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新天地と小さな家族
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そしてついにその日が来た。馬車を使っている人間の旅商人がこの集落から出ていく時間を狙ってアステル達は行動を開始した。
「すみません、少し、よろしいでしょうか?」
アステルは布袋に入った荷物を持たせた父を連れて仲間同士で談笑をしていた髭の生えた大柄の男に声をかける。その男は人間で年齢は三十代後半くらいに見えた。
「ん、なんだ嬢ちゃん」
「実は……」
小声でこの集落から他のエルフに気づかれずに出たいと伝える。それを聞いた人間の男は一瞬だけ驚いた顔をするが、アステルが数枚の金貨をチラつかせると快く了承してくれた。
その金があれば数日は遊んで暮らせる。それを理解した上での快諾だった。金ならずっと無駄使いをせずに溜め込んでいたので余裕がある。何よりもシリウスが置いていったオーガゴート討伐の報酬金も。
本当は手を付けるつもりは無かったが子供を育てる為にはどうしても必要になるだろうと全額持っていくことにした。父の生活費はアステルの薬を売る仕事を引き継いで稼いでもらう予定だ。娘が作った薬を店に届けながら彼にはしばらくこの集落に病気のアステルが居るように振舞ってもらう、そうすればすぐに捜索されて捕まる心配がだいぶ減るはずだ。
適当に父が人間の男達と嘘の商談をして、アステルも荷物を運ぶ手伝いをする振りをしながら自分の荷物も乗せて馬車に忍び込んだ。その様子を木の上から唯一見ていたヴァンは馬車の中に隠れていたアステルに向かって飛び、肩に乗る。そして頭を苦笑交じりに撫でてやった。本当は森に置いていくつもりだったが、どうやら自分についてくるようだ。
そしてそのまま他のエルフに気づかれることなくエルフの集落から出発した。道中は問題なく進み、アステルは無事にエルフの集落から出ることに成功した。ここから先はアステルにとって未知なる世界が広がっている。生まれて初めて外の世界に足を踏み出したのだ。
「そういやどこに行きたいんだい?」
隣に座っている男がそう尋ねてきたので、アステルは地図を広げて指をさす。無策で飛び出したわけではない、住む予定の村は決めており、そこがどの辺りにあるのか前もって調べているので時間がかかってもお金さえあれば向かうことができる。
「ここです」
「へぇー結構遠いな」
そこはアステルが生まれ育った集落からかなり離れた場所にあった。昔、旅の商人から聞いた話では大きな街の近くにある小さな村は人間や獣人やドワーフといった様々な種族が暮らしているらしい。そこでならエルフでも受け入れてもらえるかもしれない。
もしも産まれてきた子供にダークエルフの特徴が出ていてもエルフの集落と違って殺されることはないだろう。とにかく子供を産み育てやすい環境であればいいとアステルは思っていた。
それから乗り継ぎをし、何日もかけてようやく目的地の村に到着した。道中では優しい人もいれば酷い言葉を掛ける人、エルフであるアステルを珍しそうに見てくる人、美しい容姿に下卑た視線を送ってくる者など様々だった。その全てが不快だったわけではないけれど決して気分の良いものではない。
それでも目的のために耐え続け、時には逃げることもあった。そしてついに目的の村に辿り着いたのだ。やっとスタートラインに立つことができ、アステルは安堵のため息をつく。
まずは宿を取り、部屋に入るとベッドの上にお腹を庇いながら横になる。長旅で疲れていたせいか、緊張が解けて眠気が襲ってきた。アステルはお腹に手を当てて優しく撫でると、これからのことを考え始める。
「これから大変だけど頑張ろうね」
アステルは眠っている我が子に話しかけるとゆっくりと目を閉じた。
◆
夢を見た。それはシリウスの夢だ。あの楽しくて幸せな日々が戻ってきたような感覚になり、アステルは目の前の彼を抱き締めようとしたがそれは叶わなかった。
なぜならシリウスがアステルをすり抜けてどこかに行ってしまったからだ。アステルは必死になって追いかけるが彼はどんどん遠くなり、ついには見えなくなってしまった。
(ダメね……もう、シリウスのことは忘れないと)
いつまでも引きずっていてはいけない。前に進まないといけない。自分に言い聞かせると彼とは違う方角へ歩き出す。
◆
次の日、アステルが朝早く目覚め、身支度を整えると早速、村の中を見て回ることにする。エルフであることはできるだけ隠したいので頭巾を被って耳を隠した。
村の人達の反応は様々で、興味深げに見てくる者、よそ者に嫌悪の視線を向ける者と反応は二極化していた。やはりと言うべきか、歓迎されている雰囲気はない。
しかし、それでもアステルはめげることなく、村人達に笑顔を振り撒きながら歩く。そして、しばらく歩いていると一軒の建物に辿り着いた。看板には『薬屋』と書かれている。
「すみません」
「はい、いらっしゃい」
扉を開けて中に入ると店の奥から出てきたのは二十代前半くらいに見えるアステルと同じ金髪の女性だった。彼女は優しげな表情を浮かべている。ようやく親切な人に会えたと思い、アステルはホッとした。
「この村の村長の家を教えて欲しいのですが」
「え?あぁ……それならこの道を真っ直ぐ行って突き当たりの青色の屋根の大きな家よ」
「ありがとうございます」
「ところであなた見ない顔よね」
「はい、昨日、この村に来ました」
「そうなんだ。ここに移住するの?」
「はい、許可を貰えれば、なんですけど」
「そっか、何かあったら相談してちょうだい」
「本当にありがとうございます。その時はよろしくお願いします」
そして親切な店主のいる店を出て、言われた通りに歩いていくと確かに大きな家が建っていた。深呼吸をしてからノックするとすぐに返事があったので中に入らせてもらうことにした。
話し合いの結果、アステルは村に住むことを許してもらうことができた。エルフであること、妊娠をしていることも受け入れて貰えて、更に薬師だと名乗ればこの村は人口が少なく、医者がいない為、薬の需要があるとのことだ。つまり薬を売ることで生活資金をそれなりに稼ぐことができて子供も育てられる。
集落のエルフに存在を気づかれて連れ戻されないように名前は『リーチェ』と名乗ることにした。その後、村の住人達にも挨拶をして回り、紹介された村外れにある空き家に住み着くことになった。
◆
それからしばらくしてアステルのお腹はどんどん大きく膨らんできて、いよいよ出産日が訪れる。その頃になると村の人達から心配そうな目で見られることが増えてきた。それはそうだ、まだ若い女が子供を産もうとしているのだから。病院がないこの村では自宅出産になる。
(お願い……元気に生まれてきて)
そして数時間後、痛みに苦しみながらようやく産声をあげた。母子ともに無事だ。
「おめでとう、可愛い女の子よ」
助産の手伝いに来ていた年配の人間の女性がそう言って赤ん坊を綺麗にしてから綺麗な布に包んでアステルに抱かせてくれる。その腕に収まった我が子はエルフ特有の金髪に白い肌の女の子。アステルは思わず涙を流し、生まれたばかりの赤子を抱きしめて愛おしそうに頬擦りをする。
(よかった……シリウスとの赤ちゃん、無事に産まれてきてくれた)
彼女にとって大切な家族が増えた。
◆
その日の夕方、アステルが朝早くに産まれた娘を抱いて幸せに浸っていると窓際に置いてある白い花の鉢植えが目に入る。シリウスとレイアがくれた花を荷物になるとわかっていながら持ってきたのだ。
「あなたの名前は……ステラ、ステラよ」
小さな白い花から名前を取ってアステルは娘の頭を撫でてからその名前を呼ぶ。そして、そろそろ暗くなるから灯りを点けようとステラを一度、赤子用のベッドの上に寝かせようとした瞬間だった。
「え……」
アステルは信じられないものを見る。それは自分の手の中にいる赤子の髪は銀色に、肌が褐色、瞳は赤色へと変化を始めたからだ。
「もしかして、夜になるとダークエルフになるの?」
アステルはすぐに理解した。今、ちょうど窓の外は夕焼けから夜の闇へと変化している。おそらくそのせいだ。前例は知らず、理屈はよくわからないがダークエルフとしての姿が現れるのだろう。
「大丈夫、大丈夫……」
自分に言い聞かせるように呟くとアステルはきょとんとしている我が子の柔らかい頬を優しく撫でてやる。何があっても絶対にステラを守る。そして幸せにする。彼女の母親としての日々が始まった。
「すみません、少し、よろしいでしょうか?」
アステルは布袋に入った荷物を持たせた父を連れて仲間同士で談笑をしていた髭の生えた大柄の男に声をかける。その男は人間で年齢は三十代後半くらいに見えた。
「ん、なんだ嬢ちゃん」
「実は……」
小声でこの集落から他のエルフに気づかれずに出たいと伝える。それを聞いた人間の男は一瞬だけ驚いた顔をするが、アステルが数枚の金貨をチラつかせると快く了承してくれた。
その金があれば数日は遊んで暮らせる。それを理解した上での快諾だった。金ならずっと無駄使いをせずに溜め込んでいたので余裕がある。何よりもシリウスが置いていったオーガゴート討伐の報酬金も。
本当は手を付けるつもりは無かったが子供を育てる為にはどうしても必要になるだろうと全額持っていくことにした。父の生活費はアステルの薬を売る仕事を引き継いで稼いでもらう予定だ。娘が作った薬を店に届けながら彼にはしばらくこの集落に病気のアステルが居るように振舞ってもらう、そうすればすぐに捜索されて捕まる心配がだいぶ減るはずだ。
適当に父が人間の男達と嘘の商談をして、アステルも荷物を運ぶ手伝いをする振りをしながら自分の荷物も乗せて馬車に忍び込んだ。その様子を木の上から唯一見ていたヴァンは馬車の中に隠れていたアステルに向かって飛び、肩に乗る。そして頭を苦笑交じりに撫でてやった。本当は森に置いていくつもりだったが、どうやら自分についてくるようだ。
そしてそのまま他のエルフに気づかれることなくエルフの集落から出発した。道中は問題なく進み、アステルは無事にエルフの集落から出ることに成功した。ここから先はアステルにとって未知なる世界が広がっている。生まれて初めて外の世界に足を踏み出したのだ。
「そういやどこに行きたいんだい?」
隣に座っている男がそう尋ねてきたので、アステルは地図を広げて指をさす。無策で飛び出したわけではない、住む予定の村は決めており、そこがどの辺りにあるのか前もって調べているので時間がかかってもお金さえあれば向かうことができる。
「ここです」
「へぇー結構遠いな」
そこはアステルが生まれ育った集落からかなり離れた場所にあった。昔、旅の商人から聞いた話では大きな街の近くにある小さな村は人間や獣人やドワーフといった様々な種族が暮らしているらしい。そこでならエルフでも受け入れてもらえるかもしれない。
もしも産まれてきた子供にダークエルフの特徴が出ていてもエルフの集落と違って殺されることはないだろう。とにかく子供を産み育てやすい環境であればいいとアステルは思っていた。
それから乗り継ぎをし、何日もかけてようやく目的地の村に到着した。道中では優しい人もいれば酷い言葉を掛ける人、エルフであるアステルを珍しそうに見てくる人、美しい容姿に下卑た視線を送ってくる者など様々だった。その全てが不快だったわけではないけれど決して気分の良いものではない。
それでも目的のために耐え続け、時には逃げることもあった。そしてついに目的の村に辿り着いたのだ。やっとスタートラインに立つことができ、アステルは安堵のため息をつく。
まずは宿を取り、部屋に入るとベッドの上にお腹を庇いながら横になる。長旅で疲れていたせいか、緊張が解けて眠気が襲ってきた。アステルはお腹に手を当てて優しく撫でると、これからのことを考え始める。
「これから大変だけど頑張ろうね」
アステルは眠っている我が子に話しかけるとゆっくりと目を閉じた。
◆
夢を見た。それはシリウスの夢だ。あの楽しくて幸せな日々が戻ってきたような感覚になり、アステルは目の前の彼を抱き締めようとしたがそれは叶わなかった。
なぜならシリウスがアステルをすり抜けてどこかに行ってしまったからだ。アステルは必死になって追いかけるが彼はどんどん遠くなり、ついには見えなくなってしまった。
(ダメね……もう、シリウスのことは忘れないと)
いつまでも引きずっていてはいけない。前に進まないといけない。自分に言い聞かせると彼とは違う方角へ歩き出す。
◆
次の日、アステルが朝早く目覚め、身支度を整えると早速、村の中を見て回ることにする。エルフであることはできるだけ隠したいので頭巾を被って耳を隠した。
村の人達の反応は様々で、興味深げに見てくる者、よそ者に嫌悪の視線を向ける者と反応は二極化していた。やはりと言うべきか、歓迎されている雰囲気はない。
しかし、それでもアステルはめげることなく、村人達に笑顔を振り撒きながら歩く。そして、しばらく歩いていると一軒の建物に辿り着いた。看板には『薬屋』と書かれている。
「すみません」
「はい、いらっしゃい」
扉を開けて中に入ると店の奥から出てきたのは二十代前半くらいに見えるアステルと同じ金髪の女性だった。彼女は優しげな表情を浮かべている。ようやく親切な人に会えたと思い、アステルはホッとした。
「この村の村長の家を教えて欲しいのですが」
「え?あぁ……それならこの道を真っ直ぐ行って突き当たりの青色の屋根の大きな家よ」
「ありがとうございます」
「ところであなた見ない顔よね」
「はい、昨日、この村に来ました」
「そうなんだ。ここに移住するの?」
「はい、許可を貰えれば、なんですけど」
「そっか、何かあったら相談してちょうだい」
「本当にありがとうございます。その時はよろしくお願いします」
そして親切な店主のいる店を出て、言われた通りに歩いていくと確かに大きな家が建っていた。深呼吸をしてからノックするとすぐに返事があったので中に入らせてもらうことにした。
話し合いの結果、アステルは村に住むことを許してもらうことができた。エルフであること、妊娠をしていることも受け入れて貰えて、更に薬師だと名乗ればこの村は人口が少なく、医者がいない為、薬の需要があるとのことだ。つまり薬を売ることで生活資金をそれなりに稼ぐことができて子供も育てられる。
集落のエルフに存在を気づかれて連れ戻されないように名前は『リーチェ』と名乗ることにした。その後、村の住人達にも挨拶をして回り、紹介された村外れにある空き家に住み着くことになった。
◆
それからしばらくしてアステルのお腹はどんどん大きく膨らんできて、いよいよ出産日が訪れる。その頃になると村の人達から心配そうな目で見られることが増えてきた。それはそうだ、まだ若い女が子供を産もうとしているのだから。病院がないこの村では自宅出産になる。
(お願い……元気に生まれてきて)
そして数時間後、痛みに苦しみながらようやく産声をあげた。母子ともに無事だ。
「おめでとう、可愛い女の子よ」
助産の手伝いに来ていた年配の人間の女性がそう言って赤ん坊を綺麗にしてから綺麗な布に包んでアステルに抱かせてくれる。その腕に収まった我が子はエルフ特有の金髪に白い肌の女の子。アステルは思わず涙を流し、生まれたばかりの赤子を抱きしめて愛おしそうに頬擦りをする。
(よかった……シリウスとの赤ちゃん、無事に産まれてきてくれた)
彼女にとって大切な家族が増えた。
◆
その日の夕方、アステルが朝早くに産まれた娘を抱いて幸せに浸っていると窓際に置いてある白い花の鉢植えが目に入る。シリウスとレイアがくれた花を荷物になるとわかっていながら持ってきたのだ。
「あなたの名前は……ステラ、ステラよ」
小さな白い花から名前を取ってアステルは娘の頭を撫でてからその名前を呼ぶ。そして、そろそろ暗くなるから灯りを点けようとステラを一度、赤子用のベッドの上に寝かせようとした瞬間だった。
「え……」
アステルは信じられないものを見る。それは自分の手の中にいる赤子の髪は銀色に、肌が褐色、瞳は赤色へと変化を始めたからだ。
「もしかして、夜になるとダークエルフになるの?」
アステルはすぐに理解した。今、ちょうど窓の外は夕焼けから夜の闇へと変化している。おそらくそのせいだ。前例は知らず、理屈はよくわからないがダークエルフとしての姿が現れるのだろう。
「大丈夫、大丈夫……」
自分に言い聞かせるように呟くとアステルはきょとんとしている我が子の柔らかい頬を優しく撫でてやる。何があっても絶対にステラを守る。そして幸せにする。彼女の母親としての日々が始まった。
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