64 / 84
ゲーム終盤
推しが畳み掛けてくるので引きこもりたい!
しおりを挟む
『クロエ様、大変頑張られましたね。最初の一人目から人助けイベント攻略、おめでとうございます』
「ウエンディ、ありがとう……でいいのかな? もう、心臓が口から飛び出そう」
正直、ルカイベントの破壊力が強すぎて、まだ一日は始まったばかりだと言うのに既にドキドキが最高潮すぎてエクトプラズムが口から出かかっている。
『素晴らしい行動力でございました。ワタクシは感動致しました。ホロリ』
ウエンディがわざとらしく感動した描写を伝えてくる。何だろう、おかげでちょっと盛り上がった気分が落ち着いてエクトプラズムが引っ込んだ。
『では、次のターゲットのシモン様ですが、訓練所を出て現在は飲食街のあたりにいらっしゃるようです』
「仕方ないよね。ルカのイベントでちょっと時間使っちゃったし。今、お昼時だしランチでもされてるのかもしれないね。時間は惜しいし……ハルかジーンのところにでも行こうかな?」
『ハイ、かしこまりました。ハル様はMAPには表示されておりません。ジーン様は現在ギルドにいらっしゃるようです。現在地から一番お近くにいらっしゃるターゲットはジーン様になります』
「ジーンは相変わらずギルドに居るのね。じゃあ、まずはギルドに行こうかな」
ジーンとは、あの人助けイベントからずっと顔を合わせていないから、様子も気になるし。討伐に出てしまったら招待状を渡せないかもしれないし。
そんなわけで、魔法局から出て公園の噴水を横切ってギルドを目指す。歩きながら、ジーンと川辺で別れた後のことを振り返ってみる。
よく考えたら、ジーンってなんだかんだで私の周りをウロチョロしてたのよ。二~三日に一度くらいは必ずどこかで会っていたのに、あれ以降ほとんど見てないのは流石にちょっとおかしい気がする。
ギルドは魔法局からでも見える場所にあるし、何ならすぐ着いちゃうくらいの距離だ。あれこれ考えて眉間に壮大なしわを作りながら歩いていたら、ギルドの前で目的の人物、ジーンに先に呼び止められてしまった。
「よっ! お嬢さん、久しぶり! そんなに考え込んでると若いうちから眉間にしわが出来ちまうぜ?」
そう言い切るか切らないか、ジーンは眉間を人差し指で突いてくる。いくら最推しだからって、いきなりおでこツンはダメでしょ! ああ、イケメン。ホント顔が好き。
私の顔が緩んだのが分かったのか、ジーンは百点満点の笑顔で笑いかけてくれる。はあ、顔が良い……っていけない! やるべきことをやらないと。
「お久しぶりですわ、ジーン。最後にお逢いした時は少々元気が無かったようでしたが、もうお元気になられましたの?」
「嬉しいねぇ。俺のこと心配してくれるなんて。お嬢さん、優しいんだな」
「またそんな軽口を言って。でも、それだけお元気そうなら何よりですわ」
「ああ、実はあの後ちょっと調子が悪かったんだけどな? お嬢さんのゼリーを食べたら元気が一瞬で戻っちまった。ゼリーってやつ、あれすごいな!」
「特に何も入れた覚えはないのですけれど……ちょっとアルコールが強かったくらいですわよね?」
「そうそう、白ワインの風味がちょうど良かったんだよな! ありがとな!」
「もう少し味についての感想はありませんの?」
「ははっ」
笑いながら私の頭をポンポン叩くジーンを横目に、色々心配していたのがバカバカしくなって、自然と笑顔になっていた。
「お! やっと笑顔が見れた♪」
そんな事を推しに言われたら、顔が赤くなっちゃうじゃない? 不可抗力です、これは決して恋愛のそれじゃありませんからね?
誰ともなく言い訳をして、本来の目的を果たすためにバッグから封筒を取り出してジーンに差し出す。照れ隠しに高飛車にふるまったけど、そこはもう許して欲しい。
「今週末、私の誕生日パーティーがございますの。もちろん、どんな用事があっても来てくださいますわよね?」
ジーンは封筒を裏表交互に眺めながら、何かを考え込んでいる。
「……なあ、中身ってここで開けてみてもいいか?」
「ええ、当然ですわ。私の招待状が何か気になりまして?」
そう言い終わる前に、ジーンは封をはがして二つ折りにされた招待状を開け、まじまじと招待状を凝視している。
「くぅ~! マジか!? これ本物だよな?」
「どうされたんですの?」
喜んでいるのか何なのか良く分からないジーンの対応に困って、私はどうしたものかと首をかしげた。
「いや~、中にお嬢さんのキスマークでも入ってないかと期待したんだが、入ってないから偽物かと……」
「そんなことするわけありませんわ。招待状を用意しているのは使用人ですから……」
一瞬、ほんの一瞬だけど、ジーンに頼まれればそれくらいならやぶさかでもないと思ってしまったのだから、顔が好みというのはそれだけで大変危険だと思う。
にやけそうになった顔を見られたくなくて思わず逸らせたのだけど、ジーンには招待状の真偽を疑った事について責めているように見えたみたい。ちょっと困った顔をしたあと、真面目な顔をしてこう言った。
「すまない……いや、申し訳ない。誠実さに欠けていた。喜んでお伺いします」
いつも軟派なジーンの真面目顔の破壊力はとんでもないものがある。しかも、フリーズ&花が舞い散るスチルのオマケつきなのは、特典が付きすぎでは??
誰得って、私が得しますけど何か? あとで舐めるようにスチル確認をするのはこの時点で決定事項だし、異論は認めません!
「来て……くださいますの?」
あまりにもスチルのキメ顔がカッコよくて声が震える私の頭を、ジーンがくしゃくしゃと撫でる。恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちがポーカーフェイスと複雑に絡み合い、すごく微妙な顔になっていたのは……認める。
「そんな顔、するなよ? ちゃんと出席させていただきます! 俺に二言はないだろ?」
「子ども扱いしないでくださいませ」
本当は嬉しいのを隠すために、頭を撫でるジーンの手を払いのけてもう一度念を押す。
「確かに渡しましたわよ? 遅刻したら許しませんわ!」
「おお、いつものお嬢さんが戻ってきたな。来るなって言われても絶対行くぜ? 何せ本人から直接誘われてるんだぞ? 例え嵐になったって行くに決まってる」
ヘラヘラと笑うジーンに呆れながらも、用事は済みましたとそっけなく言い放ち、その場から退散する。強がるお嬢様を演出できたとは、思う。実際の本音は朝からずっと言っている気もするけど「これ以上心臓が持たない」からだ。
ジーンの目に入らない位置まで来て、たまらずしゃがみ込む。
「うう、何が起きたの? 今のところ百発百中じゃない……もう無理。私、明日死ぬのかな?」
『大丈夫でございます。今のクロエ様は殺しても死ねません』
「本当は悪役令嬢で、断罪されるかもだけどね? それにLUK不足すればゲームオーバーじゃなかったっけ?」
『LUKはもう減ることはありません。これだけ上昇すれば下げることの方が難しいかと。では次は……』
「ちょっとストーップ!!! ウエンディ、ちょっとだけ休ませて。心臓がキツい」
『おや、推し活と恋愛は違うはずではありませんでしたか……?ニヤニヤ』
「どちらにしろ、ピーカラは元々箱推しなんだから、好きな芸能人に囲まれているのと同じなのよ……」
あまりにも連続して破壊力の高い映像(?)を見てしまい、悶絶必至の私は何とかヨロヨロと立ち上がる。
茜の部屋だったら、1000%の確率で抱き枕を抱いて転げまわっていると思う。それくらいしんどい。
推しが畳み掛けてくる……引きこもりライフの為とはいえ、しんどいので家に帰って引きこもりたーーーーーい!
「ウエンディ、ありがとう……でいいのかな? もう、心臓が口から飛び出そう」
正直、ルカイベントの破壊力が強すぎて、まだ一日は始まったばかりだと言うのに既にドキドキが最高潮すぎてエクトプラズムが口から出かかっている。
『素晴らしい行動力でございました。ワタクシは感動致しました。ホロリ』
ウエンディがわざとらしく感動した描写を伝えてくる。何だろう、おかげでちょっと盛り上がった気分が落ち着いてエクトプラズムが引っ込んだ。
『では、次のターゲットのシモン様ですが、訓練所を出て現在は飲食街のあたりにいらっしゃるようです』
「仕方ないよね。ルカのイベントでちょっと時間使っちゃったし。今、お昼時だしランチでもされてるのかもしれないね。時間は惜しいし……ハルかジーンのところにでも行こうかな?」
『ハイ、かしこまりました。ハル様はMAPには表示されておりません。ジーン様は現在ギルドにいらっしゃるようです。現在地から一番お近くにいらっしゃるターゲットはジーン様になります』
「ジーンは相変わらずギルドに居るのね。じゃあ、まずはギルドに行こうかな」
ジーンとは、あの人助けイベントからずっと顔を合わせていないから、様子も気になるし。討伐に出てしまったら招待状を渡せないかもしれないし。
そんなわけで、魔法局から出て公園の噴水を横切ってギルドを目指す。歩きながら、ジーンと川辺で別れた後のことを振り返ってみる。
よく考えたら、ジーンってなんだかんだで私の周りをウロチョロしてたのよ。二~三日に一度くらいは必ずどこかで会っていたのに、あれ以降ほとんど見てないのは流石にちょっとおかしい気がする。
ギルドは魔法局からでも見える場所にあるし、何ならすぐ着いちゃうくらいの距離だ。あれこれ考えて眉間に壮大なしわを作りながら歩いていたら、ギルドの前で目的の人物、ジーンに先に呼び止められてしまった。
「よっ! お嬢さん、久しぶり! そんなに考え込んでると若いうちから眉間にしわが出来ちまうぜ?」
そう言い切るか切らないか、ジーンは眉間を人差し指で突いてくる。いくら最推しだからって、いきなりおでこツンはダメでしょ! ああ、イケメン。ホント顔が好き。
私の顔が緩んだのが分かったのか、ジーンは百点満点の笑顔で笑いかけてくれる。はあ、顔が良い……っていけない! やるべきことをやらないと。
「お久しぶりですわ、ジーン。最後にお逢いした時は少々元気が無かったようでしたが、もうお元気になられましたの?」
「嬉しいねぇ。俺のこと心配してくれるなんて。お嬢さん、優しいんだな」
「またそんな軽口を言って。でも、それだけお元気そうなら何よりですわ」
「ああ、実はあの後ちょっと調子が悪かったんだけどな? お嬢さんのゼリーを食べたら元気が一瞬で戻っちまった。ゼリーってやつ、あれすごいな!」
「特に何も入れた覚えはないのですけれど……ちょっとアルコールが強かったくらいですわよね?」
「そうそう、白ワインの風味がちょうど良かったんだよな! ありがとな!」
「もう少し味についての感想はありませんの?」
「ははっ」
笑いながら私の頭をポンポン叩くジーンを横目に、色々心配していたのがバカバカしくなって、自然と笑顔になっていた。
「お! やっと笑顔が見れた♪」
そんな事を推しに言われたら、顔が赤くなっちゃうじゃない? 不可抗力です、これは決して恋愛のそれじゃありませんからね?
誰ともなく言い訳をして、本来の目的を果たすためにバッグから封筒を取り出してジーンに差し出す。照れ隠しに高飛車にふるまったけど、そこはもう許して欲しい。
「今週末、私の誕生日パーティーがございますの。もちろん、どんな用事があっても来てくださいますわよね?」
ジーンは封筒を裏表交互に眺めながら、何かを考え込んでいる。
「……なあ、中身ってここで開けてみてもいいか?」
「ええ、当然ですわ。私の招待状が何か気になりまして?」
そう言い終わる前に、ジーンは封をはがして二つ折りにされた招待状を開け、まじまじと招待状を凝視している。
「くぅ~! マジか!? これ本物だよな?」
「どうされたんですの?」
喜んでいるのか何なのか良く分からないジーンの対応に困って、私はどうしたものかと首をかしげた。
「いや~、中にお嬢さんのキスマークでも入ってないかと期待したんだが、入ってないから偽物かと……」
「そんなことするわけありませんわ。招待状を用意しているのは使用人ですから……」
一瞬、ほんの一瞬だけど、ジーンに頼まれればそれくらいならやぶさかでもないと思ってしまったのだから、顔が好みというのはそれだけで大変危険だと思う。
にやけそうになった顔を見られたくなくて思わず逸らせたのだけど、ジーンには招待状の真偽を疑った事について責めているように見えたみたい。ちょっと困った顔をしたあと、真面目な顔をしてこう言った。
「すまない……いや、申し訳ない。誠実さに欠けていた。喜んでお伺いします」
いつも軟派なジーンの真面目顔の破壊力はとんでもないものがある。しかも、フリーズ&花が舞い散るスチルのオマケつきなのは、特典が付きすぎでは??
誰得って、私が得しますけど何か? あとで舐めるようにスチル確認をするのはこの時点で決定事項だし、異論は認めません!
「来て……くださいますの?」
あまりにもスチルのキメ顔がカッコよくて声が震える私の頭を、ジーンがくしゃくしゃと撫でる。恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちがポーカーフェイスと複雑に絡み合い、すごく微妙な顔になっていたのは……認める。
「そんな顔、するなよ? ちゃんと出席させていただきます! 俺に二言はないだろ?」
「子ども扱いしないでくださいませ」
本当は嬉しいのを隠すために、頭を撫でるジーンの手を払いのけてもう一度念を押す。
「確かに渡しましたわよ? 遅刻したら許しませんわ!」
「おお、いつものお嬢さんが戻ってきたな。来るなって言われても絶対行くぜ? 何せ本人から直接誘われてるんだぞ? 例え嵐になったって行くに決まってる」
ヘラヘラと笑うジーンに呆れながらも、用事は済みましたとそっけなく言い放ち、その場から退散する。強がるお嬢様を演出できたとは、思う。実際の本音は朝からずっと言っている気もするけど「これ以上心臓が持たない」からだ。
ジーンの目に入らない位置まで来て、たまらずしゃがみ込む。
「うう、何が起きたの? 今のところ百発百中じゃない……もう無理。私、明日死ぬのかな?」
『大丈夫でございます。今のクロエ様は殺しても死ねません』
「本当は悪役令嬢で、断罪されるかもだけどね? それにLUK不足すればゲームオーバーじゃなかったっけ?」
『LUKはもう減ることはありません。これだけ上昇すれば下げることの方が難しいかと。では次は……』
「ちょっとストーップ!!! ウエンディ、ちょっとだけ休ませて。心臓がキツい」
『おや、推し活と恋愛は違うはずではありませんでしたか……?ニヤニヤ』
「どちらにしろ、ピーカラは元々箱推しなんだから、好きな芸能人に囲まれているのと同じなのよ……」
あまりにも連続して破壊力の高い映像(?)を見てしまい、悶絶必至の私は何とかヨロヨロと立ち上がる。
茜の部屋だったら、1000%の確率で抱き枕を抱いて転げまわっていると思う。それくらいしんどい。
推しが畳み掛けてくる……引きこもりライフの為とはいえ、しんどいので家に帰って引きこもりたーーーーーい!
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
転生料理人の異世界探求記(旧 転生料理人の異世界グルメ旅)
しゃむしぇる
ファンタジー
こちらの作品はカクヨム様にて先行公開中です。外部URLを連携しておきましたので、気になる方はそちらから……。
職場の上司に毎日暴力を振るわれていた主人公が、ある日危険なパワハラでお失くなりに!?
そして気付いたら異世界に!?転生した主人公は異世界のまだ見ぬ食材を求め世界中を旅します。
異世界を巡りながらそのついでに世界の危機も救う。
そんなお話です。
普段の料理に使えるような小技やもっと美味しくなる方法等も紹介できたらなと思ってます。
この作品は「小説家になろう」様及び「カクヨム」様、「pixiv」様でも掲載しています。
ご感想はこちらでは受け付けません。他サイトにてお願いいたします。
召喚されたけど要らないと言われたので旅に出ます。探さないでください。
udonlevel2
ファンタジー
修学旅行中に異世界召喚された教師、中園アツシと中園の生徒の姫島カナエと他3名の生徒達。
他の三人には国が欲しがる力があったようだが、中園と姫島のスキルは文字化けして読めなかった。
その為、城を追い出されるように金貨一人50枚を渡され外の世界に放り出されてしまう。
教え子であるカナエを守りながら異世界を生き抜かねばならないが、まずは見た目をこの世界の物に替えて二人は慎重に話し合いをし、冒険者を雇うか、奴隷を買うか悩む。
まずはこの世界を知らねばならないとして、奴隷市場に行き、明日殺処分だった虎獣人のシュウと、妹のナノを購入。
シュウとナノを購入した二人は、国を出て別の国へと移動する事となる。
★他サイトにも連載中です(カクヨム・なろう・ピクシブ)
中国でコピーされていたので自衛です。
「天安門事件」
結婚しても別居して私は楽しくくらしたいので、どうぞ好きな女性を作ってください
シンさん
ファンタジー
サナス伯爵の娘、ニーナは隣国のアルデーテ王国の王太子との婚約が決まる。
国に行ったはいいけど、王都から程遠い別邸に放置され、1度も会いに来る事はない。
溺愛する女性がいるとの噂も!
それって最高!好きでもない男の子供をつくらなくていいかもしれないし。
それに私は、最初から別居して楽しく暮らしたかったんだから!
そんな別居願望たっぷりの伯爵令嬢と王子の恋愛ストーリー
最後まで書きあがっていますので、随時更新します。
表紙はエブリスタでBeeさんに描いて頂きました!綺麗なイラストが沢山ございます。リンク貼らせていただきました。
騎兵戦記~戦場の蹄音~第一話「初陣」
雪原華覧
ファンタジー
明治37年、帝国陸軍は露西亜陸軍と朝鮮半島から満州南部に渡る荒野で死闘を繰り広げていた。この戦争で露西亜陸軍は新兵科、獣化兵部隊を極東に投入。
帝国陸軍は獣化兵部隊に対抗するべくかねてから研究、改良を重ねてきた新種馬『神乃馬』を配備された特別襲撃騎兵の試験部隊を大陸へ派遣した・・・。
悪役令嬢に転生したので、やりたい放題やって派手に散るつもりでしたが、なぜか溺愛されています
平山和人
恋愛
伯爵令嬢であるオフィーリアは、ある日、前世の記憶を思い出す、前世の自分は平凡なOLでトラックに轢かれて死んだことを。
自分が転生したのは散財が趣味の悪役令嬢で、王太子と婚約破棄の上、断罪される運命にある。オフィーリアは運命を受け入れ、どうせ断罪されるなら好きに生きようとするが、なぜか周囲から溺愛されてしまう。
魔術師セナリアンの憂いごと
野村にれ
ファンタジー
エメラルダ王国。優秀な魔術師が多く、大陸から少し離れた場所にある島国である。
偉大なる魔術師であったシャーロット・マクレガーが災い、争いを防ぎ、魔力による弊害を律し、国の礎を作ったとされている。
シャーロットは王家に忠誠を、王家はシャーロットに忠誠を誓い、この国は栄えていった。
現在は魔力が無い者でも、生活や移動するのに便利な魔道具もあり、移住したい国でも挙げられるほどになった。
ルージエ侯爵家の次女・セナリアンは恵まれた人生だと多くの人は言うだろう。
公爵家に嫁ぎ、あまり表舞台に出る質では無かったが、経営や商品開発にも尽力した。
魔術師としても優秀であったようだが、それはただの一端でしかなかったことは、没後に判明することになる。
厄介ごとに溜息を付き、憂鬱だと文句を言いながら、日々生きていたことをほとんど知ることのないままである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる