問う。
と、ミーシャがふいっと顔を背け「ヘイデンさんは関係ない」とさらりと言ってくる。
「……これで別れの挨拶も出来た。
もういいだろう?」
言ってこちらに背を向け再び歩き出そうとする。
俺は思わずその手を取った。
「待てよ、ミーシャ。
俺は……俺は……」
自分でも、その先何を言おうとしてんのか分からねぇまま、口を開く。
ミーシャが戸惑った様にこちらを振り返った。
俺は……覚悟を決めて次の言葉を発しようと喉元まで声を出しかけた……んだが。
ガゴッ、と近くで、何かの音が鳴り響いた。
人を殴った様な音、それに、
「きゃあっ!」
声を上げ、ドサッと倒れる人の音。
声の主は、女の子だ。
俺とミーシャが思わずそちらに顔を向ける。
「~ふざけやがって!
今度逃げようとしたらタダじゃおかねぇぞ!!」
ガスッ、と鈍く、人を蹴る様な音がする。
続いて、さっき声を上げた女の子とは別の、すすり泣く声。
しかもそいつは一人じゃねぇ。
少なくとも二、三人。
いや、もう少しいるかもしれねぇ。
俺は思わずミーシャを見る。
ミーシャがこっちを見返した。
そうしてコンマ一秒も間を置かずに、そっと小さく頷いて見せる。
俺は……ミーシャからそっと手を離し、足音一つ立てずに声のする方へ忍び寄る。
一瞬手を離したら、ミーシャはそのままいなくなっちまうんじゃねぇかとヒヤリとしたが、んな事はなかった。
俺の後からミーシャ、それに犬カバが同じ様に音も立てずに続いてくる。
少し坂を下り、道から逸れた林みてぇになった場所で──俺は木の後ろに隠れて向こうの様子を窺う、ある人物を見つけた。
──ギルドの女マスターだ。
ブーツに仕込んだナイフに手をかけ、今にも飛び出さんかって体勢だったが──俺は小さくそいつに呼びかける。
「~マスター、一体何が起こってんだ?」
小さく聞くと、マスターがチャッと一瞬、俺に身構えようとする。
そうして俺だと分かると「何だ、あんたかい」とこちらも小さく息をついた。
そうして俺をもう一度見て、きれいな顔をしかめる。
「~あんた……」
何かを言いかける、が。
マスターは一つ肩をすくめて顎だけで木の向こう側を差し示す。
俺とミーシャ、それに犬カバはそっとマスターに倣って木の裏側から向こうの様子を窺った。
ボロい帆布を被せた、一頭の馬を繋いだ馬車。
御者が一人。
馬車の後ろ側……少し離れた所に、地面に倒れた薄いピンク色のドレスを着た女の子が一人。
そのすぐ目の前に、ゴツい男が二人も立っている。
その内の一人が地面に倒れた女の子の服を乱暴に掴んで立ち上がらせると、ペッと脇に唾を吐いた。
「手間かけさせやがって」
すすり泣く声は、地面に倒れた女の子のモンじゃねぇ。
馬車の中からしているってのが分かった。
馬車の中から一人の男が顔を出し「おい、いつまでかかってやがる!?」とヒステリーに怒鳴りかけた。
「……山賊?」
ミーシャが、小さく口をついて言う。
俺も、そいつに同意見だった。
御者も含めたゴツい面々といい、服装といい、まるで山賊だ。
ミーシャの問いに、こちらも吐息の様に答えたのはマスターだった。
「……さあねぇ。
だがこの頃この辺りじゃ人攫いが多くてね、ありゃ、その犯人だろう。
山賊だという情報はなかったが」
言ってくる。
そういや街で会った時、この頃はこの辺りも物騒だから気をつけろとかなんとか、言ってたよーな気もする。
そいつはこれの事だったのか。
考えつつも、俺はマスターに問いかける。
「~あいつら、御者も含めて全部で四人か?」
「さてね。
今の所四人しか確認できないが、馬車の中にまだ潜んでる可能性はある。
それに、囚われた人の数も状態も分からない」
言ってくる。
俺はちらっとピンクのドレスの女の子を見る。
「~嫌ですわ!離して下さい!!」
言った頬の片側が腫れてる。
蹴られた腹も相当痛むだろうに、必死に男から逃げようとじたばたと抵抗している。
応援を呼びに行った方が賢明は賢明だが、んな時間はねぇ。
パシッとまたもや、女の子が頬をひっぱたかれた。
女の子が がくんと頭を垂れる。
「~ったく……どういうじゃじゃ馬なんだ……。
おい、さっさと縛って放り込むぞ」
「おい、仮にも商品だぜ。
あまり手荒に扱うな」
馬車から顔だけ覗かせた男が苛立たしげに言う。
女の子をぶっ叩いた男が ケッとつまらなそうに喉を鳴らし、すぐ近くにいた男が女の子の手首に縄を結わえるのを剣呑な目で見据えた。
たぶん、女の子を馬車に放り込んだら出発する気だろう。
俺はミーシャとマスターに さっと目を向けると、ある“思いつき”を提案した。
ミーシャが頷き、マスターは一つ目を閉じて考えを巡らせてから「分かった」と同意してくれる。
下から「ブッフ!」と犬カバが鼻息で答えた。
俺はそいつに よし、と頷いて犬カバに合図する。
犬カバはそれこそ何の物音も立てずにててててっと素早く馬車の近くまで寄っていき……とーんと帆布のかかった荷台の中に入り込んだ。
そーして鳴く。
「きゅーん、きゅーん、きゅーん……」
0
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
条件付きチート『吸収』でのんびり冒険者ライフ!
ヒビキ タクト
ファンタジー
旧題:異世界転生 ~条件付きスキル・スキル吸収を駆使し、冒険者から成り上がれ~
平凡な人生にガンと宣告された男が異世界に転生する。異世界神により特典(条件付きスキルと便利なスキル)をもらい異世界アダムスに転生し、子爵家の三男が冒険者となり成り上がるお話。 スキルや魔法を駆使し、奴隷や従魔と一緒に楽しく過ごしていく。そこには困難も…。 従魔ハクのモフモフは見所。週に4~5話は更新していきたいと思いますので、是非楽しく読んでいただければ幸いです♪ 異世界小説を沢山読んできた中で自分だったらこうしたいと言う作品にしております。
優秀な姉の添え物でしかない私を必要としてくれたのは、優しい勇者様でした ~病弱だった少女は異世界で恩返しの旅に出る~
日之影ソラ
ファンタジー
前世では病弱で、生涯のほとんどを病室で過ごした少女がいた。彼女は死を迎える直前、神様に願った。
もしも来世があるのなら、今度は私が誰かを支えられるような人間になりたい。見知らぬ誰かの優しさが、病に苦しむ自分を支えてくれたように。
そして彼女は貴族の令嬢ミモザとして生まれ変わった。非凡な姉と比べられ、常に見下されながらも、自分にやれることを精一杯取り組み、他人を支えることに人生をかけた。
誰かのために生きたい。その想いに嘘はない。けれど……本当にこれでいいのか?
そんな疑問に答えをくれたのは、平和な時代に生まれた勇者様だった。
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
ヤンデレ狼の英雄様に無理矢理番にされました。さて、それではデスゲームを始めましょうか
井藤 美樹
恋愛
ゼシール王国が特別ではないけど、この世界は、獣人や竜人、エルフやドワーフなどの亜人族と人族が共存して暮らしている。
とはいっても、同じ町や王都に住んでいるだけで、居住区域は別々。それは人族と亜人族を護るために必要なこと。
なんせ、人族である私にはわからない世界だけど、亜人族には番っていう者が存在するの。昔は平気で亜人族が人族を拉致していたって聞いたわ。今は法律上罰せられるから安心だけどね。
でも、年に一回、合法的に拉致できる日があるの。
それが、愛の女神レシーナ様の生誕の日――
亜人族と人族の居住区の境界にある中央区で行われる、神聖な儀式。
番を求める亜人族と年頃の人族が集まるの、結構な人数だよ。簡単に言えば集団お見合いかな。選ばれれば、一生優雅に暮らせるからね、この日にかける人族の気持ちは理解はできるけどね。私は嫌だけど。
この日ばかりはお店はお休み。これ幸いと店の掃除をしていたら、ドアをノックする音がした。
なにも考えずにドアを開けたら、亜人族の男が私に跪いて差し出してきた、女神が愛する白百合の花を――
「やっと会えた……私の運命の番。さぁ、私たちの家に帰ろう」
たった六歳の少女に求婚してきたのは狼獣人の白銀の守護者様。
その日から、ゴールが監禁というデスゲームが始まった。
異世界の平和を守るだけの簡単なお仕事
富樫 聖夜
ファンタジー
ひょんなことから、ご当地ヒーローのイベントに怪獣役で出ることになった大学生の透湖。その最中、いきなり異世界にトリップしてしまった! 着ぐるみ姿のまま国境警備団に連れていかれた透湖は、超美形の隊長・エリアスルードに見とれてしまう。しかし彼は透湖を見たとたん、いきなり剣を抜こうとした! どうにか人間だと分かってもらい、事なきを得た透湖だが、今度は「救世主」と言われて戦場へ強制連行! そこでマゴスと呼ばれる本物の怪獣と戦うことになり、戸惑う透湖だったけれど、なぜか着ぐるみが思わぬチートを発揮して――?
恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした
恋狸
青春
特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。
しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?
さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?
主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!
小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
カクヨムにて、月間3位
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
傍若無人な姉の代わりに働かされていた妹、辺境領地に左遷されたと思ったら待っていたのは王子様でした!? ~無自覚天才錬金術師の辺境街づくり~
日之影ソラ
恋愛
【新作連載スタート!!】
https://ncode.syosetu.com/n1741iq/
https://www.alphapolis.co.jp/novel/516811515/430858199
【小説家になろうで先行公開中】
https://ncode.syosetu.com/n0091ip/
働かずパーティーに参加したり、男と遊んでばかりいる姉の代わりに宮廷で錬金術師として働き続けていた妹のルミナ。両親も、姉も、婚約者すら頼れない。一人で孤独に耐えながら、日夜働いていた彼女に対して、婚約者から突然の婚約破棄と、辺境への転属を告げられる。
地位も婚約者も失ってさぞ悲しむと期待した彼らが見たのは、あっさりと受け入れて荷造りを始めるルミナの姿で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる