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13 幼馴染は男色家疑惑
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邸宅に帰り、両親には兄が王都へ無事に到着したことと、明日からは私も王宮へ毎日出向いて行かねばならないことを手短かに伝えた。
ついでに今後を踏まえて私達兄妹の名前の呼び方も統一してもらうことにする。
「ではルイ―セのことは兄のカール、カールを弟のルイスと呼べばいいのだな?」
「はい。うっかりミスが命取りになりますので。今後は使用人にもその呼び名を徹底し、家の中でも私の事はカールとお呼びください」
両親は複雑な顔をしつつも渋々了承してくれたが、私だって何でこんなことになったのか判らないんだから、無言で責めるのは止めて欲しい。
「今はそれで良いが、二年後に迫った【王立学術院】の入学式はどうするつもりだ?あれはアーデルハイド王国の貴族であれば避けては通れぬ制度だぞ?」
確かに王立学術院の入学者名簿で私は“ルイ―セ”として、ティーセル男爵令嬢で登録されている。今からどれだけ猛勉強しても、入学免除試験に合格できるだけの実力が無い事は明白なのだから、二年後には令嬢として入学することは免れないだろう。
「そのうち、ディミトリ殿下もこんなお遊びに飽きるんじゃないですか?今は田舎者が珍しいだけで、二年後には飽きて存在すら忘れていますよ。その頃には、私は堂々と女生徒として学術院生活を送れる予定です。女性は髪型でも変えてしまえば、男性には別人に見えることもあると聞きますし、余程近くにいかない限りばれる事はないでしょう」
「ええ~…そんなに上手くいくかなぁ…あのしつこい王太子殿下だしなぁ…」
「まあ、今はカールを令息だと思ってくれている方が安心だし…ねぇ?」
ブツブツと不満げに呟く父と、令嬢だとバレない方が都合の良さそうな母を無言で見つめる。
二人には悪いが、今は二年後の心配をする余裕などどこにも無いのだ。だって明日から毎日ディミトリ殿下のお傍で正体がばれないように、戦々恐々として過ごさねばならないのだから…。
そんな風に不安いっぱい胸いっぱいに始まった、私の王宮生活は意外にも快適だった。
午前中には離宮でルイスと穏やかな会話を楽しみ、昼食には王宮凄腕シェフの手作りサンドウィッチと御紅茶を頂く。
午後には学術院の入学に向けた勉強会と公務の手伝い…のちお茶会でこれまた王宮シェフ手作りの美味しいお菓子を頂く毎日なのだ。
…これって、控えめに言って最高だよね?
貧乏貴族の私が一生口にすることが出来ない程の、高級素材をふんだんに使用したお菓子に、王室御用達のロイヤルティーを頂く毎日は夢のようだった。
あー…胃袋にとっては最高の環境…幸せ過ぎるわ…と、令嬢だとバレないように気を使いながらもそんな生活に漸く慣れて来た頃。
早朝から――何故かフランツが押し掛けてきた。
…どうやら、気の良い幼馴染は、私達がいつまでもティーセル領に戻らないのを心配して、こちらを訪ねてくれたらしい。
「何かあったのか?」と心配そうに顔を覗き込むフランツに、仕方がないので大まかな事情を説明することにした。
「…そんな…。…まさか王太子殿下が俺のライバルになるなんて…想定外だ…」
話を聞くと、フランツは何故か真っ青な顔をしてうわ言のように呟いている。
…ダラダラと汗までかいているようだし具合でも悪いのだろうか?
「私たちは二卵性双生児の男爵令息だとディミトリ殿下から思われているんだ。王宮で彼の友人として共に学び、公務の傍仕えをすることになっただけで、フランツに心配されるような事は何もないよ」
「いや…でも万が一、王太子殿下が男色家だったらどうする⁈それに、只の友人相手に好待遇過ぎて却って怪しいだろう⁈ルイスを離宮に囲っておいて、その内お前にも手を出そうと考えている可能性だってあるだろう⁈」
すっかり疑心暗鬼になっているフランツは、ディミトリ殿下の事を、いったい何だと思っているのだろう。
最初は金銭で脅すような人物だし、何を要求されるのかと不安だった私だが、今では王宮での生活に満足している日々だ。――美味しいお菓子で懐柔されたという気がしないでもないが、それは気付かなかったことにしよう。
王宮に不慣れな私にも、懇切丁寧に執務を教えてくれるし、王宮での礼儀作法も叩き込まれた。
好意は感じるけれど、それはあくまでも友人としての適切な距離感で、男女の恋愛感情を向けられたことなど一度もない。
「ディミトリ殿下の思惑までは判らないけれど、ルイスが王宮で手厚い看護を受けられるのは正直、有難いと思っているんだ。その代わりに働いて恩を返せと言われるのなら、いくらでも働くさ」
(…嫌ならば金を払えと、最初にディミトリ殿下から脅されたとは、さすがにフランツには言えないけれど…)
「今日も、この後すぐに王宮へ出向かないといけないんだ」
私の言葉に「俺と一緒の時間は取れないんだな…」と呟くフランツがせつない。
そう言えば、フランツが“王太子殿下が俺のライバルになるなんて”と先ほど言っていたことを思い出す。
ディミトリ殿下がフランツのライバルになる…その言葉が指し示す理由は、今までの状況を見れば自ずと明らかになった。
(もしや…フランツはルイスを愛しているから、このままディミトリ殿下に奪われることを恐れている…?)
そう言えば過剰にディミトリ殿下が“男色家”かもしれないと心配していたし、自分と会う時間が取れない事を嘆いていた。
今迄は病弱なルイスを心配する、気の良い幼馴染としか思っていなかったけれど、フランツがルイスに抱いている想いが愛情だったとしたら辻褄が合うではないか‼
「あのさ、今日はディミトリ殿下の登城許可を頂いていないから一緒に行くことは出来ないけれど、もし…許可が出たら、一緒にルイスの処へ会いに行くか?」
項垂れたフランツが気の毒で、恐る恐る声を掛けると、顔を上げて頬を染める彼はどう見ても“恋する乙女”にしか見えなかった。
そう思えば、わざわざ辺境の領地まで訪ねてきていたのもルイスに一目でも会いたかった為かもしれない…。
最近読み始めた、リリーおススメの恋愛小説の影響で、カールの脳内は明後日の方向に恋愛脳になっていた。リリーの好みが『男色家の初恋』とか『禁断の同性愛』だったのもフランツにとっては災いしたと言えるだろう。
だから幼馴染が男色家だとカールはすっかり信じ込んでしまったのだ。
「私が王太子殿下を説得してみせるから。少しだけ我慢してくれ」
フランツの本音としては、ルイ―セ――もといカールの傍にいたいだけで、別にルイスに会いたい訳でも、王宮で窮屈な時間を過ごしたい訳でもない。
それでも愛する彼女が“自分と過ごす時間を取る為”に王太子殿下を説得しようという気持ちが嬉しかったのだ。
まさか自分が男色家疑惑を受けているとは微塵も思っていなかったのだから…。
「フランツの為に、私が王太子殿下から面会の許可を取り付けてみせるよ‼二人の愛の為に‼」
こうして、不憫な幼馴染は愛する女性から男色家と断定される事となったのだった。
王宮からの迎えの馬車に乗り、正面玄関で降りると、いつもの様に老執事のジアンが微笑みながらカールの元へやってきた。
「おはようございます、カール様。本日もご予定にお替わりはございませんでしょうか」
「ジアンさん、おはようございます。今日もルイスの処へ顔を出してから執務室へ向かう予定です。よろしくお願いします」
カールがペコリと頭を下げると、ジアンは自分の胸元のポケットから、小さな封筒を出すとカールに手渡してくる。
「以前、お茶会の時にカール様がご所望でした王宮シェフの“クッキーレシピ”でございます。僭越ながら私の方で話を通しましたので、カール様さえ宜しければ、こちらをお持ちください」
「ええっ⁈ 本当に良いんですか⁈ 私が欲しがっていたことを覚えていてくれるなんて…。ジアンさん本当にありがとうございます」
お礼を告げて、その場で封筒を開封すると、中にはクッキーの作成手順だけではなく、安価な材料であっても美味しく作れるようにと王宮シェフならではのコツまでもが丁寧に記載されていた。
(凄い…ここまで丁寧に書いてあれば、応用で色んなクッキーが作れそう…)
「こんなに丁寧に教えて頂けるなんて…。王宮シェフにもお礼を伝えて頂けますか?」
ニコニコしながらジアンを見上げると、老齢の執事も嬉しそうに頷いてくれる。
「今度、このレシピでクッキーを焼いてきます。その時はジアンさんとシェフにも味わっていただきたいなぁ…ダメですか?」
「勿体ないお言葉です。カール様さえ宜しければ楽しみにお待ちしております」
微笑ましい孫を見るような顔で見返すジアンにエスコートされ、その日のカールは弾んだ気持ちでルイスの待つ離宮へ向かうことが出来たのだった。
ついでに今後を踏まえて私達兄妹の名前の呼び方も統一してもらうことにする。
「ではルイ―セのことは兄のカール、カールを弟のルイスと呼べばいいのだな?」
「はい。うっかりミスが命取りになりますので。今後は使用人にもその呼び名を徹底し、家の中でも私の事はカールとお呼びください」
両親は複雑な顔をしつつも渋々了承してくれたが、私だって何でこんなことになったのか判らないんだから、無言で責めるのは止めて欲しい。
「今はそれで良いが、二年後に迫った【王立学術院】の入学式はどうするつもりだ?あれはアーデルハイド王国の貴族であれば避けては通れぬ制度だぞ?」
確かに王立学術院の入学者名簿で私は“ルイ―セ”として、ティーセル男爵令嬢で登録されている。今からどれだけ猛勉強しても、入学免除試験に合格できるだけの実力が無い事は明白なのだから、二年後には令嬢として入学することは免れないだろう。
「そのうち、ディミトリ殿下もこんなお遊びに飽きるんじゃないですか?今は田舎者が珍しいだけで、二年後には飽きて存在すら忘れていますよ。その頃には、私は堂々と女生徒として学術院生活を送れる予定です。女性は髪型でも変えてしまえば、男性には別人に見えることもあると聞きますし、余程近くにいかない限りばれる事はないでしょう」
「ええ~…そんなに上手くいくかなぁ…あのしつこい王太子殿下だしなぁ…」
「まあ、今はカールを令息だと思ってくれている方が安心だし…ねぇ?」
ブツブツと不満げに呟く父と、令嬢だとバレない方が都合の良さそうな母を無言で見つめる。
二人には悪いが、今は二年後の心配をする余裕などどこにも無いのだ。だって明日から毎日ディミトリ殿下のお傍で正体がばれないように、戦々恐々として過ごさねばならないのだから…。
そんな風に不安いっぱい胸いっぱいに始まった、私の王宮生活は意外にも快適だった。
午前中には離宮でルイスと穏やかな会話を楽しみ、昼食には王宮凄腕シェフの手作りサンドウィッチと御紅茶を頂く。
午後には学術院の入学に向けた勉強会と公務の手伝い…のちお茶会でこれまた王宮シェフ手作りの美味しいお菓子を頂く毎日なのだ。
…これって、控えめに言って最高だよね?
貧乏貴族の私が一生口にすることが出来ない程の、高級素材をふんだんに使用したお菓子に、王室御用達のロイヤルティーを頂く毎日は夢のようだった。
あー…胃袋にとっては最高の環境…幸せ過ぎるわ…と、令嬢だとバレないように気を使いながらもそんな生活に漸く慣れて来た頃。
早朝から――何故かフランツが押し掛けてきた。
…どうやら、気の良い幼馴染は、私達がいつまでもティーセル領に戻らないのを心配して、こちらを訪ねてくれたらしい。
「何かあったのか?」と心配そうに顔を覗き込むフランツに、仕方がないので大まかな事情を説明することにした。
「…そんな…。…まさか王太子殿下が俺のライバルになるなんて…想定外だ…」
話を聞くと、フランツは何故か真っ青な顔をしてうわ言のように呟いている。
…ダラダラと汗までかいているようだし具合でも悪いのだろうか?
「私たちは二卵性双生児の男爵令息だとディミトリ殿下から思われているんだ。王宮で彼の友人として共に学び、公務の傍仕えをすることになっただけで、フランツに心配されるような事は何もないよ」
「いや…でも万が一、王太子殿下が男色家だったらどうする⁈それに、只の友人相手に好待遇過ぎて却って怪しいだろう⁈ルイスを離宮に囲っておいて、その内お前にも手を出そうと考えている可能性だってあるだろう⁈」
すっかり疑心暗鬼になっているフランツは、ディミトリ殿下の事を、いったい何だと思っているのだろう。
最初は金銭で脅すような人物だし、何を要求されるのかと不安だった私だが、今では王宮での生活に満足している日々だ。――美味しいお菓子で懐柔されたという気がしないでもないが、それは気付かなかったことにしよう。
王宮に不慣れな私にも、懇切丁寧に執務を教えてくれるし、王宮での礼儀作法も叩き込まれた。
好意は感じるけれど、それはあくまでも友人としての適切な距離感で、男女の恋愛感情を向けられたことなど一度もない。
「ディミトリ殿下の思惑までは判らないけれど、ルイスが王宮で手厚い看護を受けられるのは正直、有難いと思っているんだ。その代わりに働いて恩を返せと言われるのなら、いくらでも働くさ」
(…嫌ならば金を払えと、最初にディミトリ殿下から脅されたとは、さすがにフランツには言えないけれど…)
「今日も、この後すぐに王宮へ出向かないといけないんだ」
私の言葉に「俺と一緒の時間は取れないんだな…」と呟くフランツがせつない。
そう言えば、フランツが“王太子殿下が俺のライバルになるなんて”と先ほど言っていたことを思い出す。
ディミトリ殿下がフランツのライバルになる…その言葉が指し示す理由は、今までの状況を見れば自ずと明らかになった。
(もしや…フランツはルイスを愛しているから、このままディミトリ殿下に奪われることを恐れている…?)
そう言えば過剰にディミトリ殿下が“男色家”かもしれないと心配していたし、自分と会う時間が取れない事を嘆いていた。
今迄は病弱なルイスを心配する、気の良い幼馴染としか思っていなかったけれど、フランツがルイスに抱いている想いが愛情だったとしたら辻褄が合うではないか‼
「あのさ、今日はディミトリ殿下の登城許可を頂いていないから一緒に行くことは出来ないけれど、もし…許可が出たら、一緒にルイスの処へ会いに行くか?」
項垂れたフランツが気の毒で、恐る恐る声を掛けると、顔を上げて頬を染める彼はどう見ても“恋する乙女”にしか見えなかった。
そう思えば、わざわざ辺境の領地まで訪ねてきていたのもルイスに一目でも会いたかった為かもしれない…。
最近読み始めた、リリーおススメの恋愛小説の影響で、カールの脳内は明後日の方向に恋愛脳になっていた。リリーの好みが『男色家の初恋』とか『禁断の同性愛』だったのもフランツにとっては災いしたと言えるだろう。
だから幼馴染が男色家だとカールはすっかり信じ込んでしまったのだ。
「私が王太子殿下を説得してみせるから。少しだけ我慢してくれ」
フランツの本音としては、ルイ―セ――もといカールの傍にいたいだけで、別にルイスに会いたい訳でも、王宮で窮屈な時間を過ごしたい訳でもない。
それでも愛する彼女が“自分と過ごす時間を取る為”に王太子殿下を説得しようという気持ちが嬉しかったのだ。
まさか自分が男色家疑惑を受けているとは微塵も思っていなかったのだから…。
「フランツの為に、私が王太子殿下から面会の許可を取り付けてみせるよ‼二人の愛の為に‼」
こうして、不憫な幼馴染は愛する女性から男色家と断定される事となったのだった。
王宮からの迎えの馬車に乗り、正面玄関で降りると、いつもの様に老執事のジアンが微笑みながらカールの元へやってきた。
「おはようございます、カール様。本日もご予定にお替わりはございませんでしょうか」
「ジアンさん、おはようございます。今日もルイスの処へ顔を出してから執務室へ向かう予定です。よろしくお願いします」
カールがペコリと頭を下げると、ジアンは自分の胸元のポケットから、小さな封筒を出すとカールに手渡してくる。
「以前、お茶会の時にカール様がご所望でした王宮シェフの“クッキーレシピ”でございます。僭越ながら私の方で話を通しましたので、カール様さえ宜しければ、こちらをお持ちください」
「ええっ⁈ 本当に良いんですか⁈ 私が欲しがっていたことを覚えていてくれるなんて…。ジアンさん本当にありがとうございます」
お礼を告げて、その場で封筒を開封すると、中にはクッキーの作成手順だけではなく、安価な材料であっても美味しく作れるようにと王宮シェフならではのコツまでもが丁寧に記載されていた。
(凄い…ここまで丁寧に書いてあれば、応用で色んなクッキーが作れそう…)
「こんなに丁寧に教えて頂けるなんて…。王宮シェフにもお礼を伝えて頂けますか?」
ニコニコしながらジアンを見上げると、老齢の執事も嬉しそうに頷いてくれる。
「今度、このレシピでクッキーを焼いてきます。その時はジアンさんとシェフにも味わっていただきたいなぁ…ダメですか?」
「勿体ないお言葉です。カール様さえ宜しければ楽しみにお待ちしております」
微笑ましい孫を見るような顔で見返すジアンにエスコートされ、その日のカールは弾んだ気持ちでルイスの待つ離宮へ向かうことが出来たのだった。
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