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23.王城では
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その頃、王城では………
パーティー会場から乱暴に連れ帰られた3人は王の間で乱暴に転がされた。
もちろん公爵も捕えられた一人だが同席は許されず、ひとまず貴族牢に入れられることになった。
「今すぐにあと3つ牢の準備を!!!
これでジャッカル国との友好関係がなくなってしまったら………
特にこの5年間は天候不良により、災害が起き、穀物も国内ではほとんど育っていない。他国からの支援がなければ食べることさえ困るというときになんてことをしてくれたんだ!
とんだ厄災が王家の中にいたものだ!!!」
王の八つ当たりとも取れるその言葉を聞いてダリアンはムッとする。
自分だけが悪いのか?確かにあの場で婚約破棄をしなければよかったのではないかとは思う。そうすれば、ナターシャだって謝ればきっと許してくれただろう。
いや、許してなどくれずとも、俺は王太子だったんだ。それならばそれは王命として、婚約を結びなおせばよかった。
だが、あの場にはビビドがいたからそれが難しくなってしまった。
あぁぁぁぁ!!それだけは間違いなく俺の失敗だ。
だけどそれ以外は俺だけの責任ではないはずだ!!!
「で、ですが父上!ナターシャとの婚約を決められたのは父親です。その双子の妹なら問題は無いかと…
それに、あの時まではシャーロットが妖精姫なのではないかとまで噂されていたのです。
私がそう思ってしまっても仕方のない事で……」
「ナターシャは妖精姫なのだから当たり前だろう!!
公爵令嬢だからではない!!妖精姫のナターシャだからこそお前の婚約者としたのだ!
それが妹だから問題ないだと?
婚約者の妹に平然と手を出しておいて、それを開き直るなどお前は頭がおかしいのか?
いや、だが確かにそうだな。同じ家なのだから兄も弟も変わらん!」
「そ、そうでしょう!?だから私は間違えてしまっ
「だから王太子は弟たちの誰かにするのだ!!!!」」
「はっ!!?????」
「そして今後二度と私のことを父と呼ぶ事は許さない。
本当は親子の縁などを切ってやりたいところだが、そんなことをすれば責任逃れと他国の目には映るだろう。これ以上評判を下げることが許されぬ状況だからこそ幽閉などとしたのだ。
本音を言えば奴隷として他国へでも送り込んでやりたい気分だ。
それから勘違いするなよ。
お前が王太子となったのは妖精姫との婚約があればこそだ。
妖精姫との婚約。それがあるからこそお前の次期王への道は濃厚だったのだ。
はぁ……………それが何を思って呪いの子なんぞと婚約を…………」
王が盛大にため息を吐き、愚痴を溢そうとしたとき、あの甲高い耳に触る声が聞こえてきた。
パーティー会場から乱暴に連れ帰られた3人は王の間で乱暴に転がされた。
もちろん公爵も捕えられた一人だが同席は許されず、ひとまず貴族牢に入れられることになった。
「今すぐにあと3つ牢の準備を!!!
これでジャッカル国との友好関係がなくなってしまったら………
特にこの5年間は天候不良により、災害が起き、穀物も国内ではほとんど育っていない。他国からの支援がなければ食べることさえ困るというときになんてことをしてくれたんだ!
とんだ厄災が王家の中にいたものだ!!!」
王の八つ当たりとも取れるその言葉を聞いてダリアンはムッとする。
自分だけが悪いのか?確かにあの場で婚約破棄をしなければよかったのではないかとは思う。そうすれば、ナターシャだって謝ればきっと許してくれただろう。
いや、許してなどくれずとも、俺は王太子だったんだ。それならばそれは王命として、婚約を結びなおせばよかった。
だが、あの場にはビビドがいたからそれが難しくなってしまった。
あぁぁぁぁ!!それだけは間違いなく俺の失敗だ。
だけどそれ以外は俺だけの責任ではないはずだ!!!
「で、ですが父上!ナターシャとの婚約を決められたのは父親です。その双子の妹なら問題は無いかと…
それに、あの時まではシャーロットが妖精姫なのではないかとまで噂されていたのです。
私がそう思ってしまっても仕方のない事で……」
「ナターシャは妖精姫なのだから当たり前だろう!!
公爵令嬢だからではない!!妖精姫のナターシャだからこそお前の婚約者としたのだ!
それが妹だから問題ないだと?
婚約者の妹に平然と手を出しておいて、それを開き直るなどお前は頭がおかしいのか?
いや、だが確かにそうだな。同じ家なのだから兄も弟も変わらん!」
「そ、そうでしょう!?だから私は間違えてしまっ
「だから王太子は弟たちの誰かにするのだ!!!!」」
「はっ!!?????」
「そして今後二度と私のことを父と呼ぶ事は許さない。
本当は親子の縁などを切ってやりたいところだが、そんなことをすれば責任逃れと他国の目には映るだろう。これ以上評判を下げることが許されぬ状況だからこそ幽閉などとしたのだ。
本音を言えば奴隷として他国へでも送り込んでやりたい気分だ。
それから勘違いするなよ。
お前が王太子となったのは妖精姫との婚約があればこそだ。
妖精姫との婚約。それがあるからこそお前の次期王への道は濃厚だったのだ。
はぁ……………それが何を思って呪いの子なんぞと婚約を…………」
王が盛大にため息を吐き、愚痴を溢そうとしたとき、あの甲高い耳に触る声が聞こえてきた。
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