4 / 15
(3)
しおりを挟む
突然、サイード様が僕の胸に噛みついた。突起を吸われて、無茶苦茶に噛みしだかれる。
「あっ、あいっ! あっ、ああっん!」
「ちゅっ、くちゃっ、ちゅ、じゅうぅっ」
な、なんて乱暴な……! で、でも、ああ……! き、気持ちいい……っ!
「ちゅうっ、ちゅっ、くちゅくちゅっ」
「ううんっ、んあっ、ああっ!」
唇での愛撫とともに、熱い手と指が僕の体から寝間着をはぎ取る。ああ……っ!
サイード様のまつげ、あんなに長い……。
指がもう片方の突起をまさぐり、上に下にとこねくり回す。乱暴にしないで……! そう言いたいのに、体も口もいうことをきかない。ただ、熱いものが体の中を駆け巡り、どんどんと高まっていく。
「サ、サイー……様ぁ……! ひぁっ、はっ!」
「ちゅっ、ちゅうっ、じゅるっ」
首を振っていやいやしても、サイード様は全然気にしてくれない。触れられているところが、熱い……!
サイード様の体の重みが……っ。ああ、ああ……っ!
僕の局所に気が溜まっていく。どうしよう、まだ始まったばかりなのに、こんな……!
サイード様が僕の真ん中の変化に気づいて顔を上げた。
「ふ……、男たちの手で弄ばれてきたのはこいつか。ようやくやる気が出てきたか」
小馬鹿にしたように鼻で笑った。でも、その笑みの美しいことといったら、言葉がない……! 今まで不機嫌で怖い顔しか見たことがなかった。だけど、冷笑であっても笑うとこんなお顔になるんだ……。まるで彫刻に命が宿ったような神秘的で魔術的な笑み。目を反らすのさえ惜しいような魅惑……!
「サ、……ードさま……」
「俺にいじくって欲しいのか?」
「……」
あう……、そういえたらどんなにいいか……。僕の体はもう、サイード様の愛撫を懇願している。でも、僕の口からはそんなこと言えるはずがない。答えに詰まっていたら、サイード様が今度はさっきとは違った笑みを浮かべた。
「ふは……。なるほどな、そうやって男をたらしこむのか。ふん、まあいい。今夜だけは最後まで付き合ってやる」
「あっ……!」
「あっ、あいっ! あっ、ああっん!」
「ちゅっ、くちゃっ、ちゅ、じゅうぅっ」
な、なんて乱暴な……! で、でも、ああ……! き、気持ちいい……っ!
「ちゅうっ、ちゅっ、くちゅくちゅっ」
「ううんっ、んあっ、ああっ!」
唇での愛撫とともに、熱い手と指が僕の体から寝間着をはぎ取る。ああ……っ!
サイード様のまつげ、あんなに長い……。
指がもう片方の突起をまさぐり、上に下にとこねくり回す。乱暴にしないで……! そう言いたいのに、体も口もいうことをきかない。ただ、熱いものが体の中を駆け巡り、どんどんと高まっていく。
「サ、サイー……様ぁ……! ひぁっ、はっ!」
「ちゅっ、ちゅうっ、じゅるっ」
首を振っていやいやしても、サイード様は全然気にしてくれない。触れられているところが、熱い……!
サイード様の体の重みが……っ。ああ、ああ……っ!
僕の局所に気が溜まっていく。どうしよう、まだ始まったばかりなのに、こんな……!
サイード様が僕の真ん中の変化に気づいて顔を上げた。
「ふ……、男たちの手で弄ばれてきたのはこいつか。ようやくやる気が出てきたか」
小馬鹿にしたように鼻で笑った。でも、その笑みの美しいことといったら、言葉がない……! 今まで不機嫌で怖い顔しか見たことがなかった。だけど、冷笑であっても笑うとこんなお顔になるんだ……。まるで彫刻に命が宿ったような神秘的で魔術的な笑み。目を反らすのさえ惜しいような魅惑……!
「サ、……ードさま……」
「俺にいじくって欲しいのか?」
「……」
あう……、そういえたらどんなにいいか……。僕の体はもう、サイード様の愛撫を懇願している。でも、僕の口からはそんなこと言えるはずがない。答えに詰まっていたら、サイード様が今度はさっきとは違った笑みを浮かべた。
「ふは……。なるほどな、そうやって男をたらしこむのか。ふん、まあいい。今夜だけは最後まで付き合ってやる」
「あっ……!」
5
お気に入りに追加
59
あなたにおすすめの小説
異世界に行ったらオカン属性のイケメンしかいなかった
bull
BL
小さい頃からずっと「母親」が欲しかった。
マザコンとかそういう類のものでは無いが、物心ついた時から父親の存在しかなく、優しく、全てを受け止めてくれるような母親に憧れていた。
────来世では優しい母さんがいますように……
そんなことを思いながら俺は死んだ、と思う。
次に目が覚めた時は……
「俺が求めてたのはこういうことじゃなぁぁぁい!!!」
俺の周りにいたのは、オカン属性を持ったイケメンたちだった。
これは、母親を求めた青年の異世界転移の末の冒険譚である。
普通の男の子がヤンデレや変態に愛されるだけの短編集、はじめました。
山田ハメ太郎
BL
タイトル通りです。
お話ごとに章分けしており、ひとつの章が大体1万文字以下のショート詰め合わせです。
サクッと読めますので、お好きなお話からどうぞ。
BL「いっぱい抱かれたい青年が抱かれる方法を考えたら」(ツイノベBL風味)
浅葱
BL
男という性しか存在しない世界「ナンシージエ」
青年は感じやすい身体を持て余していた。でも最初に付き合ったカレシも、その後にできたカレシも、一度は抱いてくれるもののその後はあまり抱いてくれなかった。
もうこうなったら”天使”になって、絶対に抱かれないといけない身体になった方がいいかも?
と思ってしまい……
元カレ四人×青年。
天使になってしまった青年を元カレたちは受け入れるのか?
らぶらぶハッピーエンドです。
「抱かれたい青年は抱いてもらう方法を考えた」の別バージョンです。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
神官、触手育成の神託を受ける
彩月野生
BL
神官ルネリクスはある時、神託を受け、密かに触手と交わり快楽を貪るようになるが、傭兵上がりの屈強な将軍アロルフに見つかり、弱味を握られてしまい、彼と肉体関係を持つようになり、苦悩と悦楽の日々を過ごすようになる。
(誤字脱字報告不要)
異世界転移して美形になったら危険な男とハジメテしちゃいました
ノルジャン
BL
俺はおっさん神に異世界に転移させてもらった。異世界で「イケメンでモテて勝ち組の人生」が送りたい!という願いを叶えてもらったはずなのだけれど……。これってちゃんと叶えて貰えてるのか?美形になったけど男にしかモテないし、勝ち組人生って結局どんなん?めちゃくちゃ危険な香りのする男にバーでナンパされて、ついていっちゃってころっと惚れちゃう俺の話。危険な男×美形(元平凡)※ムーンライトノベルズにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる