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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
66 罪② 誘導
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ジュリアーナは見苦しい言い訳を並べ立てて自分達の罪を認めようとしないリース男爵夫妻に冷めた視線を送り続けている。
しかし、そのような態度は視線にだけ収めて表には出さず、ジュリアーナは優雅に首を傾げた。
「ルリエラ理術師があなた達の娘……ですか?」
まるでそれが初耳だとでも言うかのように、心底不思議そうに疑問を口にする。
「……あなた達は自分の娘を誘拐するのですか?誘拐の実行犯とその関係者たちは既に学園で拘束されています。あなた達が彼等に依頼してルリエラ理術師をここへ連れて来させたことは証言も証拠もあるので言い逃れはできませんよ」
ジュリアーナは初めて知る真実に戸惑う様子を見せながらも、リース男爵夫妻に対して私の誘拐に関する言い逃れを封じた。
勿論、ジュリアーナは既に私がリース男爵夫妻の娘という事実は知っている。知っているのに戸惑うような素振りをするジュリアーナに私は激しい違和感を覚える。
しかし、リース男爵夫妻はすっかりジュリアーナの演技に騙されてジュリアーナの狼狽する姿から自分たちの主張を信じてくれたと思い込んでしまったようだ。
「自分の子を連れ戻すことがなんで誘拐になるの!?あたし達は我が子が未成年なのに働かされているのを助け出してあげただけよ!何も悪いことなんてしてないわ!!」
「誘拐だなんて大袈裟だな!ちょっと強引だったことは認めるが、彼等はただの善意の協力者だよ。我が子と引き離されている僕たちに同情してくれて、わざわざあの子をここまで連れてきてくれただけさ」
「あなた達は自分の子どもなら相手の同意なく、他人に依頼して無理矢理自分たちの元へ連れてきてもらっても何の問題も無いと言いたいのかしら?」
ジュリアーナは責めるような口調ではなく、ただの一般常識の確認をするかのように軽い雰囲気でリース男爵夫妻へ尋ねる。
「──そうよ、何の問題も無いわ!あたし達の子どもなんだから!!」
「親が子を連れ戻すことに何の問題があるんだ?子を親の元へ連れて行くことが罪になるはずがないだろう。今回のことは子が我儘を言って親を困らせているだけだ。黙って大人しく親の元へ帰ってこない子どもが悪い。わざわざ他人に迷惑を掛けて、親の手を煩わせて、本当に悪い子だよ!」
「そうですか……。では、ルリエラ理術師の所持品があなた達の部屋にあったのはどういう事情でしょうか?ルリエラ理術師のオーダーメイドの衣服だけではなく、理術師のケープまであなた達の部屋のクローゼットの中にありましたが?あなた達は自分の子の所持品を無理矢理奪うのですか?」
ジュリアーナがそう言うと、どこからか兵士が私の服一式とケープを持ってジュリアーナの隣に立った。
私が泣いている間に家捜しをして証拠品の押収まで済ませていたようだ。
無事に奪われていた私の所持品が発見されて良かったと思っていたら、私の後ろからアヤタが音もなく現れて私の靴を渡してくれる。
リース男爵夫妻の視線も意識もジュリアーナに釘付けになっているので、その隙に私はジュリアーナの後ろからもっと下がりリース男爵夫妻の死角の位置に移動してこっそりと自分の靴を履いた。
私はそのままそこでジュリアーナとリース男爵夫妻とのやり取りの見学を続行する。
ジュリアーナは言い逃れを封じるためにリース男爵夫妻の目の前に証拠一式を揃えた。
しかし、そんなことをわざわざする必要は無かったようだ。
罪の意識が全くないリース男爵夫妻は言い逃れの必要性すら感じていない。馬鹿正直に持論を偉そうに語り出した。
「奪ってなんか無いわよ!あたしの方が似合うからあたしがもらってあげただけよ!!子どもの物を親がもらって何が悪いの!?子どもの物は親の物でしょ?!」
「奪うだなんて人聞きが悪い!?子どもが分不応な物を持っていたら、親が子から取り上げて預かるのは当然のことだ。それらはあの子には相応しくないから親である僕たちが責任をもって管理していただけさ!」
認定理術師のケープは学園が管理するものだ。学園で認められた者にだけ支給され、本人以外は利用だけでなく、所持も禁じられている。
そこに所有者本人の意思も親や子や家族といった間柄も関係無い。学園の許可が無い人間が認定理術師のケープを持っていたらそれだけで違法所持になり、ただの窃盗罪よりも重い罪に問われる。
「これらの物は拾ったわけでも、誰の物か知らなかったわけでもなく、ルリエラ理術師の物だと知っていたということですね」
ジュリアーナはリース男爵夫妻が後から「あれは拾った物だった」とか「貰った物だ」とか「自分たちの部屋のクローゼットにあることを知らなかった」という言い訳を封じている。
「あと、ルリエラ理術師に暴行を働き、地下室へ監禁していたそうですね。保護されたルリエラ理術師の様子と既に連行された人達からの自白であなた達が彼女へやったことは既に判明しています。あなた達は自分の子に対してそのようなことをするのですか?」
ジュリアーナは完全に会話を誘導してリース男爵夫妻から上手いこと自供を引き出そうとしている。
「──あの子があたし達の言うことを聞かなかったからいけないのよ!あの子が悪い子だからあたし達がこんな目に遭ってるんだから!!」
「暴行や監禁だなんて大袈裟だな!あれはただの躾だよ。親に逆らう子どもに正しい教育をしてあげただけさ。孤児院ではだいぶ甘やかされて育てられたみたいだね。反抗的で我儘だから躾し直すのも大変だよ」
リース男爵夫妻はジュリアーナの思惑通りに自分たちから率先して罪を認めることを言っている。
罪だと認めていないから、無自覚に自分たちが犯した罪を話している。
リース男爵夫妻は自分たちがやったことは親としてやったことだと主張すれば何の罪にもならないと信じている。
だから、2人は必死になって率先して自分たちがやったことは親として当然のことだと説明して自分たちの無罪をジュリアーナへ訴えている。
きっと、それが罪だという認識を抱いたら、「そんなことはしていない」と否定してとぼけるか、「そんなつもりは無かった」と頓珍漢な言い逃れをするか、「そんなことは知らない」と黙秘してやり過ごそうとするだろう。
ジュリアーナは相手の話に同調し、相手の会話に乗りながら、相手の主張を否定せず、疑問だけを投げかけて、相手に好き勝手に喋らせている。
完全にジュリアーナの掌の上で転がされているリース男爵夫妻は完全に道化と化している。
そう思えるからリース男爵夫妻の親として余りにも身勝手で非道い主張を聞いても私は冷静でいられた。
震えそうになる手を強く握り込むだけで、私は自分の中の激情を抑えることができた。
しかし、そのような態度は視線にだけ収めて表には出さず、ジュリアーナは優雅に首を傾げた。
「ルリエラ理術師があなた達の娘……ですか?」
まるでそれが初耳だとでも言うかのように、心底不思議そうに疑問を口にする。
「……あなた達は自分の娘を誘拐するのですか?誘拐の実行犯とその関係者たちは既に学園で拘束されています。あなた達が彼等に依頼してルリエラ理術師をここへ連れて来させたことは証言も証拠もあるので言い逃れはできませんよ」
ジュリアーナは初めて知る真実に戸惑う様子を見せながらも、リース男爵夫妻に対して私の誘拐に関する言い逃れを封じた。
勿論、ジュリアーナは既に私がリース男爵夫妻の娘という事実は知っている。知っているのに戸惑うような素振りをするジュリアーナに私は激しい違和感を覚える。
しかし、リース男爵夫妻はすっかりジュリアーナの演技に騙されてジュリアーナの狼狽する姿から自分たちの主張を信じてくれたと思い込んでしまったようだ。
「自分の子を連れ戻すことがなんで誘拐になるの!?あたし達は我が子が未成年なのに働かされているのを助け出してあげただけよ!何も悪いことなんてしてないわ!!」
「誘拐だなんて大袈裟だな!ちょっと強引だったことは認めるが、彼等はただの善意の協力者だよ。我が子と引き離されている僕たちに同情してくれて、わざわざあの子をここまで連れてきてくれただけさ」
「あなた達は自分の子どもなら相手の同意なく、他人に依頼して無理矢理自分たちの元へ連れてきてもらっても何の問題も無いと言いたいのかしら?」
ジュリアーナは責めるような口調ではなく、ただの一般常識の確認をするかのように軽い雰囲気でリース男爵夫妻へ尋ねる。
「──そうよ、何の問題も無いわ!あたし達の子どもなんだから!!」
「親が子を連れ戻すことに何の問題があるんだ?子を親の元へ連れて行くことが罪になるはずがないだろう。今回のことは子が我儘を言って親を困らせているだけだ。黙って大人しく親の元へ帰ってこない子どもが悪い。わざわざ他人に迷惑を掛けて、親の手を煩わせて、本当に悪い子だよ!」
「そうですか……。では、ルリエラ理術師の所持品があなた達の部屋にあったのはどういう事情でしょうか?ルリエラ理術師のオーダーメイドの衣服だけではなく、理術師のケープまであなた達の部屋のクローゼットの中にありましたが?あなた達は自分の子の所持品を無理矢理奪うのですか?」
ジュリアーナがそう言うと、どこからか兵士が私の服一式とケープを持ってジュリアーナの隣に立った。
私が泣いている間に家捜しをして証拠品の押収まで済ませていたようだ。
無事に奪われていた私の所持品が発見されて良かったと思っていたら、私の後ろからアヤタが音もなく現れて私の靴を渡してくれる。
リース男爵夫妻の視線も意識もジュリアーナに釘付けになっているので、その隙に私はジュリアーナの後ろからもっと下がりリース男爵夫妻の死角の位置に移動してこっそりと自分の靴を履いた。
私はそのままそこでジュリアーナとリース男爵夫妻とのやり取りの見学を続行する。
ジュリアーナは言い逃れを封じるためにリース男爵夫妻の目の前に証拠一式を揃えた。
しかし、そんなことをわざわざする必要は無かったようだ。
罪の意識が全くないリース男爵夫妻は言い逃れの必要性すら感じていない。馬鹿正直に持論を偉そうに語り出した。
「奪ってなんか無いわよ!あたしの方が似合うからあたしがもらってあげただけよ!!子どもの物を親がもらって何が悪いの!?子どもの物は親の物でしょ?!」
「奪うだなんて人聞きが悪い!?子どもが分不応な物を持っていたら、親が子から取り上げて預かるのは当然のことだ。それらはあの子には相応しくないから親である僕たちが責任をもって管理していただけさ!」
認定理術師のケープは学園が管理するものだ。学園で認められた者にだけ支給され、本人以外は利用だけでなく、所持も禁じられている。
そこに所有者本人の意思も親や子や家族といった間柄も関係無い。学園の許可が無い人間が認定理術師のケープを持っていたらそれだけで違法所持になり、ただの窃盗罪よりも重い罪に問われる。
「これらの物は拾ったわけでも、誰の物か知らなかったわけでもなく、ルリエラ理術師の物だと知っていたということですね」
ジュリアーナはリース男爵夫妻が後から「あれは拾った物だった」とか「貰った物だ」とか「自分たちの部屋のクローゼットにあることを知らなかった」という言い訳を封じている。
「あと、ルリエラ理術師に暴行を働き、地下室へ監禁していたそうですね。保護されたルリエラ理術師の様子と既に連行された人達からの自白であなた達が彼女へやったことは既に判明しています。あなた達は自分の子に対してそのようなことをするのですか?」
ジュリアーナは完全に会話を誘導してリース男爵夫妻から上手いこと自供を引き出そうとしている。
「──あの子があたし達の言うことを聞かなかったからいけないのよ!あの子が悪い子だからあたし達がこんな目に遭ってるんだから!!」
「暴行や監禁だなんて大袈裟だな!あれはただの躾だよ。親に逆らう子どもに正しい教育をしてあげただけさ。孤児院ではだいぶ甘やかされて育てられたみたいだね。反抗的で我儘だから躾し直すのも大変だよ」
リース男爵夫妻はジュリアーナの思惑通りに自分たちから率先して罪を認めることを言っている。
罪だと認めていないから、無自覚に自分たちが犯した罪を話している。
リース男爵夫妻は自分たちがやったことは親としてやったことだと主張すれば何の罪にもならないと信じている。
だから、2人は必死になって率先して自分たちがやったことは親として当然のことだと説明して自分たちの無罪をジュリアーナへ訴えている。
きっと、それが罪だという認識を抱いたら、「そんなことはしていない」と否定してとぼけるか、「そんなつもりは無かった」と頓珍漢な言い逃れをするか、「そんなことは知らない」と黙秘してやり過ごそうとするだろう。
ジュリアーナは相手の話に同調し、相手の会話に乗りながら、相手の主張を否定せず、疑問だけを投げかけて、相手に好き勝手に喋らせている。
完全にジュリアーナの掌の上で転がされているリース男爵夫妻は完全に道化と化している。
そう思えるからリース男爵夫妻の親として余りにも身勝手で非道い主張を聞いても私は冷静でいられた。
震えそうになる手を強く握り込むだけで、私は自分の中の激情を抑えることができた。
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