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第4章 私はただ真面目に稼ぎたいだけなのに!
15 商談⑤ 条件
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ジュリアーナの見るだけでこちらまで満たされるような美しい微笑みを真正面から観賞していても、今の私はジュリアーナの返答が気になってそれどころではない。
緊張を必死に隠しながら、できるだけ余裕があるように見えるように装うことに全神経を集中させている。
現実にはほんの少しでしかない時間だったが、私にとっては一時間くらいの精神的疲労を味わうような沈黙がジュリアーナの表情が動いたことで破られた。
ジュリアーナは私の目を見てはっきりと微笑みかけて、その薔薇の蕾のような美しい唇を開いた。
「当商会がルリエラ理術師へ出資するにあたり条件がございます。その条件を満たして頂けるのならば出資いたしましょう」
「…条件、ですか?」
勿論、私も無条件で出資してもらえるなんて甘いことは考えてはいない。
でも、こうもはっきりと条件をのめば出資すると言ってくれるとは思っていなかった。
だからこそ、その条件がどれだけのものなのか想像できない。
私の手に余るほどに非常に難しいことなのか、それとも、無理難題を挙げて端からこの話を無かったことにしようとしているのか。
私は完全にジュリアーナに呑まれてしまっている。
感情を表に出さないように努力はしているが、私がどのような条件を提示されるのか不安に感じていることが漏れているのを止めることができない。
ジュリアーナは私を安心させるようにその美しい顔にはっきりと笑顔を浮かべて、相手を落ち着かせるような優しげな態度で話し掛けてきた。
「そうですわね。実物を見ていただく方がよろしいでしょう」
ジュリアーナがそう言うと、扉が開く音が何回か静かに聞こえた後に、メイドがお盆を持って登場した。
訳も分からずに呆然と流されて眺めていることしかできない私の前にカップが置かれる。ジュリアーナの前にも同じものが置かれている。
そのカップはティーカップに似ているが、少し形が違う。ティーカップよりも全体的に一回り小さいがカップの縁は分厚くて底が深い。そのカップの中に入っている液体はいつもの琥珀色の半透明なお茶ではない。
私は初めてみるが、それが何か知っていた。
「こちらは『バーム』という飲み物でございます。海の向こうの大陸では日常的に飲まれていて、私も愛飲しております。どうぞお召し上がりください」
真っ黒に濁った泥水のようにしか見えない湯気を立ち上らせている熱い液体。
しかし、その湯気からとても芳ばしい香りが放たれている。
ルリエラである私は初めてこのような飲み物を見たが、前世の彼女の記憶にこれとよく似た飲み物があった。
私は躊躇することなく、カップを手に取りその黒く濁った液体に口をつけた。
甘い!そして、苦い!その上、ドロリとしていて飲みにくい。
このバームという飲み物にはすでに砂糖が大量に入れられていたようだ。そして、粉が濾過されておらず、細かい粒が溶けることなく液体の中に存在している。そのために苦さがより一層強調されてしまっている。
初めて飲む予想外の味に私は顔を歪ませないように必死に耐えた。
「お口に合いませんでしたか?飲み慣れていないと少し飲み難い味ですが、慣れてくると段々と美味しく感じられるようになってきますよ」
ジュリアーナは笑顔でそう言い、自身は美味しそうにバームをとても優雅に飲んでいる。紅茶よりもこのバームという珈琲に似た飲み物の方が彼女の好みのようだ。
最初の衝撃が去った後に、もう一口ゆっくりと味わうように飲んでみた。
基本的な味はほぼ前世の彼女の世界にあった珈琲と同じだ。ただ、前世の彼女が飲んでいた珈琲とは飲み方が違うようだ。
前世の彼女の世界でも、珈琲は最初の頃は濾過などしないで直接鍋で煮ていたから、このバームという飲み物もそのようにして淹れたものかもしれない。
お互いにバームを飲み終えてカップを戻したところで、ジュリアーナが条件をやっと話し出した。
「わたしくもちょうどこのバームを取り扱うカフェを開こうと考えておりましたの。もし、ルリエラ理術師さえよろしければアジュール商会と共同でお店を経営いたしませんか?この条件をのんでいただけるのでしたらアジュール商会はルリエラ理術師へ出資することができます」
それはアジュール商会を出資者だけではなく共同経営者として一緒にアイスクリーム屋兼コーヒーハウスを経営しようという提案だ。
私にとっては良い話でしかない。
細かな経営は専門家に任せることができる。
いっそのこと、経営者ではなく、急速冷却器の使用に対してロイヤリティとしてお店の売り上げの数%を受けとることができれば、経営に関しては丸投げにしてしまってもいいかもしれない。
しかし、これは余りにも条件が私に良すぎる気がする。
私は警戒を深めた。
「それはアジュール商会が新しく開くバームを提供するカフェに氷菓を置いていただけるというお話でしょうか?」
お店でバームを主体として、氷菓はおまけの扱いでしかないのならばこの話は受け入れられない。氷菓がメニューに小さく載せられる程度の扱いならばこの条件は私にとっては何の利益にもならない。
ジュリアーナはこちらの警戒心を見透かしているかのように、クスリとほんの少し上品に笑って、警戒心を解くように場を和ませた。
「いいえ、違います。ルリエラ理術師のお知恵を拝借させていただきたいのです。バームだけのお店ではなかなか人々に受け入れられるまでに時間がかかります。氷菓と併せることで人々に受け入れられるようなお店にしたいのです」
「私の知恵を拝借したいというのはどういう意味でしょうか?」
「ルリエラ理術師はとてもお料理がお上手らしいですね。とても創造性に富んだ新しいお料理を作られるとお聞きいたしました。ですから、このバームと氷菓を使って人々に受け入れられるような新しい料理を開発していただけないでしょうか?」
ジュリアーナの狙いがやっと分かった。
ジュリアーナは元々それが目的で私との商談を受け入れたにちがいない。私のためだけに時間をわざわざ取ってくれたのではない。
自分と自分の商会のために私との商談を設けていたのだ。
私にとっても利はあるが、ジュリアーナにとっても利がある。
ジュリアーナはバームを使った商売を成功させるために、私を利用しようとしている。
私が独創的な料理を作ることはどこからの情報だろうか?
アヤタが言ったのだろうか?それとも孤児院から出た子供から漏れたのだろうか?
ジュリアーナがどれだけ私について情報を集めているのか想像できなくて恐ろしく感じる。
ジュリアーナはただの美しい女神ではない。外見や綺麗事だけで商売ができるはずがない。
海千山千の遣り手の商会長であり、得体の知れない、底知れぬ化け物にように見えて圧倒されてしまう。
それでもこれはチャンスだ。
私がこの商談の主導権を握ることができる流れが再びこちらにきた。
ジュリアーナに圧倒されて呑まれている場合ではない。
「私の料理の腕などたかが知れております。アジュール商会のような大商会には私などよりも余程腕のたつ料理人がいらっしゃるでしょう。私の出る幕などありませんわ」
私は謙遜しながら、相手を持ち上げて、相手の出方を窺った。
情報が無さすぎてどう対応するべきか全く見当がつかない。ひとまず情報収集からだ。
緊張を必死に隠しながら、できるだけ余裕があるように見えるように装うことに全神経を集中させている。
現実にはほんの少しでしかない時間だったが、私にとっては一時間くらいの精神的疲労を味わうような沈黙がジュリアーナの表情が動いたことで破られた。
ジュリアーナは私の目を見てはっきりと微笑みかけて、その薔薇の蕾のような美しい唇を開いた。
「当商会がルリエラ理術師へ出資するにあたり条件がございます。その条件を満たして頂けるのならば出資いたしましょう」
「…条件、ですか?」
勿論、私も無条件で出資してもらえるなんて甘いことは考えてはいない。
でも、こうもはっきりと条件をのめば出資すると言ってくれるとは思っていなかった。
だからこそ、その条件がどれだけのものなのか想像できない。
私の手に余るほどに非常に難しいことなのか、それとも、無理難題を挙げて端からこの話を無かったことにしようとしているのか。
私は完全にジュリアーナに呑まれてしまっている。
感情を表に出さないように努力はしているが、私がどのような条件を提示されるのか不安に感じていることが漏れているのを止めることができない。
ジュリアーナは私を安心させるようにその美しい顔にはっきりと笑顔を浮かべて、相手を落ち着かせるような優しげな態度で話し掛けてきた。
「そうですわね。実物を見ていただく方がよろしいでしょう」
ジュリアーナがそう言うと、扉が開く音が何回か静かに聞こえた後に、メイドがお盆を持って登場した。
訳も分からずに呆然と流されて眺めていることしかできない私の前にカップが置かれる。ジュリアーナの前にも同じものが置かれている。
そのカップはティーカップに似ているが、少し形が違う。ティーカップよりも全体的に一回り小さいがカップの縁は分厚くて底が深い。そのカップの中に入っている液体はいつもの琥珀色の半透明なお茶ではない。
私は初めてみるが、それが何か知っていた。
「こちらは『バーム』という飲み物でございます。海の向こうの大陸では日常的に飲まれていて、私も愛飲しております。どうぞお召し上がりください」
真っ黒に濁った泥水のようにしか見えない湯気を立ち上らせている熱い液体。
しかし、その湯気からとても芳ばしい香りが放たれている。
ルリエラである私は初めてこのような飲み物を見たが、前世の彼女の記憶にこれとよく似た飲み物があった。
私は躊躇することなく、カップを手に取りその黒く濁った液体に口をつけた。
甘い!そして、苦い!その上、ドロリとしていて飲みにくい。
このバームという飲み物にはすでに砂糖が大量に入れられていたようだ。そして、粉が濾過されておらず、細かい粒が溶けることなく液体の中に存在している。そのために苦さがより一層強調されてしまっている。
初めて飲む予想外の味に私は顔を歪ませないように必死に耐えた。
「お口に合いませんでしたか?飲み慣れていないと少し飲み難い味ですが、慣れてくると段々と美味しく感じられるようになってきますよ」
ジュリアーナは笑顔でそう言い、自身は美味しそうにバームをとても優雅に飲んでいる。紅茶よりもこのバームという珈琲に似た飲み物の方が彼女の好みのようだ。
最初の衝撃が去った後に、もう一口ゆっくりと味わうように飲んでみた。
基本的な味はほぼ前世の彼女の世界にあった珈琲と同じだ。ただ、前世の彼女が飲んでいた珈琲とは飲み方が違うようだ。
前世の彼女の世界でも、珈琲は最初の頃は濾過などしないで直接鍋で煮ていたから、このバームという飲み物もそのようにして淹れたものかもしれない。
お互いにバームを飲み終えてカップを戻したところで、ジュリアーナが条件をやっと話し出した。
「わたしくもちょうどこのバームを取り扱うカフェを開こうと考えておりましたの。もし、ルリエラ理術師さえよろしければアジュール商会と共同でお店を経営いたしませんか?この条件をのんでいただけるのでしたらアジュール商会はルリエラ理術師へ出資することができます」
それはアジュール商会を出資者だけではなく共同経営者として一緒にアイスクリーム屋兼コーヒーハウスを経営しようという提案だ。
私にとっては良い話でしかない。
細かな経営は専門家に任せることができる。
いっそのこと、経営者ではなく、急速冷却器の使用に対してロイヤリティとしてお店の売り上げの数%を受けとることができれば、経営に関しては丸投げにしてしまってもいいかもしれない。
しかし、これは余りにも条件が私に良すぎる気がする。
私は警戒を深めた。
「それはアジュール商会が新しく開くバームを提供するカフェに氷菓を置いていただけるというお話でしょうか?」
お店でバームを主体として、氷菓はおまけの扱いでしかないのならばこの話は受け入れられない。氷菓がメニューに小さく載せられる程度の扱いならばこの条件は私にとっては何の利益にもならない。
ジュリアーナはこちらの警戒心を見透かしているかのように、クスリとほんの少し上品に笑って、警戒心を解くように場を和ませた。
「いいえ、違います。ルリエラ理術師のお知恵を拝借させていただきたいのです。バームだけのお店ではなかなか人々に受け入れられるまでに時間がかかります。氷菓と併せることで人々に受け入れられるようなお店にしたいのです」
「私の知恵を拝借したいというのはどういう意味でしょうか?」
「ルリエラ理術師はとてもお料理がお上手らしいですね。とても創造性に富んだ新しいお料理を作られるとお聞きいたしました。ですから、このバームと氷菓を使って人々に受け入れられるような新しい料理を開発していただけないでしょうか?」
ジュリアーナの狙いがやっと分かった。
ジュリアーナは元々それが目的で私との商談を受け入れたにちがいない。私のためだけに時間をわざわざ取ってくれたのではない。
自分と自分の商会のために私との商談を設けていたのだ。
私にとっても利はあるが、ジュリアーナにとっても利がある。
ジュリアーナはバームを使った商売を成功させるために、私を利用しようとしている。
私が独創的な料理を作ることはどこからの情報だろうか?
アヤタが言ったのだろうか?それとも孤児院から出た子供から漏れたのだろうか?
ジュリアーナがどれだけ私について情報を集めているのか想像できなくて恐ろしく感じる。
ジュリアーナはただの美しい女神ではない。外見や綺麗事だけで商売ができるはずがない。
海千山千の遣り手の商会長であり、得体の知れない、底知れぬ化け物にように見えて圧倒されてしまう。
それでもこれはチャンスだ。
私がこの商談の主導権を握ることができる流れが再びこちらにきた。
ジュリアーナに圧倒されて呑まれている場合ではない。
「私の料理の腕などたかが知れております。アジュール商会のような大商会には私などよりも余程腕のたつ料理人がいらっしゃるでしょう。私の出る幕などありませんわ」
私は謙遜しながら、相手を持ち上げて、相手の出方を窺った。
情報が無さすぎてどう対応するべきか全く見当がつかない。ひとまず情報収集からだ。
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