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第二章 塔
15.夢うつつのままに※
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ダールは戸惑うように瞳を揺らした。この男は何を言っているのだろう?
……そして、彼の言葉の意味を理解するにつれて、心臓の鼓動が激しくなる。
クェントは微笑んで言う。
「大丈夫ですよ。何も怖くありませんから」
ダールは視線をゆっくりと下げて、剥き出しになっている彼の股間を見た。
そこは既に兆していて、硬く反り返っている。
ダールはそれを前にも見たことがある。……具体的にいつ、どこでのことかまでは今の彼女が思い返すのは難しかったが。
けれども、その奇妙な器官には不思議と親しみを感じた。
それはグロテスクな外見をしていたけれど、同時にとても美しいものに見えたのだ。
確かに、怖くはなかった。が、しかしその一方で、彼がこれから試みようとしている行為自体には不安を覚える。
「そ、それ、を、入れるのか?」
「ご明察の通りです」
クェントは笑顔で答えた。ダールは眉をひそめて彼を見つめる。
そんな彼女の様子に苦笑いして、「そんな顔をしないでくださいよ」と男は言った。
「だって……そんなの入るのか?」
「――ははは! 大きさの心配ですか。この状況で気にかかるのがそことは、相変わらず豪胆というか、可愛いらしいというか」
クェントはひとしきり笑うと、その大きな手を彼女の下腹部に当てた。
「……あ……」
クェントの手のひらの感触を感じる。彼の手は冷たくて気持ち良かった。
「今の言い様は、そこらの阿呆な雄相手には『早く来て』と聞こえてしまいますよ。覚えておくと良い……と言いたい所ですが、それも難しそうですね」
クェントは笑ってそう言うと、愛撫を再開した。
ダールの身体に這わせた両手で、まずは腰回りを撫でていく。太腿から足先へと移動しながら、ゆっくりと、丁寧に、指先で愛撫する。
やがて足首を掴むと、自分の方へ引き寄せて、その足の甲に口づけをした。まずは右の踵を持ち上げて、爪先にキスをする。次に左の踵。それからふくらはぎ。
クェントは舌を這わせる度、ダールの身体に鳥肌が立つ。彼の舌は柔らかく、温かくて、ぬるりと湿っていた。
クェントの唇が徐々に付け根に向けて移動して来る。脹脛、膝頭と順にキスを落として、脚を抱え直すついでのように膝裏の皮膚を指先でくすぐる。
そして、内腿の柔らかい部分へと舌を這わせた。クェントの頭が動くたびに、彼の口から漏れた熱い呼気が素肌に触れて、それだけでダールの身体は震えてしまう。
この男はどうしてこんなことをするんだろうか? クェントは愛おしむように、あるいは何かを確かめるかのように、じっくり時間をかけて、執拗に、何度も、同じ箇所を繰り返し舐める。
ダールは恥ずかしくて仕方がない。けれども、不思議と不快感はなかった。むしろ気持ちが良い。もっとして欲しいと思ってしまうほどに。
「……どこか、痛みますか?」
そんな矢先のことだ。クェントが、ふと、動きを止めて口を開いた。
「え……?」
「いえ、その……あなたが随分大人しいもので」
クェントはあらためて、彼女の全身を眺めた。
彼女の衣服は乱れていて、秘するべき箇所は余さず暴き立てられてしまっている。
身頃を留めていたボタンは全て外されて豊かな乳房は露わになり、腰回りを覆っているべき布地は臍まで捲れ上がっている。下着だった布地は辛うじて尻に敷かれている有り様だ。
クェントは喉が鳴るのを感じた。その音を聞いて、ダールは訳もわからぬ様子ながら顔を赤らめている。
「……身体の自由が利かないなりに、嫌がって見せる余地くらいは残っている筈なんですがね」
クェントは訝しみながら、彼女の内腿に頬ずりしてみせる。
「どうにも抵抗が弱々しい」
「ひゃっ」
身を竦ませるダールの様子をつぶさに観察しながら、クェントは彼女の太股に舌を這わせてみることにする。
すると、彼女は小さく悲鳴を上げた。クェントは眉を寄せる。
「あなたでも、そんな反応をするんですか?」
クェントの言葉に、ダールは困惑している。
クェントは改めて彼女へと問い掛けた。
なぜ逃げようとしないのか? と。
クェントの問いかけを受けて、ダールはますます混乱した。
なぜ? くすぐったいだけで、怖くも腹立たしくもないからだ。
肌の上を這い回る指先はひんやりとしていて、それがかえって心地好かった。
意図は汲めないまでも丁寧で、優しい仕草だった。
ダールはもつれる舌で懸命に説明を試みる。
しかし、彼女の嗅がされた毒香の効果が邪魔をする。
今の彼女は、術者の問いに答える形でしか上手く言葉を紡げない。ぱくぱくと幾度か唇を開閉させて、ようやく言葉になる。
「そ、うするには及ばない、から、だ」
絞り出すような声で告げた。
ダールは、今自分が何を言ったのかも理解していない。
クェントは、それを聞くと、満足そうな笑みを浮かべて、再び彼女の身体に触れ始めた。
そして、しばらく経って、クェントは動きを止める。
「……あなたはいつもそうだ」
その声には、どこか恨みがましい響きがあった。クェントは、自らの口許を手で押さえると、深く項垂れた。
やがて、彼は、深い溜め息を吐いた。
「お前にとって、俺は、そんなに取るに足らねえ存在なのか」
クェントは、ゆっくりと、視線を持ち上げる。
夜着を乱されて手足を力なく投げ出して横たわる女がそこに居る。
全身に汗が浮かび上がり、玉の雫が滑らかな肌の上を伝い落ちている。
呼吸に合わせて豊かな乳房が上下してはその頂きの薄紅色の尖りが震えている。
しどけなく投げ出された脚の間では秘裂が微かに濡れ光り、その奥では蜜壷がヒクつきながら愛液をしとどに溢れさせている。
そんなあからさまな凌辱の最中といった様相でありながら、それでもなお、ダールの表情はどこまでも平静なままだ。
クェントにはそれが何よりも不可解で、恐ろしかった。
すすり泣かれたり面罵されながら事に及ぶつもりで居たのだ。それでも構わなかった。むしろ、そうされる方がよほど良かった。
しかし、これは、違う。まるで逆だ。
ダールは、あまりにも従順だった。
抵抗らしい抵抗と言えば、せいぜいが身じろいだ程度に過ぎない。その仕草は、いっそ健気ですらあった。
クェントという男は、そこで『実は彼女も自分を愛してくれていたのだ』と思えるほど御目出度い精神構造をしていない。
そのような楽天性を持ち合わせて居たならば、そもそもこのような蛮行に及んでまで彼女を我が物にしようとはならない。
故に、『これはクェントへの想いゆえの献身ではなく、彼女がただ単に不器用で鈍感で無神経だからだ』という理路の方が、彼にとってはよほど馴染む。
そして魔王ダールという存在は、そのような傲慢を示すのにふさわしいだけの器量の持ち主であった。
「…………はぁ」
クェントは溜め息を吐いた。
「まあ、そりゃそうです。姫様にとっての私は便利な道具に過ぎないでしょうからね」
自嘲気味に呟いて、ダールの額にかかった髪を払い除ける。
そして、手を伸ばして彼女の頬に触れた。
「ですがね、玩具扱いされて来た側にだって言い分はあるんですよ」
クェントは、そのまま、ゆっくりと顔を近づけていく。
鼻先が触れ合う程に近付き、尚も怪訝な表情を浮かべたままのダールに、にたり、と微笑んで見せた。
ダールは、何かを言いかけて口を開きかけたが、結局は何も言わずに唇を結んだ。
クェントは、再び口を開く。
「……だからといって恨み節を滔々と述べる気もありませんが。貴方の道具に徹すると決めたことも含めて、私は私のやりたいように生きて来ましたからね」
ダールは、じっと見つめ返しているだけだ。
「ただ、ちょっと思っているだけです。人生で一度くらいは人形遊びをする側に回っても構わないんでは? と」
にっこりと笑って見せる。その表情には不自然なまでに陰りが無かった。
クェントはダールの両足の間に割って入り、両膝の裏に手をかけて大きく割り広げた。
「ひぅっ!?」
びくり、とダールが身を震わせる。反射的に閉じようとした足は、しかし彼の身体に阻まれて叶わない。
クェントは、指先で秘裂に触れ、ぬるつく愛液を掬い取った。それを舌先に乗せ、舐め取る。
「――貴方の善い所はもう全て覚えていますよ」
クェントがゆっくりと腰を押し進めれば、膣口がぐちゅり、と音を立てて徐々に亀頭を呑み込んで行った。
「私の可愛いお人形さん」
そう囁きかけると、半ばまで埋め込んでいた陰茎を一気に根元近くまで突き入れた。
ダールは全身を引き攣らせ、声にならない悲鳴を上げた。
……そして、彼の言葉の意味を理解するにつれて、心臓の鼓動が激しくなる。
クェントは微笑んで言う。
「大丈夫ですよ。何も怖くありませんから」
ダールは視線をゆっくりと下げて、剥き出しになっている彼の股間を見た。
そこは既に兆していて、硬く反り返っている。
ダールはそれを前にも見たことがある。……具体的にいつ、どこでのことかまでは今の彼女が思い返すのは難しかったが。
けれども、その奇妙な器官には不思議と親しみを感じた。
それはグロテスクな外見をしていたけれど、同時にとても美しいものに見えたのだ。
確かに、怖くはなかった。が、しかしその一方で、彼がこれから試みようとしている行為自体には不安を覚える。
「そ、それ、を、入れるのか?」
「ご明察の通りです」
クェントは笑顔で答えた。ダールは眉をひそめて彼を見つめる。
そんな彼女の様子に苦笑いして、「そんな顔をしないでくださいよ」と男は言った。
「だって……そんなの入るのか?」
「――ははは! 大きさの心配ですか。この状況で気にかかるのがそことは、相変わらず豪胆というか、可愛いらしいというか」
クェントはひとしきり笑うと、その大きな手を彼女の下腹部に当てた。
「……あ……」
クェントの手のひらの感触を感じる。彼の手は冷たくて気持ち良かった。
「今の言い様は、そこらの阿呆な雄相手には『早く来て』と聞こえてしまいますよ。覚えておくと良い……と言いたい所ですが、それも難しそうですね」
クェントは笑ってそう言うと、愛撫を再開した。
ダールの身体に這わせた両手で、まずは腰回りを撫でていく。太腿から足先へと移動しながら、ゆっくりと、丁寧に、指先で愛撫する。
やがて足首を掴むと、自分の方へ引き寄せて、その足の甲に口づけをした。まずは右の踵を持ち上げて、爪先にキスをする。次に左の踵。それからふくらはぎ。
クェントは舌を這わせる度、ダールの身体に鳥肌が立つ。彼の舌は柔らかく、温かくて、ぬるりと湿っていた。
クェントの唇が徐々に付け根に向けて移動して来る。脹脛、膝頭と順にキスを落として、脚を抱え直すついでのように膝裏の皮膚を指先でくすぐる。
そして、内腿の柔らかい部分へと舌を這わせた。クェントの頭が動くたびに、彼の口から漏れた熱い呼気が素肌に触れて、それだけでダールの身体は震えてしまう。
この男はどうしてこんなことをするんだろうか? クェントは愛おしむように、あるいは何かを確かめるかのように、じっくり時間をかけて、執拗に、何度も、同じ箇所を繰り返し舐める。
ダールは恥ずかしくて仕方がない。けれども、不思議と不快感はなかった。むしろ気持ちが良い。もっとして欲しいと思ってしまうほどに。
「……どこか、痛みますか?」
そんな矢先のことだ。クェントが、ふと、動きを止めて口を開いた。
「え……?」
「いえ、その……あなたが随分大人しいもので」
クェントはあらためて、彼女の全身を眺めた。
彼女の衣服は乱れていて、秘するべき箇所は余さず暴き立てられてしまっている。
身頃を留めていたボタンは全て外されて豊かな乳房は露わになり、腰回りを覆っているべき布地は臍まで捲れ上がっている。下着だった布地は辛うじて尻に敷かれている有り様だ。
クェントは喉が鳴るのを感じた。その音を聞いて、ダールは訳もわからぬ様子ながら顔を赤らめている。
「……身体の自由が利かないなりに、嫌がって見せる余地くらいは残っている筈なんですがね」
クェントは訝しみながら、彼女の内腿に頬ずりしてみせる。
「どうにも抵抗が弱々しい」
「ひゃっ」
身を竦ませるダールの様子をつぶさに観察しながら、クェントは彼女の太股に舌を這わせてみることにする。
すると、彼女は小さく悲鳴を上げた。クェントは眉を寄せる。
「あなたでも、そんな反応をするんですか?」
クェントの言葉に、ダールは困惑している。
クェントは改めて彼女へと問い掛けた。
なぜ逃げようとしないのか? と。
クェントの問いかけを受けて、ダールはますます混乱した。
なぜ? くすぐったいだけで、怖くも腹立たしくもないからだ。
肌の上を這い回る指先はひんやりとしていて、それがかえって心地好かった。
意図は汲めないまでも丁寧で、優しい仕草だった。
ダールはもつれる舌で懸命に説明を試みる。
しかし、彼女の嗅がされた毒香の効果が邪魔をする。
今の彼女は、術者の問いに答える形でしか上手く言葉を紡げない。ぱくぱくと幾度か唇を開閉させて、ようやく言葉になる。
「そ、うするには及ばない、から、だ」
絞り出すような声で告げた。
ダールは、今自分が何を言ったのかも理解していない。
クェントは、それを聞くと、満足そうな笑みを浮かべて、再び彼女の身体に触れ始めた。
そして、しばらく経って、クェントは動きを止める。
「……あなたはいつもそうだ」
その声には、どこか恨みがましい響きがあった。クェントは、自らの口許を手で押さえると、深く項垂れた。
やがて、彼は、深い溜め息を吐いた。
「お前にとって、俺は、そんなに取るに足らねえ存在なのか」
クェントは、ゆっくりと、視線を持ち上げる。
夜着を乱されて手足を力なく投げ出して横たわる女がそこに居る。
全身に汗が浮かび上がり、玉の雫が滑らかな肌の上を伝い落ちている。
呼吸に合わせて豊かな乳房が上下してはその頂きの薄紅色の尖りが震えている。
しどけなく投げ出された脚の間では秘裂が微かに濡れ光り、その奥では蜜壷がヒクつきながら愛液をしとどに溢れさせている。
そんなあからさまな凌辱の最中といった様相でありながら、それでもなお、ダールの表情はどこまでも平静なままだ。
クェントにはそれが何よりも不可解で、恐ろしかった。
すすり泣かれたり面罵されながら事に及ぶつもりで居たのだ。それでも構わなかった。むしろ、そうされる方がよほど良かった。
しかし、これは、違う。まるで逆だ。
ダールは、あまりにも従順だった。
抵抗らしい抵抗と言えば、せいぜいが身じろいだ程度に過ぎない。その仕草は、いっそ健気ですらあった。
クェントという男は、そこで『実は彼女も自分を愛してくれていたのだ』と思えるほど御目出度い精神構造をしていない。
そのような楽天性を持ち合わせて居たならば、そもそもこのような蛮行に及んでまで彼女を我が物にしようとはならない。
故に、『これはクェントへの想いゆえの献身ではなく、彼女がただ単に不器用で鈍感で無神経だからだ』という理路の方が、彼にとってはよほど馴染む。
そして魔王ダールという存在は、そのような傲慢を示すのにふさわしいだけの器量の持ち主であった。
「…………はぁ」
クェントは溜め息を吐いた。
「まあ、そりゃそうです。姫様にとっての私は便利な道具に過ぎないでしょうからね」
自嘲気味に呟いて、ダールの額にかかった髪を払い除ける。
そして、手を伸ばして彼女の頬に触れた。
「ですがね、玩具扱いされて来た側にだって言い分はあるんですよ」
クェントは、そのまま、ゆっくりと顔を近づけていく。
鼻先が触れ合う程に近付き、尚も怪訝な表情を浮かべたままのダールに、にたり、と微笑んで見せた。
ダールは、何かを言いかけて口を開きかけたが、結局は何も言わずに唇を結んだ。
クェントは、再び口を開く。
「……だからといって恨み節を滔々と述べる気もありませんが。貴方の道具に徹すると決めたことも含めて、私は私のやりたいように生きて来ましたからね」
ダールは、じっと見つめ返しているだけだ。
「ただ、ちょっと思っているだけです。人生で一度くらいは人形遊びをする側に回っても構わないんでは? と」
にっこりと笑って見せる。その表情には不自然なまでに陰りが無かった。
クェントはダールの両足の間に割って入り、両膝の裏に手をかけて大きく割り広げた。
「ひぅっ!?」
びくり、とダールが身を震わせる。反射的に閉じようとした足は、しかし彼の身体に阻まれて叶わない。
クェントは、指先で秘裂に触れ、ぬるつく愛液を掬い取った。それを舌先に乗せ、舐め取る。
「――貴方の善い所はもう全て覚えていますよ」
クェントがゆっくりと腰を押し進めれば、膣口がぐちゅり、と音を立てて徐々に亀頭を呑み込んで行った。
「私の可愛いお人形さん」
そう囁きかけると、半ばまで埋め込んでいた陰茎を一気に根元近くまで突き入れた。
ダールは全身を引き攣らせ、声にならない悲鳴を上げた。
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